2019年02月08日公開
2024年09月02日更新
ビーツ(ビート)とはどんな野菜?ボルシチに欠かせない!他の使い方は?
ビーツとはどんな野菜か知っていますか?ロシア料理のボルシチで使われる野菜として知られてるビーツ、最近よく見かけるようになりましたが、日本ではまだあまり馴染みのない野菜のひとつです。売っているけど、使い方や食べ方が分からない人も多くいるのではないでしょうか?ここでは、ビーツの下ごしらえの仕方や保存方法など、ビーツの使い方や食べ方、ビーツの味についてなど、ビーツとはどんな野菜でどんな栄養や効果効能があるのかを紹介していきます。
目次
ビーツとはどんな野菜?
ビーツとは?
ビーツとは、近年「食べる輸血」や「スーパーフード」などと栄養豊富な野菜として注目されている野菜です。では早速、ビーツについてみていきましょう。
ビーツとは、地中海沿岸が原産の野菜で、見た目がカブに似ていることから「赤カブ」と呼ばれることもありますが、実際ビーツとは、アカザ科の甜菜(サトウダイコン)の一種でカブではありません。ビーツは、ロシア料理のボルシチに使われる野菜として有名ですが、日本でもてんさい糖の原料として使われています。ビーツは別名ガーデンビート、ビート、ウズマキダイコンなどさまざまな呼び名で呼ばれています。
海外では、さまざまな料理に使われているビーツですが、まだまだ日本では売っているのは見かけるけど、ビーツの食べ方や使い方が分からないという人も多いのではないでしょうか?ビーツには、さまざまな栄養や効果効能が含まれています。ここでは、ビーツとは?の基本的な疑問から、ビーツの使い方やボルシチ以外の食べ方、下ごしらえの仕方、ビーツの保存方法などを紹介していきます。
旬や産地に味は?
ビーツとは、アカザ科の野菜で、主に肥大した赤紫色の根の部分を食べます。日本には江戸時代に持ち込まれた野菜で、当時は火焔菜(カエンサイ)と呼ばれていました。ビーツは、オランダやニュージーランド、オーストラリアなどが主な産地です。ビーツの栄養価は高くさまざまな効果効能があることからも世界で人気の野菜のひとつです。
ビーツは、6~7月、11~12月と年に2回、旬を向かえる野菜です。日本でも、長野県や茨城県などを中心に栽培されています。では、ビーツとは、どんな味なのでしょうか‽
ビーツとは、ロシア料理のボルシチでよく知られている野菜ですが、生のままでも食べることができます。ただ、慣れていないとかなり泥臭く感じるかもしれませんが、てんさい糖の原料というだけあって甘味のある味がします。食感は、カブに似ています。このあと、ビーツの保存方法やビーツの食べ方、下ごしらえの仕方や使い方なども詳しく紹介していきます。
素晴らしい栄養素が沢山
ビーツとは、栄養豊富で最近では、スーパーフードとしても注目をされている野菜です。ビーツに含まれている栄養素は、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンC、食物繊維、カリウム、鉄分などの他にも、NO、ベタレイン、ラフィノールなど、ビーツ特有の栄養成分も含まれています。その栄養成分や効果効能については、のちほど詳しく紹介していきます。
ビーツとはボルシチに欠かせない野菜
ボルシチとは?
ビーツとは、ロシア料理のボルシチに使われている食材として知られている野菜ですが、では、ボルシチとはどんな食べ物なのでしょうか?ボルシチは、世界三大スープといわれているロシアやウクライナの伝統料理のひとつです。ボルシチの鮮やかな赤い色が、まさにビーツの色です。
ボルシチは、サワークリームが添えられていて赤いスープに溶かしながら食べるのがボルシチのスタンダードな食べ方です。赤いスープに白いサワークリームを混ぜると、サーモンピンク色のスープへと変化するその様相を味わうのもボルシチの醍醐味のひとつです。
ボルシチの味は、トマトベースな味付けに、野菜や牛肉などの旨みを感じることができるスープです。スープは汁まで味わうことができるので、ビーツの栄養成分、他の野菜の栄養もまるごといただけるボルシチはおすすめのメニューです。
ボルシチにビーツを使う理由
ビーツとは、ロシア料理のボルシアに使われる野菜として有名ですが、ボルシチにビーツが使われているのには、深い理由がありました。ビーツとは、砂糖の原料になる野菜で、味に甘みがあるのが特徴です。寒い北国のロシアやウクライナでは、砂糖などのすぐにエネルギーになるビーツは大切な栄養源になります。甘みのある味と温かいスープであるボルシチは寒い地域の食べ物として最適な食べ物になりました。
寒冷地では体温維持
ボルシチといえば、ビーツを連想するほどボルシチになくてはならないビーツですが、ビーツとは、砂糖の原料として使われるなど味に甘みがあるのが特徴です。そのビーツの甘みに加えてボルシチに入る野菜や肉、スメタナ(サワークリーム)などの食材には、さまざまな栄養素が含まれています。甘みがあり温かいスープ、ボルシチの効果効能には、体温調節、体温維持に役立つ、寒い北国の人にとってとても大切な料理のひとつなのです。
ビーツとは栄養や効果効能が豊富
肝機能強化やアンチエイジング効果のベタレイン
ビーツとは、栄養豊富な野菜として人気の食材ですが、特に女性にとって嬉しい成分である「ベタレイン」にはアンチエイジングの効果が期待できるといわれています。ベタレインは、ビーツの赤い色素に含まれている成分、ポリフェノールの一種で高い抗酸化作用があります。
ベタレインにはまだ解明されていないさまざまな健康効果があると今も研究が行われ注目されている栄養素のひとつです。ビーツの食べ方や使い方をマスターして、ベタレイン、ビーツの効能をまるごといただきましょう。
腸内環境を維持するラフィノース
ビーツとは、さまざまな栄養素を豊富に含んでいることからスーパーフードとしても注目をされている野菜のひとつですが、そのビーツに含まれている栄養素のひとつに「ラフィノース」があります。あまり聞きなれない成分ですが、ラフィノースはオリゴ糖の働きや抗酸化作用など体内での働きを促進する成分が含まれていることから、生理作用がある栄養素として近年注目されています。
高血圧予防をするカリウム
ビーツとは、奇跡の野菜といわれるほど栄養豊富な野菜ですが、ビーツに含まれている栄養素にカリウムがあります。ビーツに含まれているカリウムの量はレタスやトマトの約2倍以上です。カリウムの効果効能には、体内の余分な塩分を排出する働きがあるので、高血圧の予防やむくみの改善に効果が期待できます。
その他の栄養素と効果効能
ビーツとは栄養豊富な食材として世界で人気の野菜ですが、ベタレイン、ラフィノース、カリウム以外にもさまざまな栄養や効果効能があります。ビーツは、ビタミンを豊富に含んでいます。ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、その他にも葉酸、鉄分(葉の部分に特に多い)、そしてビーツ特有の栄養素NO(一酸化窒素(エヌオー))と呼ばれる成分が含まれています。
NO(エヌオー)は、血行をスムーズにする効果が期待できるので、冷えや肩こりなどの人におすすめです。では、ビーツとは、どんな調理方法がおすすめなのか?ビーツの効果的な食べ方や下ごしらえの仕方、使い方にビーツの保存方法など、みていきましょう。
ビーツの他の使い方とは?
ポタージュなどスープにする食べ方
ビーツとは、栄養豊富なスーパーフードです。おすすめの食べ方には、ポタージュなどのスープにする方法もあります。皮を剥いてしまうとせっかくのビーツに含まれている栄養素が流れ出てしまいます。
ビーツを食べることによって得られる効果効能をより多く取り入れるためにも、皮を剥かずビーツまるごと使い、煮汁まで食べられるスープはおすすめです。ビーツ独特の味、泥臭さも加熱することで消えます。ビーツの泥臭さが苦手という人には、加熱して食べるのがおすすめです。
ソースやジャムにして使う
ビーツとは、奇跡の野菜とも呼ばれています。栄養豊富なビーツはさまざまな料理にもアレンジができます。ビ―ツの特徴でもある鮮やかな赤紫色は、見ているだけでもパワーを貰える力強さがあります。この色を生かしてビーツをジャムやソースにするのもおすすめです。
ジャムは、ビーツにりんごやレモン、砂糖を加えて、ソースは、トマトベースにしたり、生クリームやサワークリームなどを加えてピンク色のソースにしてみたりとアイデアは無限に広がります。
ピクルスやサラダにして食べる
ビーツとは、世界でもポピュラーな野菜ですが、ビーツは生で食べることができます。ビーツを生で食べる時のおすすめ食べ方は、サラダやピクルス(酢漬け)にして食べる食べ方です。最初は、ビーツ独特の泥臭さがする味に驚かもしれませんが、慣れてしまえば、その泥臭い味が美味しく感じてくるでしょう。
ビーツを生で食べると、ビーツに含まれている栄養素をまるごといただくことができます。ビーツを生で食べるのは、おすすめの食べ方です。ビーツを生で食べる食べ方で、さらにおすすめの方法は、ビーツをコールドプレスジュースやスムージーにして飲む摂り方です。レモンと一緒に、また味に慣れていない時には、りんごやオレンジなども一緒にジュースにして飲むと飲みやすくなります。
ビーツをサラダやピクルス、コールドプレスジュースやスムーズにしてビーツの効果効能を高めていきましょう。
下ごしらえは?
ビーツとは、カブに似ていますが、実際はほうれん草と同じアカザ科の野菜です。生のビーツが手に入った時の下ごしらえの方法を紹介します。葉がついた状態であれば、葉の部分は切り落とします。根の部分はよく洗い皮は剥かずに調理します。下ごしらえのポイントは、ビーツの皮を剥かずに調理するところです。ビーツの皮を剥いてしまうと、ビーツに含まれている栄養成分が溶けだしてしまいます。
調理する時は、生でも加熱する場合でも皮は剥かないことを覚えておきましょう。サラダやピクルスなど生で使う場合は、きれいに洗って、そのまま好みの大きさにカットします。加熱調理する場合には、皮を剥かずにそのまま茹でるか、アルミホイルに包んでオーブンで加熱します。
ビーツを茹でる際に、酢やレモン汁を少々加えて茹でると、さらに色鮮やかさを保つことができます。この方法は、生のビーツをカットした後にも有効です。生のビーツの酸化を防ぐ効果があります。ビーツをカットする際の注意点として、まな板に直に置いて切ってしまうと、ビーツの赤い色素がまな板に移って取れなくなってしまいますので、まな板にラップや何か敷いてビーツをカットするようにしましょう。
ビーツの保存方法とは?
基本は冷蔵庫で
ビーツとは、最近では日本でもよく見かけるようになった野菜ですが、知っているけど買ったことがない人も多いのではないでしょうか?ここでは買ってきたビーツをどのように保存すればよいのか?ビーツの保存方法について紹介していきます。
まず、買ってきたビーツは、葉が付いている場合は、葉っぱの部分はできるだけ早く切り落とします。根っこの部分の栄養が葉っぱに流れてしまうので買ってきたらすぐに葉っぱと根は切り分けるようにしましょう。ビーツは寒い地域の野菜なので、日本では基本は冷蔵庫で保管するようにしましょう。
乾燥対策をしっかりと
ビーツとは、ロシア料理ボルシチで有名な野菜のひとつです。寒い地域に育つ野菜ですので、ビーツは基本、冷蔵庫で保存します。その際、気をつけたいのが乾燥です。葉っぱも根の部分をそれぞれ切り離した後、少し湿らせたキッチンペーパーなどに包んでビニール袋などに入れて冷蔵庫で保存するようにしましょう。
1週間以内に食べよう
ビーツとは、寒い地域で育つ野菜なので日本での保存方法は、乾燥対策をした後、冷蔵庫で保存します。ビーツを美味しく食べる保存期間は、葉っぱが2日程度、根の部分は、だいたい1週間を目安に食べるようにしましょう。また、生のビーツが手に入らない場合は、加工処理されたビーツの缶詰やパウチ、冷凍したものなども市販されているので手軽に利用してみましょう。
ビーツは手軽に料理に取り入れられる天然のサプリメント!
「ビーツ(ビート)とはどんな野菜?ボルシチに欠かせない!他の使い方は?」いかがでしたか?ビーツは、食べる輸血といわれるほど、さまざまな栄養素が含まれているスーパーフードです。保存方法や下ごしらえの仕方、食べ方や使い方も紹介しました。ビーツとは、天然のサプリメントです。生のビーツを見つけたら、今度は手に取って、色鮮やかなビーツを食卓に並べてみませんか?