2019年09月21日公開
2024年09月28日更新
甘栗のカロリー・糖質と栄養は?ダイエット効果や太らない食べ方も
甘栗のカロリーや糖質は高いイメージがあり、太ると思う方も少なくありません。カロリーと糖質は高くとも、甘栗には豊富な栄養素が含まれています。食べ方によってはダイエットに効果を発揮します。本記事では甘栗のカロリーを中心に紹介していきます。
甘栗は高カロリーでもダイエット向き?
甘栗はスーパーやお祭りなどで見かけることができ、ついつい手に取ってしまう方も多いでしょう。そんな甘栗ですが、カロリーや糖質がどれくらいなのか知っているでしょうか?太るイメージのある甘栗はカロリーも糖質も高いと思う方が半数以上です。
本記事では、甘栗のカロリーや糖質に併せて栄養面での観点から、甘栗がダイエットに効果的なのか、そして太るイメージのある甘栗を食べる際に太ることなく食べる方法まで紹介していきます。ダイエットを意識していても、口にしたくなる甘栗をダイエットに生かしたい方は参考にしてみください。
甘栗のカロリー・糖質と栄養
甘栗はカロリーと糖質が高く太るというイメージを持っている方も多いことでしょう。結論からいうと、甘栗のカロリーと糖質は高いとされています。ですが、太るから食べないという選択ではなく、なぜカロリーが高いのか、栄養はどれくらい含まれているのかに注目してみてください。
カロリー
甘栗のカロリーは100gあたり222kcalとされています。この数値を見ると、甘栗のカロリーが高くて太る印象を受けるでしょう。甘栗は1個あたり5g~15gの重さになり、1個あたりのカロリーは11kcal~25kcalほどとされています。甘栗は100gに換算するとカロリーが高く感じますが、食べる量を調節できるためカロリーを控えて食べることも可能です。
また他のおやつとして代表的なケーキやパフェなどと比較をすると、少々低いカロリーです。甘栗がなぜここまでカロリーが高いのかというと、栗自体は100gあたり164kcalとされていますが、調理過程で黒蜜シロップをまとうことが関係しています。
黒蜜シロップを全体にまとうことにより、カロリーが跳ね上がっているとされています。自分で甘栗を作る際には、このシロップの量を調整することで少しのカロリー削減に繋がるでしょう。
糖質量
カロリーが高いとされている甘栗ですが、糖質はどうなのでしょうか?糖質制限ダイエットをしている方は、カロリーよりも糖質が気になるという方も多いです。甘栗の糖質量は100gあたり43gと高糖質です。
糖質もカロリーと同様に黒蜜シロップが原因になり、栗自体の100gの糖質量は32g程度なので甘み成分のシロップがカロリーと糖質量を上げているといえるでしょう。そのため、糖質制限ダイエットを行なっている方からすると、太る原因とされる糖質が高いため避けたいおやつとして挙げられます。
しかし、甘栗には栄養が豊富に含まれているので、カロリーや糖質が高いから太るという目だけではなく、栄養面にも目を向けて頂きたいおやつです。
栄養成分
栄養素名 | 含有量 |
---|---|
たんぱく質 | 4.9g |
脂質 | 0.9g |
炭水化物 | 48.5g |
食物繊維 | 8.5g |
カリウム | 560mg |
亜鉛 | 0.9mg |
葉酸 | 100mcg |
カルシウム | 30mg |
マグネシウム | 71mg |
こちらは甘栗100gあたりに含まれている栄養を表にしたものです。この中でも注目したいポイントが、食物繊維、亜鉛、カリウム、葉酸です。
この4つの栄養素は甘栗の主力栄養素ともいわれており、人体に必要不可欠な栄養素としても知られています。太るイメージのある甘栗ですが、食べ方を工夫することで太るのではなくダイエットに繋げることも可能なのです。
甘栗のダイエット効果
甘栗のカロリーや糖質、そして栄養素を知った上で「甘栗はダイエットに効果的なのか?」という疑問が生まれることでしょう。カロリーと糖質が高い甘栗は、「ダイエットには向いていないのでは?」と思う方も多いことでしょう。
しかし、甘栗はカロリーや糖質こそ高いものの食べ方次第ではダイエットの効果を期待することができます。その理由は、甘栗に含まれている栄養にあるのです。甘栗の主力栄養素がダイエットのサポートに対して、どのような働きを見せるのか解説していきましょう。
便秘解消
便秘は女性が多く悩んでいる印象を受けますが、男性も便秘に悩まされている方が多いといいます。便秘解消の効果を持っている甘栗は、食物繊維が豊富なのがポイントです。食物繊維は整腸作用を持っているので、腸内環境を整える働きが期待できます。腸内環境が整うことにより、便秘を解消します。
便秘を解消することにより、体内の老廃物なども排出しやすくなります。そのため、便秘の解消に合わせて体内からきれいにするダイエット効果を期待することができます。甘栗に含まれている栄養素の食物繊維は、体内に入れることで水分を吸って膨らむ効能を持っています。
膨らむ効果を持っているということは、それだけお腹に溜まる特徴に繋がります。少しの量で満腹感を得ることができるのも、ダイエット効果に繋がる一つのポイントなのでしょう。
むくみ解消
女性の悩みでも上位に挙がるのが、むくみです。足のむくみはもちろんのこと、身体の至るところでむくみが発症している方も少なくありません。身体がむくむ原因は、体内に水分が多く含まれてしまっていることが挙げられます。
水分が溜まることにより、むくみの症状が現れるため、まずはその体内にある水分を排出する方法を取り入れることが大切です。そこで活躍するのが甘栗に含まれているカリウムです。カリウムは利尿作用が期待できる栄養素になるので、体内の余分な水分を排出する効果が期待できます。
甘栗に含まれているカリウムを定期的に摂取することで、体内の余分な水分を排出し、むくみの改善・予防に繋げます。女性に多い頑固なむくみの悩みは、カリウムで解決してみましょう。
新陳代謝向上・脂肪燃焼
ダイエットをしている上で期待したい効果といえば、新陳代謝の向上や脂肪燃焼ではないでしょうか?冷え性の方や、中々痩せることができないという方は新陳代謝が悪いことが原因の可能性が高いとされています。そこで甘栗に含まれている栄養素の亜鉛を取り入れることにより、脂肪燃焼効果を期待できます。
なぜ亜鉛が脂肪燃焼に効果的なのでしょうか?この亜鉛という栄養素は、人体には欠かすことのできない栄養とされています。亜鉛が不足することで身体の活性酵素が減ってしまい、それが原因で代謝が低下するのです。新陳代謝のできない身体になると、痩せにくい身体に変化します。
その反対に新陳代謝の良い方は、痩せやすい身体に値するといわれています。亜鉛は不足しがちな栄養素といわれていますが、肥満予防のためにも、甘栗に含まれている亜鉛を定期的に摂取すると良いでしょう。
腹持ちが良い
便秘の項目でも紹介をしたように、甘栗に多く含まれている食物繊維という栄養素は、体内の中で水分を吸って膨らむ性質を持っています。食物繊維を持っている食材は意外にも多くありますが、その中でも甘栗の場合は食べ応えもあるため満腹中枢が刺激されることも腹持ちの良さに直接的に関係しています。
一つ一つの大きさはそこまで大きくない甘栗ですが、一つを食べるときの咀嚼回数は多いです。咀嚼回数が多いほど、満腹中枢は刺激を受けるので、食物繊維が豊富に含まれており尚且つ食べ応えのある甘栗は、ダイエット時の味方につけることができるでしょう。
小腹が空いてしまった時にはカロリーの高いお菓子を食べるよりも、数個程甘栗を口にする方が賢明といえます。ダイエット中は特に小腹が空いてしまい、食べられるものも限られているため、このような要素を持っている甘栗はとても重要な役割を果たしてくれるでしょう。
栄養不足を補う
これまで紹介をしたように甘栗には多くの栄養が含まれていることが分かります。カロリーは少々高いので、食べ過ぎには注意したいですが栄養不足を補う効果も持っているので、栄養不足に悩んでいる方には特におすすめのできる食材といえます。
甘栗にはこれまで紹介をした食物繊維、カリウム、亜鉛以外にも注目すべき栄養素があります。それが葉酸です。葉酸は近年注目のされている栄養素になるため、多くの人が聞きなれた栄養素名ではないでしょうか?妊活中、妊娠中、授乳中の女性のサポート役も買って出る葉酸は、女性には必要な栄養成分として必要不可欠なものです。
甘栗の葉酸は前項でも紹介したように1日に必要な量を100g食べることで、半分程補ってくれます。葉酸サプリを飲んでいる方も多いですが、甘栗にも豊富に葉酸が含まれているので手軽に摂取できるのも魅力でしょう。
甘栗の太らない食べ方と注意点
カロリーと糖質は高いものの、栄養素を多く含んでいる甘栗は一概に太る食べ物に確定するのは早いです。食べ方次第で太らないようにする方法があります。その反対に、注意すべきポイントを外してしまうと太る結果になりかねないのでここで紹介をしていくポイントをしっかり抑えて、ダイエットに甘栗を活かしてみましょう。
食前に食べる
甘栗は一つあたりの食べ応えが十分に感じられる食べ物です。そのため咀嚼回数が多くなり、満腹中枢も刺激されます。満腹中枢が刺激されることにより、その後は少々お腹が満たされた状態になるので、食前に食べることで後の食事を少なく抑えることができます。
また、栄養素の一つでもある食物繊維が体内に入り水分を吸って膨らむので、多少の満腹感を感じられるでしょう。このように、甘栗にはお腹を満たす効果が期待できることから、食前に食べるのがおすすめされています。味もしっかり付いているので、美味しく食べることができるのも魅力でしょう。
1日の摂取量
摂取カロリーや糖質量を計算すると、1日の甘栗摂取量は約10~15個程度が適切です。大きさにもよりますが、この数値を覚えておくと食べ過ぎにもセーブがかかるでしょう。この10~15個という数値は一気に食べてしまうのではなく、1日の中で複数回に分けて食べると、より効果的です。
食前や小腹が空いたとき用に分けておいて食べるようにすると、ダイエットにも効果が見えてきます。甘栗は甘みを感じるので、脳に甘いものを食べているという刺激を送ることができます。それを汲み取った脳は、満足感を感じさせてくれるので、甘いものが我慢できない方にもおすすめです。
夕食後や夜食に食べない
甘栗は栄養の効果が期待できるからといって、いつでも食べて良いわけではありません。特に生活の中で食べるのを控えた方が良いのが、夕食後と夜食として口にすることです。
カロリーと糖質の高い甘栗は、寝る前に食べることで太る原因に繋がります。寝る前に小腹が空いてしまった場合には、甘栗ではなく他の食べ物を口にする、もしくは我慢をするのが先決でしょう。
食べ過ぎると便秘になる
甘栗には便秘解消効果がありますが、食べ過ぎることで便秘になる可能性も高いとされています。甘栗に含まれる食物繊維は便秘解消効果を持ちながら、水分を吸収する性質があるため便秘に陥るのです。
摂取量は守って食べることによって回避できるので、1日の甘栗の数は固定するのが賢明です。便秘になってしまうと老廃物が体内に溜まり、太る原因に直接繋がります。甘栗を食べることによって太らないためにも、摂取量を守って食べるようにしましょう。
高カロリーな商品がある
一般的な甘栗は黒蜜シロップを使用していますが、その量や使用されている原料によっては本記事で紹介したカロリーや糖質よりも高い数値になる商品も少なくありません。
同じような甘栗に見えても、原料などが異なってきます。購入する前にはパッケージの裏に記載されている成分表を確認して、中でもカロリーと糖質が低いものを手にすると良いでしょう。
甘栗のカロリーに注意してダイエットに活用しよう!
甘栗はカロリーと糖質の高い食べ物ですが、栄養面ではとても優れていることも分かります。これらを踏まえた上で、食べ方等に注意して甘栗を食べてみてください。食べ方次第では栄養をしっかりと取り入れることができ、尚且つダイエットに活かすことができるでしょう。