カット野菜の栄養成分が低いのは本当?メリットや美味しく食べる方法も解説

カット野菜の栄養や使い方についてご存じでしょうか。この記事では、カット野菜の栄養を上手に摂る方法や、時短アイテムとしてカット野菜を使うメリットについて、詳しく紹介しています。カット野菜の栄養や使い方を知りたい人は、この記事を読んでみてください。

カット野菜の栄養成分が低いのは本当?メリットや美味しく食べる方法も解説のイメージ

目次

  1. 1カット野菜の特徴とは?
  2. 1カット野菜に栄養成分は残っている?
  3. 1カット野菜と生野菜の栄養成分の違い
  4. 1ビタミンには水溶性と脂溶性がある
  5. 1カット野菜が変色しないのはなぜ?
  6. 1カット野菜を取り入れることのメリット
  7. 1サラダ用カット野菜を美味しく食べる方法
  8. 1カット野菜の保存方法
  9. 1カット野菜で手軽に栄養を摂取しよう

「カット野菜には栄養がないって本当?」
「カット野菜を美味しく食べる方法が知りたい」
「カット野菜はどうやって保存すればいい?」
このように、カット野菜の栄養や使い方について知りたいという方はいないでしょうか。スーパーやコンビニでもおなじみのカット野菜ですが、栄養や衛生について気になる人も多いでしょう。


この記事では、カット野菜の栄養や気になる疑問について、詳しく解説しています。


この記事を読むことで、カット野菜に含まれる栄養を把握でき、カット野菜を上手に使う方法もマスターできるようになります。家事の時短にもなり、生活に役立つ知識を得られるでしょう。


カット野菜に栄養があるのか気になる、カット野菜を美味しく食べる方法を知りたいという方は、この記事をチェックしてみてください。

カット野菜の特徴とは?

カット野菜とは、食べやすいサイズや形にカットして袋詰めされた野菜のことを言います。洗う・切るといった手間が省けて、調理も簡単になります。


カット野菜の種類はさまざまで、レタスやキャベツなどサラダに使える野菜がミックスされたものや、炒め物に合う野菜を複数組み合わせたものがあり、用途によって使い分けられます。


買ってすぐに食べられる便利なカット野菜は、コンビニやスーパーで手軽に購入できるので、利用している方も多くなっています。

カット野菜に栄養成分は残っている?

野菜にはさまざまな栄養が含まれていますが、その中には、洗ったりゆでたりすると水に流れ出てしまう水溶性ビタミンと、油で揚げたり炒めたりすることによって失われる脂溶性ビタミンがあります。


カット野菜は、工場で洗浄する際に水が使われるので、水溶性ビタミンの栄養素が流れ出てしまいます。そのため、栄養が含まれていないと感じる方もいるでしょうが、すべての栄養がなくなるわけではありません。


また、脂溶性ビタミンの栄養素は洗浄では流されないため、栄養成分は残っていると言えるでしょう。


出典・参照: 野菜のビタミン|栄養部の活動報告ブログ 栄養ニュース


出典・参照: ビタミン|厚生労働省

カット野菜と生野菜の栄養成分の違い

カット野菜において生野菜と大きく違う点は、販売店に流通するまでに洗浄、カット、殺菌などの加工処理が施されていることです。


カット野菜は工場で大量に作られているため、水溶性の栄養素が流れ出てしまいます。ですが、すべての栄養がなくなるわけではなく家庭での洗浄とほぼ同じと言われています。


生野菜とカット野菜を比較すると、切ってすぐ食べる場合は、生野菜の栄養素をたくさん摂取できます。しかし、生野菜も保存期間が長くなっていたり、切ったあと長時間保存していたりすると、栄養素は減少してしまうので注意が必要です。

ビタミンには水溶性と脂溶性がある

ビタミンには、洗ったりゆでたりすると水に流れ出てしまう水溶性ビタミンと、油で揚げたり炒めたりすることによって失われる脂溶性ビタミンがあります。


水溶性ビタミンは、血液などの体液の中に溶け込んでおり、余剰分は尿として排出されます。また、肝臓や脂肪組織の中で貯えられ、毎日少量ずつ消費されている栄養素です。そのため、体内で水溶性ビタミンの量が過多になることはあまりないと言われています。


これに対して脂溶性ビタミンは、水には溶けずに肝臓や脂肪組織に貯えられています。脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンのように尿として排出されず、摂り過ぎると過剰症を引き起こす可能性があるので注意が必要です。


出典・参照: ビタミン|厚生労働省

カット野菜が変色しないのはなぜ?

自宅などで野菜を切ると数時間で変色が始まりますが、カット野菜はなぜ時間が経っても変色しないのでしょうか。


野菜を切ると変色するのは、酸素に触れることで起きる、化学変化が原因です。この現象を防ぐために、切れ味の良いスライサーでカットする、温度管理を徹底して低温保存する、空気に触れないよう洗浄するなどの加工がカット野菜には施されています。


また、カット野菜の包装にも工夫されている場合があります。袋内の空気を窒素に置き換えることで、酸化するのを防ぎ、変色を予防するという方法です。


このように、カット野菜が変色せず品質の良い状態で流通している裏では、さまざまな工夫がされているのです。


出典・参照: えみこ先生の健康管理レター 今回のテーマ:「コンビニの野菜は薬漬け?」
|一般社団法人健康マネジメント協会

カット野菜を取り入れることのメリット

カット野菜は洗ったり切ったりする工程を省けて、料理時間を短縮できる便利なアイテムです。最近では身近なお店でも売られているため、手軽に購入できるようになりました。


野菜に含まれる栄養も残っているので、食べても栄養がないのではと心配する必要はないでしょう。上手に取り入れることで、食生活のクオリティを上げられます。


ここからは、カット野菜を取り入れるメリットについて、見ていきましょう。

1:いろいろな野菜を取り入れることができる

野菜にはさまざまな栄養素が含まれているので、できるだけ多くの種類の野菜を食べるのが理想的です。しかし、一度に多くの野菜をそろえるの大変でしょう。


その点カット野菜は、複数の野菜を摂取できるため効果的で経済的です。


見た目の美しさと、それぞれに含まれる栄養素を効果的に摂取できるカット野菜は、便利なだけでなく大変優秀な食材です。いろいろな野菜の栄養が摂取できるカット野菜を、もっと身近に色々な料理に使うようにすれば、料理の時短にもなり、アレンジが簡単になります。

2:手間が省けて時短になる

野菜を使って料理するときは、まず野菜を洗って水気を切り、まな板と包丁を用意して適当な大きさに切らなければなりません。必要であれば皮や不要な部分を取り除いたり、使い終わったまな板と包丁を洗ったりする作業も発生します。


一方で、カット野菜はこれらの工程すべてを省ける画期的なアイテムです。すぐ料理で使えるように、下処理が終わった状態で袋詰めされているので、面倒な手間がかからずスピーディーに調理できます。

3:持ち運びや保存にも便利

カット野菜は、バーベキューやキャンプなど、屋外で調理をするアウトドアのイベントにもぴったりのアイテムです。


自宅で野菜を切って保存袋に入れて持って行くと、手間もかかるうえに野菜が変色してしまうこともあるでしょう。


しかし、カット野菜は適当な量の野菜がすでに洗ってカットされた状態で袋詰めされているので、持ち運びに適しています。また、現地で包丁やまな板を使わずに済むのも大きなメリットです。


アウトドアの行事が控えている人は、ぜひカット野菜を試してみてはいかがでしょうか。

4:摂取量を把握しやすい

1日の野菜の目標摂取量は、成人でおよそ350gとされています。ですが、料理をするなかで野菜をどれだけ摂っているかを把握するのは、なかなか難しいでしょう。


カット野菜を使うと、どんな野菜をどれだけ使ったのかを明確に把握できます。献立のなかでどれくらい野菜を食べたかがわかれば、健康管理もしやすくなるでしょう。


また、カット野菜は食べきりサイズなので、腐らせたり捨てたりせずに、必要な分だけを無駄なく使える点も大きな魅力の1つです。


出典・参照: 野菜、食べていますか?|厚生労働省

サラダ用カット野菜を美味しく食べる方法

キャベツやレタスなどが入った市販のカット野菜を、まるで新鮮な生野菜のように食べる裏ワザ「50度洗い」をご存じでしょうか。


まずは、50度のお湯にカット野菜を30秒~1分程入れておき、今度は冷水につけます。キッチンペーパーなどで水気をしっかり取れば、完成です。これだけで、野菜のシャキっと感が復活し、食感も驚くほど変化します。


50度のお湯は、熱湯と常温の水を半量ずつ混ぜることで準備できます。買ってから時間が経った野菜にも使える技なので、ぜひ試してみてください。

カット野菜の保存方法

カット野菜は、冷蔵で3~4日ほど保存できます。冷蔵庫の中に入れるときは、野菜室より冷蔵室の方が品質を保てます。ただし、当分使わないという場合は小分けにして冷凍保存することをおすすめします。


また、カット野菜を保存するうえで気をつけたいことは「空気に触れさせない」ということです。袋を開けて出してしまうと、その瞬間から酸化が始まります。開けてしまった場合は、密閉できる容器や袋の中に入れて保存しましょう。

カット野菜で手軽に栄養を摂取しよう

カット野菜の栄養や使い方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


カット野菜は、調理の手間も省けて便利なうえ、野菜の栄養もしっかりと摂ることができる万能な商品です。製造から流通までの過程でいろいろな工夫が施されているため、安全性を心配する必要もなく、簡単に美味しく野菜を摂ることができます。


ライフスタイルの変化とともに、カット野菜の需要は高まってきています。手軽に栄養を摂取できるカット野菜を使って、毎日の食生活に役立ててみてはいかがでしょうか。

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