油の捨て方まとめ!揚げ油の固め方など正しい処理方法を解説

油の捨て方はどのようにしていますか?捨てる方法もいろいろとありますが凝固剤を使って固める方法が一般的ではないでしょうか?大量の油を固めることができますので便利で簡単です。他にも牛乳パックを使った方法もあります。未使用のものは容器やペットボトルを使ってリサイクルに回すのがおすすめです。今回は使わなくなった油の捨て方、未使用のものはどうすればいいのか、自宅でできるリサイクル方法について紹介していきます。

油の捨て方まとめ!揚げ油の固め方など正しい処理方法を解説のイメージ

目次

  1. 1油の捨て方は凝固剤で固める以外にも色々ある
  2. 2揚げ物後の油の簡単な処理方法
  3. 3未使用の油の正しい処理とリサイクル方法
  4. 4油は各自治体のルールで正しく処理しよう

油の捨て方は凝固剤で固める以外にも色々ある

油の捨て方は凝固剤で固める以外にもペットボトルや牛乳パックを使う方法があります。その他にも大量の油を捨て方や未使用の油の捨て方、リサイクルするための捨て方もありますがどのくらい知っているでしょうか?一方でしてはいけない捨て方は流しに捨てることです。

下水管や排水管の傷みや悪臭の原因になるだけでなく、水質汚染の問題もあります。20mlの油を捨てただけで魚が住めるように戻すためには300Lもの水がいると言われています。油の捨て方は簡単ですのでしっかりと覚えて正しい方法で処理するようにしましょう。

揚げ物後の油の簡単な処理方法

揚げ物をしているとどんどんと油が汚くなってきます。揚げ物の仕上がりも茶色くなってきたりすると捨て時だなと感じることでしょう。揚げ物をしたあとに油を捨てる簡単な方法を5つ紹介していきます。固めるだけでなくペットボトルや牛乳パックを使った方法もありますので、ご自身に合った捨て方をしてください。

凝固剤で固めて捨てる

揚げ油の一般的で簡単な捨て方は、市販の凝固剤を使った固める方法ではないでしょうか?油を固めるための凝固剤は市販品でいろいろと売られています。揚げ物をしたあとに凝固剤を入れて固め、固まったら少しずつビニール袋に入れて捨てましょう

凝固剤を使う際の注意点ですが油の温度が低いと固まりませんので、揚げ物をしたあとの温度が高い状態で凝固剤を入れるようにしまさよう。温度が低くなり固まらないという際には再度油を加熱してください。加熱中に放置すると発火する恐れがありますので、加熱後はすぐ火を止めてください。

油を固めたら中心に菜箸を刺して鍋を傾けながら油を引っ張れば、固まったままツルっと剥がれ落ちます。凝固剤の市販品で有名な「固めるテンプル」は一袋で600mlの油を固めることができます。大量の油を固めることができてコスパもいいので、どれを選んだらいいのか分からない場合には参考にしてみてください。

片栗粉と小麦粉で固めて捨てる

賞味期限が切れた小麦粉や片栗粉があれば、凝固剤の代用として使えますので簡単に捨てることができます。フライパンや鍋に入った油が冷える前に、油を同じ量の小麦粉や片栗粉を入れます。そうすることで油がきれいに固まりますので、その後はビニール袋に入れて捨てましょう。

小麦粉や片栗粉を大量に使うので賞味期限が切れてしまったものがあれば便利ですが、まだ使えるものを大量に使うのは勿体無いのでおすすめできません。賞味期限切れのものが大量にある場合には試してみてください。

牛乳パックと新聞紙を使う

牛乳パックと新聞紙があれば簡単にできる方法もあります。牛乳パックに丸めた新聞紙を入れてしっかりと冷ました油を入れます。自然発火を防ぐために油を入れたあとに水を染み込ませてください。最後に牛乳パックの口をガムテープでしっかりと塞いで燃えるゴミの日に捨てましょう。

牛乳パックに入れるのは新聞紙でなくともキッチンペーパーやトイレットペーパーでも構いません。もし古くなって着ることができない下着やTシャツがあればそれでもいいでしょう。下着やTシャツは綿100%のものが多いので油をしっかりと吸収できます。

牛乳パックを使う捨て方を主流とするのなら着なくなったTシャツ類も保管しておくといいかもしれません。

ゴミ袋に入れて捨てる

凝固剤を使う方法に続いて簡単なのがビニール袋を使う方法でしょう。簡単ですが凝固剤を使う以上に気をつけるポイントがあります。まずビニール袋に穴が開いていないか確認しましょう。ビニール袋によっては油が染み込むものもありますので種類にも気をつけてください。

高密度なものも目には見えない無数の穴が開いているものもありますので、袋は二重にして使うことも忘れないでください。ビニール袋を二重にした中にしっかりと冷ました油を染み込ませて自然発火を防ぐために水を染み込ませます

油が空気に触れて酸化すると熱が発生し、その熱が上昇すると自然発火が起こります。油を入れた袋は口をしっかりと縛り、ガムテープや輪ゴムで密閉して燃えるゴミの日に捨てましょう。

ペットボトルに入れて捨てる

燃えるゴミではなく、ペットボトルに入れて資源ごみとして回収している自治体も多いです。自治体だけでなくいろんな企業やスーパーでリサイクル目的で回収している場所もあります。

ペットボトルに入れる際には油をこぼさないようにじょうごを使って注ぎましょう。ペットボトルのフタをしっかりと閉めて回収場所に持っていきます企業やスーパーで日時の指定がありますので確認してから持ち込むようにしてください。回収されたペットボトルの油は石鹸や車の燃料としてリサイクルされます。

大量の油を捨てる時はお金がかかる場合も

お歳暮などで大量に油をもらったものの使いきれずに残ってしまったり、在庫に気づかずに賞味期限の切れた大量の油が残ってしまったという場合もあるでしょう。業務用で大量の油使っているという方は捨てる油も大量です。

賞味期限が切れた油はペットボトルに入れてリサイクルに回すのがいいでしょう。スーパーなどではリサイクルすることでポイントを還元してくれる場所もあるようです。

業務用などで使用した大量の油は処理をするのも持っていくのも大変です。ご自身での処理が難しい場合には、有料になるかもしれませんが不用品回収業者に問い合わせてみてください

未使用の油の正しい処理とリサイクル方法

未使用の油が大量にあるけども捨てるには勿体ないということもあるでしょう。未使用の油は捨てるのは勿体無いです。リサイクルしたり未使用の油を使って石鹸などを作ることができます。未使用の油の処理方法とご自身でできる未使用油のリサイクル方法を紹介していきます。

固めずに容器ごとごみ収集所へ

未使用の油はリサイクルに回すといいでしょう。今まで紹介してきたように固める方法や牛乳パックを使って捨てる方法もありますが少し勿体ないです。容器のまま自治体やお店で回収してくれる場所を探し捨てるといいでしょう。未使用の油もリサイクルされるのなら捨てるが勿体無いとは思わないでしょう。

油回収ボックスを利用する

未使用の油、賞味期限切れの油、使用済みの油を回収してくれるボックスもあります。未使用油は容器やペットボトルに入れて漏れないようにフタをして回収ボックスに入れます。使用済みの油を入れる場合には油かすなどを取り除いてからペットボトルなどの容器に入れしっかりとフタをして入れましょう。

未使用油も使用済み油も資源として生まれ変わるので、回収できる場所があるのなら活用してみてください。

廃油リサイクル所を利用する

使用済みの油や未使用の油を回収してくれる場所や団体もあります。油を回収してくれる企業は、回収場所を設けて未使用の油や使用済みの油の回収をしています。ファミリーレストランの一部でも未使用や廃油の回収を行っているお店もあるようです。

びっくりドンキーの一部店舗で廃油の回収が行われており、お店によってはポイントがもらえる場所もあるようです。家庭で出た廃油や未使用油の回収をしてくれる自治体や団体もあり、リサイクルをして新しいものを作っています。ご自身の近くにそのような自治体や団体があるか調べてみるといいでしょう。

回収された未使用油や廃油がどのようにリサイクルされるのかというと、バイオディーゼル燃料や家畜や畑の肥料などに使われます。バイオディーゼル燃料は植物性の廃油を原料にして作られた燃料です。

ディーゼル車の軽油の代わりになる燃料として注目され、大気汚染物質の削減、温室効果ガスの発生を抑えることで地球温暖化を防ぐ役割があると言われています。

自宅でリサイクル活用

自宅できれいな油をリサイクルする場合には、アロマキャンドルや石鹸がおすすめです。アロマキャンドルは意外と簡単に作ることができますし、容器やクレヨンの色、アロマオイルにこだわればすてきなキャンドルが作れます。石鹸は苛性ソーダという劇薬を使いますので、不安な方は石鹸の作成キットを活用してみてください。

未使用油を固めるのは勿体無いですが、近くにリサイクルとして回収できる場所がないという方もいるでしょう。そのような場合には固めるのではなく自宅でリサイクルしていろんなものを作ってみてはいかがでしょうか?今回はアロマキャンドルと石鹸の作り方を紹介していきます。アロマキャンドルは意外と簡単にできますので作ってみてください。

アロマキャンドル

  • 固化剤
  • タコ糸
  • ビンやアルミカップ(熱に強いもの)
  • 割り箸
  • アロマオイル
  • クレヨン
 
  1. 油を熱してから固化剤を入れて溶かします。
  2. 割り箸にタコ糸を挟んでから、ビンやカップにたらして長さを合わせてカットします。
  3. クレヨンをカッターやハサミなどで削り、ビンやカップに入れます。
  4. 適量の油をビンやカップに入れて、クレヨンが溶けるようにかき混ぜます。
  5. 中身の温度が下がって固まってしまう前にアロマオイルを数滴垂らしましょう。
  6. 最後に固まったら、割り箸を外してアロマキャンドルの完成です。

アロマキャンドルを作るビンやカップにもこだわればオシャレなアロマキャンドルを作ることができるでしょう。後に紹介する石鹸を作る際には苛性ソーダという劇薬を使いますので心配という方はアロマキャンドルがおすすめです。

作る際に気をつけるポイントは、油が熱いので取り扱いには充分に注意すること、入れる容器は必ず熱に強いものを使うことです。クレヨンで色がつくので、クレヨンの色やアロマオイルにもこだわってみてはいががでしょうか?アロマオイルの匂いのイメージに合わせてクレヨンの色を選んでも良さそうです。

未使用のものを使ってもいいですし、きれいに濾せば使用済みのものでも作ることができます。アロマオイルを入れるのでいい香りがするキャンドルを作れます。

石鹸

  • 油600cc
  • 水200cc
  • 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)80g
  • アロマオイル適量
  • ペットボトル1.5L
  • 計り
  • 計量カップ
  • ゴム手袋
  • 牛乳パック
  • じょうご
 
  1. ペットボトルに水を入れ、じょうごを使い少しずつ慎重に苛性ソーダを入れていきます。高温になるため気をつけながら少量ずつ苛性ソーダを加えてください。
  2. 苛性ソーダが溶けて人肌になったら好きなアロマオイルを数滴入れます。
  3. ペットボトルの口をしっかりと閉めて、スーパーの袋に入れて口を閉じます。
  4. 20分~30分シャカシャカ振り続けると白っぽくなりますので、とろみがついたら大丈夫です。
  5. 牛乳パックに入れてから固まるまで数日おいていきます。
  6. 固まったら牛乳パックをカットして、1ヶ月程度風通しのいいところで熟成させたら完成です。

賞味期限が切れてしまったものは料理に使うことはできませんが、未使用で捨てるのは勿体無いです。そのような際に石鹸に再利用してみてはいかがでしょうか?ですが石鹸は苛性ソーダという劇薬を使い取り扱いが大変危険です。薬局で購入できますが印鑑や記名も必要です。

苛性ソーダは皮膚や目に入ってしまうと危険ですので、使用する際には取り扱いに注意して手袋・ゴーグル・長袖を着て作業しましょう。お子さんがいる場合には手が届かない場所で作成・保管をするようにしてください。苛性ソーダのガスを吸い込まないように換気もしっかりと行ってください。

後始末にも充分に注意してください。熟成させている期間も素手で触らないようにし、お子さんの手が届かないように保管場所にも気をつけましょう。油汚れに強い石鹸が作れます。苛性ソーダの取り扱いや手間も時間もかかるので難しいなと思う方は、市販で油を入れて簡単に作ることができる石鹸のキットもありますので活用するといいかもしれません。

油は各自治体のルールで正しく処理しよう

今回は使わなくなった油の捨て方やリサイクル方法、未使用のもののリサイクル方法など紹介していきました。未使用のものや賞味期限が切れたものはそのまま捨てるには勿体ないです。自治体や団体で回収しリサイクルしてくれる場所や回収ボックスなどがあります。

一部ファミリーレストランでも回収を行っている場所もありますので、自治体や団体、そのような店舗が近くにないか調べてみるといいでしょう。自治体や場所によって捨て方に違いがありますので、その点も詳しく調べておくといいでしょう。リサイクル後はバイオディーゼル燃料や家畜や畑の肥料などに生まれ変わりますので無駄にはなりません。

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