2019年05月12日公開
2024年09月14日更新
オリーブオイルは太る?他の油と同じカロリーでもダイエット向きな理由
オリーブオイルを摂ると太るという噂を聞いたことがありますか?日本でもポピュラーになっており、イタリアンレストランや地中海料理のお店やスーパーなどでも見かけることもあり、最近ではオリーブオイルダイエットも注目されています。今回は、オリーブオイルを摂ると太るという噂を徹底調査します。オリーブオイルとは?オリーブオイルの歴史、特徴やカロリーを調べてみました。また、オリーブオイルで太るといわれる理由、オリーブオイルのダイエット効果、オリーブオイルで太るのを防ぐ正しいダイエット方法を紹介します。
オリーブオイルとは?
オリーブオイルは、オリーブの樹からとれるオリーブの実を搾るだけで簡単に作ることのできる植物油です。ヨーロッパ諸国では古くから使用されているオイルで、地中海沿岸の温暖な気候が適しており、現在でもオリーブの栽培が盛んに行われています。
オリーブオイルは、品質の変化しにくく長期保存も可能なオイルで、品質管理の基準なども整備され高品質なオイルが生産されています。
生使い用や加熱用などの食用のほかにも、古くから薬用としても使われており、スキンケアやマッサージオイルとしても使われています。また、香水や石鹸の材料としても利用されています。
ここでは、オリーブオイルの歴史、オリーブオイルの特徴のひとつの酸化しにくい理由、他の植物油と同じカロリーでも栄養価が高い理由を紹介します。
オリーブオイルの歴史
出典: https://tenki.jp
オリーブオイルの歴史について紹介します。オリーブの樹は、人類によって最初に栽培された植物のひとつといわれており、オリーブオイルの発祥の地は地中海沿岸と伝えられています。
所説ありますが、約6000年前には、現在のトルコ南部などで栽培が始められ近隣の国々に広く伝わり、やがて地中海沿岸の国々でも栽培されるようになりました。オリーブオイルは、人類が最初に手に入れたオイルといわれており、現在でも、ヨーロッパ諸国を中心に利用されており、なくてはならない食材のひとつです。
日本おけるオリーブオイルの歴史は、約400年前の安土桃山時代に、オリーブの実とオリーブオイルが初めて持ち込まれました。その後、江戸時代末期にオリーブの樹が持ち込まれ、明治時代になって本格的な栽培が始まったといわれています。
オリーブオイルは酸化しにくい
オリーブオイルは、酸化しにくい特徴があります。オリーブオイルには、70%を超える主成分にオレイン酸があり、非常に安定性が高く、酸化しにくい特徴があります。
酸化しにくいオリーブオイルは、バージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、オリーブオイルオリーブの3種類に分けられ、含まれる酸度により等級がつけられています。
中でも、主に生使い用として使われるバージンオリーブオイルは、エクストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、オーディナリーバージンオリーブオイル、ランパンテバージンオリーブオイルの順に等級があります。
他の油と同じカロリーでも栄養価が高い
オリーブオイルは、他の油と同じカロリーでも栄養価が高いといわれています。オリーブオイルを含めた植物油のカロリーは、100gあたり921kcalで、1gあたり9kcalです。オリーブオイルも、大豆油も、ひまわり油も全て同じカロリーです。
ですが、オリーブオイルは太ることが少なく、ダイエットに向いている植物油といわれているには理由があります。オリーブオイルの主成分のオレイン酸は、コレステロールを除去し、脂肪を燃焼してくれる効果がありダイエット効果が期待できます。
オリーブオイルは他の植物油に比べ、オレイン酸の含有量は圧倒的に多く、ダイエット効果が期待できる植物油です。また、ビタミンEやビタミンKなどビタミンも豊富で、βカロチンやポリフェノールなども含んでおり栄養価の高い植物油です。
オリーブオイルで太る理由
オリーブオイルは、ヘルシーでダイエットに向いている植物油ですが、ダイエットを失敗し逆に太る方もいます。ここでは、オリーブオイルで太る理由を紹介します。
オリーブオイルを間違って理解していることが理由で、「ヘルシーだが低カロリーではない」、「見えない油に注意が必要」、「劣化したオリーブオイルは太る」ことについて説明します。
ヘルシーだが低カロリーではない
オリーブオイルは、ヘルシーでダイエットに向いている植物油ですが、低カロリーではありません。「ヘルシー」という言葉の意味は、「健康によい」「健康的」など体に良く健康に役立つという意味です。ですので、ヘルシーだから太ることがないわけではありません。
また、オリーブオイルは、大さじ1杯12gあたり111kcalで低カロリーとはいえず、いくら摂取しても太ることないとはいえません。オリーブオイルは、ヘルシーですが、どちらかというと高カロリーで摂取し過ぎると太る原因になる可能性があります。
見えない油に注意が必要
オリーブオイルを、食事の間に大さじ1杯を目安に飲むオリーブオイルダイエットがありますが、上手にダイエットできる方もいますが、逆に太る方もいます。
これは、オリーブオイルなど目にみえる数値に表れている油分だけを気にしているせいで、結果的にカロリーや糖質の取り過ぎによるものです。食事には、肉類、魚類、豆類などにも見えない油分が含まれており、少しずつですが食べ過ぎにより太ることになります。
劣化したオリーブオイルは太る
オリーブオイルは、劣化すると太る原因になります。生使い用に用いられるのオリーブオイルは、一般的に温度を上げない低温圧搾で搾られ、酸度を上げないように作られいます。
オリーブオイルは、温度が上がることにより酸度が上がり、さらに消化吸収率も上がり太る植物油に変わっていきます。オリーブオイルが高温になり変化するのが遊離脂肪酸で、運動などをしてカロリーを消費しなければ、そのまま血中の中性脂肪になり、やがて肥満の原因になります。
オリーブオイルは温度管理が必要な植物油で、気温30度以下で管理するのが望ましいといわれています。温度が上がり劣化が進んだオリーブオイルは、生使い用には敵さず、逆に太る原因になるため、加熱調理用として使用するのがおすすめです。
オリーブオイルのダイエット効果
オリーブオイルには太る原因を除去し、身体を健康に保つ効果があります。ここでは、中性脂肪燃焼効果、便秘解消効果、抗酸化作用、空腹を抑える効能の、オリーブオイルを摂取することで得られるダイエット効果を紹介します。
中性脂肪燃焼効果
オリーブオイルを摂取することで得られるダイエット効果の1つ目は、中性脂肪燃焼効果により太る原因を除去してくれます。中性脂肪は皮下、脂肪組織、肝臓、血中に蓄えられており、太る原因でもあり、生活習慣病発症の危険性が高まる物質でもあります。
オリーブオイルに含まれているオレイン酸には、中性脂肪に含まれるコレステロールの悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールは下げない効能があります。この効能により、中性脂肪が蓄積してしまうのを防いで太る原因を減らしてくれます。
また、脂肪を燃焼してくれる効果があるといわれおり、脂質の代謝を活性化させ、脂肪をつきにくくすることで太る原因を減少させることからダイエット効果が期待できます。
便秘解消効果
オリーブオイルを摂取することで得られるダイエット効果の2つ目は、便秘解消効果により太る原因を除去してくれます。便秘は体内に排出するべき便が残る症状で、排便がスムーズに行われないことで太る原因になります。
オリーブオイルの主成分のオレイン酸には、腸の動きを活性化させる効果があります。オレイン酸は、小腸で完全に吸収されることがないため大腸まで届き、腸壁で潤滑油となり便秘が解消される効果があるといわれています。したがって、便秘解消効果により、排便がスムーズになり腸内環境が改善され、太る原因を減らしてくれます。
抗酸化作用
オリーブオイルを摂取することで得られるダイエット効果の3つ目は、抗酸化作用により太る原因を除去してくれます。抗酸化作用とは、身体の中が酸化することで細胞が錆びる現象を守ってくれる作用のことをいいます。身体の酸化の原因は活性酸素で、取り込んだ酸素の一部が変化したものです。
とくに、ストレス、生活習慣病や太ることが原因で、大量に活性酸素が発生され細胞などを傷つけ酸させてしまいます。
オリーブオイルに含まれているビタミンE、βカロテン、ポリフェノールには抗酸化作用があり、身体を健康状態に保ってくれます。とくにビタミンEは、体内の細胞の酸化を防止しながら代謝を促進させる効果があり、結果的に太る原因を減らしてくれます。
また、ポリフェノールにはオレオカンタールという成分が含まれており、高い抗酸化作用を発揮します。
空腹を抑える
オリーブオイルを摂取することで得られるダイエット効果の4つ目は、空腹を抑える効果により太る原因を除去してくれます。太る原因のひとつに空腹感があります。お腹が空くとなにか食べたくなり、ついつい間食したり、必要以上に食べ過ぎたりして太る原因になります。
オリーブオイルに含まれているオレイン酸には、脳の視床下部にある満腹中枢に作用する効果があります。オレイン酸に満腹中枢が刺激されると空腹感が和らくため、間食を減らしたり、食べる量を少なくすることができ、結果的に太る原因を除去することができます。
オリーブオイルで太るのを防ぐ正しいダイエット
最近、注目されているダイエット方法に、オリーブオイルダイエットがあります。しかし、オリーブオイルを正しく摂取しなければ、逆に太る原因になります。ここでは、オリーブオイルで太るのを防ぐ正しいダイエット方法の、オリーブオイルの選び方、オリーブオイルの選び方、オリーブオイルを摂取するタイミングを紹介します。
オリーブオイルの選び方
オリーブオイルで太るのを防ぐ正しいダイエット方法の1つ目は、オリーブオイルの選び方です。オリーブオイルダイエットで一番大切なのは、オリーブオイルの選び方です。
オリーブオイルは種類と等級があり、オリーブオイルダイエットをする場合には、最上級のエキストラバージンオイルがおすすめです。エクストラバージンオリーブオイルはフレッシュジュースと呼ばれ、オリーブの果実をそのまま搾ったオリーブオイルです。
オリーブオイルダイエットは、食事前にオリーブオイルを適量飲むダイエット方法で、品質にこだわる必要があります。エクストラバージンオリーブオイルという名前でたくさん販売されていますが、国際オリーブ協会の規格と、日本農林規格では基準に差があり、国際オリーブ協会の規格の方が厳しいとされています。
国産のオリーブオイルが全てではないですが、国際オリーブ協会の規格を満たしていないもの多くあります。したがって、国際オリーブ協会の規格のもので、認証マークが入っているものがおすすめです。
また、国際オリーブ協会の規格のエキストラバージンオイルの中にも、輸入されてくることから製造年月日に注意する必要があります。完全に密封されたオリーブオイルでも、古くなったものは酸化が進んでおり品質が落ちていますので必ず確認しましょう。
摂取量の目安
オリーブオイルで太るのを防ぐ正しいダイエット方法の2つ目は、オリーブオイル摂取量の目安です。オリーブオイルダイエットは、減らしたい体重量によって摂取する量が違います。
減らしたい体重量が9kg以下の場合、一日に大さじ1.5杯を目安に摂取します。オリーブオイルは大さじ1杯は12gなので1.5杯だと18gになります。朝昼晩の食事前に摂取するわけですから、3回に分けて摂取する場合には一度に6g摂取します。
減らしたい体重量が9kgから18kg以下の場合、一日に大さじ3杯を目安に摂取します。オリーブオイルは大さじ1杯は12gなので3杯だと36gになります。朝昼晩の食事前に摂取するわけですから、3回に分けて摂取する場合には一度に12g摂取します。
減らしたい体重量が18kg以上の場合、一日に大さじ3.5杯を目安に摂取します。オリーブオイルは大さじ1杯は12gなので3.5杯だと42gになります。朝昼晩の食事前に摂取するわけですから、3回に分けて摂取する場合には一度に14g摂取します。
オリーブオイルは摂取し過ぎると太る原因になりますので、一日あたり1.5杯から3.5杯を目安に摂取するようにしてください。
摂取するタイミング
オリーブオイルで太るのを防ぐ正しいダイエット方法の3つ目は、オリーブオイルを摂取するタイミングです。オリーブオイルダイエットは、摂取するタイミングが絶対条件です。食後では、あまり効果を得ることができません。
オリーブオイルを摂取するタイミングは、食事の1時間前に摂取するのが最適です。食前1時間まえに摂取することで、オリーブオイルが体内でしっかり吸収され、空腹感が和らぎ、食事の量が少なくても満腹感を得るとができます。できれば、一日3回摂取するが望ましく、食事も3回とることがおすすめです。
オリーブオイルは正しく使えば太ることはない
今回は、オリーブオイルを摂ると太るという噂をについて紹介しました。オリーブオイルは、品質変化がしにくく長期保存も可能で、栄養素も豊富な品質のよい植物油です。
オリーブオイルは正しく摂取すれば太ることはなく、ダイエット効果が期待できます。オリーブオイルの一度の摂取量を守り、オリーブオイルダイエットにチャレンジしてみましょう。