「エキストラバージンとピュア」オリーブオイルの違いとおすすめ10選!

「エキストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」との違いが分かりますか?エキストラバージンオリーブオイルは極めて希少なオリーブオイルです。1本の木から採れる量はごく少量になります。この記事では、本物のエキストラバージンオリーブオイルと偽物の見分け方から、エキストラバージンとピュアの使い分けの方法や使い方など、詳しく解説します。また、エキストラバージンオリーブオイルのおすすめの種類と選び方も、10選にして紹介します。

「エキストラバージンとピュア」オリーブオイルの違いとおすすめ10選!のイメージ

目次

  1. 1エキストラバージンオリーブオイルは偽物も多い?
  2. 2エキストラバージンオリーブオイルとは?
  3. 3エキストラバージンとピュアの違いとは?
  4. 4エキストラバージンは日本では偽物が多いとされている
  5. 5エキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方
  6. 6エキストラバージンオリーブオイル10選
  7. 7エキストラバージンオリーブオイルは本物を選ぶようにしよう!

エキストラバージンオリーブオイルは偽物も多い?

本物と偽物の論争から言えば、厳格な意味でのエキストラバージンオリーブオイルを本物とした場合に、本物はごくごくわずかで、大半が偽物ということになってしまいます。つまり、日本国内では、スーパーなどで堂々と偽物が売られているわけです。しかし、これには訳があって、世界基準を定めているのはIOC(国際オリーブ協会)です。

そして、IOCに加盟していない日本では、品質等級規格に沿った製品表示をしなくても、法的になんらの問題がないことに起因しています。したがって、日本で消費者が本物のエキストラバージンオリーブオイルを求めるためには、本物と偽物の見分け方を身につける必要があります。

この記事では、そんなエキストラバージンオリーブオイルについて詳細な解説をした上で、本物と偽物の見分け方から、使い方や使い分け方、選び方までを紹介していきます。

エキストラバージンオリーブオイルとは?

エキストラバージンオリーブオイルとは?という問いに対して、解説します。エキストラバージンオリーブオイルの特徴、味や香り、栄養成分と効能効果、使い分けの仕方などにわたって紹介します。

特徴

エキストラバージンオリーブオイルの特徴は、何よりオリーブオイルの実を絞っただけのものです。そして、それらのバージンオリーブオイルの中で、風味官能検査で味や香りに欠点が見られなくて、酸度が0.8%以下であるものを、エキストラバージンオリーブオイルと呼んでいます。

酸度0.8%以下というのは、エキストラバージンオリーブオイルが酸化しにくいということを示しています。

味や香り

エキストラバージンオリーブオイルの味や香りは、IOCでの風味官能検査において、味や香りに欠点が見られないという認証を受けています。つまり、オリーブの実を絞っただけのバージンオリーブオイルの中で、最高級の味と香りを持つもの、と評されたオリーブオイルがエキストラバージンオリーブオイルなのです。

栄養成分と効果効能

エキストラバージンオリーブオイルに含まれる栄養成分「オレイン酸」の効果効能には、コレステロールの悪玉を減らし、善玉を増やす効果や、整腸や便秘解消効果もあります。栄養成分「不飽和脂肪酸」には心臓病の予防効果も期待できます。また、エキストラバージンオリーブオイルの色素成分「クロロフィル」には、デトックス効果があります。

エキストラバージンオリーブオイルがもつ高い「抗酸化作用」は、美肌効果などのアンチエイジングにも役立ちます。

エキストラバージンとピュアの違いとは?

エキストラバージンオリーブオイルとピュアバージンオイルとの違いとは?に、対する答えを、製法の違いについてを中心に解説します。

製法の違い

エキストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルとの製法の違いは、天然のオリーブを絞っただけのオリーブオイルと、ブレンドをしたオリーブオイルとの違いが最大です。バージンオリーブオイルの中で、香りや成分の基準を満たしたごく一部のオリーブオイルだけが、「エキストラバージン」を名乗ることができるのです。

エキストラバージンオリーブオイルの製法

エキストラバージンオリーブオイルの製法については、天然のオリーブの実を絞ったもので、0.8%以下の酸度であることや、味や香りが基準を満たしていることはすでに触れました。基準にはありませんが、自主規制として手摘みで実を収穫することや、摘んでから搾油まで短時間で行うことなどが努力されています。

ピュアオリーブオイルの製法

ピュアオリーブオイルの製法については、IOCには「ピュアオリーブオイル」という規定はありません。質の悪いバージンオリーブオイルを精製して、酸度0.3%以下にした「精製オリーブオイル」と、中程度の品質の「バージンオリーブオイル」とをブレンドして、酸度を1.0%以下にしたものを、IOC規格では「オリーブオイル」と呼びます。

日本では、その「オリーブオイル」を「ピュアオリーブオイル」と、使い分けする呼び方で市販されています。したがって、日本のJAS規格でのオリーブオイルの分類は、「エキストラバージンオリーブオイル」と「ピュアオリーブオイル」の2種類だけという使い分けになります。

エキストラバージンは日本では偽物が多いとされている

ここまで述べてきた、IOCに日本が加盟していないこともあって、エキストラバージンオリーブオイルは、日本では偽物が多いことの一因となっています。

国際オリーブオイル協会の基準と種類

IOC(国際オリーブオイル協会)は、オリーブ業界に関する唯一の世界的な機関です。日本は現在のところ、国としては加盟していません。IOCのオリーブに関する基準と種類については、バージンオリーブオイルとして4種類を規定しています。

上から「エキストラバージンオリーブオイル(酸度0.8%以下)」「バージンオリーブオイル(2.0%以下)」「オーディナリーバージンオリーブオイル(3.3%以下)「ランパンテバージンオリーブオイル(3.3%以上)」と、なります。この4種類のうち、上から3種類が食用にできるバージンオイルです。

日本農林規格の基準と種類

JAS(日本農林規格)によって、日本のオリーブオイルは基準と種類が定められています。JASでは酸度2.0%以下のものを「エキストラバージンオリーブオイル」と認められていて、それ以外はすべて「ピュアオリーブオイル」されていて2種類だけの使い分けになります。

また、ピュアオリーブオイルのブレンドについては、基準は定められていなくて、味や香りなどで製品によって大きくバラつきもあります。いずれにしても、エキストラバージンに対する世界と日本の基準の使い分けが、本物と偽物の混乱を増していると言えます。

用途に合わせて使い分けするのがおすすめ

よくエキストラバージンオリーブオイルを生用だけの使い方にして、加熱用には使わないのが常識のように言われることがあります。エキストラバージンオリーブオイルは、加熱用にもふつうの使い方ができるオリーブオイルです。使い分けの一方法を紹介します。

ただ、エキストラバージンオリーブオイルの持つ、香りや苦味や辛味といった風味が熱で損なわれるので、生用の使い方ががすすめられているのです。たしかに、高価なエキストラバージンオリーブオイルの風味を消してしまうのは、もったいない気もします。ピュアを加熱に使って、エキストラを仕上げにという、使い分けする使い方もおすすめです。

エキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方

日本でエキストラバージンオリーブオイルを購入するにあたっては、本物と偽物の選び方や見分け方に注意する必要があります。そんなエキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方を、5つのポイントに絞って解説します。

遮光性で酸化を防ぐ容器に入っている

エキストラバージンオリーブオイルは紫外線にきわめて弱い特徴をもっています。太陽光線はもちろん、蛍光灯でさえも劣化します。したがって、偽物でないかぎり、エキストラバージンオリーブオイルならば遮光性のある、酸化を防ぐ種類の容器に入っている、はずであることが選び方や見分け方の、最初のおすすめのポイントになります。

価格で比較する

エキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方の、2つめのポイントはやはり価格になります。オリーブの木1本からのオリーブオイルの収穫は20kgです。エキストラバージンオリーブオイルとして認められるのは、そのうちのわずかな量です。

それから推しても、安価で売られているオリーブオイルが本物のエキストラバージンである可能性は低いと言わざるを得ません。高価だからと言って本物である保証もありませんが、選び方や見分け方としては1gで3円以下の価格のものは、手を出さないほうがおすすめです。

製法

エキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方の、3つめのポイントはオリーブオイルが、どのような製法で作られたかという点です。ラベルを見ることをおすすめします。生産国や生産者、賞味期限、等級名などを最低でも確認することです。

オリーブの搾油過程で30℃以上の熱を加えない場合には「コールドプレス」と表示できます。こんな情報も知ることができたら、選び方や見分け方としてベストになります。

その他

エキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方の、4つめのポイントはその他として、自社農園業者かどうかや受賞歴の有無などです。オリーブの摘み取りから搾油までを一貫して行う業者は信用できます。

また、国内、国外を問わず、各種のコンテストで受賞した生産者かどうかは、エキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方におすすめです。

おすすめの使い方

エキストラバージンオリーブオイルの選び方や見分け方におすすめの、5つめのポイントは使い方を考えることです。おすすめの使い方は、エキストラバージンのもつ高い風味を堪能するのなら、やはり塩とコショウだけを加えた、サラダのドレッシングがおすすめになります。

あるいはカルパッチョの、ソースのベースとしての使い分けもおすすめです。また、バゲットなどをシンプルに、エキストラバージンオリーブオイルに浸して食べる使い方も定番です。

エキストラバージンオリーブオイル10選

いろいろな風味を備えたエキストラバージンオリーブオイルを、10種類ほど紹介します。それぞれの特徴をよく知って、さまざまな場面で使い分けて愉しんでください。

プラネタ エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル

シチリアで最良のワインを造ると言われた、プラネタの農園で造られた「プラネタ・エキストラバージンオリーブオイル」500mlが2,000円です。コールドプレス製法で種類のオリーブオイルで、香りと鮮度を保ったまま搾油されて、フルーティな香りと深い味わいをもったエキストラバージンオリーブオイルになります。

ゴヤ エキストラヴァージン オリーブ オイル UNICO

スペインのアンダルシアで造られ、数々のコンクールで受賞した実績をもつ「ゴヤ・エキストラバージンオリーブオイルUNICO」500ml1,450円です。フルーティな味わいに中に、かすかな苦みとわずかな辛味があって、使い方としてはサラダがおすすめになります。

サルバーニョ エクストラバージンオリーブオイル

イタリアはベローナ産の受賞歴も多い「サルバーニョ・エキストラバージンオリーブオイル」500ml1,998円です。有機栽培で収穫された実で造られたオイルは、バランスが取れていて、どんな料理にも合う使い方に制約のない、オリーブオイルになります。

ヴィラブランカ オーガニックエクストラバージンオリーブオイル

スペインの化学的な操作を一切しないで搾油する「ヴィラブランカ・オーガニックエキストラバージンオリーブオイル」250ml734円です。コールドプレス製法で造られるオイルは、芳醇な風味がたっぷりで、生で味わうことをおすすめします。

IMORI EXVオリーブオイルラウデミオ

イタリアのトスカーナで造られる「IMORI・EXVオリーブオイルラウデミオ」500ml4,315円です。稀少で高級なオリーブオイルで、高い価格になっていますが、若草のようなフレッシュでフルーティな風味を味わうことができます。

ガルシア エクストラバージンオリーブオイル

スペインのコスパが最高のオリーブオイル「ガルシア・エキストラバージンオリーブオイル」1,000ml990円です。個性を前面に出さない穏やかなオイルになります。エキストラバージンオリーブオイル初心の方におすすめです。

アルドイノ エクストラバージンオリーブオイル・フルクトゥス

イタリアで人気絶賛のオリーブオイル「アルドイノ・エキストラバージンオリーブオイルフルクトゥス」750ml2,160円です。小規模生産者の代表的なオイルになります。フルーティな味わいが特徴で、そのまま飲み干したくなるようなオリーブオイルです。

トザバラス 飲むエクストラバージンオリーブオイル

ギリシアの受賞歴豊富な高級オリーブオイル「トザバラス・飲むエキストラバージンオリーブオイル」250ml1,580円です。自社農園で早摘みした若い実を、コールドプレス製法で搾油したオイルは油とは思えない爽やかな味わいになります。

Alcenero 有機エクストラバージンオリーブオイル

イタリアのオーガニックブランド「Alcenero・有機エキストラバージンオリーブオイル」250ml1,040円です。コールドプレス製法で造られたオリーブオイルは、青リンゴのような爽やかな風味を楽しめます。

ギャバン オリーブオイルピュア

調味料で有名なギャバンのオイルです。エキストラバージンオリーブオイルではなく、紹介した中で唯一のピュアオリーブオイルになります。「ギャバン・オリーブオイルピュア」1,000ml1,733円です。揚げ物や炒め物におすすめのオリーブオイルとなります。

エキストラバージンオリーブオイルは本物を選ぶようにしよう!

エキストラバージンオリーブオイルについて、多岐にわたって解説してきました。エキストラバージンとピュアの違いについても分かりました。紹介した記事を参考にして、エキストラバージンオリーブオイルは本物を選ぶようにしよう!

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