かぶは冷凍で長期保存ができる!冷凍方法と解凍方法・レシピを紹介!
かぶはみずみずしさとシャキシャキした食感が魅力の野菜です。新鮮な状態を冷蔵庫で保存すると最長1週間です。ところが冷凍保存するとこの保存期間を1ヶ月間に延ばすことができます。しかもかぶの品質の劣化が最小限にとどめることができます。美味しいかぶ料理をするには冷凍保存するのがおすすめです。かぶの冷凍保存の方法と解凍処理の方法を紹介します。また、かぶを使った美味しく巻単位作ることができるレシピも紹介します。
かぶは冷凍で長期保存ができる
冬に旬を迎えるかぶは、白い部分だけでなく青々とした葉っぱもまるごと料理に使用できます。鍋料理や煮物料理にぴったりなかぶは栄養も豊富でサラダにしてもおいしいのが特徴です。そんなかぶは、新鮮な状態でスーパーで購入しても時間の経過とともにしなびれてしまいます。
すぐに料理に使用するのであれば保存のことを気にする必要はありませんが、いつでも新鮮な状態でかぶを食べたいものです。かぶの適切な保存方法を紹介します。かぶは冷凍保存することで長期保存が可能です。おいしいかぶを新鮮な状態に維持する方法やレシピなどを紹介します。
かぶの冷凍保存方法
かぶを長期保存させるためには、冷凍保存が一番です。かぶはまるごと冷凍保存できるわけではありません。葉と実の部分を切り分けてから、カットして冷凍保存します。解凍後すぐに利用できるようにすりおろしておから冷凍保存する方法もあります。
泥を落とす
かぶは土の中で育つ野菜です。新鮮なかぶは泥や土がついたままの状態です。スーパーで販売されているときにはある程度の泥や土は洗い流されていますが、完璧にきれいになっている訳ではありません。かぶを冷凍保存する際には、まず泥や土をしっかりと洗い流します。
白い部分がかぶの中では目立つ存在ですが、葉の部分もきれいに洗うことが大事です。葉の中にも取りや土が混ざっていることがあるため、全体をまんべんなく洗うことが大事です。
葉と実を切り分ける
次にかぶの緑の葉の部分と実の白い部分を切り分けます。かぶは葉と実の部分がくっついた状態では冷凍保存に向いてきません。必ず切り離して別々に保存することが大事です。切る部分は実の白い部分に少し葉の茎が残る程度でカットします。実と葉の接続部分だけは利用できないため後に捨てることになります。
実の冷凍保存方法
実の部分には皮がついています。実の皮も同じ白い色なので見分けがつきにくいのですが、3mmから5mm程度の厚さを切り落とします。次に料理の用途に応じてかぶの実をカットします。いちょう切りや半月切り、短冊切りなど料理に使用する用途でカットしておきます。
冷凍保存する際には、密閉できるフリーザーバッグなどに入れて空気と触れないようにして保存します。匂い移りに敏感な場合には、カットしたかぶをラップなどにくるんでからフリーザーバッグに入れると匂い移りを防止できます。フリーザーバッグの中では、個々にカットしたかぶを重ねないようにするのがポイントです。
葉の冷凍保存方法
【食の豆知識】今が旬の「蕪」は、根が水分を吸ってしまうため買ってきたらすぐに根と葉を切り分けるのがおいしく保存するコツです。葉の部分は緑黄色野菜でベータカロテンが豊富なので、炒め物やきんぴらなどにして無駄なく食べましょう!#LCJapon
— ル・クルーゼ Le Creuset (@LeCreusetJapon) February 12, 2013
葉の冷凍保存方法は一度軽く下茹でしてから行います。沸騰した熱湯の中に葉を茎の部分から入れます。茹で時間は1分程度です。茹であがったら冷水で冷やします。水気を切ってから料理に使用する大きさにカットします。長さ4cm程度にカットするのが一般的な料理に使用できる大きさです。
一度に使いきれる分量にまとめてからラップに包みます。そのまま冷凍庫に入れて冷凍保存します。葉や茎の部分は下茹ですることで劣化スピードを遅くすることができます。冷凍保存する際には金属トレイに乗せて保存すると急速冷凍できます。
すりおろして冷凍保存する方法
かぶはすりおろしてから冷凍することも可能です。離乳食用にかぶを使用する際などはすりおろしてから冷凍すると便利です。かぶをきれいに洗ってから皮をむく工程までは同じです。その後かぶを茹でます。沸騰した熱湯にかぶを入れてトロトロの状態になるまで30分から40分程度茹でます。
茹であがったらかぶをすりおろします。繊維が残る場合もあります。繊維が気になる場合にはこの段階で取り除いておきます。一度に使用できる分量をまとめてラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。すりおろして冷凍保存する場合には製氷皿を活用することもできます。
かぶの冷凍後の解凍方法と保存期間
冷凍保存した際には解凍することが必要になります。しかしかぶの場合には、解凍処理を行わずにそのまま料理に使用することができます。面倒な解凍処理にかかる時間や手間を省けるのがメリットです。解凍後生で使用する場合には、電子レンジで解凍する方法がおすすめです。冷凍保存すると約1ヶ月保存が可能です。
解凍せずにそのまま調理する
冷凍保存したかぶは解凍せずにそのまま料理に利用できます。白い部分も葉や茎の部分も解凍せずに生の状態で利用するのと同じ要領で利用できます。一度冷凍した食品は解凍するという手間がつきものですが、かぶは冷凍保存後、解凍せずに料理に使用できるのが特徴です。
電子レンジで解凍する
かぶは解凍処理を行わずにそのまま料理に使用できますが、サラダにするなど冷凍状態では使用できない場合には、解凍する必要があります。その場合には、自然解凍せずに電子レンジで解凍するようにします。すりおろしたかぶも解凍せずにそのまま使えますが、電子レンジで解凍することもできます。
電子レンジで解凍する際には、熱を加えて調理をしてしまわないように気をつける必要があります。加熱しすぎると解凍を通り越して調理されてしまうことになるため、電子レンジで調理時間には気をつけるようにします。
生で冷凍したかぶの保存期間
かぶを冷凍保存した場合の保存期間は約1ヶ月です。冷蔵庫で保存した場合には、3日~5日程度、長くても1週間程度しか保存できません。しかし冷凍保存すると1ヶ月の保存が可能になります。しかも冷凍保存した場合には、かぶのみずみずしさやおいしさを維持したまま保存できる特徴があります。
茹でて冷凍したかぶの保存期間
かぶの葉の部分の冷凍保存は一度下茹でした状態で冷凍保存するのがおすすめです。冷凍保存の期間は白い部分と同じく約1ヶ月です。1ヶ月間保存をするためには、冷凍保存する際に空気に触れないように密着できるフリーザーバッグなどにしっかりと入れて保存することが大事なポイントです。
かぶの冷凍を使ったおすすめレシピ
かぶは和食の定番食材です。冷凍保存しておけば、いつでもおいしいかぶのレシピを作ることができます。どのレシピも手軽に作れるものばかりなので冷凍保存しているかぶを取り出してサッとレシピを作ることができます。
長ネギとかぶの明太アヒージョ
- 長ネギ1本
- かぶ1個
- にんにく2片
- オリーブオイル80ml
- 塩少々
- ブラックペッパー少々
- エキストラバージオリーブオイル大さじ1杯
- 明太子1腹
- 大葉2枚
- 長ネギは2cm程度の長さにカットします。
- かぶはくし切りにします。
- にんにくは薄切りにスライスします。
- 大葉は千切りにスライスします。
- 明太子はしごいて皮をとっておきます。
- ピュアオリーブオイルをスキレットかアヒージョパンに入れて熱しネギに焦げ目がつく程度に焼きます。
- にんにく、かぶ、ピュアオリーブオイルを入れて、弱火でじっくり火を通します。
- ネギが柔らかくなったらオリーブオイルを加えて塩とブラックペッパーで味を整えます。
- 明太子と大葉をのせて完成です。
和風のかぶを使ったアヒージョのレシピです。アヒージョはワインにぴったりのレシピですが、長ネギとかぶの明太アヒージョは和風に仕上げているため、焼酎や日本酒にぴったりです。オリーブオイルがポイントです。好きな風味のオリーブオイルを使用することで味に深みをプラスすることができます。
かぶの明太バター炒め
- かぶ300g程度
- かぶの葉適量
- 明太子50g
- バター20g
- 塩少々
- かぶはきれいに洗ってから皮がついたまま角切りにカットします。
- かぶの葉は3~4cmの長さにカットします。
- フライパンにバターを入れてかぶを炒めます。多少焼き色がつく程度まで炒めます。
- 明太子を加えて全体をなじませます。
- 最後にかぶの葉を加えてさっと炒めます。塩で味に調整をすれば完成です。
かぶと明太子の美味しいバター炒めのレシピです。明太子の香りが食欲をそそります。お酒のおつまみとしても最適です。かぶの葉を入れることで緑色が加わり見た目の色合いが豊かになります。かぶの葉がない場合には青じそを代用することもできます。作り方も簡単なレシピです。
じゃがいもとかぶのポタージュ
今日の夕飯は私が作ったお!!
— アイ (@LsSanji23) January 28, 2015
蕪ポタージュ、蕪の葉の炒め物と和え物、にんにく味噌のポークソテー。( ・´ー・`)ドヤァ pic.twitter.com/Z8YJKLJead
- じゃがいも2個
- かぶ2個
- 玉ねぎ1/2個
- にんにく1片
- ガラスープの素小さじ1/2杯
- 塩小さじ1杯
- じゃがいもは皮をむいて薄切りにしてから鍋で茹でます。
- かぶは皮をむいて薄切りにカットしてから鍋で茹でます。
- じゃがいもが柔らかくなったら湯を切ってからフードプロセッサーでペースト状にします。
- かぶは茹であがったらジャガイモと同じようにフードプロセッサーでペースト状にします。
- 玉ねぎとにんにくはみじん切りにカットします。フライパンで炒めます。
- かぶの煮汁を加えて一煮立ちさせます。鍋に移しておきます。
- 鍋にガラスープの素を加えて弱火で煮立たせます。
- じゃがいものペーストを加えて弱火で一煮立ちさせれば完成です。
生クリームやバターを使用しないポタージュスープのレシピです。乳製品を使用していないため、乳製品にアレルギーがある人でも安心して飲むことができます。シンプルな材料で食材のおいしさを感じることができるレシピです。作り方もとても簡単なレシピです。冷蔵庫に残った食材で作れるため、献立をもう一品増やしたいときにおすすめです。
豚こま肉とカブのコッテリ甘酢炒め
かぶと豚肉あったのでこれ作った。ほんのり酸味があって暑い季節に良い。美味しい!
— ぁねごん🍎🌾🎑 (@aneg0n) April 21, 2019
豚こま肉とカブのコッテリ甘酢炒め by moj #cookpad https://t.co/7noXiJyF7z
- かぶ3個
- 豚こま肉250g
- 酒適量
- 醤油適量
- 片栗粉適量
- 醤油大さじ2杯
- 砂糖大さじ2杯
- 酢大さじ2杯
- 酒大さじ2杯
- すりおろしニンニク小さじ1杯
- かぶは皮を切らずに1cm幅の半月切りにします。
- 茎と葉は、4cm幅にカットします。
- 豚肉は酒、醤油で下味をつけ、片栗粉を入れ混ぜます。
- かぶを強火で手早く焼きます。こんがり焼き上げます。
- かぶの葉をさっと炒めて一度取り出します。
- 豚肉を炒めます。
- かぶを豚肉に加えてすりおろしニンニクを入れます。
- かぶの葉を加えて完成です。
甘辛に酢の酸味がきいた濃いめの味が魅力のレシピです。みずみずしいかぶとタレがしみこんだ豚肉のコラボレーションレシピです。かぶは火は通りやすく焼きすぎるととろとろになってしまい、かぶのシャキシャキ感が失われてしまうため、焼きすぎないように注意するのがコツです。
かぶの冷凍保存のメリットと注意点
かぶは冷凍保存することで約1ヶ月間保存できます。品質の劣化を最小限にとどめることができます。しかし長期間保存すると食感はやや落ちてしまいます。長期保存は可能ですが、早めに食べることをおすすめします。
味と色が変わりにくい
かぶは冷凍保存しても味や色が変わりにくい性質を持っています。冷凍すると品質が劣化する食材が多い中かぶは、冷凍保存しても生の状態とほとんど変わらない状態を維持してくれます。しかも長期保存ができるメリットもあります。冷凍保存しても鮮度が高い状態で料理に使えるのが最大の特徴です。
保存期間が延びる
冷蔵庫でかぶを保存するとまるごとの状態でも最長1週間程度しか保存できません。カットした状態で保存する場合には3日~5日が限界です。しかし冷凍保存する場合には、保存期間を1ヶ月まで伸ばすことができます。すぐにかぶを利用しない場合には、冷凍保存するのがおすすめです。
水分が抜けて食感は落ちる
かぶの食感は水分を含んだみずみずしさです。かぶの水分が抜けるとかぶのおいしさは一気に損なわれます。冷凍保存する場合には、水分を保持するために空気とできる限り触れないように密封できる容器で保存する必要があります。しかし期間が経過すれば徐々に水分は抜けてしまいます。
かぶも1ヶ月近くの期間冷凍しておくと水分が抜けてしまいます。水分が抜けるとみずみずしい食感が失わてしまいます。そのため、かぶは冷凍保存で長期間保存することはできますが、食感が落ちてしまうためできる限り早めに消費するように心がけることが大事なポイントです。
調理してから冷凍する
かぶを最も美味しい状態で冷凍保存する方法が調理後に冷凍保存することです。かぶを煮込み料理など調理したのちに冷凍保存することも可能です。解凍は電子レンジで行うだけですぐに食卓に出すことができます。
かぶを調理してから冷凍保存すると味がしみこむメリットもあります。かぶの繊維が冷凍することにより壊れ、味がしみこみやすくなります。生のかぶを使用するより味が美味しくなる場合もあります。ただし冷凍保存が可能なのはかぶのみです。一緒に調理した具材も冷凍保存に適しているとは限らないため注意が必要です。
かぶを冷凍保存して長期間食べよう
かぶは、シャキシャキした歯ごたえと、みずみずしさが魅力の野菜です。白い実の部分でけでなく緑の葉や茎の部分も食べることができるのがかぶの魅力です。かぶは新鮮な状態で食べるのが一番ですが、冷蔵庫に保存してもそんなに長持ちしません。
しかし冷凍保存することでかぶを長持ちさせることができます。正しい保存状態を維持すれば約1ヶ月の期間保存させることが可能です。品質の劣化も最小限にとどめることが可能です。かぶを正しい方法で保存し美味しい状態を維持させましょう。