チェイサーの本当の意味!口直し以外の効果や水以外のチェイサーって?

お酒と一緒に飲む水などのドリンク、チェイサーの本当の意味を知っていますか?日本ではチェイサーと言うと水を指すことが多いですが、実は世界各国を見てみると日本とは違う飲み物を指すこともあります。ビールなどお酒をチェイサーとして飲むこともあるそうです。チェイサーの本当の意味や使い方、そして二日酔いを防ぐためにはチェイサーをどのようなタイミングで飲めばいいのかなど、チェイサーの効果的な飲み方を紹介します。

チェイサーの本当の意味!口直し以外の効果や水以外のチェイサーって?のイメージ

目次

  1. 1チェイサーの本当の意味とは?
  2. 2チェイサーとは?
  3. 3チェイサーの水としての効果
  4. 4チェイサーは水以外にある?
  5. 5チェイサーは日本酒にある?
  6. 6チェイサーの飲み方とタイミング
  7. 7チェイサーと飲みたいお酒
  8. 8チェイサーの意味・種類は様々

チェイサーの本当の意味とは?

日本では一般的にチェイサーと言うと、お酒と一緒に飲む水として捉えられています。ところが、実は世界ではチェイサーという言葉には違う意味があることを知っていますか?チェイサーの本当の意味やチェイサーの効果的な飲み方を知っておくと、もっとお酒を楽しめるようになります。そんなチェイサーや使い方について詳しく説明していきます。

チェイサーとは?

まずはチェイサーとは何なのか、ということから紹介します。実は一口にチェイサーと言っても、世界を見渡すと日本とは違った使い方をしている国もあります。世界で使われているチェイサーの意味や使い方について説明します。

直訳すると違う意味

チェイサーという言葉は英語の「chaser」からきています。このチェイサーを日本語に直訳すると、追うもの、追跡者という意味になります。また、チェイサーにはバー用語としての使い方もあります。その意味としてはお酒を飲んだ後に追いかけて飲むもの、つまりお酒と一緒に飲むものという使い方もされているのです。

今や世界中の色々な国でチェイサーという言葉は使われているので、旅行先でもチェイサーと言えば通じる国が多いでしょう。ところが、注意点もあります。それはアメリカ英語とイギリス英語ではチェイサーの意味合いが異なるという点です。チェイサーのアメリカ英語での意味は、強いお酒の後、またはお酒の合間に飲むお水や軽いお酒を指します

この場合、先に飲んでいるお酒よりも軽いお酒であればその軽いお酒、例えばビールでもチェイサーになりえます。ところがイギリス英語では、チェイサーと言うと弱いお酒の直後に飲む強いお酒という意味になります。

日本では基本的にアメリカ英語の意味でチェイサーを使いますが、海外旅行の際など世界では違う使い方がある点を覚えておいた方がよいでしょう。

日本では水のこと

日本のバーや居酒屋などお酒を楽しむ場では、チェイサーをオーダーすると一般的に水が提供されます。チェイサーと言えば水といった使い方が定着しています。さらに氷が入ってよく冷えた水よりも、常温あるいは氷なしの水が提供されることの方が多いでしょう。その理由については後ほど詳しく紹介します。

炭酸水や軽い酒の意味も

アメリカ英語のバー用語ではチェイサーが水だけでなく、炭酸水や軽いお酒も指すことから、世界の色々な国や日本のバーなどでもチェイサーをオーダーすると炭酸水が提供されることもあるようです。炭酸水は普通の水よりも鼻に抜けるすっきりした感覚が味わえるので、そのあとに飲むお酒を改めて楽しめるという利点があります。

また、世界には強いお酒にビールといった軽いお酒をオーダーしてそれをチェイサーとして飲む人もいます。ただし、その場合は当然のことながら酔いが回りやすいので注意が必要です。

世界にはビールがチェイサーの国もある

世界には、一般的なチェイサーが水ではない国もあります。南米のメキシコでは、テキーラのチェイサーとしてビールを嗜む人も多いそうです。スッキリとした飲み口のメキシコビールはチェイサーとして適していると言われています。また他にも、世界にはウイスキーのチェイサーとしてビールを飲むことが一般的な国もあります

ただし世界的に見て、日本人は基本的にアルコール成分を分解する酵素が少ない体質であると言われているので、日本人の中ではビールをチェイサーにすることはあまりメジャーではないようです。もしチャレンジしてみたい場合は飲み過ぎや酔いの周りの早さに注意が必要です。

お店での使い方は?

日本ではほとんどの場合チェイサーをオーダーすると水が提供されるので、チェイサーイコール水と考えておいても良いでしょう。好みでチェイサーとして炭酸水が欲しい場合や軽いお酒が欲しい時には、チェイサーと言わず、その飲み物をオーダーする方法が確実です。

お酒をオーダーするタイミングでチェイサーもオーダーしておけば、お酒と一緒にチェイサーを飲むことができて便利かつスマートです。

チェイサーの水としての効果

水をチェイサーとして摂取する飲み方には、健康に楽しくお酒を楽しむために効果的な意味合いもあります。チェイサーとしての水を飲むタイミングや使い方、その効果について詳しく説明します。

強いお酒での味覚の鈍りを戻す

アルコール度数が強いお酒、また味や香りが強いお酒は、口の中を痺れさせるなど刺激があります。そのような強いお酒を続けて飲んでいると、次第に感覚が麻痺してしまいお酒本来の味を楽しむことができなくなってしまいます。

そのため、ウイスキーなど香りや味の強いお酒を一口飲んだら、次のタイミングで水などのチェイサーを口に含む飲み方がおすすめです。チェイサーとして水を口に含むことで、口内を一度リセットして舌の味覚を取り戻すという使い方をすることができます。

味覚を取り戻すことで、お酒の味を再度味わうことができるので、強いお酒でも長い時間の間楽しむことができます。またチェイサーとして飲む水は、氷なしがおすすめです。冷た過ぎる水は、口内の感覚を麻痺させてしまい、お酒本来の味がきちんと味わえません。できるなら常温の水をチェイサーとすることが望ましいでしょう。

体内のアルコール濃度を下げ二日酔い防止

チェイサーとして水を飲むことで、体の中に入ったアルコール濃度を下げることができます。血中のアルコール濃度が一気に高くなると、急性アルコール中毒といった生命の危険も脅かされる症状が発症することもあります。そのためお酒の合間に水を飲むことで血中のアルコール濃度を下げることはとても重要です。

また水を飲むことで胃の中を満たし、お酒の量を減らすという効果も期待できます。もしお酒の席で水を飲むことができなかった場合は、寝る前のタイミングにでもたっぷりと水を飲んでおくことをおすすめします。二日酔いを気にするのなら、水の代わりに電解質の濃度が濃い経口補水液を飲むと二日酔いが抑えられるとも言われています。

水をチェイサーとして取り入れることで、結果としてひどい二日酔いを予防することもできるので、お酒を飲んだ翌日の二日酔いに悩んでいる人にも水のチェイサーはおすすめです。

ただし、いくらたくさんの水を飲んでいたとしてもお酒の量が適量を大幅に超えていては二日酔いを止めることはできません。二日酔いを予防したいのなら、お酒の飲み過ぎにはくれぐれも注意が必要です。

脱水症状の予防

アルコールには、コーヒーなどと同じく利尿作用があります。利尿作用とは、主にナトリウムを尿に排出するように腎臓へ働きかけることによって、体の中から塩分と水分を出すように促す作用のことです。利尿作用はむくみに効果的だとされる一方で、過度な利尿作用は脱水症状の原因になってしまうこともあります。

アルコールには尿量を調整する働きのある抗利尿ホルモンの働きを抑制する作用があるとされています。抗利尿ホルモンによって人間の体内の水分量は保たれているのですが、アルコールによってこの作用が抑制されることで必要以上に尿として水分が体外に排出されてしまいます。

そのためアルコールを飲み過ぎると脱水症状が起こるとされているのです。脱水症状の一般的な症状としては、頭痛や吐き気、蹴り、集中力の低下などが挙げられますが、さらに意識がなくなってしまうという重い症状も起こる可能性があるので注意が必要です。

また、利尿作用によって体から水分は失われていきますが、摂取したアルコールもすべて水分と一緒に排出されるわけではありません。ある程度のアルコール成分は体内に残ってしまいます。そうなると血中のアルコール濃度がますます高くなり、結果として二日酔いの原因にもなってしまいます。

体内から必要以上に水分を出してしまうということは脱水症状や二日酔いを引き起こす原因にもなりえるということです。お酒を楽しむ時はチェイサーとして水を飲み、適度な水分を体内に補給してアルコールによる脱水症状や二日酔いを防ぎましょう

アルコールの代謝を促す

水分補給は体内のアルコール代謝を促します。体内で分解できなかったアルコールを翌日まで残してしまうと、辛い二日酔いになってしまいます。アルコールを摂取する合間に水を飲むことでアルコールの代謝を促し、つらい二日酔いを防ぎましょう。アルコールの代謝をより促すには、トマトジュースをチェイサーにするという方法もあります。

ウイスキーの風味をよくする

ウイスキーは水割りにすることで、よりその風味を味わうことができると言われています。つまり水はウイスキーの風味をアップさせる効果があるのです。ウイスキーを一口飲んだ後のタイミングでお水を口に含むことで、ウイスキーの芳醇な香りや風味をより楽しむことができるのです。

水をチェイサーにすることで、ウイスキーをより堪能することができます。この場合も冷たすぎる水は舌の感覚を麻痺させてしまうので、常温の水を選ぶようにしましょう。

チェイサーは水以外にある?

世界はもちろん、日本でもお水以外にもチェイサーとして飲まれているドリンクは色々あります。その飲み方や効果、飲むタイミングなども紹介するので、ぜひお酒を楽しむ時の参考にしてみてください。

麦茶や緑茶

お茶はお水の代わりとしてチェイサーによく飲まれています。お水よりも口の中をさっぱりとさせるので、ウイスキーのチェイサーとして選ぶ人も多いそうです。また芋焼酎など少し癖のあるお酒を飲む時にも、チェイサーとしてお茶を飲む人が多いようです。

ただし、カフェインが多く含まれているお茶はチェイサーとしては注意が必要です。カフェインには利尿作用があり、アルコールの利尿作用と相まって体内の水分が減ってしまいます。チェイサーとしてお茶を飲む時は、カフェインが少ない麦茶を選んだり、お水も飲むようにするなどすればよいでしょう。

牛乳

ウイスキーのチェイサーとして、意外と牛乳も相性がいいとされています。特に甘めのウイスキーのチェイサーには牛乳が合います。ウイスキーのおつまみとしてチーズが好まれることからも、乳製品とウイスキーの相性の良さは証明されています。

トマトジュース

最近では女性を中心にトマトジュースをチェイサーにする人も増えているそうです。トマトジュースは、血中のアルコール濃度を低下するスピードも速めるという研究結果も発表されています。

トマトに含まれるブドウ糖などの糖類と、グルタミンなどのアミノ酸などがアルコール分解酵素の活性化を進めるためだと言われています。またトマトジュースの高い美容効果が注目されていることも理由の一つのようです。

ウーロン茶

お酒と一緒にガッツリ系の食事をする場合は、ウーロン茶をチェイサーにする飲み方もおすすめです。食事による脂肪や糖を分解する効果が期待できるので、健康志向の高い人に特に人気のチェイサーです。またウーロン茶は口の中をスッキリとさせる効果もあるので、ウイスキーなど強いお酒のチェイサーにも適しています。

チェイサーは日本酒にある?

チェイサーと言う言葉は英語で海外から持ち込まれた文化のようですが、実は日本酒にも古くからチェイサーと同じ使い方をするお水がありました。その意味や使い方を紹介します。

和らぎ水とは?

日本酒で言うところのチェイサーは、和らぎ水と言います。和らぎ水とは、いわゆる水のことです。日本酒の専門店などでは、日本酒造りの際に使う仕込み水、という水をを和らぎ水として提供することがあります。仕込み水とは、日本酒を醸造する時に必要なミネラル分をたっぷりと含んでいる水です。

利尿作用のあるアルコールを飲むとミネラルも一緒に排出してしまいます。そのため和らぎ水を飲むことで、体内にミネラルを補給する効果が期待できます。

深酔いしにくい

日本酒も比較的アルコール度数が高いお酒です。そのため飲み過ぎると二日酔いなどの症状に悩まされる原因となってしまいます。和らぎ水、いわゆるチェイサーを日本酒を飲む合間に挟むことで、アルコールの刺激から胃腸を守ることができるほか、飲み過ぎ防止の効果も期待できます。

次の一杯が美味しくなる

日本酒を飲んだ後に和らぎ水を飲むことで、舌が一度洗われます。アルコールの刺激によって麻痺していた感覚が戻ることで、舌がまた味覚を感じやすくなり、次に飲む日本酒の味を堪能することができます。

日本酒だけでなく、次に口にする料理の繊細な味も味わうことができるので、日本酒を飲んだ後のタイミングで和らぎ水を飲む飲み方はおすすめです。

チェイサーの飲み方とタイミング

チェイサーの飲み方や飲むタイミングには、特定の決まりごとはありません。好みのタイミングで飲めばいいのですが、二日酔いを防ぐために効果的なタイミングなども覚えておくと便利です。

お酒と交互に飲む

アルコールとチェイサーを交互に飲む飲み方は、体内ですぐにアルコールを薄めることになるので二日酔い防止にも効果的です。急激な血中アルコール濃度の上昇を抑えることで、急性アルコール中毒といった症状の抑制にも効果があるとされています。

味覚が鈍ってきたら飲む

お酒を飲んだ時に味覚が鈍ってきたと思ったら、そのタイミングでチェイサーを飲んでみましょう。味覚を感じる舌を洗うことで、改めてお酒や料理の味を堪能することができます

酔いを感じたら飲む

お酒を飲んでいて酔いが回ってきたかもしれない、と自覚症状があれば、迷うことなくチェイサーを飲みましょう。この場合はもちろん、ビールなどのアルコールではなく水を選びます。水分を補給することで血中のアルコール濃度を下げ、二日酔いなどの症状を軽くすることができます。

水をたくさん飲むと浮腫んでしまうのではないかと心配になる人もいるかもしれませんが、急性アルコール中毒などの発生を抑制するためにも、まずは血中アルコール濃度を下げることをおすすめします。

好きなタイミングでもいい

チェイサーには特に決まった定義はありません。お酒の場を長く楽しみたいから、といった理由や、お酒を一口ずつ味わって飲みたいから、といった理由、お酒との味のコラボレーションを楽しみたいから、など自分の好きな理由やタイミングでチェイサーを飲んでみてください。

チェイサーと飲みたいお酒

チェイサーには、血中アルコール濃度を下げることや二日酔いの予防といった実用的な使い方だけでなく、お酒をより美味しく飲むために飲むといった使い方もあります。ここからは、お酒の種類ごとにおすすめのチェイサーを紹介します。ぜひお酒の飲み方の参考にしてみてください。

ウイスキーのロックやストレート

ウイスキーは味を楽しむことはもちろん、その芳醇な香りも堪能したいお酒です。ただしその芳醇な香りは強いために口に残りやすいので、チェイサーで口の中をリセットしながら、ウイスキーを飲むたびに味と香りを楽しむ飲み方がおすすめです。

基本のチェイサーは水です。クリーンな水で口の中を洗うことで、口の中に残っていた香りも流すことができます。さらにさっぱりとしたい人におすすめのチェイサーは炭酸水です。ウイスキーは炭酸水で割ってハイボールにすることもあり、炭酸水との相性は抜群です。

炭酸水はスカッとする口当たりで、口の中をリセットするのに最適です。さらにさっぱり感をプラスしたい場合は、炭酸水にレモンやライムを絞って入れてみるのもおすすめです。ショウガの風味を足したジンジャーエールでもよいでしょう。

またウイスキーにビールをチェイサーとして合わせる飲み方も、実はよく合います。ウイスキーもビールも原料が麦なので、全くの異種ではないからです。ただしクラフト系のビールは香りが強いので、ウイスキーの香りと喧嘩してしまいます。ウイスキーのチェイサーには、飲み口がスッキリ系のビールを選ぶようにしてください。

また、チェイサーにアルコールを合わせて飲む飲み方はかなり上級の飲み方です。当然ながら酔いも早くなってしまうので、ウイスキーもビールもごく少量ずつ飲んだり、合間にお水を飲むなど飲み方に工夫が必要です。

女性にはシードルをチェイサーにする飲み方もおすすめです。フルーティーな味わいがウイスキーの味や香りを緩和してくれるので、ウイスキーが飲みやすくなります。

日本酒

日本酒のチェイサーは「和らぎ水」というだけに、やはり水が最も合います。日本酒はより繊細な味を楽しみたいお酒なので、炭酸水やビールといった炭酸系で口の中をリフレッシュするというよりお水で舌を洗う方が次の味を楽しめます。

和らぎ水には、できるだけ常温のお水か白湯がおすすめです。冷たすぎる氷水は舌を麻痺させてしまい次に飲む日本酒の味を楽しめません。和らぎ水はもちろん日本酒のチェイサーにもなりますが、日本酒と共に食べるお料理を楽しむためにも効果的です。

その他強いお酒

世界には強いお酒が色々とありますが、例えばテキーラで有名なメキシコでは、テキーラのチェイサーとしてよくビールが選ばれています。日本でもメキシコ料理店などでテキーラとビールを飲んでいる人を見かけるようになりました。

またテキーラは他にもサングリータをチェイサーにすることも多いようです。サングリータとはトマトジュースをベースにしたソフトドリンクのことです。ほかにもフルーツジュースなどをチェイサーにしている国もあります。

チェイサーの意味・種類は様々

適量のアルコールは健康にも効果的だと言われています。楽しく美味しくお酒を楽しむためにも、ぜひチェイサーを取り入れてアルコールの体への負担を減らしましょう。またチェイサーを飲むタイミングや使い方を知っておくことで、脱水症状や二日酔いなどお酒にまつわる悩みも軽くすることが可能です。

世界にはお酒とチェイサーをセットとして楽しむ国もたくさんあります。海外旅行に行く際には世界の国々のバーなどでチェイサーを試してみても楽しいかもしれません。ぜひチェイサーを上手に使って、健康的にアルコールを楽しみましょう。

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