はちみつが固まった時の対処法5選!結晶になる原因と戻し方!
はちみつといえばホットケーキにかけたりトーストにかけたり紅茶などに入れたりとあると便利な調味料です。そんなはちみつですが使おうと思ったら固まったり結晶ができていたりする経験はありませんか?結晶が出来たり固まってしまってしまうのにはいくつかの原因があります。また固形になってしまったときも簡単に液体に戻せる方法もあるので液体のままで保存する方法や固まったときの戻し方、結晶の溶かし方といった対処法を今回は紹介します!
目次
はちみつが固まったらどうする?
はちみつが固まったとき皆さんはどうしてますか?はちみつはいろいろな料理に使えるだけでなく最近では風邪予防に効果的だったりと1本あると便利な調味料です。
しかしなかなかはちみつ1本を、一度に使い切ることは難しいです。そうなると自然とはちみつを保存するのですがはちみつは賞味期限も比較的長いので長期にわたって消化するという人も多いと思います。
そしていざ使おうとしたときには固まった固形状態のはちみつになっていたり固まった結晶が出来てしまったはちみつになっていたりした経験をもつ人も多いと思います。
はちみつに固まった結晶が出来たり固形状に固まってしまったりするのにはいくつかの原因があります。まずははちみつが固まって結晶になる原因を解説します。
はちみつが固まって結晶になる原因
低カロリーで栄養価の高いはちみつは多くの家庭で常備している調味料の一つだと思います。砂糖の代わりに料理やお菓子作りに使ったり飲み物に入れたりと使い方は非常に幅広いです。
その反面使おうと思ったら結晶のようなものが出来て固まったはちみつになっていたので捨てたという経験がある人も多いのではないでしょうか?
白く結晶化してしまうのには原因があります!ここからその原因をくわしく解説していきます。
結晶化する温度
まず一番の原因がはちみつの温度です。はちみつの成分は大きく分けると約8割が糖分で約2割が水分で出来ています。
白い結晶が出来て固まってしまう原因は主に糖分に原因があり糖分は温度が下がると結晶化しやすくなってしまいます。
はちみつが結晶化して固まってしまう原因の温度は5~14℃が一番結晶化しやすいと言われています。かなり温度幅はありますが低音だから必ず結晶化するというわけではありません。
ぶどう糖の性質
温度と結晶化の関係を説明しましたがはちみつがもつ糖分の中にはぶどう糖と果糖が多く含まれています。ぶどう糖は別名グルコースとも呼ばれてます。
ぶどう酒は水分に溶けないために水分量が少ないはちみつでは溶けきらなかったぶどう糖が温度変化で結晶化してしまい固まりとなっていきます。白く固まった結晶はぶどう糖そのものです。
振動
次に紹介するはちみつが結晶化して固まった状態になる理由が振動です。実ははちみつに振動を与えてしまうことによって空気がはちみつに入り込み結晶化を加速させてしまいます。
これは瓶詰めのはちみつよりもチューブタイプのはちみつを使うときにやりがちなのですが粘度が高いはちみつを早く出したいために振ってしまいがちですがこれが知らぬうちにはちみつの結晶化を進めてしまっています。
直射日光
最後に紹介する原因が直射日光です。食品のほとんどは直射日光を避けて保存しますが、はちみつも直射日光を避けて保存したい食材のひとつです。
はちみつに直射日光を当ててしまうと温度変化から結晶化して固まった状態になりやすくなるだけではなく味と香りが変化してしまい見た目も黒っぽく変化してしまいます。そういった点からもはちみつは直射日光を避けて冷暗所で保存しましょう。
はちみつの固形部分と液体部分の違い
はちみつが固まった状態(液体部分と固形部分)になってしまったとき液体部分と固形部分で成分がどう違うのか紹介します。はちみつにはミネラル分の中でも不足してしまうとなんらかの障害を引き起こす微量元素といものが含まれています。
固体部分
固形に固まったはちみつ部分はほとんどがブドウ糖の結晶なので微量元素はあまり含まれていません。この状態だと栄養がかなり偏ってしまいます。
液体部分
固形部分に比べて液体部分にはミネラルの微量元素が多くのこります。ですがぶどう糖などの成分は固形部分に偏ってしまっているためしっかりと溶かしてバランスよく微量元素を摂取しましょう。
はちみつが固まった時の簡単な対処法/溶かし方【湯煎】
ここまでははちみつが固まった状態になってしまう原因とはちみつが持つ成分を中心に紹介しました。なかなかはちみつを液体のまま保管するのは難しいですが固まったときの溶かし方と対処法を知っていれば簡単に固まったはちみつを液体に戻せます。ここからは固まったはちみつの簡単にできる溶かし方と対処法を紹介します。
用意するもの
湯煎ではちみつの結晶を戻す場合、鍋にはちみつが入っている部分の3分の1ぐらいが浸かる量のお湯を用意します。この時温度は約45℃~60℃ぐらいのお湯を用意します。
そのほかに必要なのは菜箸やマドラー、スプーンでも大丈夫です。道具はこの2つだけです。お湯の温度が非常に重要なので温度計があると非常に便利で簡単に温度管理ができます。
戻し方
湯煎で固まったはちみつを戻すのは一番おすすめの方法ですが戻し方は、お湯を適温に沸かしたらフタを取ったはちみつを容器ごと鍋に入れときどき菜箸やマドラーでかき混ぜるだけです。
量などによりますが平均で30分から1時間ほどで液体のはちみつにもどります。湯煎している間はお鍋の前から離れられませんがきれいに結晶を溶かすには一番簡単で確実な対処方法です。
注意点
すごく簡単な方法ですが湯煎で固まったはちみつを戻す際の注意点はお湯の温度です。はちみつは高温になると成分が変化してしまうので温度には十分注意しましょう。
また、温める際には水の状態からはちみつの容器を鍋に入れるようにしてください。急に温度が高いところに容器を入れてしまうと瓶の場合われてしまったりプラスチック容器の場合は変形してしまいやすくなります。
それと湯煎する場合は結晶を完全に溶かすまで湯煎しましょう。溶かし方が不十分だと再び結晶化してしまいやすいのでしっかり結晶を溶かすようにしましょう。
はちみつが固まった時の対処法/溶かし方【ホッカイロ】
固まったはちみつの溶かし方ですがコンビニなどで手に入るホッカイロも非常に有効なアイテムです。時間はかかりますが湯煎のように見守っていなくていいので簡単に液体に戻どす戻し方です。
用意するもの
準備するものはホッカイロ2~3枚、タオル1~2枚、毛布1枚、この3つです。ホッカイロ以外は普段から家にあるものなのでいつでもできます。ホッカイロは450g入りのはちみつの場合2枚1L入りのはちみつの場合は3枚あるときれいに溶かせます。
ホッカイロは貼るタイプの物でも貼るタイプでなくても大丈夫です。最近では100円ショップでも売られていることがあるので安いものを常備しとくと災害時などにも役に立つのでおすすめです。
戻し方
今回は450g入りのはちみつで紹介します。はちみつを容器ごとタオルで巻きます。使い捨てカイロを張り付けるのですがこの時貼るタイプのホッカイロはのり面を外側にしておきます。さらにタオルを上から巻き最後に毛布で包みます。
このままの状態で使い捨てカイロの有効時間である12~14時間放置します。途中で上下を入れ替えたりしてあげるときれいに溶かすことができます。
注意点
この対処法の注意点はホッカイロの有効時間を購入前に確認してください。中には有効時間が8時間というものもあるのでその場合は有効時間が過ぎたら新しいホッカイロに交換しましょう。
貼るタイプのホッカイロの場合必ずのり面を外側にしてください。内側にして貼ってしまうと酸欠でホッカイロの温度が上がりきらなくなってしまします。
毛布で包んだ後は太めのゴムで縛るかスーパーの袋にいれてタオルと毛布がバラバラにならないよう対策してください。この3点を気をつければ放置して大丈夫なので簡単な対処法です。
はちみつが固まった時の対処法/溶かし方【湯船】
次に紹介する固まったはちみつの戻し方ですが湯煎と似ているようですが大胆に湯船に入れるという対処法です。湯煎より時間はかかりますが放置で大丈夫なので簡単にできる対処法です。
用意するもの
用意するのはズバリ湯船にお湯をはるだけです。お湯が入り込むのを防ぐためにジップロックなどのチャック付きの袋があると放置していても安心です。用意するのはこの2つだけです。
お湯をはる量は、はちみつがひたるぐらいで十分ですが大量だと時間がかかるので注意してください。
戻し方
戻し方は簡単です。ジップロックなどに容器ごといれたはちみつを湯船に入れるだけです。このときジップロックなどの袋の空気はできるだけ抜いておいてください。
はちみつの量や固まった状態にもよりますが1時間~5時間ぐらいで液体のはちみつにもどります。湯船の場合お湯をはるまで時間がかかるのでお湯を出し始めた時から湯船に入れておくと時間が無駄になりません。
注意点
出典: https://spc-k.jp
湯船につけるときの注意点ですがしっかりとはちみつ容器の蓋を閉めることです。せっかく液体状に戻せてもお湯が入ってしまったら台無しです。追い炊き機能がある家庭では温度を43℃ぐらいに設定しておくのがおすすめです。
瓶のはちみつは問題ないのですが、プラスチックやチューブ状のはちみつの場合浮いてきてしまうので結晶が解け始めるまでは固まった部分にお湯が来るようにしてください。
はちみつが固まった時の対処法/溶かし方【こたつ】
次に紹介するのは冬ならではの溶かし方になってしまいますがこたつを使った固形のはちみつを液体に戻す対処法です。
用意するもの
用意するのはこたつのみです。冬は寒いのでこたつから離れられない人も多いと思いますがそんなときは固形のはちみつも一緒に温めましょう。この対処法で用意するのはこたつだけなので簡単にすぐできる対処法です。そのほかにあったらいいものとして薄手のハンカチがあると安心です。
戻し方
戻し方は簡単ではちみつを容器のままこたつに入れて3~8時間放置するだけです。こたつがない家庭は電気毛布でも代用できます。倒れたりしたときにはちみつが漏れたりするのを心配する場合ハンカチなどで包んでこたつにいれましょう。
注意点
基本的に注意点の少ない戻し方ですが唯一の注意点はこたつの電熱器の真下に置いてしまうと高温になりすぎてしまうので電熱器の近くは避けておきましょう。この方法は火災などの心配のない一日家にいてこたつをつけっぱなしにしている状況のときに行う対処法としておすすめです。
はちみつが固まった時の対処法/溶かし方【電子レンジ】
最後に紹介する固形はちみつの対処法は時間がないときに非常に有利な電子レンジを使った固まったはちみつの戻し方です。
用意するもの
用意するものは電子レンジと電子レンジで使用可能な耐熱容器です。できれば陶器製の耐熱容器がおすすめです。温度調節ができる電子レンジならなおさら簡単に固形を液体状に戻すことができます。
戻し方
使いたい量のはちみつを電子レンジ使用可能な耐熱容器に入れて電子レンジで5~10秒ほど温めます。様子を見ながらときどきかきスプーンでかき混ぜてあげるとムラなく完全に結晶がなくなるまで温めることができます。
注意点
電子レンジは温めムラが出やすいのと温度調節が難しいので今まで紹介した戻し方の中でもとくに注意が必要です。こまめにかき混ぜて温めムラをなくしてあげることが最大の注意点です。爆発の危険があるのでくれぐれもはちみつの入っている容器ごと電子レンジに入れて温めるのは避けましょう。
はちみつを固まらないようにする保存方法
固まったはちみつの溶かし方にはいろいろ方法がありますが固まらずに保存できた方が一番理想です。ここからははちみつを液体の状態で保存する方法を紹介します。
直射日光を避ける
冷蔵庫で保存してはちみつが固まった経験のある人がやりがちな保管法がだキッチンの窓際に置いてしまうことです。
他の調味料と置いておけば使いたいときにすぐ使えるし便利なのですがはちみつに良くないのが直射日光です。
直射日光は温度変化も激しくなりはちみつの風味の劣化にも繋がります。キッチンで保管する場合窓際などの直射日光が当たるところはさけましょう。
常温で一定に保つ
一番理想の保管方法が常温で一定に保つということです。はちみつは結晶化が始まる温度が比較的高いので四季の寒暖差が大きい日本ではなかなか難しい保管方法になってしまいます。
通気性が良い
はちみつを保存するのには通気性も大切な要素になってきます。はちみつは吸湿しやすい調味料なので流しの下などといった湿気の溜まりやすい場所での保存は厳禁です。
保存は食器棚や戸棚の中など湿気の少ない場所で保存するようにします。
冷凍保存
一般的な冷凍庫は-18℃ぐらいが平均ですがはちみつの結晶化が始まる温度が14℃前後とかなりかけ離れているため冷凍保存は結晶化で固まった状態になりにくいといえます。しかしこれは温度だけで考えた場合であって冷凍庫で凍るのは水分ですがはちみつは水分が全体の約2割と少ないです。
はちみつが凍る温度が-20℃~-25℃ぐらいとされているので一般の冷凍庫では凍ることはありませんが結晶化を抑えるには効果的な保存方法です。凍らないとはいえやや固くなってしまうので冷凍庫から出してすぐはパンに塗ったりなどはしにくくなります。
固まりにくいはちみつを選ぶ
固まった状態のはちみつにさせない方法はいくつかありますが一番間違いないのははちみつを購入する際に製造年月日を確認してできるだけ新鮮なはちみつを少量ずつ購入し固まった状態になる前に使いきることです。
また、はちみつの中でもアカシアの花からとれたみつでできているはちみつは固まった状態になりにくいですし製造年月日が新しいものほど結晶化による固まった状態になりにくいです。
はちみつが固まった時の戻し方を覚えておこう!
はちみつは振動などにも弱いためとてもデリケートな食材です。温度や湿度管理を完全にコントロールできれば常においしい状態ではちみつを食べれますが四季がはっきりしている日本の一般家庭ではとてもハードルが高いです。
はちみつが固まった状態になってしまうのを避けるというよりははちみつは固まっても腐ってしまうわけではないので固まったはちみつを正しい戻し方で液体の状態に戻してあげるということが現実的な方法です。温めすぎるとはちみつの成分が変化してしまうので温める際にも温度には注意しておいしいはちみつを楽しみましょう!