ぶどうの冷凍方法と保存期間！解凍方法やレシピ5選も紹介

実に様々な種類のあるぶどうですが、どんな選び方・食べ方をしていますか？油断をしているとすぐに傷んでしまうぶどうの保存期間を、冷凍することでのばせるのをご存知でしょうか？冷凍してもぶどうのおいしさはそのまま楽しめます。

大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で新垣結衣さん演じる主人公みくりちゃんもぶどうを冷凍していました。みくりちゃんは虫歯の痛みで存分に冷凍ぶどうを楽しめませんでしたが、冷凍・解凍方法は簡単ですのでぜひ冷凍ぶどうレシピを試してみてください。

ハウス栽培のぶどうもありますが、一般的には夏から秋にかけて収穫の最盛期を迎えるぶどう。売り場に並んだぶどうは、皮の色も粒の大きさも様々で、選び方に悩みます。種類によっても好みが分かれるところですが、まずはぶどうについての豆知識を紹介します。

ぶどう属の植物が数十種類あり、ぶどうの種類は10000種以上はあると言われ、生食用に栽培されているぶどうとワインなど加工用に栽培されているぶどうがあります。また、贈答用の高級品種も作られています。

紫色の皮のぶどうが黒系、緑色の皮のぶどうが白系、赤色の皮のぶどうが赤系と呼ばれます。日本で1番多く栽培される巨峰は黒系、2番目に栽培されるデラウェアは赤系、シャインマスカットは白系です。植物ホルモンの作用で種なしにしたものもあります。種の処理が面倒くさいというひとにはうれしいかもしれません。

ぶどうに多く含まれる栄養は、ビタミンCとビタミンB6、カリウムなどがありますが、ポリフェノールが豊富に含まれていることで知られています。アントシアニンは目の病気や糖尿病に効果があると言われ、レスベラトロールには食物アレルギーを抑える効果が期待できます。

食物繊維のペクチンも含まれ、善玉菌を増やす有機酸も豊富なので腸内環境を整え、脳のエネルギー源であるブドウ糖も多く含まれるので疲労回復にも役立ちます。

美味しいぶどうの選び方は、実に張りがあって隙間なくそろっていて、軸の部分も茶色くなく青くて若いしっかりした、切り口の新しいものを選びます。実がたくさん落ちてしまうぶどうは鮮度が落ちています。

ほかに外見でわかる選び方は、色が濃くて表面に白い粉のようなものがついているぶどうを選びます。この白い粉は「ブルーム」と呼ばれるもので、風雨や乾燥から実を守り、水分蒸発を防ぐ働きがあり、このブルームがたくさんついている方が実のおいしさが守られているということになります。

おいしいぶどうの選び方がわかったところで、選んだぶどうを早速冷凍してみましょう。冷凍も解凍も簡単で、食べ方も簡単です。さらに保存可能期間も長くなります。

房のままでも外しても冷凍できます。しかし、外した方が冷凍庫に入れやすく、食べ方としても必要な分だけ取り出すことが簡単に出来ておすすめです。房から外すときは、枝の部分を少しだけ残しておくと、皮に穴があかないので果汁が漏れず、解凍したあとも長持ちします。

房から一粒ずつ外したぶどうはよく洗い、水気を拭きとって、ジッパー付きの袋などに入れます。そうすると、すぐに食べられます。

しかし、前述のブルームという白い粉があった方が長持ちし、水洗いをすることで傷みやすくなるので、洗うのは食べる直前がいいとされています。それを考慮すると、房から外したら洗わずそのまま袋に入れて冷凍し、食べる時に取り出してさっと洗うことで解凍もするのがいいでしょう。

冷凍したぶどうは、解凍せずにそのままシャーベット感覚での食べ方もおいしいため、そのまますぐ食べたい場合はあらかじめ皮をむいてから冷凍するのもいいでしょう。ただ、意外とこの皮むきがうまくいかないことも多く、冷凍することで皮がむきやすくなるのでその方法も試してみてください。

皮ごと冷凍し、さっと水洗いするか水につけることで表面だけ解凍され、皮がつるっとむきやすくなります。そのまま口に含んで食べる食べ方でも、皮が取り除きやすくなります。

皮と同様気になる種は、種なしぶどうを使うのが手っ取り早いですが、簡単な方法としてはストローで取り出すというものがあります。直径6mmほどのストローを、枝の方からまっすぐ突き刺し貫通させます。すると、ストローの中に種が納まるという寸法です。

ただ、栄養的には、皮と種周辺にこそ豊富に栄養が含まれているので、フードプロセッサーやミキサーで細かくしてまるごと食べてしまうのが体にとってはいい食べ方です。

冷凍することでのびるぶどうの保存期間はどのくらいなのでしょうか？傷まず、ぶどうをおいしいまま楽しめる保存期間を、冷凍・常温・冷蔵の場合別に紹介します。

ではまず、冷凍した場合です。ぶどうを冷凍した時の保存期間は2～3週間です。かなり長くなる上に、ぶどうの場合は冷凍してもあまり味や食感を損ねることがないため、かなりおすすめの保存方法です。しかも、冷凍も解凍も簡単、さらに簡単にできるレシピもあります。

ぶどうを常温保存した時の保存期間は2～3日で、あまり長くはありません。少しでもいい状態を保ちたい場合は、冷凍と同じく少しだけ枝を残して房から外し、洗わずに保存して、食べる直前に洗うようにします。

次に、冷蔵はどうでしょう？冷蔵で保存した時でも3～5日です。やはり短めです。少しでも水分蒸発を避けるため、冷蔵でも枝を残して房から外し、ジッパーつきの袋に入れたり、紙でくるんだりしましょう。

では、冷凍したぶどうの解凍のしかたについて紹介します。冷凍後、食べる時の下準備も簡単なのが、冷凍ぶどうのうれしいところです。

一番簡単な解凍方法が常温解凍の自然解凍です。そのまま放っておけば解凍されるので、よくある自然解凍OKのお弁当用冷凍食品と同じようにお弁当にも詰められます。デザートにしたい時は料理開始前に冷凍庫から出して準備しておきましょう。

自然解凍ではなく、もう少し急ぎたい時は、水に浸したり、水でザっと洗う解凍方法がいいでしょう。皮もむきやすくすぐに食べられます。一度解凍したぶどうはすぐに食べるようにしてください。また冷凍することはできないので、食べられる分だけ解凍しましょう。

解凍することなく、そのまま食べてもおいしく食べられます。ぶどうシャーベットです。食感も楽しめます。ぶどうが旬の季節は夏ですから、暑い時にぴったりの冷たいおやつになります。凍ったまま解凍せずに料理できるレシピもあります。

それではここから、冷凍ぶどうを使ったレシピを紹介します。保存期間が長い冷凍ぶどうですから、安い時に多めに買って冷凍し、少しずついろんなレシピで食べるのも楽しいです。

1. ぶどうは洗わずに、根元を少し残してハサミで切り房から外して冷凍する。
2. 食べる直前に洗って残っている根元の枝をとる。
3. 器に盛って食べる。

ぶどうをただ冷凍するだけ、そのままの簡単シャーベットレシピです。前述したように、洗うのは食べる直前だけです。房から外すときは、根元の枝を少し残して切ります。材料は好きなぶどうだけですが、水っぽくならずにおいしく出来上がります。

こちらも簡単レシピです。冷凍ぶどうにお好みの果物を合わせてミキサーにかけるだけです。いちごなどベリー系や、りんご、バナナ、トマトなどが人気の組み合わせで、ヨーグルトや豆乳、カルピスを入れるのも人気です。いろいろ組み合わせてお気に入りを見つけてください。

• 冷凍ぶどう：4こ
• バナナ：1/2本
• ひとくちチョコレート：1こ
• シナモンパウダー：適宜

1. 耐熱皿に冷凍ぶどうと輪切りしたバナナを入れて、チョコを乗せ、シナモンをふる。
2. トースターで2分焼いて出来上がり。

• 冷凍ぶどう：6こ
• クリームチーズ：100g
• プレーンヨーグルト：200g
• 砂糖：20g

1. クリームチーズは常温に戻し、やわらかくしてから砂糖と混ぜる。
2. 1にプレーンヨーグルトを混ぜる。
3. 冷凍ぶどうを1分ほど水に浸して皮をむき、食べやすく切る。
4. 冷凍ぶどうを2に入れて混ぜたら出来上がり。

冷凍ぶどうの冷たさで、クリームチーズとヨーグルトが冷やされて、レアチーズケーキのような仕上がりになります。以下の材料は4人分です。混ぜるだけでとても簡単です。

• 冷凍巨峰：3こ
• 冷凍デラウェア：10こくらい
• 梨：1/4こ
• クコの実：10こくらい
• コラーゲンパウダー：小さじ1
• プレーンヨーグルト：大さじ5

1. 器にヨーグルトを入れてコラーゲンパウダーをふりかける。
2. 2cm角に切った梨を真ん中に盛り、周りに冷凍ぶどうをならべる。
3. クコの実をのせて出来上がり。

皮に栄養が多く含まれていることから、皮ごといただくデザートです。コラーゲンパウダーも加えて、美容、アンチエイジングにぴったりの一品になっています。

ここまで、おいしいぶどうの選び方などの豆知識から、ぶどうの冷凍・解凍の方法と保存期間、簡単レシピなどを紹介しました。冷凍することで、傷みやすいぶどうの保存期間を簡単にのばすことができ、おいしさはそのままで皮もむきやすくなります。いろいろなレシピで冷凍ぶどうをおいしくいただきましょう。