「五香粉」の使い方!中華料理に必須のスパイスで料理にアクセント!

五香粉を知っているでしょうか?普段あまり馴染みのなさそうなスパイスですが、実は中華料理には必須のスパイスで、麻婆豆腐や炒飯など一般的な中華料理にも使用されている代表的なスパイスです。今回はそんな五香粉について、五香粉に含まれているそれぞれのスパイスの味や香りなどの特徴、五香粉の使い方やおすすめの中華料理レシピ、体に優しい効果効能、五香粉が家になくても代用できるスパイスなど、五香粉について詳しく紹介していきます。

「五香粉」の使い方!中華料理に必須のスパイスで料理にアクセント!のイメージ

目次

  1. 1五香粉はどのような使い方がされている?
  2. 2五香粉の使い方とおすすめ中華料理レシピ
  3. 3五香粉の特徴
  4. 4五香粉に含まれるスパイス
  5. 5五香粉の効果効能
  6. 6五香粉がない時の代用4選
  7. 7五香粉を使って本格中華料理を作ってみよう!

五香粉はどのような使い方がされている?


五香粉(ウーシャンフェン)とは、中華料理で使用される代表的なスパイスの一つです。五香粉は肉や魚の臭みを消すのに効果的であり、また殺菌作用もあるため広く使用されています。五香粉は少量入れるだけで中華料理らしい独特な香りが出て、炒飯や麻婆豆腐、炒め料理など家庭でも作れる中華料理に手軽に入れるだけで、本格的な中華料理を味わうことができます。また生薬を使用しているため薬膳料理にも多用されます。

五香粉の使い方とおすすめ中華料理レシピ

鶏のから揚げ

  • 鶏もも肉1.5~2枚
  • 酒小さじ2
  • 塩こしょう少々
  • 片栗粉大さじ2~3
  • 五香粉小さじ1
  1. 鶏もも肉は一口大に切って酒をかけて10分置き、片栗粉と五香粉を合わせてます。
  2. 鶏肉の汁気を軽くふき取って塩こしょうをし、片栗粉を軽くつけます。
  3. 170度の油でカラッと揚げて油を切ったら出来上がりです。

いつもの鶏のから揚げと同じレシピで、にんにくや生姜の代わりに五香粉を使用するため、下味もいらない簡単レシピです。五香粉を肉の臭み消しに使用した使い方で、いつもよりスパイシーな味を出すことができ、にんにくの臭いも気にならなくなるレシピです。

五香粉トースト

  • トースト1枚
  • バター適量
  • はちみつ適量
  • 五香粉適量
  1. パンにバター・はちみつ・五香粉の順番でまんべんなく塗ります。
  2. ほどよく焦がさない程度に焼いたら出来上がりです。

トーストに五香粉を使用する使い方は、五香粉と一緒に健康に良い食材をのせれば簡単な薬膳朝食になります。五香粉はそのままだとスパイスの香りが強すぎるので、はちみつやりんごなどで甘みを加えると美味しく食べられるレシピです。

五香粉のお粥

  • お粥4杯
  • ホタテ1/2パック
  • カニ(またはカニカマ)1/2パック
  • チキンスープの素小さじ1
  • 豆チ(または甜麺醤)小さじ1
  • 五香粉小さじ1/3
  • こしょう1振り
  • 酒小さじ1
  • 生姜千切り大さじ1
  • 白黒ごま適量
  1. ホタテはさっとお湯にくぐらせます。
  2. お粥にすべての材料を入れて、ぐつぐつ煮込んだら出来上がりです。

お粥に五香粉を使用する使い方では、アツアツのお粥に入れることで体が温まり、また体の調子が悪い時にお粥と一緒に五香粉を摂取することで、より体が温まり新陳代謝も良くなります生姜やネギを入れると、五香粉の独特な香りもなくなり、美味しく頂けるレシピです。

五香粉の特徴

五香粉は、日本ではあまり使われる機会のない個性的なスパイスを調合しています。特に桂皮(シナモン)や丁香(クローブ)、八角(スターアニス)など、日本で料理に使用されることはないクセや苦味のあるスパイスばかりなので、あまり慣れていない方には好き嫌いが分かれるかもしれません。そのまま食べるのは刺激が強いのでおすすめできません。

香り

五香粉は個性的なスパイスが混ざり合っているので、苦みや甘みなどを合わせた独特な香りがします。日本でいうと七味唐辛子に似ており、それぞれが主張して混ざっているので刺激が強く、使用する前には苦手なスパイスが混ざっていないか確認するのをおすすめします。お菓子作りに使用されることが多い桂皮(シナモン)はなじみやすく、丁香や八角は甘い香り、陳皮(ちんぴ)はさわやかな柑橘系の香りがします。

値段と購入方法

五香粉は、以前は中華材料店でしか手に入りませんでしたが、最近では身近なスーパーや100円ショップの大型店などでも購入することができます。しかし定番の調味料とは言えないため、小さなスーパーなどには販売していないこともあります。近くのスーパーで入手できない場合は、通販で購入することも可能です。通販の場合、好きな種類の五香粉を選ぶことができます。値段は平均して400円前後で手軽に購入できます。

五香粉に含まれるスパイス

桂皮(ケイヒ)

桂皮(ケイヒ)とはシナモンのことで、クスノキ科の常緑樹の樹皮から作られるスパイスです。独特の甘みと辛味のある香りで、アップルパイや八つ橋などお菓子の香りづけなどによく使用され、東南アジアや中東ではカレーなどの料理やチャイの香りづけにも使用されます。樹皮のまま細長く巻いた形のシナモンスティックや、粉末状にしたシナモンパウダーがあります。

丁香(チョウコウ)

丁香(チョウコウ)とはクローブのことで、日本では丁子(チョウジ)とも呼ばれます。フトモモ科のチョウジノキの蕾を乾燥させたスパイスで、強い香りと苦味があり、殺菌・防腐作用があります。中華料理では主に肉料理や点心など、お菓子ならクッキーやシフォンケーキに使用されます。ゴキブリがこの香りを嫌うため、ゴキブリ除けにも使用されます。

小茴(ショウウイキョウ)

小茴(ショウウイキョウ)とはフェンネルのことで、フェンネルというハーブの種を乾燥させたスパイスです。フェンネルは茎や葉はハーブとして、種をスパイスとして使用します。さわやかな甘さと苦味があり、独特な甘い香りがして、昔から魚料理の臭い消しやピクルスの香り付け、カレー料理にも使用されます。

花椒(カショウ)

花椒とはミカン科の落葉低木の果皮のスパイスで、中国では一般的に用いられる欠かせないスパイスです。日本の山椒より香りが強く、舌がしびれるくらい刺激のある辛味があり、茶色く粒状の花椒を粉にすると強烈な香りがします。中華料理の四川料理で麻婆豆腐や担々麺などの炒め料理や煮込み料理など、幅広く使用されます。

大茴(ダイウイキョウ)

大茴とはシキミ属の常緑高木の果実を乾燥させたスパイスで、八角またはスターアニスとも呼ばれます。8つの角があり赤みがかった星の形をしており、独特な甘い香りと苦さが特徴です。中華料理の四川料理でよく使用されており、豚の角煮など肉の煮込み料理の臭い消しやコンポートなどの甘いデザートなどに使用されます。

陳皮(チンピ)

陳皮とはミカン科のマンダリンオレンジなどの果皮を乾燥させたスパイスで、苦みと柑橘系の香りが特徴です。日本でも七味唐辛子の材料やゆずの代用として風味付けに使用され、また合わせ味噌や炒め物、漬物にも使用されます。中華料理では広東料理で蒸し料理の上に刻んで散らしたり、白粥に入れて煮たりします。

五香粉の効果効能

五香粉に使用されているスパイスは薬としても用いられるスパイスであり、料理以外でもさまざまな効果効能を発揮することが期待できます。

胃腸の調子を整える

五香粉に使用されているスパイスには、体を温める効果があります。夏は冷房で冷えた体や冬は外の気温が下がることで冷えた体を緩和させる作用があり、また同時に胃腸を温めて調子を整え、消化促進の効能もあります。特に梅雨で湿気の多い時期など、弱った胃腸を回復するのに効果が期待できます。

また胃腸が弱くて肉類が食べられない方も、五香粉で調理した肉なら胃腸に優しく食べられるともいわれます。さらに、夏などに冷たいものを飲みすぎたり食べすぎたりしてお腹が冷えて痛くなった場合にも効果的です。

新陳代謝を上げる

五香粉によって体が温まると、新陳代謝も上がり活発になります。新陳代謝が活発になると、体内の老廃物や脂肪が体の外に排出されるため、肥満改善の効果を得ることができ、痩せやすい体を作ることにつながります。特に普段からあまり運動をしない方や、年齢を重ねて運動があまりできたい方などに特に効果的な食材です。毎日の食事に少しずつ工夫にして取り入れるのがおすすめです。

ただし、多く摂取すると体に悪影響を及ぼす可能性があります。特に口や喉が渇いていたり、微熱がある場合は使用しないようにしましょう。

五香粉がない時の代用4選

五香粉はなかなか代用できるスパイスではありませんが、どうしても手元に五香粉がない場合は五香粉と同じく数種類のスパイスをミックスした調味料で代用できる場合もあります。

チリペッパー

チリペッパーは、クミン、オレガノ、唐辛子などがブレンドされたスパイスです。五香粉のような独特な辛さはないものの、料理に辛さをつけることができます。ただし五香粉のようにほのかな甘みはありません。

ガラムマサラ

ガラムマサラは、桂皮、丁香、ナツメグなどがブレンドされたインド料理によく使用されるスパイスです。唐辛子が入っているものなら料理に辛さをつけることができます。五香粉と成分が似ているのでその点では代用できますが、辛さをつけることはできるものの五香粉のような独特な辛さや甘みはありません。

七味唐辛子

七味唐辛子は、唐辛子、陳皮、山椒などがブレンドされたスパイスです。五香粉と似ている成分が含まれていて、ピリッとした山椒と花椒が似ていて代用しやすいスパイスです。ただし甘みはないので五香粉と同じような風味は出せないでしょう。

カレー粉

カレー粉は、肉料理の臭み消しの場合、五香粉の代用品として使用することがあります。しかしカレー粉を使用すると料理の色が黄色っぽくなってしまいます。また五香粉のようにほのかな甘みや独特の辛味などはありません。

五香粉を使って本格中華料理を作ってみよう!

いかがでしたか?中華料理で代表的なスパイスとして使用される五香粉について、五香粉に含まれるそれぞれのスパイスの特徴、五香粉のいろいろな使い方やおすすめレシピ、五香粉の効果効能などについて紹介してきました。

五香粉には、普段あまり馴染みのないさまざまなスパイスが使用されており、それぞれに体に良い効果効能がありました。五香粉を普段の料理などに加えれば、いつもの料理がさらに美味しくかつ胃腸や新陳代謝も良くなる優れたスパイスでした。ぜひおすすめの中華料理レシピを参考にして、五香粉を使って家でも美味しくてスパイシーな本格中華料理を作ってみましょう!

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