草果(そうか)とは?中華料理で使われる香辛料の効能・食べ方を解説!

草果と呼ばれる中国料理では定番の香辛料を知っていますか?実は、今この草果が日本で大人気なのです。しかし中国料理の定番のスパイスや香辛料と言われてもいまいち聞きなれない名前にどんなものかわからないですよね?しかも中国料理で使われているとはいえ、どのような食べ方をすれば分かりません。そこで今回そんな草果の効能やおすすめの食べ方をレシピで紹介していきましょう。きっと使ってみたくなります。

草果(そうか)とは?中華料理で使われる香辛料の効能・食べ方を解説!のイメージ

目次

  1. 1草果とは?
  2. 2草果にはどんな効能がある?
  3. 3草果の食べ方
  4. 4草果を使ったおすすめレシピ
  5. 5草果を料理に取り入れてみよう!

草果とは?

草果は中国の食材の1つ

今話題の中国生まれの香辛料であり、スパイスでもある草果とは、一体どんなものか知っていますか?草果をよく見かける料理といえば人気の火鍋です。火鍋の中にある赤い実みたいなものがその草果と呼ばれるものなのです。草果は、ショウガ科スグ属の植物の実で、中国では、草果仁(そうかにん)とか草果子(そうかし)とも呼ばれています。では、草果は中国ではどのように使われているのか、次に紹介します。

漢方や香辛料として使われる

中国では草果というと、多くの人は漢方の一種であったり、香辛料やスパイスに使う事が多いと言います。というのも草果の実はほとんど味はありません。しかし、実際食べてみると、舌をヒリヒリと感じさせるため辛味のスパイスとして知られています。また、中国の伝統医学である中医学の考えに基づいて食材と中薬を組み合わせた薬膳料理の材料にも使われるのが多いのが草果です。

火鍋に欠かせないスパイス

しかし、草果のそのヒリヒリな辛味のスパイスが合う料理が中国にはありました。それが火鍋です。もはや火鍋に草果はあって当然の存在でもあります。しかし火鍋以外にも中国では草果を使った食べ方もあったりします。香辛料にも使われ、スパイスな辛味が特徴的な草果ですが、そもそも草果の効能はどういうものがあるか知らない人もいるでしょう。そこで次は草果の効能について紹介しましょう。

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草果にはどんな効能がある?

草果の効能

草果を美味しく食べる食べ方を知る前に、草果がもつ効能について紹介していきましょう。一般的に草果が持つ効能は、主に消化を助ける働きがあると言われます。消化機能が弱っているときに食べるのにお勧めです。また、他にも膨満感や胸のつかえ、嘔吐、下痢、マラリア、腎盂炎、発熱、発汗、悪寒を治める効能も期待できるそうです。

薬膳の観点からの効能

また草果など、薬膳料理にも使われる物にはある法則が存在します。それは、中医学の理念に基づく考え方からの効能による高速です。中医学では、生薬の効果を持ち合わせる草果のような食材に対する効能を、病気の症状に対応させて、温、熱、涼、寒と4つの薬性に分類されており、それを中医学では、四気(四性)と言われています。では、この中医学からの理念に基づいた効能について紹介していきましょう。

温の薬性の効能

中医学からの視点からの効能としては、「温の効能」を持っているという事です。中医学の中でも草果はその一つである「温」を持つ食材として知られています。その効能として期待されているのが体を温めて興奮作用がある効能だと言われています。つまり冷え性などを患っている人は、草果を積極的に摂取していくべき食材です。

辛の薬味の効能

次に中医学的に見た場合の草果の薬味としては「辛」です。中医学では、薬効を酸、苦、甘、辛、鹹(カン・塩辛い)の5つの味に分類する事で、その食材の薬理作用としてとらえています。そして食べるとヒリヒリした食感から、辛い薬味であることが分かります。その「辛」さが気の巡りを活発にし、燥湿発散(熱をとる)作用、体の機能を促進させる作用、また発汗作用がある薬理効果があります。

帰経する脾の効能

最後に、帰経する脾という事ですが、これについて説明すると、中医学においては人間の内臓を6腑に分け、中医学の基本の理念の一つである陰陽五行論による解釈に基づいてそれぞれ5臓と6腑を五行説に割り当てて、その臓器の役割を定めています。その事から草果を見た場合、草果の帰経する臓器は5臓の中では脾、6腑では胃に帰経している事から、消化機能がいいと言われているのです。では次に草果の食べ方についてです。

草果の食べ方

中華料理や薬膳料理に使う

では、草果の食べ方についていくつか紹介しましょう。草果は、中国では薬膳料理の材料以外にも、中国料理の香辛料やスパイスにも使われる事が多いです。火鍋は一番定番的ですが、それ以外の中華料理にも香辛料としてつかわれていますし、風味をつけるスパイスとして使う所もあります。また、薬膳料理では材料としても積極的に疲れています。

お茶や果実酒にする

またこれは、辛いものが苦手な人向けにおすすめですが、中国では、草加はお茶やお酒に漬けて飲む人もいます。ヒリヒリした食感なのに、飲めないよ!?と思う人もいますが、草果の実を乾燥させて、それを煎じてお茶にしたり、果実を焼酎に漬けて果実酒をつくり薬膳茶や薬膳酒としても飲む事が出来るので、辛いのが苦手な人はこちらもお勧めです。

スープや炒め物などにして食べる

また消化を助ける効能を持つ草果の効果は、中国では辛くて酸っぱい中華のスープや炒め物、おかゆなどにもよく利用されています。特に病気になった時は、消化器官も弱っている事が多いので、細かく刻んだ草果をおかゆに入れて食べる事があるそうです。では、次に草果を使ったおすすめ料理レシピを紹介します。

草果を使ったおすすめレシピ

ラー油たっぷり「よだれ鶏」

ではここから、草果の効果をより美味しく味わえる草果を使ったおすすめレシピを紹介しましょう。草果の名物料理といえば火鍋が多いですが、他にも使える料理があります。ぜひこの機会に火鍋以外の料理レシピを知っておくのもいいかもしれません。最初に紹介するのは、「よだれ鶏」です。

  • 鶏胸肉かもも肉 1枚
  • ねぎ 5cm
  • 生姜 5g
  • 八角 1/2個
  • 桂皮か ローリエ1片(2枚)
  • 草果 1/2個
  • 花椒 大1
  • 塩 大1
  • 胡椒 少々
  • 紹興酒 大3
  • 生姜 小1
  • にんにく 小1
  • 醤油 大1
  • 塩 小1/4
  • 砂糖 大1
  • 辣油 大5
  • 花椒粉 小1
  • 胡麻油 大2
  •  きゅうり 1本
  • おつまみ唐辛子(ピリパリ唐辛子)適量
  • 香菜 適量

  1. 鍋にねぎ、生姜、八角、桂皮、草果、山椒、塩、胡椒、紹興酒、水800mlを入れ強火にかける。
  2. 煮立ったら、鶏肉を加え、蓋をしてアクを取りつつ、火が通るまで弱火で8分程煮ていきます。
  3. その後火を止めて30分置いて冷ましておく
  4. きゅうりはところどころピーラーで皮を向き、塩(分量外)をすり込み、5分ほど置いて、めん棒で軽く叩き、縦に4等分してから長さも4等分にする。
  5. 鶏胸肉を取り出し、1.5cm幅にそぎ切りし、器にきゅうりを敷き、鶏肉を並べる。
  6. 全ての材料を混ぜ合わせソースを作ってそれをかければ完成です。

お家で簡単「家庭でも作れるおいしい火鍋」

今や火鍋の専門店がある位火鍋は身近な料理でもあります。しかし、家で作りたいとなるとなかなか悩みます。それでも草果を使う料理としては火鍋は人気なので、お家でも簡単に作れる火鍋のレシピを紹介しましょう。次に紹介するのは「家庭で簡単に作れる火鍋」です。

  • サラダ油 大1
  • 牛脂(スーパーの肉コーナーに無料で置いてます)20g
  • にんにく 2~3粒
  • ねぎ 1本
  • 豆板醤 大2
  • 食べるラー油 大4
  • 唐辛子パウダー 大3
  • 山椒の実(または山椒粉) 大1
  • 八角 2~3個
  • クコの実(なくてもOK)小1
  • 草果 1個
  • 塩 小1~2
  • 鶏がらスープの素 大1
  • 水 2l

  1. 鍋を弱火で熱しつつ、サラダ油・牛脂を入れて ゆっくりと脂を出す
  2. 牛脂が溶けた所で、ニンニク・ネギ・豆板醤を加え弱火のまま1分ほど炒める。
  3. ニンニクの香りが出てきたら、食べるラー油・唐辛子パウダー・山椒を加え1分程炒めます。
  4. 八角・クコの実・草果・水を入れ中火で煮込みます
  5. スープが沸騰してきたら、塩・鶏ガラスープの素を入れ、味を調えてたら完成です。
  6. 最後は好きな具材を入れて完成です。

シルクロード名物の味「大盤鶏」

最後に紹介する草果を使ったお家でも簡単に作れるレシピは、「大盤鶏」です。読み方は、ダーバンジーと読みます。この料理の起源は中国人の客が「私が持って来た鶏と一緒に、ジャガイモと麺を煮てくれ」と注文して出来たウイグル料理から来ていると言われていて、シルクロードでは名物の草果を使った料理として知られています。

  • 骨付き鶏もも肉 400g
  • じゃがいも(メークイーン)1個
  • にんにく 2片
  • 生姜 1片
  • 長ねぎ 1本
  • 鷹の爪 6本
  • ピーマン 2個
  • 牛角大王 2個
  • エリンギ 2本
  • 郫県豆板醤 大1
  • 缶ビール 1缶
  • 草果 1個
  • トマトペースト 1袋
  • 花椒 小1
  • 砂糖 大1
  • グレープシードオイル 50ml
     

  1. ピーマン、牛角大王は種を取り、じゃがいも、エリンギと一緒に食べやすい大きさに切る
  2. 中華鍋もしくはフライパンにグレープシードオイルと花椒を入れ火にかけ弱火で揚げて、油に香りを映す。
  3. 花椒を取り出して砂糖を加え弱火で砂糖が溶けるまで炒める
  4. 鶏肉を入れ強火にして、水分がなくなるまで炒め揚げて取り出す。
  5. じゃがいもを入れ、表面に焦げ色がつくまで炒める
  6. にんにく、生姜、長ねぎ、鷹の爪を入れ中火で焦がさないように炒め、豆板醬を入れる
  7. 鶏肉を戻してビールを入れ、草果を加え20分ほど煮込むが、途中でエリンギ・じゃがいもも入れる
  8. ピーマン、牛角大王、トマトペーストを加え更に3分ほど煮込んだら完成です。

草果を料理に取り入れてみよう!

ここまで草果について知る事が出来ました。また草果の効果は色々ありますし、また草果を使った料理レシピもいくつか紹介する事でより美味しく食べる事が出来ます。草果は中国では、漢方であり、香味料として知られています。日本で一番よく使われる料理といえば「火鍋」が多いですが、薬膳料理にもよく使われているのです。この機会に草果を使って、美味しい料理を食べてみましょう。

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