桜餅のカロリーの違いを関西風と関東風紹介！食べ方・ダイエット効果も

春を感じることができる桜餅は和菓子の中でも特に人気の高いものです。桜の葉とほんのりピンク色の生地とあんこが三位一体となり、春を感じさせてくれます。そんな人気の高い桜餅ですが関西風と関東風があるということは知っていますか？関西風と関東風では見た目も味も違い、女性にとって気になるカロリーにも違いがあります。

あんこの入った和菓子はダイエット中の方にとっては避けるべきものですが食べ方に注意さえすれば実は嬉しい効果が期待できます。カロリーや糖質だけに注意しがちですが桜餅ならではの嬉しい効果にも注目してみていきましょう。

桜餅が関東と関西では見た目が全く違います。まず関東の桜餅「長命寺」では生地に小麦粉や白玉粉を使っています。小麦粉や白玉粉を水で溶いたものを薄く円形に焼いてあんこをくるりと巻いたものが関東風の桜もとになります。
 

一方で関西風の桜餅「道明寺」はあんこを包む生地に道明寺粉を使っています。おはぎを作るようにあんこを道明寺粉で包み、形はまん丸です。

このように中のあんこや桜の葉をあしらう点では同じですが生地が全く違うため、見た目だけでなく味にも違いが出るのです。関西の人が関東の桜餅を見ると全く違う見た目に驚くようです。薄く焼かれた生地に巻かれた桜餅を見るとまるでクレープのようだと思う人もいるようです。

東京発祥の桜餅は主に東北や山梨、静岡、長野などに伝わりました。一方で関西の桜餅は近畿、北陸、四国、九州へと伝わったといわれています。ところが北海道や一部の東北地方では関東風の桜餅ではなく関西風の桜餅が伝わっているようです。それぞれの地域によって関西風、関東風に別れている桜餅、あなたの地域ではどちらの桜餅が食べられていますか？

ダイエット中の方にとって気になるのが桜餅のカロリー、糖質です。まずは関西風桜餅のカロリーからみていきましょう。道明寺粉を使う関西風桜餅のカロリーは100g約200キロカロリーといわれています。糖質は100g約44.4gほどです。

関東風のカロリー、糖質はどうでしょう。カロリーは100g約238キロカロリーです。続いて糖質は100g約51.6gほどです。カロリー、糖質共に関東風の桜餅の方が高いという結果になりました。使っている生地やあんこの量によってこれほどの差が出るとは驚きです。少しでもカロリーや糖質を抑えたいと思っている人は関西風の桜餅にした方がカロリーを抑えられます。

関西風の桜餅は別名「道明寺」や「道明寺餅」と呼ばれています。関西風の桜餅は材料に道明寺粉を使用しているためこう呼ばれているのです。道明寺粉はもち米が原料です。もち米を水に浸した後、蒸して乾燥させた後粗く挽いて粉にします。大阪の藤井寺市にある真言宗、道明寺で作られたことから道明寺粉と呼ばれるようになったといわれています。

道明寺粉は1000年以上昔から使用されていた歴史の深いものです。当時は「ほしいい」と呼ばれる携帯食、非常食のようなものでした。現在では道明寺粉はさまざまな和菓子や料理に使われています。道明寺粉を使った関西風の桜餅は粒が残りもち米特有のもちもちした食感が楽しめます。

一方、関東風の桜餅は「長命寺」や「長命寺餅」と呼ばれています。関東でよく見かける長命寺桜餅は生地を薄く焼いてあんこを巻いたり挟んだりしたものです。東京都墨田区に天台宗の長命寺があり、1717年、山本新六という人物が長命寺の前で桜の葉の塩漬けを使った和菓子を売っていたのが長命寺桜餅の始まりといわれています。

300年以上もの歴史がある長命寺桜餅ですが今でも墨田区向島には山本新六が創業した「長命寺桜餅」という店があります。江戸から現在へと続く関東風桜餅の味を今に伝えてくれる歴史ある店です。関西風の道明寺も関東風の長命寺もどちらもお寺に関わりが深い和菓子となっています。

ダイエット中はカロリーや糖質の高い和菓子は食べることは避けたいものです。しかし食べ方に注意さえすれば高カロリーな桜餅にも嬉しい効果があるといわれています。桜餅ならではの体に嬉しい効果の数々を紹介していきます。

まず注目したいのがあんこに含まれるカリウムです。和菓子の定番あんこにはカリウムがたっぷり含まれていますが実はむくみを解消してくれるといわれています。なぜむくみが起こるのかというと、体の中に余計な水分が蓄積されるからといわれています。カリウムには利尿作用があり、尿と一緒に余計な水分を排出してくれるといわれています。

むくみは太って見えるだけでなく、化粧のノリが悪くなる、靴が履きづらいなどたくさんのトラブルの原因になります。あんこにあるカリウムにはむくみを解消してくれるという嬉しい効果が期待できます。

あんこにはもうひとつ注目したい成分があります。血液中のコレステロールを下げてくれるといわれるサポニンという成分です。血液中のコレステロール値が下がると中性脂肪も下がるといわれ、ダイエット中の方には特に嬉しい効果が期待できます。

コレステロールが高いと健康にさまざまな問題が起こる原因になるといわれています。ダイエットだけではなく深刻な健康の問題にも効果が期待できる成分がサポニンなのです。

桜餅の葉っぱを食べる人、食べない人がいますが皆さんはどちら派でしょうか？実は桜餅の葉にも嬉しい効果が期待できる成分が含まれています。それが桜の葉の塩漬けに含まれるクマリンという聞きなれない成分です。なんとも可愛らしい響きのクマリンですが、なんと血液をサラサラにする効果があるといわれているのです。

血液がサラサラになることが体にいいことは皆さん知っているでしょう。血液がサラサラになると健康にいいだけでなく体の基礎代謝が上がるといわれ、痩せやすい体質になる効果が期待できるといわれています。カロリーが気になるあんこたっぷりの桜餅ですがこのように体にいい成分がたくさん含まれているのです。カロリー以外の成分にも注目して食べてみてはいかがでしょうか？

桜餅の意外な成分と効果について知ったところで効果的な食べ方について紹介しましょう。カロリーが気になる桜餅も食べ方に気をつければより成分を効果的に取り入れることができます。

桜餅を食べるときに緑茶とともに食べるという人も多いことと思います。実はこの食べ方、とても理にかなった食べ方なのです。緑茶に含まれるカテキンという成分は有名なので皆さんご存知でしょう。このカテキンには脂肪吸収を抑えてくれるという嬉しい効果があります。

カロリーが気になっていた桜餅も緑茶と一緒に食べることで脂肪吸収を抑えてくれるのです。しかし注意したい点があります。それは温かい緑茶と食べるということです。温かい緑茶を飲むことで体が温められ、より効果的だといわれています。桜餅を食べるときはぜひ冷たいお茶よりも温かいお茶を飲んで少しでもカロリーの吸収を抑えましょう。

桜餅を食べるときに注意したいのが時間です。おやつの時間は3時、といわれていますがこれも実は理にかなったものなのです。3時がおやつの時間にぴったりな理由が「BMAL1」というホルモンが関係しています。このホルモンは実は体に脂肪を蓄える働きを持ったホルモンで、午後3時がもっとも分泌が少ない時間で夜遅くなるに連れて分泌も増えていきます。

つまりBMALの分泌が少ない午後3時におやつとして食べたほうが他の時間に食べるより太りにくいとされているのです。同じカロリーのものを食べるにしても時間に注意するだけで太りにくいとは知っておいて損はないでしょう。

桜餅でカロリーを大きく左右するのがあんこの量です。いくら体に嬉しい成分が入っているとはいえあんこの量が多すぎてはやはり高カロリーになりダイエットには向きません。たっぷりの砂糖が使われているあんこは高カロリーになります。少しでもカロリーを抑えたい場合はあんこが少ない物を選びましょう。

ダイエット中でも食べ方に気をつければ嬉しい効果が期待できる桜餅について詳しく紹介しました。カロリーは関西風、関東風でも違います。カロリーも糖質も関西風の方が低いという結果でした。皆さんの地域の桜餅は道明寺、長命寺どちらでしょうか？食べ比べするのも楽しいかもしれません。