小麦胚芽と小麦粉の違い!健康食品として注目の栄養成分と食べ方5選

小麦胚芽って聞いたことがありますか?小麦胚芽は栄養成分が豊富な健康食品として注目を浴びており、粉末タイプやサプリメントのカプセルタイプなどが販売されています。今回は、小麦胚芽について徹底調査します。小麦胚芽とは?ふすまとは?小麦胚芽と小麦粉の違い、パンにしたときの味の特徴、小麦胚芽の栄養成分と効果効能、小麦胚芽のおすすめの食べ方や小麦胚芽油について紹介します。

小麦胚芽と小麦粉の違い!健康食品として注目の栄養成分と食べ方5選のイメージ

目次

  1. 1小麦胚芽とは?
  2. 2小麦胚芽と小麦粉の違い
  3. 3小麦胚芽の栄養成分と効果効能
  4. 4小麦胚芽の食べ方
  5. 5小麦胚芽は効果抜群の有能な健康食品!

小麦胚芽とは?

小麦はイネ科のコムギ属に分類される植物で、小麦粉は世界中で主食として食べられてます。パンやケーキなどの菓子類、うどんやパスタなどの麺類などに多く使われており、100種類近い製品が販売されています。ここでは、小麦の種類や、最近注目されている小麦胚芽について紹介します。

小麦の種類

まず、小麦の種類について紹介します。小麦の種類は大きく分けて四つに分類され、硬質小麦、軟質小麦、中間質小麦、デュラム小麦があります。硬質小麦は主にアメリカやカナダ産で、たんぱく質が多く粘弾性が良い特徴があり、パンや中華麺向いている小麦です。軟質小麦は主にアメリカ産で、たんぱく質が少なくて柔らかさ丁度良く、天ぷらなどの料理やケーキやお菓子に向いている小麦です。

中間質小麦は主に国内産とオーストラリア産で、たんぱく質の含有量は普通で、ゆで麺や乾麺などのうどん類に向いている小麦です。デュラム小麦は主にカナダ産で、もともと黄色味を帯びており、柔軟で弾力性の強いグルテンを豊富に含んでおり、コシの強いパスタなどに利用されています。

小麦のどの部分?

小麦胚芽は、小麦のどの部分なのか紹介します。小麦の種子は、胚乳、外皮(小麦ふすま)、小麦胚芽の三つに分けられます。小麦全てを粉末にしたのが全粒粉と呼ばれ、一般的な小麦粉は、外皮(小麦ふすま)と小麦胚芽の部分を取り除いた胚乳のみが使用されます。

小麦の種子の胚乳は、全体の85%、外皮(小麦ふすま)は13%、小麦胚芽はわずか種子全体の2%しかありません。しかし小麦胚芽は、実が発芽する時に必要な部分であるため、健康に役立つ色々な成分を含んでいます。小麦粒から取り除かれた小麦胚芽は、焙焼などの加熱をして健康食品や栄養補助食品として使われています。

ふすまとは?

小麦粉を作るときに、小麦胚芽と一緒に取り除かれる「小麦ふすま」について紹介します。小麦ふすまは、小麦の種子の表皮部分にあたります。取り除かれりため一般的な小麦粉には入っていませんが、小麦ふすまには食物繊維、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、銅などの栄養成分が豊富に含まれています。全粒粉には小麦ふすまが含まれており、栄養豊富な小麦粉になります。

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小麦胚芽と小麦粉の違い

ここでは、小麦胚芽と小麦粉の違いを説明します。一般的な小麦粉と、小麦胚芽と外皮が入っている全粒粉との違いについて紹介します。小麦の種子の栄養素含有量の違いや、味の違いについて調べてみました。

小麦粉は小麦のどの部分?

一般的な小麦粉は小麦の種子から、外皮(小麦ふすま)と小麦胚芽を取り除き、胚乳のみを製粉したものです。胚乳は小麦の種子の全体の85%を占めている部分で、一般的な小麦粉は胚乳のみでできています。

栄養素含有量の違い

小麦の種子は三つに分けられますが、それぞれに含まれる栄養成分が違います。胚乳は主にデンプンで、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンが含まれています。外皮(小麦ふすま)には、水に溶けない不溶性の食物繊維が主で、鉄分、カルシウムも豊富に含んでいます。

小麦胚芽には色々な栄養成分が含まれており、脂質、タンパク質のほか、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6などのビタミン、ミネラル、抗酸化成分など多くの栄養成分を含んでいます。

味の特徴

小麦粉の味の特徴ついて紹介します。小麦粉の味はデンプンが大きく関わっており、小麦の品種や製粉会社の製粉方法により微妙に違いがあるといわれています。味は無味で、小麦粉に詳しい方なら味の違いが判ると思いますが、普通の方は判らないと思います。パンにしたとき小麦粉の味が違うと、パンの味も変わるといわれています。

小麦胚芽を使った小麦粉、いわゆる全粒粉ですが、一般的な小麦粉との味の違は、あまりありません。パンにしたときには、歯ごたえのある食感のパンができあがります。また、表皮と胚芽からでる香ばしい風味があるといわれています。決定的な違いは粉の色で、小麦胚芽が入っている全粒粉は茶褐色をしています。

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小麦胚芽の栄養成分と効果効能

疲労回復効果

小麦胚芽の栄養成分と効果効能・一つ目は疲労回復効果です。小麦胚芽に多く含まれるビタミンB群は、疲労回復に効果があるといわれています。とくにビタミンB1の含有量が多く、ビタミンB6、ビタミンB2も含まれています。

疲労とは、エネルギー代謝がうまくいっていない状態で、疲労を早く回復するにはエネルギー代謝を効率良く行う必要があります。小麦胚芽にはビタミンB群が含まれており、特にビタミンB1は疲労回復ビタミンと呼ばれる栄養素で、エネルギー代謝をサポートする役割があり、疲労回復に効果的な栄養素です。

老化防止

小麦胚芽の栄養成分と効果効能・二つ目は老化防止です。小麦胚芽にはビタミンEも含まれており、ビタミンEには強い抗酸化性作用があり、老化防止に効能があるといわれています。

老化とは、体内で過剰に発生した活性酸素が体の細胞を傷つける、いわば酸化することです。この活性酸素は、がんや動脈硬化など生活習慣病の原因になるともいわれており、老化を促進させます。小麦胚芽に含まれるビタミンEはα-トコフェロールで、 私たちの体に影響を与える作用が強く、細胞を活性酸素の攻撃から守ってくれてます。

美肌効果

肌のきれいな女性の横顔

小麦胚芽の栄養成分と効果効能・三つ目は美肌効果です。小麦胚芽にふくまれるビタミンEは、美肌に効果があり、シミしわ、たるみといった肌のトラブルにも有効です。ビタミンEは、毛細血管を拡張させ血流を良くする作用があり、細胞の新陳代謝が活発になり美肌効果が期待できます。

持久力を高める

小麦胚芽の栄養成分と効果効能・四つ目は持久力を高める効果です。小麦胚芽に含まれるアルコールの一種のオクタコサノールという成分が、持久力を高める効果効能があるといわれています。

オクタコサノールは、グリコーゲンをスムーズにエネルギーに変える働きがあり、肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲンを、効率良くエネルギーに変換し、持久力を高める効能があるといわれています。

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小麦胚芽の食べ方

現在、注目を浴びている小麦胚芽ですが、小麦の種子から小麦胚芽の部分だけを取り出し、細かい微粉末に加工した健康商品が販売されています。脂質、タンパク質のほか、ビタミンB群やビタミンEなど有効な栄養成分が入っている小麦胚芽の食べ方を紹介します。

乳製品と一緒に食べる

小麦胚芽のおすすめの食べ方・一つ目は、乳製品と一緒に食べる食べ方です。牛乳には三大栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物のほか、ミネラルとビタミンバランス良く含まれている健康食品です。牛乳に栄養豊富な小麦胚芽を入れて飲むと効果抜群です。そのほかヨーグルトなどの乳製品などに、混ぜて食べるのがおすすめです。

粉末を調理に混ぜる

小麦胚芽のおすすめの食べ方・二つ目は、粉末を調理に混ぜる食べ方です。ほどんど味がしない小麦胚芽は、調理に混ぜても味の邪魔をせず美味しい料理がいただけます。小麦胚芽の有効な栄養素が加わるのでおすすめです。

お菓子・パン作りに使う

小麦胚芽のおすすめの食べ方・三つ目は、お菓子・パン作りに使う食べ方です。小麦粉を使った代表的な料理のお菓子やパンを作るときに、小麦粉に小麦胚芽を混ぜ、健康食品にしましょう。少し味わいと食感が変わりますが、色々な栄養素を摂取できるのでおすすめです。

小麦胚芽入り小豆バナナジュース

小麦胚芽のおすすめの食べ方・四つ目は、小麦胚芽入り小豆バナナジュースです。ミキサーで小麦胚芽、小豆、バナナ、牛乳、蜂蜜をいれ混ぜます。バナナと牛乳を一緒に取ることでエネルギーが高まり、小麦胚芽の栄養成分により疲れをとり体力をつけてくれます。

小麦胚芽油を使う

小麦胚芽のおすすめの食べ方・五つ目は、小麦胚芽油をサプリメントで使う食べ方です。小麦胚芽油は、小麦の胚芽を圧搾などして取り出される植物油で、茶色がかった色をしています。小麦胚芽油は、天然のビタミンEを豊富に含み、リノール酸などの植物ステロールなどが含まれています。

小麦胚芽油は、小麦胚芽油カプセルで販売されていることが多く、色々なメーカーから商品がでています。食べ物以外では、マッサージ用のブレンドオイルや小麦胚芽油の手作り石けんとして利用されています。

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小麦胚芽は効果抜群の有能な健康食品!

いかがでしたか?小麦胚芽について紹介しました。小麦胚芽は、効果抜群の有能な健康食品だということが解りました。まずは全粒粉の小麦粉で、小麦胚芽のチャレンジすることをおすすめします。一般的な小麦粉のパンと味わいや食感が違いますが、栄養成分が豊富なのでおすすめです。粉末タイプでも販売されていますし、健康食品ですので、小麦胚芽をぜひ食べてください。

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