赤貝の旬や特徴とは?産地・美味しい食べ方など【寿司で人気】

赤貝は、赤く色鮮やかな見た目とプリプリとした食感や歯ごたえを楽しむことができる、握り寿司やお刺身などでよく食べられている人気の食材です。一年を通して出回っている赤貝ですが、実は旬があります。旬の赤貝は最も身が肥えていて食感も良く、栄養も豊富に含まれていて健康やダイエットにも優れた効果を発揮します。今回はそんな赤貝について、その特徴や最も美味しい旬の時期、産地、体に良い栄養成分、旬の赤貝の美味しい食べ方や選び方、おすすめの食べ方レシピまで詳しく紹介します。

赤貝の旬や特徴とは?産地・美味しい食べ方など【寿司で人気】のイメージ

目次

  1. 1赤貝の旬や特徴について
  2. 2赤貝の栄養成分
  3. 3旬の赤貝の美味しい食べ方
  4. 4赤貝の食べ方レシピおすすめ
  5. 5旬の赤貝を食べてみよう!

赤貝の旬や特徴について

赤貝の特徴

赤貝とはツネガイ科の二枚貝で、北海道南部から九州地方、中国沿岸部や韓国などに分布しています。赤貝生態の特徴は、ハマグリなどのように長い水管を持っていないため、穏やかな内湾や水深10~30cmくらいの浅瀬で、泥の多い砂泥底に潜って生息しています。寿司や刺身などによく使われ、食用貝として一般的に知られている美味しい貝です。

赤貝の身体の特徴は、全長7~12cmほどで厚みも8mmくらいあり、殻皮は黒い褐色です。殻の表面には縦の溝が42~43本ほどあり、全体に茶色い毛で覆われています。貝を開けると赤みのある身があり、赤貝の名前の由来ともなっています

赤貝の旬の時期

赤貝は通年入荷されていますが、旬の時期冬から初春にかけての寒い時期の赤貝が最も美味しいとされています。赤貝は初夏から夏にかけて産卵をするので、産卵後は身が細くなってしまいます。そのため夏の赤貝は旬ではないため、あまり美味しくないと言われています。再び栄養を蓄えて身が充実し始める初冬から、産卵の時期を迎える春先までの間が旬の時期となります。

産地は?

赤貝の産地は、昔は東京湾など国内でたくさん獲れていた身近な食材でした。今は東京湾のほか伊勢湾や瀬戸内海、有明海などで漁猟が行われていますが、その数はとても少なくなっています。一般に寿司や刺身として目にする赤貝の多くは、韓国や中国の産地から輸入されているものが大半です。

日本の産地としては宮城県名取市閖上(ゆりあげ)が有名ですが、旬の赤貝はかなり高値で取引されています。恵まれた地形で育った閖上を産地とする赤貝は、貝好きの方なら知っている方も多い肉厚で身が引き締まった最上級のブランドです。旬の時期の赤貝は特に味もよく、旬を狙って産地を目指す人も多くいます。

味は?

寿司や刺身として定番の人気がある赤貝は、見た目も色鮮やかな赤とプリプリとしたしなやかな歯ごたえが特徴です。さわやかな磯の香りが漂う中にほのかな甘みを楽しめます。寿司ネタの赤貝は「」と呼ばれて、基本的に赤貝は握り寿司です。朱色の赤貝と白いシャリが食欲をそそります。赤貝の煮付けにしたり炊き込みご飯にしたりしても、赤貝の独特の風味が生きておいしく頂けます。旬の時期は特に絶品です。

赤貝の栄養成分

赤貝にはヘモグロビンが豊富

赤貝の身が赤い理由は、赤貝が人と同じくヘモグロビンを豊富に含んでいるためです。ヘモグロビンには鉄分の栄養成分が多く含まれており、貧血を予防する効果があります。またビタミン12の栄養成分も豊富で、こちらも貧血予防の効能があります。赤貝は他にも葉酸、ビタミンA・Bの栄養成分も豊富に含んでおり、貧血だけでなく健康にも良い栄養成分をたくさん持つ優れた食品といえます。

低カロリー低脂質でダイエット向き

赤貝5個100gあたりのカロリーは74kcalで、脂質は0.3gしか含まれていません。またたんぱく質は13.5gも含まれています。赤貝は低カロリー低脂質で高たんぱくという、とても優れた食品であると言えます。またコレステロール値を下げるタウリンやビタミンの栄養成分も豊富に含んでいるため、ダイエット効果もアップしてくれる期待ができます。

旬の赤貝の美味しい食べ方

美味しい貝の選び方

美味しい赤貝の選び方は、殻が薄くて固く口を閉じているもので、持った時に重みのあるものを選ぶのがおすすめです。殻が開いているものは死んでいる場合が多く、また臭うものは避けた方がよいです。赤貝は意外にもろいので、持つときには注意して持ちましょう。美味しいむき身の選び方は、色鮮やかで濃いものを選びます。また、身が厚くてふっくらと盛り上がっているものを選ぶのが美味しい選び方です。

また赤貝を手で左右に振る選び方もあります。鮮度の良いものは身がしっかりとしており、中の身が揺れずに音がしません。赤貝の選び方は、そっと手に取って重さや音を聞いてみて、しっかりと美味しいものを選びましょう。

刺身

刺身は、赤貝本来の味や旨みを最も楽しめる食べ方です。コリコリとした食感と爽やかな磯の香りが堪能できます。刺身は鮮度が良ければ良いほど美味しいので、できれば貝を生きたまま手に入れてさばいで刺身にすると、刺身として売っているものとは格段に違う絶品の美味しさを味わえます。また65度ほどのお湯にくぐらせて、表面が白くなったら氷水で冷やす湯引きは、甘みが増し違った食感を楽しめます。

寿司

赤貝の寿司は握りで食べることが多く、プリプリの食感と磯の香り、ほんのりとした甘みと引き締まった酢飯の相性が良く美味しい食べ方です。ほろ苦さがありちょっとクセがありますが、赤貝の旬である冬から春にかけては、特に食感が良くクセになる美味しさです。

汁物

赤貝を汁物にする食べ方もおすすめで、アサリ汁などのように貝の旨みたっぷりの汁を楽しむことができます。郷土料理で食べられることも多い赤貝の汁物は、赤貝を水から煮て料理酒や酒粕などを加えてから味噌を加えると、ふっくらとした身と磯の香りを楽しむことができます。

煮物

赤貝の身を取り出して煮物にすると旨みが凝縮されて美味しく煮付けた身をご飯に混ぜたり、炊き込みご飯に入れたりする食べ方もおすすめです。味の濃い赤貝は、味付けを濃い目にして独特の風味を楽しむことができます。また殻付きのまま煮付ければ、殻を取る手間もいらず美味しく頂けます。フライパンで貝の口が開くまで乾煎りにし、口が開いたら酒、しょうゆ、砂糖で味付けするだけです。

炊き込みご飯

赤貝の炊き込みご飯は、赤貝のエキスがしみ込んだご飯とふっくらとした赤貝を楽しめる食べ方です。煮付けた赤貝の身を殻から取り外して、研いだ米の上に身と煮汁を入れて普通に炊きます。炊き上がったらさっくり混ぜて白ごまを散らします。しょうがを効かせると、赤貝独特の匂いが抑えられてすっきりと美味しく頂けます。

赤貝を食べる際は食中毒に注意

赤貝などの二枚貝は、エサとしているプランクトンが原因で毒を持っている場合があります。毒をもった貝を食べてしまうと、麻痺や下痢など食中毒症状を起こします。特に麻痺性の毒はふぐの毒と同じくらい強く、命に関わることもあります。毒性のプランクトンが発生する時期には毎年検査し規制されるので中毒の心配はあまりありませんが、潮干狩りなど自分で取った貝は注意が必要です。

赤貝の食べ方レシピおすすめ

白ご飯にぴったり「赤貝の煮付け」

赤貝の煮付けは、赤貝をそのまま調味料で煮ただけで食べられるおすすめの美味しい食べ方です。濃い味付けなので白ご飯と相性が良く、箸が止まらなくなるほどたくさん食べられます。

  • 赤貝1パック
  • 水150ml
  • しょうゆ30ml
  • 酒20ml
  • 砂糖大さじ2と1/2

  1. 赤貝はこすり洗いをします。砂抜きは不要です。
  2. フライパンに赤貝を入れて加熱し、フライパンを回しながら貝の口が開くまで乾煎りをします。
  3. 貝の口が開いたら調味料と水を入れて、中火で2~3分煮ます。
  4. スプーンで汁をかけて火を止めたら出来上がりです。

おつまみにもなる「赤貝の酒蒸し」

赤貝の酒蒸しは、お酒やしょうがで赤貝独特のくせを消して食べやすくし、おかずやおつまみにもぴったりのおすすめの食べ方です。新鮮な赤貝ならより美味しく、赤貝の濃厚な味がお酒によく合いおつまみとして人気がある食べ方です。

  • 赤貝1袋(500g)
  • 酒50cc
  • バター10g
  • しょうがみじん切り少々
  • 小口ねぎ適量

  1. 砂抜き済みの赤貝を用意するか、もしくは一晩塩水につけて砂をはかせます。
  2. 鍋に赤貝を並べて弱火にかけ、日本酒、バター、しょうがを入れます。
  3. 鍋にフタをして弱火で5分待ちます。
  4. 1分ほど蒸らして、フタを開けて貝の口が開いていることが確認出来たら、小口ねぎをぱらりとかけて出来上がりです。

しっかりとした味付け「赤貝の佃煮」

赤貝の佃煮は、汁気を飛ばしてしっかりとした味付けにすることで、缶詰などよりずっと美味しい上品な味になります。ご飯のお供にも酒の肴にもなる万能な食べ方です。

  • 赤貝500g
  • しょうゆ大さじ2
  • みりん大さじ1
  • しょうがのすりおろし少々

  1. 赤貝は水洗いをし、茹でて貝を開かせて泥を出します。
  2. 貝から身を取り出して、水が汚れなくなるまで洗います。
  3. 鍋に身を入れ調味料を入れて、水気がなくなるまで弱火で煮詰めたら出来上がりです。

旬の赤貝を食べてみよう!

いかがでしたか?握り寿司や刺身として人気のある赤貝について、その特徴や美味しい旬の時期、産地、健康でダイエットにも効果のある栄養成分、美味しい食べ方や選び方、おすすめの美味しい食べ方レシピなどについて詳しく紹介してきました。

赤貝は旬の初冬から春にかけてが最も美味しく、身がしっかりと付いていてプリプリと引き締まった食感や独特の濃い味を楽しむことができます。また鉄分が豊富で体にも良く、低カロリー低脂質なのでダイエットにも向いた食材です。今回紹介した旬の美味しい選び方や食べ方を参考にして、刺身や寿司だけでなく煮物や汁物などいろいろな食べ方で、旬の美味しい赤貝を堪能してみましょう!

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