つぶ貝のさばき方と下処理方法を解説!食べ方とレシピも紹介!
みなさんは貝を食べる機会が必ずあると思います。しかし、そんなつぶ貝について詳しく知らない人がいると思います。そこで、今回はつぶ貝の基本的な情報などを紹介していきたいと思います。つぶ貝の下処理のやり方やさばき方、そして唾液腺の処理のやり方について紹介していきたいと思います。また、つぶ貝を使ったおすすめの食べ方、つぶ貝を使った料理やレシピについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
つぶ貝はエゾバイ科エゾボラ属という巻貝の総称
みなさんは「貝」をよく食べますか?貝といえば、お味噌汁に入っている貝であったり、刺身として貝を食べる人など、子供の食事から大人のおつまみまで幅広く食べられています。そして、そんな貝の中でも有名な貝は「つぶ貝」だと思います。実は、多くの人が何気なく言っているつぶ貝はエゾバイ科エゾボラ属という巻貝の総称なのです。今回はそんなエゾバイ科エゾボラ属という巻貝について紹介していきたいと思います。
つぶ貝の種類
先ほども紹介したように、つぶ貝は食用のエゾバイ科エゾボラ属に属している貝の総称です。なので、正確にはつぶ貝という貝は存在しないのです。また、地域によってはつぶ貝と呼ばずに「バイ貝」と呼ぶ地域もあるので、一概につぶ貝と呼ぶのも正解ではないかもしれません。一番有名なつぶ貝といえば「エゾボラ」です。安くて味の良い「ヒメエゾボラ」や、形がユニークな「シライトマキバイ」などもいます。
先ほど紹介したつぶ貝の他にもユニークなつぶ貝から、美味しくてなおかつ水揚げがなかなかされないレアなつぶ貝などもあります。それらを合計すると20種類以上のつぶ貝が日本に生息しているのです。どれも調理すれば食べられるつぶ貝なので、気になった人はぜひ食べてみてください。
つぶ貝の産地と旬の時期
そんな20種類以上も存在するつぶ貝の産地とつぶ貝が旬の時期について紹介していきたいと思います。初めに、「マツブ」というつぶ貝の産地について紹介していきます。マツブは、主に北海道で水揚げされ、全国各地へ出荷されています。マツブは全国でも北海道のみで水揚げがされるレアなつぶ貝です。もちろん、マツブ以外のつぶ貝は日本海沿岸の各地で水揚げされています。しかし、全体的に北海道産の物が中心です。
そして、つぶ貝が獲れる一番いい時期について紹介していきたいと思います。マツブはツブ籠漁で周年水揚げされています。なので、年中とれるつぶ貝とイメージしてください。マツブ以外のつぶ貝の旬は獲れる地域によっても差があります。平均的に、7月下旬から4月頃にかけてつぶ貝が多く獲れるシーズンになります。この時期は、つぶ貝の産卵が終わった後なので、比較的多くのつぶ貝を獲ることができます。
つぶ貝のカロリー
つぶ貝は基本的に通年食べることができ、国産のつぶ貝が多いということが分かりました。なので、スーパーや魚市場などで簡単に手に入れることができるつぶ貝ですが、つぶ貝のカロリーはどのくらいなのか紹介していきたいと思います。基本的に、生のつぶ貝のカロリーは100gあたり86kcalほどです。この数値はかなりカロリーが低い数値になります。カロリーだけで見ると、つぶ貝はダイエットに最適な食品ということになります。
しかし、つぶ貝のカロリーだけでは一概にダイエットに最適かどうかは分かりません。つぶ貝のタンパク質は100gあたり17.8gに対し、脂質はたったの0.2gしかありません。なので、つぶ貝は高たんぱく低カロリー、そして低脂質ということになります。炭水化物の量も100gあたり2.3gほどしかありません。つまり、糖質ダイエットをしている人や増量中の人にとってつぶ貝はぜひ料理に加えてほしい食品ということになります。
つぶ貝のさばき方と下処理
つぶ貝の種類、産地や旬の時期、つぶ貝のカロリーについて紹介してきました。良かったらぜひ参考にしてみてください。ダイエットにも最適なつぶ貝ですが、そんなつぶ貝を使って料理をしたい人は必ずいると思います。そこで、今回はつぶ貝のさばき方と下処理について紹介していきたいと思います。つぶ貝のさばき方と下処理をしっかり行うことで、より美味しい料理を作ることができます。さばき方、下処理を参考にしてみてください。
さばくときは唾液腺にある毒に注意
さばき方を紹介する前に、つぶ貝をさばく時に注意点があります。それは、つぶ貝の唾液腺です。皆さんが普通に食べているつぶ貝の唾液腺には「テトラミン」は、人体には毒なので注意が必要です。テトラミンを含むつぶ貝の唾液腺を食べてしまうと、視覚異常や頭痛、ふらつきなど酒酔いのような症状を起こすことがあります。最悪の場合は病院に緊急搬送されるほどの重症になることもあります。なので、できるだけ気を付けてください。
しかし、つぶ貝の唾液腺に含まれているテトラミンにおいて一番厄介なことがあります。それは、テトラミンを加熱しても毒素が消えないことです。なので、刺身にする場合だけでなく、煮たり焼くなどの加熱工程のある料理の場合でも唾液腺を取り除く下処理が必要になります。なので、つぶ貝の下処理をする人やさばき方を知らない人は必ず下処理のやり方と、さばき方を確認してください。
つぶ貝のさばき方
つぶ貝の唾液腺にはテトラミンという毒があるということを理解したうえで、つぶ貝のさばき方について紹介していきたいと思います。まず、つぶ貝の身の中で食べられるのは、身の部分とヒダ、ウロとも呼ばれる渦巻き状の部分のみです。貝のフタとウロ以外の内臓、そして唾液腺は食べることができませんので気を付けてください。
さばき方としては、初めにウロの部分を切り離します。その後、貝の蓋をそぎ落とします。フタの平らな面をまな板にピタッとつけ、包丁で身との間を滑られるように切ると薄くそぎやすいのでぜひやってみてください。その後、つぶ貝のヒダの部分を切り落とします。そして、縁の厚みがある部分と内臓を切り分けてください。先ほども説明したように、内臓は食べられないので切り捨ててください。このさばき方をやってみてください。
唾液腺の処理方法
唾液腺の処理方法について紹介していきたいと思います。不安な人はビニール手袋などを付けて処理することをおすすめします。つぶ貝の身の膨らんだ部分のクリーム色に透けて見えているのが唾液腺です。クリーム色に透けている部分の真ん中を切り開いてください。完全に切らずに、手で広げてください。中に、アブラと呼ばれる唾液腺の部分がありますので、包丁の先端で綺麗に取り除いてください。これで唾液腺の処理が終わりです。
塩もみや塩ゆでで下処理をしておこう
そして、さばき方を参考にしてさばいたら、次は下処理です。つぶ貝の下処理は、塩揉みや塩ゆでが一番ポピュラーな方法です。つぶ貝は、時間がたつと匂いも出てしまいますので直ぐに食べることを忘れないでください。生で食べる場合は脱殻後直ぐに塩もみをしてヌメリをとることが重要です。塩茹でする場合は2%の塩水で3分ほど茹でて完成です。脱殻してから塩茹ですると湯で時間が短くなるのでやってみてください。
つぶ貝のおすすめの食べ方と人気レシピ
つぶ貝の下処理とさばき方について紹介してきました。ぜひ参考にしてみてください。下処理も終えた人は、ついに料理をすることができます。そのために、今回はつぶ貝のおすすめの食べ方と、つぶ貝を使った人気料理レシピについて紹介していきたいと思います。今回紹介する食べ方や、料理レシピを参考にしてつぶ貝を美味しく味わってください。
つぶ貝を「刺身」にしてみよう
つぶ貝のおすすめの食べ方は「刺身」にして食べることです。つぶ貝の食べ方としては一番おすすめできる食べ方になります。基本的にどのつぶ貝でも刺身の食べ方で食べることが可能です。しかし、エゾボラ、ヒメエゾボラの刺身だとより美味しい食べ方ができます。また、大きいつぶ貝は、磯の香りに満ちた独特の風味があるので、刺身での食べ方がおすすめです。食べ方に迷った人はぜひ刺身の食べ方で食べてみてください。
定番の煮つけ料理「つぶ貝の柔らか煮」
- つぶ貝(ボイル剥き身) 500g
- しょうが 1かけ
- 炭酸水 500ml
- 醤油 70cc
- 蜂蜜(無ければ砂糖) 45g
- つぶ貝をお好みのサイズにスライスする。
- しょうがを薄くスライスする。
- 炭酸水、醤油、はちみつ(砂糖)としょうがを全て合わせて鍋に入れる。
- つぶ貝を入れて、火をつける。
- 弱火で2時間程度火を通す。
- 時間に余裕があれば、そのまま2時間ほど冷まして完成です。
あつあつのおつまみ「つぶ貝とマッシュルームのアヒージョ」
- つぶ貝(ボイル剥き身) 80g
- オリーブオイル 80g
- ニンニク 1かけ
- 塩 少々
- 鷹の爪 適量
- マッシュルーム お好み
- ブロッコリー お好み
- ニンニクは皮を剥き、鷹の爪は輪切り、つぶ貝は一口大にカットする。
- 鍋オリーブオイル、皮をむいたニンニク、輪切りにした鷹の爪をいれ、弱火で加熱する。
- オリーブオイルに泡が出てきたら、キッチンペーパーを使って水気を取り除いたツブ貝を入れる。
- 弱火で15分~20分加熱して完成です。
つぶ貝を見つけたら自分でさばいて美味しく調理してみよう!
いかがでしたか?今回はつぶ貝について紹介してきました。つぶ貝のさばき方やつぶ貝の下処理のやり方、唾液腺の処理方法などを紹介してきました。また、今回紹介したレシピの他にも、美味しいレシピがあります。また、色々なアレンジレシピもあります。なので、色々なレシピを参考にして美味しく調理してみてください。