ぼんじりの下処理を初めてでも簡単にする方法!油壺はどうする?
焼き鳥屋さんの人気メニューのぼんじり(テール)は、スーパーで安値で手に入る部位です。お店では手間がかかるため、ほかの部位より少しお高めの場合が多いですが、自宅でぼんじりの骨や油壷の下処理をすれば、自宅で安値でぼんじりを味わうことが出来ます。今回はぼんじりの下処理の方法やぼんじりからとれる絶品鶏油(ケーユ)の作り方やおすすめのレシピを紹介していきます。ぜひ自宅でぼんじり料理を試してみてください。
ぼんじりの下処理は初めてでも簡単!
焼き鳥屋の人気メニューのぼんじりは、脂がのってプリっとした触感が楽しめるビールが進む一品です。そんなぼんじりが自宅でも簡単に調理できる事を知っていますか?今回はぼんじりのおいしい食べ方・下処理の方法を紹介します。
ぼんじりはテールとも呼ばれる部位
「ぼんじり」と言われてピンとこない方もいます。実はぼんじりにはいろいろな呼び名があります。焼き鳥屋さんのお店や地域によっては「テール」と言われるところもあります。テールと言われる理由は鶏のしっぽに当たる部位だからです。
また、「さんかく」と言われるところもあります。ぼんじりは三角形をしているので、そう呼ばれます。呼び方は変わっても、テールもさんかくも部位は変わりません。
ぼんじりの油壺は取り除く!
ぼんじりは下処理をしなければ調理することが出来ません。そのまま調理すると、骨が大きかったり、鶏の羽を水から守るための脂を蓄えている油壷があるからです。油壷は、クセがあるのでおいしく食べるには取り除くことが必要です。
ぼんじりの簡単な下処理方法
ぼんじりは、下処理に手間がかかるので焼き鳥屋さんでは少し高値になっていることが多いです。ですが、スーパーでは安く販売されています。自宅で下処理が出来れば、安くぼんじりを食べることが出来ます。
鶏肉の下処理は難しいイメージがありますが、ポイントをおさえれば、難しくはありません。ぼんじりの下処理の方法を紹介していきます。自宅で初心者でも簡単にできるので、ぜひチャレンジしてください!
羽の根元が残っている場合は抜く
市販のぼんじりを買うと、白くて細い出っ張りがついていることがあります。これは鶏の羽を抜くときに残る羽の根元部分です。この部分はピンセットなどで丁寧に取り除いてください。
油壺を取り除く方法
羽の根元が綺麗に取れたら、油壷を取り除いていきます。油壷はぼんじりの三角形になっている部分のをむしるように開くと出てきます。肉と油壷の部分の境目に指を入れてみてください。
開く前から油壷の感触が分かります。指で触って、プリっとした尖った感触があるところに指を入れてください。開くと黄色くひよこ豆のようなものが入っています。これが油壷です。この部分を包丁でそぎ落とします。
注意が必要なのが、油壷を破らないように気を付けることです。つぶしてしまうと中身が出てしまい下処理にさらに時間がかかってしまいます。丁寧に包丁を入れてください。
骨を取り除く方法
続いて骨の下処理をしていきます。骨はぼんじりの肉の真ん中にあるので、骨の感触を確かめてから真ん中の骨の両側に包丁を入れます。三枚おろしにするイメージです。
力も必要なく、難しくないので1パック15分ほどで下処理が完了します。普通の焼き鳥よりは手間がかかりますが、安値で手に入るぼんじりを自宅で手軽に味わうには自分で下処理をするのが一番おすすめです。
ぼんじりの下処理後の美味しい食べ方
ぼんじりやテールと聞くと、焼き鳥のイメージが強いですが、自宅で下処理したぼんじりは、調理の方法も様々なバリエーションが考えられます。ここからは下処理したぼんじりのおすすめの食べ方を紹介します。
ぼんじりは焼き鳥以外の料理にも!
ぼんじりは、焼き鳥以外にから揚げにするのもおすすめです。また鶏油という脂も豊富なのでそのままグリルで焼いて塩コショウで味付けし、サラダに乗せるのもいいです。
さっぱりとしたいときは焼いた後にポン酢などで味付けをするのも、違った味わいになります。ピリ辛が好きな方はケイジャン風にスパイスを入れてもおいしいです。
ぼんじりを焼くと鶏油が作れる
ぼんじりは非常に脂が多く出る部位で、通常は鶏皮を使って作る「鶏油」(チーユ)をぼんじりで作ることが出来ます。ぼんじりの調理中に同時に作ることが出来るので簡単です。鶏油は300gから約40ccほど作ることが出来ます。
鶏油をとるときはネギなどを一緒に炒めても、ネギの風味も活きた鶏油がとることが出来ます。鶏油をとるときは、フィルターなどで濾してぼんじりの身や焦げ目などが入らないようにしてください。殺菌消毒をした瓶などで保管します。
この鶏油は炒め物やチャーハンやインスタントラーメンに使うと自宅で本格的な味が作れます。鶏油は冷蔵庫で保存するを鶏油は3~4週間程日持ちします。常温でも1週間ほど持つのですぐ使う方は常温でも大丈夫です。
3種類のタレがおいしい「ミニぼんじり焼き鳥」
ぼんじりを使ったおすすめのレシピを紹介していきます。まずはぼんじりの定番料理の焼き鳥です。今回は3種類のたれで食べるミニぼんじり焼き鳥レシピです。9本分の材料です。
- ぼんじり15個程度
- 爪楊枝9本
- 醤油小さじ1(1)
- 砂糖小さじ半分(1)
- みりん小さじ4/1(1)
- 酒小さじ4/1(1)
- にんにくチューブ5ミリ(1)
- アジシオ少量(1)
- 醤油小さじ1(2)
- 砂糖小さじ半分(2)
- 豆板醤チューブ3cm(2)
- 白ごま小さじ半分(2)
- バター5g(3)
- ユズ胡椒チューブ3cm(3)
- アジシオ少量(3)
下準備でぼんじりの油壷・骨の下処理をしておきます。(1)はニンニク醤油タレ、(2)ピリ辛醤油タレ、(3)はバター醤油タレになります。作り方の紹介です。
- フライパンに油をひかずにぼんじりを弱火~中火で炒めます。鶏油が出てきたら保存するのもおすすめです。
- (1)、(2)、(3)の合わせておいた調味料を小皿に入れてレンジで秒温めます。
- タレにぼんじりを絡めていきます。
- ぼんじりを2~4粒ごとに爪楊枝に刺して完成です。
注意するところはバターを温めるときには温めすぎに気を付けてください。ぼんじりはいい色になって油があまりでなくなってきたら程よい炒め具合です。
栄養満点のおやつにも「ぼんじりスナック」
続いてはちょっと変わったレシピを紹介します。栄養満点のおやつにも、お酒のおつまみにもぜひ試してほしいぼんじりスナックです。上げるだけの簡単料理です。材料の紹介です。
- ぼんじり1パック
- 水50cc
- 塩適量
- ニンニクお好みで
今回は油壷の下処理だけで骨の下処理はしません。骨の触感も楽しむ咀嚼力強化のおやつにもなります。ニンニクをお好みで入れるときは皮をむいておいてください。作り方の紹介です。
- 油壷をとったぼんじりと水を鍋に入れてとろ火で脂が浸るくらい煮ます。お好みでニンニクも入れてください。
- 火を少し強めにして脂の温度を上げます。脂が大きくなってきつね色になるまで弱火で揚げていきます。
- 鍋から取り出し、油をきったら塩を塩をまぶして出来上がりです。ニンニクを入れた場合はこの時につぶしておきます。
揚げるだけの簡単レシピです。塩以外にも仕上げの味を変えてもいろいろなバリエーションが楽しむことが出来ます。良質なたんぱく質が取れて、よく噛んで食べられるので満腹中枢も刺激されるレシピです。おつまみやおやつのバリエーションに加えてみてください。
ぼんじりを鍋で味わう「ぼんじりユズ鍋」
ぼんじりは別名テールという鶏のしっぽの部分ですが、鶏のテールスープとも言える料理・ぼんじり柚子鍋を紹介します。冬に温まりたいときにピッタリのレシピです。材料の紹介です。
- ぼんじり300g
- 紅エビ1袋
- 白菜6枚
- 長ネギ1本
- 椎茸・エリンギ各1パック
- 絹豆腐1丁
- 柚子2個
- 水1000㏄
- 粉末コンソメ小さじ1強※
- 和風だしの素小さじ1と1/2※
- 昆布つゆ(3倍濃縮)大さじ2※
- 塩・こしょう適量
下準備でぼんじりの油壷・骨の下処理をして強めに塩こしょうしておきます。椎茸は石づきをとり、エリンギは食べやすい大きさに切ります。柚子は上下半分にカットします。その他の野菜・豆腐はも食べやすい大きさに切ります。作り方の紹介です。
- 温めたフライパンでぼんじりをしっかりめに炒めます。
- 鍋に水と紅エビを入れて火にかけます。沸騰したら※の調味料を入れます。
- 野菜とキノコ類を入れます。
- 白菜に火が通ったら、ぼんじりを入れます。
- 豆腐を入れて中央に柚子を入れます。食べるときは柚子を取り除きます。
柚子のさっぱりとした風味とぼんじりのこってりさが美味しい鍋料理です。いつもの鍋に飽きたらちょっといつもの鍋のお肉をぼんじりにするだけで新しい味と触感を堪能できます。ぜひ冬の寒い日に試してみてください。
ぼんじりを簡単に下処理して美味しく食べよう!
いかがでしたか?ぼんじりは自宅で下処理することで手軽に簡単に調理することが出来て、安く味わうことが出来ます。ぜひオリジナルのぼんじり料理にチャレンジしてみてください。