スカイベリー(いちごの品種)を紹介!旬の時期・収穫が楽しめる農園も!
「スカイベリー」は、いちご大国の栃木で「とちおとめ」の後継として品種改良を重ねて生まれました。スカイベリーの特徴は何と言ってもその実の大きさです。大きいだけにお値段も結構し、百貨店などにも並ぶ高級品です。どんな味なのか気になるけれど、そんな高いものは買えない。という人も安心して下さい。この記事では、そんなスカイベリーの気になる味や、お得な価格で食べる事が出来る、いちご狩り農園を紹介します。旬の時期に収穫したてのスカイベリーを食べたい人は、ぜひチェックしてみて下さい。
スカイベリーは栃木の新品種のいちご!
スカイベリーはとちおとめの後継品種
今まで日本で栽培されてきた、いちごの品種は約250種類あります。有名な品種といえば、福岡の「あまおう」、佐賀の「さがほのか」、静岡の「紅ほっぺ」などがあります。こんなに有名な品種があり、いちご戦国時代と言われる時代に、いちご王国の栃木では代表的な「とちおとめ」の有効期限が切れる時期が迫っていました。
そんな中、打倒「あまおう」を掲げ、いちごの総合的な研究や開発をする拠点として全国で初めて開設された、いちご研究所で「とちおとめ」の後継品種としてスカイベリーは誕生しました。いちごの品種改良は、砂漠の中で落ちた針を探すようなもの。と例えられるほど難しく、10万を超える株の中から選抜された株を交配し、17年もの月日をかけて出来上がったそうです。
スカイベリーの特徴や味わい
スカイベリーの特徴は、何と言っても、その実の大きさです。1粒1粒が大きく、25グラム以上の実が成る割合が6割もあるそうです。とちおとめの実の重さが、約15グラムなので、その1.6倍近くはあります。形は、きれいな円錐形をしており、色も鮮やかで光沢があります。味は甘すぎず、甘さと酸味のバランスが程よいのも特徴です。みずみずしくジューシーですが、食感はやや硬めないちごです。
夏の暑さや病気には強いそうですが、まだまだ若い品種なので、水や温度・肥料など試行錯誤して栽培しているそうです。いつか、日本の定番いちごがとちおとめで、日本の高級いちごがスカイベリーと言われるようになってほしい。ナイフとフォークで食べるスイーツになってほしい。という思いで栽培されているそうです。
スカイベリーの名前の由来
スカイベリーの品種名は「栃木i27号」です。名称は4388点の公募中から、スカイベリーという名前に決まったそうです。由来は3つあります。
1つめは、インパクトのあるネーミングで覚えやすく、みんなから愛されてほしい。という理由です。2つめは、「大きさ、美しさ、おいしさ」の全てが大空に届くような、そんな素敵ないちごになってほしい。という理由。3つめは、栃木県の百名山にも選ばれている、「皇海山」にちなんで。という理由だそうです。
スカイベリーの価格
スカイベリーは高級ないちごです。価格は、1粒300円から700円する物まであります。パックで売っている物だと、650グラム前後から700グラム前後入っていて、4000円から8000円の価格帯になっています。旬の時期は価格も変動するそうです。
また、更に高価なスカイベリーも販売しています。なんと、1粒1782円という価格です。これは、大学が開発した収穫ロボットと特殊な容器に入ったスカイベリーで、人の手に触れる事なく収穫からパッケージまでしているそうです。都内の百貨店での販売ですが、高価格にもかかわらず、すぐに売り切てれてしまうそうです。
ここまで高価格な物には手が出せない。という人には、スカイベリーのジャムであれば、800円という価格で購入する事が出来ます。ただ、ジャムになっているので、大きさに感動する事は出来ないのが残念な所です。他にも、とちおとめとスカイベリーが、1パックずつ入って販売している店があったり、栃木市のふるさと納税の返礼品にも使われています。
スカイベリーの旬と選び方
スカイベリーの旬の時期
スカイベリーの旬の時期は、12月初旬から5月の初旬頃になります。収穫の最盛期は、1月から3月のたった3か月です。ただし、スカイベリーの特徴である大きい実は、最初の頃になりやすいそうです。いちごは時期が終わるまで、何度も収穫する事が出来ます。ただ、何度も何度も収穫していると、やはり苗も元気がなくなるそうです。なので、苗が元気な最初の頃の方がいいスカイベリーが、収穫出来るそうです。
美味しいスカイベリーの選び方
美味しいスカイベリーを買う為に、気を付けて見て欲しいポイントがあります。まずは、スカイベリーの特徴である大きさです。大きい物の方がいいそうです。次に、色です。全体的に濃い赤色である事が大事です。へたの近くが白かったり、実の色にバラつきがあるものは避けた方がいいそうです。へたの部分も緑色が鮮やかで、ピンとしている物、実の表面に光沢やツヤがある物を選ぶ事が大事です。
また、いちごの種も赤い物がよく、その周りが盛り上がっているのは、熟している証拠だそうです。もし、産直市場などで買うのであれば、形が悪かったり揃っていない事があるかもしれませんが、そんなスカイベリーを見つけたらラッキーです。いちごは意外に形の悪い方が美味しい。といわれているそうです。それは、最初になった実に、栄養が多く行き過ぎて形が悪くなるから。だそうです。
スカイベリーの保存方法
基本的には、早く食べるのが一番です。ただ、どうしてもすぐに食べる事が出来ないのであれば、冷蔵庫での保存がオススメです。その際、乾燥しないようラップで包むかビニール袋に入れて保存する事で、より新鮮さを保つ事が出来ます。また、へたは取らずに保存する事も大切です。へたを取り水洗いすると、そこからビタミンCが逃げていくそうです。へたは食べる直前に取り、水洗いする事で栄養もきちんと取る事が出来ます。
スカイベリーの収穫が楽しめるおすすめ農園
スカイベリーのジャム作り体験も味わえる「いちごの里」
最初に紹介する農園は、いちごの里です。こちらは、完全予約制で30分間の食べ放題です。電話予約かオンライン予約のみです。スカイベリー狩りの料金は、3歳以上が750円から1000円、小学生以上が1500円から2000円になります。時期によっても料金は変わります。また、こちらの農園の会員である、いちご会員になるとオンライン予約で1割引きされます。
会員登録料や年会費はかからず、特別価格でフルーツ狩りをする事が出来、イベントや最新情報も知る事が出来ます。いちご狩りの開催日は、その年によって違うようですが、例年12月の初旬から5月のゴールデンウィークまでのようです。
こちらの農園では、期間限定のイベントをたくさんやっています。スカイベリー・とちおとめ・とちひめの3種のいちごを60分間食べ放題出来る、「いちご狩りDX」や、いちごジャム作り体験、ケーキ作り体験なども出来ます。こちらへのアクセスは、車であれば、東北自動車道の佐野藤岡インターから約40分程になります。公共交通機関だと、JR小山駅からバスで約25分で着きます。
一年通して色々な野菜や果物を収穫「いわふねフルーツパーク」
次に紹介する農園が、いわふねフルーツパークになります。こちらも完全予約制の30分間食べ放題です。予約方法も、先ほどと同じく電話予約かオンライン予約になります。スカイベリーに限りですが、案内が、11時と13時の1日2回のみになります。スカイベリー狩りの料金は、3歳以上が750円から1000円、小学生以上が1500円から2000円になります。こちらも時期によって、料金が変わります。
いちご狩りの開催日は、その年によって違うようですが、12月の初旬から5月までのようです。こちらの農園は、いちご狩り以外のフルーツ狩りも出来1年を通して楽しむ事が出来るそうです。トマトは1年を通して収穫出来ますが、いちごの後にもブルーベリー・ぶどう・なしを狩りが出来るそうです。アクセスは、車であれば、東北自動車の佐野藤岡インターから5分で着きます。公共交通機関では不便なので、車で行く人におススメです。
いちご狩りだけじゃない!スイーツも人気「いちごの森」
最後に紹介するのが、那須高原農園のいちごの森です。こちらも完全予約制で30分間食べ放題です。予約方法は、電話かメールのみになります。スカイベリー狩りの料金は、3歳から小学生までが700円から900円、中学生が1000円から1300円、中学生以上が1700円から2500円になります。こちらも時期によって料金が変わります。
農園の横にあるお菓子の城では、スカイベリーを使ったお菓子を作っています。人気商品なのが、スカイベリー大福とREDジュエリーになります。実の大きさが特徴のスカイベリーが、1個乗っているスカイベリー大福は、食べ応え満点です。また、REDジュエリーは、練乳ゼリーの上にスカイベリーが乗っていて、それを透明のゼリーで包んでいて、まさにジュエリーのようなスイーツです。
こちらへのアクセスは、車であれば、東北自動車の那須インターから3分、公共交通機関であれば、那須塩原駅から40分で着きます。
スカイベリーはとちおとめに負けない美味しさ!
今回は、いちご王国の栃木で誕生した、スカイベリーについて紹介しました。その実の大きさや、値段にビックリした人もいるようです。栃木県へ行く事が一番お得に食べられる方法ですが、そこまで行く事が出来ない人もいると思います。
パックで買うと高いけれど、1粒だったらスイーツかランチの値段で食べる事が出来ます。コスパは高いけれど、買えない値段でもありません。頑張った自分へのご褒美スイーツとして、スカイベリーを食べてみるのはいかがですか?