ささみの冷凍保存を解説!保存期間と解凍方法から茹で時間まで

ささみが好きで料理によく使用する人も多い筈ですが、ささみの正しい冷凍保存の方法はご存じでしょうか?今回はささみの冷凍保存のやり方や、生と加熱による保存期間の違い、下拵えの際の筋の取り方や覚えておきたい注意点をまとめてご紹介します。茹で時間などを間違えると、せっかくのささみの美味しさを損なってしまう恐れもあり、正しい冷凍保存のやり方や解凍方法は覚えておく事をオススメします。

ささみの冷凍保存を解説!保存期間と解凍方法から茹で時間までのイメージ

目次

  1. 1ささみは冷凍で上手に長持ち保存!
  2. 2冷凍したささみを美味しく解凍しよう
  3. 3ささみの下処理方法と茹で時間
  4. 4冷凍したささみを美味しく食べるレシピ
  5. 5ささみの冷凍方法は覚えておいて損はなし!

ささみは冷凍で上手に長持ち保存!

料理には低カロリーなささみを使うという人も多いのではないでしょうか?高タンパクなささみはダイエット中には最適な食材の一つでもあり、様々な料理に合うので長期間保存をしておけると重宝するものです。しかし安いからといって大量に購入をしてきた場合、すぐには全てのささみを使いきれない事もある筈です。そんな時に冷凍保存のやり方を覚えておけると、ささみを上手に利用する事ができる様になります。

今回はそんなささみの冷凍保存のやり方について、ささみの筋はどうすれば良いのか、生のささみと加熱したささみどちらで保存をするものなのか、保存期間はどのくらいなのかといった、ささみの冷凍保存に関する情報をまとめてご紹介します。ささみを冷凍保存する際の注意点や茹で時間、解凍方法などもご紹介していくので、今日からでもささみを冷凍保存して料理に活用する事ができます。

そもそもささみは冷凍保存ができるのか、という点が気になる人もいる筈です。ささみは他の赤身肉などと同様に冷凍保存が可能で、生の状態でも加熱をした状態でも冷凍保存をする事が可能となっています。その為スーパーのセール期間などで安く購入できそうな場合には、多めにささみを購入して冷凍での保存をしておけると節約にも繋がり、冷凍保存を上手く活用すれば良い事づくめになりそうです。

ちなみにお店でささみを選ぶ際の注意点としては、パックに入れられた物の場合は肉汁が出ているささみは選ばない方が良いそうです。できればみずみずしくピンク色をしたささみを選んだ方が、新鮮な状態のささみを購入する事ができる様です。日頃何気なく選んでいたという人は、保存方法を気にかけるだけではなくささみの新鮮さにも注目しておくと良いかもしれません。

生のささみの冷凍保存方法と保存期間

そんなささみを生の状態で冷凍保存する場合には、保存前に筋を取って下拵えをする必要があります。筋を取り終えたささみはキッチンペーパーなどで水気を拭き取っておき、ラップに包んでいきます。この際全てのささみをまとめて包んでしまうのではなく、一本ずつラップに包んであげるのが覚えておきたい注意点の一つです。面倒でもささみを美味しく保存する為にちょっとした手間は惜しまない様にしておきましょう。

ラップに包んだささみをジップロックなどに入れて密封した状態で冷凍庫へ入れます。冷凍保存が可能な期間は2~3週間とされているので、生の状態のささみを冷凍する場合にはこの期間内に食べきれるだけのささみを冷凍保存する様にしておきましょう。

加熱ささみの冷凍保存方法と保存期間

次に過熱をしたささみを冷凍保存する方法です。こちらも筋を取り準備した生のささみを、少量の塩と酒を加え沸騰させたお湯の中へ入れていきます。30秒ほどの茹で時間で加熱を終えたら火を止めて、蓋をした状態で冷めるまで放置しておきます。ささみは加熱しすぎるとパサパサとした状態になってしまいますが、余熱調理によって加熱時間がゆっくりとなり、冷凍保存でもしっとりとした状態のささみに仕上がります。

加熱を終えたささみを取り出し、ささみの繊維に沿って使いやすい大きさにほぐしたらラップに包み、生のささみと同様にして冷凍庫へ入れ保存します。この際にささみだけでなくゆで汁も一緒にフリーザーバッグに入れて冷凍保存をする事で、ささみがしっとりした状態で冷凍保存されるそうです。ほぐして保存する事で解凍後も使いやすくなり、加熱したささみの場合は冷凍保存で3~4週間ほど期間の保存が可能となっています。

ささみを冷凍するときの注意点

生のささみを冷凍する際には、ラップの巻き方が甘いと冷凍焼けをしてしまいます。せっかく美味しい状態でささみを保存していたにも関わらず、美味しくない状態で食べなければならなくなってしまうので、特に気をつけておきたい注意点です。更にラップをしっかり巻いて保存をしていたとしても、長期間の保存によって冷凍庫のニオイがついてしまう事もあるので、保存期間内でもなるべく早めの調理をオススメします。

その他の注意点としてはやはり加熱したささみを冷凍する場合の茹で時間ですが、30秒というのは思いの外あっという間に過ぎてしまうものです。ましてや茹で時間を待つ間に他の簡単な台所仕事をこなそうと思っていると、1分以上茹で時間が経過していた、といった事も無いとは言い切れません。ささみを美味しく冷凍保存する為にも、30秒という茹で時間だけはお鍋の前について待っておいた方が良いかもしれません。

冷凍したささみを美味しく解凍しよう

ささみを上手に冷凍保存できたとしても、解凍方法を誤ってしまってはせっかくの保存が台無しになってしまう事もあるものです。続いては冷凍保存をしたささみの解凍方法や注意点についてをご紹介します。解凍にはいくつかの方法がありますが、料理の用途や時間によって最適な解凍方法を試してみると良いかもしれません。まずは最も手間のかからない自然解凍のやり方からご紹介します。

ささみは冷蔵庫で自然解凍

特に生のささみを解凍する場合には、冷凍のまま加熱による解凍をしてしまうと、火の通りにムラができてしまい全体を加熱するまでにささみ自体がパサついてしまう原因にもなります。その為生のささみを解凍する場合には、使用する前日に冷蔵庫へとささみを移動させての自然解凍をオススメします。常温での解凍は肉が傷む原因となってしまう為、こちらも覚えておきたい解凍の際の注意点です。

ささみを茹でて解凍する方法

続いてはささみを茹でて解凍する方法です。茹で時間が長くなりすぎるとやはりパサつきの原因となってしまう為、解凍の際の茹で時間にも注意が必要です。ささみ3~4本程度を解凍する場合、小さじ1の塩を加えた500mlの水を沸騰させてささみを入れます。再びお湯が沸騰したら火を止めて、蓋をしたまま8分ほど放置すれば解凍完了となります。こちらも短い茹で時間なので、お鍋の前を離れない方が良さそうです。

ささみをレンジで解凍する方法

茹で時間を待つのが面倒だという人は、指定した時間に自動で加熱を終えてくれるレンジでの解凍もあります。ただしレンジでの解凍は加熱にムラが生じたりささみがパサつきやすい事もあってあまり推奨はされていません。まずは2~3本のささみを耐熱容器に並べて、大さじ1の酒を振りかけます。ふわりとラップを乗せたら600wで1分半~2分ほど加熱をし、粗熱が取れるまでそのまま放置しておきます。

ラップを外したらささみから出ているゆで汁をかけながらささみをほぐしてやれば解凍完了となります。パサつきやすいレンジでの解凍ですが、余熱調理とゆで汁をかけながらほぐす事で、しっとり感を失わず解凍する事が可能となっています。

ささみの下処理方法と茹で時間

ささみの冷凍や解凍のやり方については、覚えてしまえばそれ程難しいものでもありません。しかし最も重要な冷凍保存前の下処理のやり方などはやはり何度も経験を積んで覚えていくしかありません。続いては料理初心者でもできるささみの簡単な下処理方法についてもご紹介します。

ささみの筋を取って水気を拭き取る

ささみの筋を取る方法はいくつかありますが、簡単な方法としてはささみの筋を出した状態で、滑らないよう端の部分をキッチンペーパーなどで押さえます。次にフォークを使い隙間に筋を挟んだ状態で筋を引っ張っていけば完了です。筋を取ろうと力み過ぎるとささみの形が崩れてしまう為、筋取りの力加減にも注意が必要です。刃物を使う必要もなく、初心者でもできる最も簡単な筋の取り方と言えそうです。

次に少し包丁の扱いに慣れている人向けの筋の取り方ですが、まずは筋の端の部分に軽く包丁を入れておきます。次にささみの筋が下になる様にささみを置き、包丁の刃をささみと筋の間に滑らせてゆっくり上下させながら筋の部分を切り落としていきます。魚などを捌き慣れている人であれば簡単な動作かもしれませんが、扱いに慣れていない人は怪我などをしないよう注意が必要です。筋を取り終えたらペーパーで水気を取り保存します。

ささみは余熱で茹でてしっとり柔らか

先にご紹介した通り、冷凍前のささみの下拵えには茹で時間が長くなりすぎない様にというのが注意点の一つです。沸騰させたお湯にささみを入れたら茹で時間に注意をしつつ、しっとり仕上げる為には火を止めてから余熱する時間を取るというのも忘れてはいけない注意点です。

ささみを茹でた汁は捨てずに調理

更にささみを茹でた際の汁についても、ダシが出ているのでそのまま捨ててしまうのはもったいないです。茹で汁はスープなどにも活用する事ができるので、すり下ろした生姜や醤油といった調味料で味付けをし、お好みの具材を入れるだけで手軽に一品を増やす事ができてしまいます。ささみを茹でる際にはこういった一工夫をしてみると、料理も更に楽しくなるかもしれません。

ささみをレンジで蒸す方法

ささみをレンジで蒸す場合には、ラップをかけるだけでそのまま加熱をしてしまうのではなく、酒を振りかけるというひと手間を加える事でささみのしっとり感を失う事なく加熱ができます。更にラップは二重にして使用する事で、加熱の最中に破裂をしてしまうといった状態を防ぐ事も可能となっています。美味しいささみを味わう為に、そのひと手間を加える事を頭に入れておいてみてはいかがでしょうか?

冷凍したささみを美味しく食べるレシピ

冷凍をする事で連日の料理のレパートリーの幅を広げる事ができるささみですが、冷凍したささみを使ったレシピも自分の頭で考えるだけでは似た様なメニューしか思い浮かばない、という人もいるかもしれません。続いてはそんな毎日の料理の手助けとなる、簡単で美味しい冷凍ささみを使ったレシピをご紹介します。早速今日のメニューの一品として加えたくなるかもしれません。

健康的な一品の「彩り野菜サラダ」

冷凍ささみ1/3、冷凍コーン大さじ2、トマト1個、キャベツ1/6、レタス3枚、玉ねぎ1/4、シーチキン1巻、茹で卵1個、きゅうり1/3を準備します。玉ねぎやトマト、卵はそれぞれ食べやすい大きさにスライスし、シーチキンは油を搾っておきます。冷凍の食材はレンジで解凍をしておき、食べやすい大きさに切り分けたキャベツとレタスの上に材料を盛り付けていけば完成となるお手軽レシピです。

さっぱりヘルシーな「梅ささみパスタ」

解凍したささみ1本、パスタ100g、梅干し2つ、ごま油大さじ1、顆粒だしの素小さじ2/3、ポン酢大さじ2、白ごま小さじ1、小口ねぎ少々、塩コショウを準備します。ごま油を熱したフライパンに裂いたささみを入れ、塩少々を加え炒めます。表示より1分ほど短く茹でたパスタを投入し、種を取り刻んだ梅干し、ポン酢、顆粒だしを入れてしっかりと炒めます。皿に盛り付けて残りの材料を振りかければパスタの完成です。

メインのおかずに「ささみの大葉巻きカツ」

解凍し観音開きにしたささみ6切れ、大葉6枚、ハム3枚、チーズ30g、米粉適量、パン粉適量、卵2個、サラダ油300gを準備します。ささみの上に大葉、半分に切ったハム、細かく切ったチーズを乗せて巻き、米粉→溶き卵→パン粉の順番にまぶしていきます。180℃に熱した油できつね色になるまで揚げたら完成となります。揚げたてはチーズが溶けている為、切る場合には少し冷ました後が良さそうです。

圧力鍋で簡単「ささみと大根の煮物」

冷凍ささみ4本、いちょう切りの大根1/3、乱切りの人参1本、ごぼう1本、水戻しが不要な高野豆腐を6個、水300ml、醤油大さじ2、砂糖大さじ1、みりん大さじ1を準備します。圧力鍋に調味料以外の材料と水を入れて強火にかけます。圧がかかったら火を消し、圧が抜けたら3種類の調味料を入れて弱火で煮込み完成です。材料は大きめにカットをするのがポイントです。

レンジで作れる「冷凍ささみの棒棒鶏」

解凍したささみ3~4本、お好みの野菜(カットサラダなどでも可能)、ごまドレッシング大さじ2、3倍濃縮のめんつゆを大さじ1/2、マヨネーズ大さじ1を準備します。調味料にささみから出た茹で汁を加えて混ぜ合わせ、野菜を盛り付けたらその上にささみを乗せ、先ほど混ぜ合わせた調味料をかければ棒棒鶏の完成となります。ささみの解凍の際には大さじ1のお酒を振りかけるとささみがしっとり仕上がります。

ささみの冷凍方法は覚えておいて損はなし!

ささみの冷凍方法についてをご紹介しましたが、これまでささみを冷凍保存してまで使用した事が無かった、という人もいるのではないでしょうか?購入して新鮮なその日のうちに食べてしまえる方が一番美味しい状態である事は間違いありませんが、そうもいかないタイミングもある筈です。そういった場合に冷凍方法を覚えておく事ができれば、料理の幅も広がってくれそうです。

冷凍方法だけではなく、ささみのしっとり感を保つ解凍方法や、覚えておきたい注意点なども数多くありましたが、面倒に感じられても慣れてしまえばいつでもできる様になる筈です。色々な料理に役立ってくれるささみですが、保存の際のひと手間を忘れず、茹で時間や加熱方法に注意をしながらささみ料理を楽しみましょう。

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