牡蠣の食べ過ぎに注意!1日何個までOK?栄養やカロリーも紹介
牡蠣は一日にどのくらい食べてもいいのでしょうか?栄養豊富で低カロリーな牡蠣ですが、牡蠣は食べ過ぎに注意が必要な食材でもあるのです。特に痛風の方や冷え性の方、免疫力が下がっている方は食べ過ぎに気を付けましょう。今回は牡蠣の栄養素をはじめ、その栄養がもたらす様々な効果や、食べ過ぎに注意が必要な理由、食べ過ぎるとどういった症状が出るのか、一日何個までの摂取なら大丈夫なのかなど、詳しく解説していきます。美味しい牡蠣の知識を身につけて、牡蠣の栄養をしっかり吸収しましょう!
牡蠣を食べ過ぎると亜鉛の大量摂取になる!
牡蠣は濃厚でクリーミーで、「生牡蠣」「焼き牡蠣」「牡蠣フライ」など、美味しく頂けるメニューが多い食材です。特に生牡蠣や焼き牡蠣は食べやすいので、何個でもペロリと食べれちゃいます。最近では「牡蠣食べ放題!」が売りの牡蠣小屋もあり、つい食べ過ぎてしまうのではないですか?
牡蠣は「海のミルク」と呼ばれ、豊富な栄養素が自慢です。ですが食べ過ぎると豊富な栄養素ゆえ、ある栄養素の大量摂取に繋がってしまう可能性があるのです!
そのある栄養素とは、牡蠣に含まれる「亜鉛」の大量摂取です。牡蠣には亜鉛が豊富に含まれていて、必要以上に摂りすぎてしまうと、様々な悪効果が出てくる可能性があります。牡蠣は豊富過ぎる栄養素ゆえ、食べ過ぎには注意が必要です。痛風の方や、免疫力が下がっている状態での摂取は特に気を付けましょう。
今回は牡蠣の豊富な栄養とその効果、カロリーなど、牡蠣について詳しく説明していきます。食べ過ぎに注意が必要な理由、一日何個まで食べるのが良いのかなどの情報も含んでいますので、是非参考にして下さい。
牡蠣の栄養とカロリー
牡蠣が海のミルクと呼ばれる理由は、ビタミンやミネラルなど、豊富な栄養素がたっぷり含まれているからです。牡蠣は冬が旬のイメージですが、冬に旬なのは「真牡蠣(11月~4月)」で、夏が旬の「岩牡蠣(7月~9月)」もあります。牡蠣は季節問わず食べられる食材なのです。
牡蠣のカロリー
濃厚でクリーミーな味わいの牡蠣は、高カロリーと思われている方も多いのではないですか?実は牡蠣は低カロリー・低糖質な上に、ダイエット効果もたくさんあり、健康維持にもダイエットにも向いている食材です。美容効果もあるので、食べ過ぎには気を付けるべきですが、積極的に摂取したい食べ物でもあります。
大きさにもよりますが、牡蠣は1個(20g)12キロカロリーと、驚きの低カロリーなのです。5個食べたとしても60キロカロリーです。ご飯茶碗一杯が約250キロカロリーなので、いかに牡蠣が低カロリーなのかはお分かり頂けると思います。糖質も1個1gなので、カロリー的にも糖質的にも低く、ダイエット中の方にもおすすめの食材です。
牡蠣に含まれる栄養素
牡蠣は「鉄分」「亜鉛」「タウリン」「グリコーゲン」など、豊富な栄養が自慢の食材です。鉄分は貧血予防にもなりますし、タウリンは肝機能を強化してくれるので、お酒好きの方には積極的に摂取して欲しい栄養素です。
牡蠣から得られる効果効能
牡蠣の栄養素の一つ、「鉄分」は血液をつくる効果で貧血防止効果が期待出来ますし、「亜鉛」は滋養強壮・免疫力アップ効果が期待出来ます。さらに牡蠣には「カルシウム」や「マグネシウム」も含まれているので、便秘解消や精神を安定させる効果も期待が出来ます。牡蠣は、滋養強壮・精神的安定・疲労回復、身体の疲れにも心の疲れにも良い効果をもたらすスーパー食材なのです。
より効果的な牡蠣の食べ方
牡蠣の栄養は豊富ですが、他の食材と合わさることでより効果を発揮します!「レモン」と一緒に摂取すると貧血予防により効果的ですし、「鶏肉」と一緒に摂取すると体力増強に繋がります。さらには「トマト」で煮込み料理などにすると、抗酸化作用効果が高まります。健康維持と老化防止に高い効果を発揮するので、やはり牡蠣はスーパー食材と言えます。
牡蠣の食べ過ぎに注意すべき理由
栄養が豊富ならたくさん食べなきゃ!と思いがちですが、ちょっと待って下さい!牡蠣は食べ過ぎに注意が必要な食材でもあるのです。牡蠣の食べ過ぎによる悪効果や、一日何個までがおすすめかなど、詳しく説明していきます。
牡蠣の栄養素の亜鉛とは?
牡蠣に含まれる「亜鉛」ですが、亜鉛は現代の食生活では不足気味の方が多いです。亜鉛はカルシウムの吸収を促す役割があり、骨粗しょう症予防に繋がる栄養成分です。また、亜鉛が不足すると「味覚異常」が起こり、濃い味付けを好むようになります。濃い味付けじゃないと物足りなく感じてしまうのです。
濃い味付けを好むと塩分過多などに繋がり、その状態が続くと様々な健康障害をもたらす可能性が高くなります。亜鉛は身体にとって必要な栄養でもありますが、摂りすぎても悪効果があるので、摂取のバランスを意識する必要がある成分です。特に牡蠣は亜鉛が豊富なので、牡蠣の食べ過ぎには注意が必要なのです。
生牡蠣を短期的に摂ることで起きる症状
牡蠣食べ過ぎによる短期的悪効果は「めまい」「だるさを感じやすい」「頭痛」「嘔吐」などが挙げられます。特に体調がすぐれない時、栄養満点な牡蠣を食べよう!と思い、モリモリ牡蠣を食べてしまうとこういった症状が出やすいです。免疫力が低下している時は悪効果が出やすいので注意が必要です。
生牡蠣を長期的に摂ることで起きる症状
では牡蠣を長期的に摂取し、亜鉛過多になった場合はどうなるでしょうか?牡蠣を長期的に食べ過ぎた場合、「毛が抜ける」「肌の老化」「貧血」などの症状が出る可能性があることが分かっています。また、厚生労働省の基準を満たした安全な海域で成長した牡蠣でも、牡蠣の内臓にはほんのわずかですが、細菌やウイルスが残っています。
少しの量なら人間の免疫力でウイルスを撃退出来るのですが、食べ過ぎてしまったり免疫力が低下している場合は様々な悪症状が出る可能性があります。やはり牡蠣は、食べ過ぎは良くない食材と言えます。
冷え性の場合も食べ過ぎに注意
冷え性の方も牡蠣の食べ過ぎに気を付けましょう!特に生牡蠣を大量に食べると、体が冷えてしまう可能性があります。牡蠣を食べる時は加熱した焼き牡蠣や牡蠣鍋、温かい飲み物と一緒に摂取することがおすすめです。お酒好きの方は牡蠣と白ワインを一緒に楽しみたいと思いますが、牡蠣と冷えた白ワインは身体を冷やす可能性が高くなります。冷え性が気になる方は避けた方が無難かもしれません。
痛風の場合は他のプリン体の摂取を控えよう
摂取しにくい様々な良い栄養素が豊富に含まれる牡蠣ですが、その栄養豊富さが災いして痛風にはよくないという難点があります。牡蠣はプリン体含有量の多い食材ですので、痛風の方は摂取量に注意が必要です。そもそも痛風とは、関節とその周囲組織・骨膜・骨髄などに炎症を起こす病気のことです。風が吹いても痛いということで、痛風(つうふう)と呼ばれています。
なんとなく悪いイメージが強いプリン体ですが、細胞が代謝したり、活動したりするためには無くてはならないものなのです。ですが過剰摂取は控えるべきなので、日頃から意識しておきましょう。牡蠣もですが、鶏もも肉や納豆にもプリン体が含まれています。過剰に摂取してしまうと痛風の方は翌日痛みが出てしまう可能性がありますので、牡蠣を食べる場合、他の食材のプリン体にも気を付けましょう。
牡蠣の食べ過ぎは食中毒になる可能性も?
牡蠣は食中毒になりやすいと思われがちですが、きちんと処理されたものなら安全性は高いです。ですが免疫力が低下している時など、牡蠣を食べて体調を悪くする方も多いのは事実です。体調のすぐれない時は避けた方が無難かもしれません。
一日牡蠣の摂取は何個まで?
ここまでで、牡蠣の食べ過ぎは注意が必要とお分かり頂けましたか?では具体的に何個まで食べていいのかを説明します。牡蠣を食べ過ぎると亜鉛の過剰摂取に繋がるのですが、その亜鉛の一日の必要量は「男性12mg・女性10mg」となっています。牡蠣1個(約20g)に含まれる亜鉛の量は2.6mgですので、男性なら5個、女性は4個が一日の目安になります。
何個でも食べれちゃいそうな牡蠣ですが、豊富な栄養素ゆえに注意が必要なのです。生で牡蠣を食べる場合でも、牡蠣フライであっても、食べ方や調理法によって亜鉛の量はほとんど変わらないので、どの牡蠣メニューでも5個目安は変わらないのです。
ですが、牡蠣を5個以上食べ過ぎてはいけないのかというと、実はそうでもないのです。この数字は、あくまで一日に必要な量ですので、許容摂取量とは違ってきます。亜鉛の1日の許容摂取量は30mgとされているので、牡蠣1個(約20g)に換算すると12個が上限となります。亜鉛は牡蠣以外にも、牛肉・卵・チーズ・納豆などにも含まれていますので、他の食材摂取も考えるとやはり食べ過ぎには気を付けるべきです。
牡蠣は食べ過ぎに注意して美味しく食べよう!
牡蠣フライはご飯にも合いますし、酢牡蠣や焼き牡蠣はお酒のつまみにもピッタリです。濃厚でクリーミーで美味しい食材なので、牡蠣が大好物という方も多いのではないですか?牡蠣は豊富な栄養素で身体にとても良い食材ですが、食べ過ぎに注意が必要であることも同時にお分かり頂けたと思います。
牡蠣は現代人にとって不足気味の栄養素が詰まっています。食べ過ぎにさえ気を付ければ、身体にとっても良いこと尽くしです。牡蠣食べ放題に行くのも良いですが、元を取ろうと大量摂取はNGです!量を意識しながら美味しい牡蠣を堪能して下さい。