紅玉はどんなりんごの品種?味・食感の特徴や人気レシピも紹介!

秋から冬にかかて旬を迎えるりんごですが、つがるやふじなどさまざまな品種があります。紅玉もそんなりんごの品種の一つで、日本では青森を中心に生産されています。また、紅玉りんごは小ぶりで甘みと酸味の味のバランスがいいため、お菓子の材料や加工用に使われることが多いです。特にコンポートなどにしても煮崩れしにくく、アップルパイやタルトタタンにおすすめのリンゴです。今回はそんな紅玉りんごの旬や食感などの特徴について注目し、紅玉りんごを使った人気レシピを紹介していきます。

紅玉はどんなりんごの品種?味・食感の特徴や人気レシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1紅玉は甘さと酸味のバランスが人気のりんご!
  2. 2紅玉について詳しく見ていこう
  3. 3紅玉を使った人気レシピ
  4. 4紅玉の特徴を知って料理に使ってみよう!

紅玉は甘さと酸味のバランスが人気のりんご!

夏から秋にかけて旬を迎えるリンゴはさまざまな品種がありますが、その中の一つが紅玉と呼ばれる品種です。海外ではジョナサンと呼ばれている品種で、甘みや酸味のバランスが優れていることから製菓用や加工用として人気が高いです。今回はそんな紅玉の特徴や旬、人気のレシピなどを紹介していきます。

紅玉は明治時代から作られている

甘みと酸味の絶妙なバランスの良さから製菓用として人気の高い紅玉ですが、日本では明治時代から生産が行われています。リンゴの代表的な品種の一つでもあるフジよりも前から生産が行われてきましたが、日持ちのしやすく甘みの強い品種が開発されると生産量は減少の一途をたどりました。

しかし、タイミングを見計らって収穫すれば甘みと酸味のバランスが優れていることから製菓用や加工用として人気が復活した品種でもあります。

紅玉について詳しく見ていこう

甘みと酸味のバランスの良さから製菓用や加工用として人気の高いリンゴの品種紅玉ですが、他にはどのような特徴のあるリンゴなのでしょうか。まずは、紅球について詳しく見ていきます。

紅玉の品種の特徴

リンゴの品種の一つ紅玉は他の品種のリンゴと比べて小ぶりで、1個当たりの重さは約200g程度です。また、甘みや酸味のバランスがとれており、緻密でしまりのある果肉は煮崩れしにくくお菓子やジャムなどの加工用に使われることが多いです。さらに、紅玉は香りが強い品種でもあり、皮は濃い紅色で熟したものは布で軽く拭くだけでテカりが出ます

紅玉の味や食感とその他りんごの違い

生の紅玉は最初は酸味が強く、徐々に甘みが増してくるのが特徴的です。また、食感は他のりんごの品種と比べると硬く、加熱しても煮崩れしにくいです。加熱すると甘みと酸味が絶妙なバランスになるため、アップルパイやジャムなど調理用として使われることが多いです。

紅玉の旬の時期や主な産地は?

お菓子の材料などによく使われている紅玉ですが、紅玉の主な生産地はリンゴ自体の生産量もダントツで1位の青森県です。青森県だけで年間に生産される紅玉リンゴの半数以上を生産しており、続いて長野県や山形県、岩手県でも生産されています。

市場に出回る紅玉リンゴは長野県産のものが早く、9月下旬ごろから収穫と出荷が始まります。その後、10月に入ると青森県内でも紅玉の収穫と出荷が始まり旬を迎えます。10月中旬ごろから11月中旬ごろに出荷のピークを迎え、11月下旬まで紅玉リンゴの旬は続きます。

紅玉の選び方のポイント

おいしい紅玉リンゴの選び方ですが、まずは外見をしっかりとみましょう。熟した紅玉リンゴを見分けるポイントは二つあり、まず一つ目はリンゴ全体が赤くなっていることです。赤くなるリンゴは熟していくに連れて全体的に赤くなっていくため、お尻の方がまだ青い場合は完全に熟していないというサインになります。

そして、二つ目のサインはリンゴ表面にテカりがあるかどうかです。特に紅玉リンゴは熟すにつれてワックス成分が分泌されるため、しっかりと熟したりんごは布類で軽く拭くだけでテカりが出ます。その他にも枝が干からびておらず、ずっしりと重く甘い香りが強いものを選ぶと失敗が少ないです。

紅玉を使った人気レシピ

甘みと酸味のバランスがよく煮崩れしにくい紅玉はお菓子の材料として向いている品種です。では、紅玉リンゴを使った人気レシピにはどのようなものがあるのでしょうか。

アップルパイやトーストに合う「紅玉りんごの甘煮」

加熱することで生の紅玉とはまた違った食感や味を楽しめるレシピの一つです。皮と一緒に煮込むことによって全体的に淡いピンク色になります。

  • 紅玉3玉
  • グラニュー糖200g
  • レモン果汁1/2個分
  • ラム酒小さじ1

  1. 紅玉の皮をむいて適当な大きさにカットします。
  2. 鍋にカットした紅玉とグラニュー糖を加え、全体にグラニュー糖がからまるように混ぜたら30分ほどそのまま置いておきます。
  3. 30分置いて水分が出てきたら火にかけ、中火でゆっくり煮ていきます。
  4. 水分がほとんどなくなってきたらレモンの果汁とラム酒を加え、焦がさないように気を付けながら水分を飛ばしていきます。

リンゴの風味がクセになる「紅玉リンゴのカップケーキ」

ふわふわとしたカップケーキの食感と絶妙なリンゴの風味がクセになるカップケーキです。今回紹介するのは一般的なカップケーキ型6個分の分量です。

  • 紅玉リンゴ1個
  • A無塩バター15g
  • Aグラニュー糖25g
  • B無塩バター75g
  • Bグラニュー糖60g
  • 卵1個
  • 薄力粉90g
  • ベーキングパウダー 小さじ1/2

  1. 紅玉りんごの皮をむき、イチョウ切りに切ってAの材料と一緒に耐熱容器入れて電子レンジで加熱します。
  2. 約3分加熱したら電子レンジから取り出し、冷ましておきます。
  3. 常温に戻したB無塩バターをボールに入れ、Bグラニュー糖を加えて泡立て器を使ってバターに混ぜ込んで行きます。
  4. 無塩バターとグラニュー糖を混ぜたボールに溶きほぐした卵を入れ、しっかりと混ぜます。
  5. しっかりと混ざったら冷ましておいたりんごを汁ごとそのまま入れ、薄力粉とベーキングパウダーを合わせて振りながらボールに加えてゴムベラでさっくりと混ぜます。
  6. 生地が混ぜ合わさったらカップケーキ型に流し入れ、170度であらかじめ予熱しておいたオーブンで約30分ほど焼きます。

りんごを使ったお菓子の定番「アップルパイ」

パイのサクサクした食感と紅玉のバランスが取れた酸味と甘みが病みつきになるアップルパイも紅玉を使った人気レシピの一つです。

  • 紅玉3個
  • パイシート2枚
  • シナモンパウダー小さじ1
  • グラニュー糖大さじ3
  • レモン汁小さじ1
  • ラム酒大さじ1
  • 卵黄2個分

  1. しっかりと洗った紅玉の皮をむき、5ミリ程度の厚さで薄切りに切っていきます。
  2. 鍋に切った紅玉とグラニュー糖、シナモンパウダーを入れてソテーし、ある程度火が通ったらラム酒を加えて冷ましておきます。
  3. パイ皿にパイシートを一枚ひいてフォークなどを使って穴をあけ、冷ましたりんごをのせてからもう一枚のパイシートでふたをします。
  4. ふたをしたら中央に空気穴をあけて余ったパイシートを切り落とし、ふちをしっかりと押さえてパイシートどうしをくっつけます。
  5. 全体に卵黄を刷毛で塗り、220度にあらかじめ予熱しておいたオーブンで焼く

りんごで豚肉を柔らかく料理「スタミナ豚丼」

りんごに含まれているりんご酸には肉の繊維を柔らかくする効果を持っており、すりおろしたりんごを使ったたれに豚肉を漬け込んで作る豚丼のレシピです。りんご酸には疲労回復効果も持っているため、夏場のバテる時期におすすめです。

  • 豚もも肉(薄切り)200g
  • 玉ねぎ1/2個
  • もやし1/2個
  • 紅玉1個
  • ニンニクのすりおろし大さじ1
  • しょうがのすりおろし大さじ1
  • 酒大さじ1
  • はちみつ大さじ1
  • 醤油大さじ2~3

  1. 玉ねぎを薄切りに切ります。
  2. 紅玉は種とへたの部分以外すべてすりおろし、ニンニクとしょうがのすりおろしや酒、しょうゆ、はちみつを混ぜ合わせて豚もも肉の薄切りを漬け込みます。
  3. フライパンに油をなじませ、玉ねぎともやしを炒めます。
  4. 玉ねぎがしんなりしたら漬け込んだ豚肉を炒め、しっかりと味を絡め合わせます。
  5. ご飯を盛ったどんぶりに炒めた具材を盛り、お好みでゴマを散らしたり大葉の千切りを盛り付けて完成です

ピーナッツの風味香るおかず「りんごの肉巻きピーナッツバターソース」

料理に使うことの少ないりんごですが、肉巻きの具材に使うことによって普段食べるりんごとはまた違った食感や風味を楽しめます。また、今回はピーナッツバターをきかせたソースで味を付けますが、単純な照り焼きソースなどもおすすめです。
 

  • 紅玉1個
  • 豚薄切り肉8枚
  • 塩少々
  • 胡椒少々
  • 薄力粉適量
  • 酒大さじ1
  • A酒大さじ1
  • Aみりん大さじ2
  • Aみそ小さじ1
  • ピーナッツバター大さじ2.5
  • サラダ油小さじ2

  1. よく洗った紅玉を皮をむかずに8等分のくし形に切り、種とへたの部分を切り落とします。
  2. 豚薄切り肉に塩と胡椒をふって下味をつけ、切った紅玉を巻いていきます。
  3. 紅玉を肉で巻けたら薄力粉を全体につけ、油をなじませたフライパンに巻き終わりが下になるように置いて全体に焼き色がつくように焼きます。
  4. 全面に焼き色が付いたら酒を加えて蒸し焼きにします。
  5. 全体にしっかりと火が取ったらAの調味料を加えてアルコールを飛ばし、火を止めてピーナッツバターを加えてしっかりと肉巻きと絡ませます。

紅玉の特徴を知って料理に使ってみよう!

今回は紅玉リンゴの旬や特徴、人気の高い紅玉をを使ったレシピなどを紹介してきました。晩夏から晩秋にかけて旬を迎えるリンゴですが、紅玉リンゴも含めてほとんどが青森県で生産されています。紅玉リンゴは10月から11月にかけて旬を迎え、味のバランスの良さや煮崩れしにくい果肉の特徴からお菓子の材料としてよく使われます。

今回いくつか紹介したレシピ以外にも紅玉リンゴをおいしくいただける方法はいくつもあります。紅玉リンゴの特徴をしっかりと理解して、お菓子や料理に積極的に使ってみてはいかがでしょうか。

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