マジョラムはどんなハーブ?効果効能や香りの特徴を解説!

ハーブが好きな人なら一度は聞いたことのある「マジョラム」ですが、その効能や効果についてはあまり詳しくないという人は多いのではないでしょうか?ここでは、マジョラムの繊細で甘い香りによるリラックス効果や美容効果、その名前の由来、さらにはスパイスとしての料理への活用例など、マジョラムについて詳しく紹介していきます。マジョラムの特徴を理解して、毎日の生活にぜひ取り入れてみましょう。

マジョラムはどんなハーブ?効果効能や香りの特徴を解説!のイメージ

目次

  1. 1マジョラムはアロマとハーブの両方楽しめる!
  2. 2マジョラムの香りの特徴を見てみよう
  3. 3マジョラムの効果や効能が気になる!
  4. 4マジョラムは幸福をもたらす素敵なハーブ!

マジョラムはアロマとハーブの両方楽しめる!

マジョラムの原産地や由来は?

ここでは、「マジョラム」に秘められた数々の魅力について紹介していきます。ハーブに詳しい人なら、一度は聞いたことのある「マジョラム」は、その神秘的な響きの名前の通り、古代より体と心を癒し幸福感をもたらす薬草・香料・化粧品として重宝されてきた魅惑的な万能ハーブです。また、純愛や幸福のシンボルとして知られ、恋愛成就のお守りとしても使われていました。

マジョラムは、地中海東部沿岸の、シソ科の多年草ハーブです。かなり歴史の古いハーブで、古代ギリシャ・ローマ時代には、マジョラムは幸福のシンボルとして、幸せな新婚夫婦にかぶせる冠として使われていました。そして、中世では床にまいたり、いい香りのする家具のつや出しに使うなど、家事に幅広く利用されていました。

マジョラムはオレガノと似ている?

マジョラムは、見た目が同じハーブ類の「オレガノ」に似ていることから、長らくオレガノが属しているハナハッカ属のなかにマジョラムが包含されてきました。しかし、近年、マジョラムをマヨラナ属として違うハーブに分離する考えが提唱されています。

マジョラムは高さ30~60cmほどになる多年草で、葉は卵形をしており、夏になると白や薄いピンクの花を咲かせます。さらに、繊細で甘い香りがするハーブですので、料理のスパイスや香りのいい香水に使うと気持ちのいいハーブで人気です。

マジョラムは料理にスパイスとして使う

マジョラムは、野菜や豆と相性が良く、シチューやスープなどの煮込み料理に使われることが多いのが特徴です。特に、オムレツや鶏肉料理など淡白な素材に使うと、いっそう上品な香りに仕上がります。また、乾燥させたドライのマジョラムはスパイスとして羊肉、魚、レバーなどの臭み消しに効能があり、ソーセージの風味づけにも使われます。
 

マジョラムをスパイスとして特徴的に活用したメニューとしては、マジョラムのスパイスが効いてがおもてなし料理にもぴったりな「マジョラムのポークソテー」や、オリーブオイルやスパイスで、いつもとひと味違うホイル焼きに仕上げた「鮭のスパイスマジョラムホイル焼き」などがおすすめです。

マジョラムの香りの特徴を見てみよう

マジョラムの香りは甘くて魅力的

マジョラムの香りは甘くて魅力的なのが特徴です。ほんのりとした甘さにウッディーのスパイスも混ざった、温かみのあるハーブ系の香りが特徴的なので、女性に人気の香りです。また、落ち着いた香りなので、リラックスしたい時に効能がありぴったりです。さらに、有名ブランドフェラガモの香水にも使われています。

マジョラムと似た香りのハーブはいくつかあり、有名なところでいうとタイム、オレガノがあります。オレガノはトマトソースのピザやパスタの上によく振りかけられているので、お馴染みのハーブです。また、タイムは目にすることは少ないですが香りがかなり強く、食材の匂い消しや煮込み料理の風味付けによく使われています。

しかし、マジョラムはこの二つと同じようで全く違う香りとなっています。それが端的に分かるのが、オレガノはワイルドマジョラム、マジョラムはスイートマジョラムと呼ばれていることです。「ワイルド=野性」という言葉から解るように、スイートマジョラムはオレガノの香りから粗野な苦味を取り去り上品にし、一滴甘さをプラスしたような香りです。

さらに、マジョラムはそれだけではなく、ピリッとした薬味が少々入った上に、ハーブのスッとした透明感も合わせ持つという複雑な香りとなっています。匂いがきつすぎないので、香水や料理に使っても程よいスパイスとなってくれます。

マジョラムは精油としても使われる

マジョラムでつくられた精油は、ハーブ系・スパイス系で香水でいうと「ミドルノート」に分類されます。ミドルノートの香りは、付けてから30分~2時間後くらいまで持続し、ブレンドの中心的な軸となる大切な役割を果たす香りとなります。
 

そもそも、エッセンシャルオイル(精油)は香水とどのように違うのか良く知らないという人は多いのではないでしょうか?どちらも香りが凝縮されたものという点では同じなのですが、精油は植物を大量に圧搾、蒸留し、香りを抽出するものなので100%天然の貴重な一滴なのです。

その一方で香水は、天然香料と合成香料(石油系)を混ぜたものや合成香料のみのものもあります。中には高価なものからディスカウントショップでも売られている安いものまで様々です。2つの違いを理解して、シーンに応じて使い分けてみましょう。

また、マジョラムの精油には、心身のバランスを整えリラックスをサポートする効能があります。ちなみにマジョラムの学名は「Origanum majorana」(山の喜び)であり、その言葉の由来の通り、喜びを与え、心を慰める力があります。ストレスがたまったなと感じたら、マジョラムの由来を思い出してリラックスしてみましょう。

マジョラムの効果や効能が気になる!

ストレスを取り除いてくれる癒し効果

マジョラムの香りは、精神疲労や無気力感にも役立つ香りです。特に、副交感神経に働きかけ自律神経を整えてくれる成分が多く含まれており「心を温める精油」とも呼ばれているほどです。ストレスを抱えて苛立った神経は鎮め、孤独感や無気力に対しては気を補いやる気のスイッチをオンにしてくれる効能があるので、メンタルバランスを調整してくれます。

冷え症やむくみを解消してくれる効果

マジョラムには、冷え症やむくみを解消してくれる効能効果があります。副交感神経を活性化させることで、体中の血行がよくなり、体温調節バランスを整え、冷えやむくみを改善してくれる効果があります。胃腸の働きを活性化させるので便秘や下痢にも有効です。また、疲れ切って肩などがパンパンに張っているときにも効果的です。

さらに、マジョラムは自律神経を安定させることにより、不安を取り除く効能効果があるので安眠効果も期待できます。筋肉痛や神経痛にも有効なので、運動の後などに精神の鎮静やリラックスさせたい時に効果的です。

マジョラムの香りには痛みを和らげる効果も!

マジョラムは、その由来の通り、体に対しても強壮とリラックス両方に働きかけ、バランスをとってくれる精油です。また、鎮痛・鎮痙作用が筋肉のこりや痛み、神経性の痙攣、関節炎などを楽にさせてくれます。さらに、心臓の興奮を鎮める働きは動悸、高血圧、咳や喘息にも効果的です。

また、マジョラムには胸部の鎮痙作用があり、それは去痰や鎮咳、喘息の緩和に効きます。そして、冷え性のかたにうれしいのが、冷えを緩和するので、冷えが原因で起こる下痢・便秘・胃腸の不調にもいいです。過剰な食欲を抑えてくれる香りでもありますので、ダイエットにも効果的です。

ハーブティーにして飲めば直接胃や腸に働きかけてくれる

マジョラムでつくったハーブティーは、爽やかな香りの中にほんのりと優しいスパイスの効いた風味が特徴です。憂鬱な時や孤独感を感じるなど、心がストレスを抱えている時に神経のバランスを整え落ち着かせリラックスさせてくれる効果があります。さらに、マジョラムに含まれる有効成分で、消化促進や整腸作用も促し、体内の毒素を排出してくれるデトックス効果も期待できます。

さらに、「Origanum majorana」(山の喜び)という由来のイメージ通り、胃腸をスッキリさせる効果があるので食前の飲み物としても最適です。鎮静作用による風邪の症状や頭痛の軽減にも効果的です。

マジョラムには禁忌事項あり!

マジョラムを肌に直接付ける場合には、必ず事前にパッチテストを行いましょう。特に、敏感肌や疾患のある方、小さなお子様のいらっしゃる方は、使用の際に医師や専門家にご相談されることをおすすめします。また、妊娠中・生理中・低血圧の人はマジョラム精油のご使用は控えるのが無難です。

ただし、古代エジプトではマジョラムはミイラの防腐剤として使われていたこともあるほど、抜群の抗菌作用が認められており、ニキビや水虫のケアにおススメです。さらに、傷の早期治癒にも有効です。また、血行促進作用によりクマやくすみの改善にも効果的ですので、マジョラムを生活の中に取り入れてみましょう。

マジョラムは幸福をもたらす素敵なハーブ!

ここまで、マジョラムの特徴や由来などについて詳しく紹介してきました。マジョラムは、爽やかな香りの中にほんのりと優しいスパイスの効いた風味があるので、料理からハーブティーまで、幅広く使えるのが特徴です。また、リラックス効果にもきちんと由来があるので、安心して使うことができます。

マジョラムの特徴や由来を理解して、ぜひスパイス料理やアロマとして日常に取り入れてみてください。

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ