2018年10月30日公開
2024年08月03日更新
卵焼きの作り方の基本とは?丸いフライパンで作るコツも紹介!
遠足や運動会などのお弁当で大人気のおかず、朝食の定番メニュー、卵焼き。子どもも大人もみんな大好きな甘い卵焼き、しょぱい卵焼き。どちらの卵焼きが好きですか?お母さんの卵焼きは上品な味で美味しかった、お父さんが一生懸命作ってくれたふっくらな卵焼き。おばあちゃんの卵焼きが絶品で忘れられないなど、心温まる思い出の味のある方も多いでしょう。シンプルな料理で、簡単な作り方で誰でもできるように見えて奥が深い卵焼き。失敗しにくい作り方を紹介します。
失敗知らずの卵焼きの作り方が知りたい!
卵焼き用のフライパン以外に、特別な道具や型なども必要ありません。誰にでも手軽に作れるコツがあります。はじめはうまくできなくても、つくる回数を重ねていくごとに、コツをつかんで上手になっていきます。失敗しないポイントは、サラダ油を多めに引くのが基本です。お店でも焦げ付き防止のためにたっぷりのサラダ油は欠かせません。健康のために、サラダ油の量を減らしたいという方は、テフロン加工の卵焼き器を使いましょう。
フライパンの材質によって、ふわふわな卵焼きになったり、しっとりした卵焼きになったりします。銅製のフライパンや、アルミ製のフライパンの他にも、お弁当用に便利な卵1個でつくれる卵焼き用のフライパンなどいろいろあります。作る頻度や、用途、好みのできあがりによってフライパンを選べば、料理の腕も一気に上達します。究極の卵焼きの作り方を目指しませんか?
卵焼きの基本の作り方とは?
上手に美味しくつくるのが難しい卵焼き。いかに柔らかく「フンワリ」と焼き上げるかが勝負です。糖分が加わると硬くなるのが早くなるので、コツをつかんで、お母さんの味や家庭の味、おばあちゃんの味など再現できるように、好みの味付けを教わっておきましょう。マスターすれば、いくつになっても懐かしい味、忘れられない味になるでしょう。
全ての材料をあらかじめ冷蔵庫から取り出しておいてつくりましょう。卵はあらかじめ冷蔵庫から取り出しておきましょう。特に冬場は早めに冷蔵庫から卵を取り出しておきましょう。急いでいるときなど、冷蔵庫から出したての冷たい卵を使う場合は、卵液を電子レンジで温めて(常温程度でOK)から焼くようにしたら、フライパンにくっつきません。
卵は泡だてないように混ぜる
「卵を混ぜましょう」とレシピの作り方に書かれていても、どれぐらい混ぜたらよいのかを悩む方は多いかもしれません。混ぜ方の基本を書いていきます。卵焼きを上手につくるとき、最も重要なコツは卵の混ぜ方にあります。「え?混ぜ方?」と思う方もいらっしゃると思います。でも、ここが非常に需要なポイントです。
なぜなら、混ぜすぎると卵のコシが失われてしまうからです。コシがなくなると卵の固まる力もなくなってしまい、結果的にふわふわ食感の卵焼きにならないのです。混ぜるには泡立て器ではなく菜箸を使い、箸先を容器の底につけたままかき混ぜるのが基本です。箸ですくってみて、白身と黄身が切れていればそれで充分です。白身が分離しない程度に混ぜましょう。混ぜすぎないように注意しましょう。
フライパンはしっかりと熱する
最初によく卵焼き用のフライパンを強火で熱して、一度濡れ布巾に置いてジュゥ~ッと言わせて一瞬冷ますのが基本です。このフライパンを中火ぐらいにかけます。この方法で、フライパンの熱を均一にし、全面の熱むらをなくしましょう。
サラダ油をキッチンペーパーを使ってフライパン全体にのばすのがコツです。フライパンをしっかり熱してから卵液を入れないとひっついてしまいます。これは、フライパンに食材を入れるときの基本です。慌てずにフライパンは、十分に熱してから使いましょう。
卵液は適量に分けて流し込む
卵液を一度に流し込むと、卵液が固まったときに分厚くなり、うまく巻けず割れてしまいます。そのため、1回の卵液の量は、全体の1/3〜1/4ほどにしましょう。3回ほどに分けて入れるのが基本です。卵液をを流し入れたら全体に広げ、気泡を箸先でつついて潰し、卵液が半熟状態になったら中火にします。
卵は奥から手前へ巻いていく
卵液の量や卵焼き用のフライパンの大きさによりますが、三つ折りを目安にします。卵の端はフライパンにくっつきやすいので、巻く前に間に菜箸を入れて軽くはがしておきます。卵液を流したら、奥の卵焼きを少し持ち上げ、卵液が卵焼き器全体に行き渡るようにします。
半熟状になったら手前に巻きます。このとき卵焼き用のフライパンを軽く手前に向かって傾けると巻きやすくなります。卵焼きを奥に移動し、油をひいたら再び卵液を流して巻きます。卵焼きの下まで卵液を流し、火加減は弱めないのが基本で、手早く作業を行いましょう。
好みに合わせて卵焼きの味付けをしよう
あなたのお好みは甘い卵焼きですか?それとも、しょっぱめの卵焼きでしょうか?甘い卵焼きの場合、材料は、卵3個、水大さじ3、だしの素小さじ1/2、酒小さじ1、みりん大さじ1、砂糖大さじ1と1/2強、塩少々です。しょっぱめの卵焼きの場合、材料は、卵3個、水大さじ2、だしの素小さじ2です。甘い卵焼きは、焦げやすいので、手早く巻きましょう。しょっぱめの卵焼きは、だしの素をしょうゆに変えると、より塩気が増します。
お弁当用に、冷めても美味しいチーズ入りの卵焼きや、朝食用に青ネギやカツオ節を入れたものなど、いろいろなアレンジもできます。家庭の味もあるでしょう。好みの味付けを見つけだして、それを自分の基本の卵焼きにしましょう。
卵焼きを丸いフライパンでもキレイにつくるコツ
わざわざ卵焼き専用のフライパンを買うのもな。滅多に卵焼きつくらないからって思っているあなた!丸いフライパンさえあれば、特別な道具や型なども必要ないので、だれでも手軽に作れます。丸いフライパンだと好みの大きさに調整できるので、慣れてくればとても便利です。用途に合わせてお好みの卵焼きをつくりましょう。丸いフライパンで上手に美味しい四角い卵焼きが作れるコツを紹介します。
フライパンは小さめがおすすめ
丸いフライパンは直径20cmぐらいの小さめのものがつくりやすいでしょう。材料は、卵2個、砂糖小さじ2、醤油小さじ1/3、塩少々、水大さじ1です。
作り方は、ボウルに材料全てを入れて、菜箸で白身を切りながら、混ぜ合わせます。丸いフライパンを熱して、サラダ油を入れ、油がなじんだら卵液の1/3量を流し入れて丸いフライパンいっぱいに広げます。お弁当用の卵焼きの場合は小さめに、食卓用は広めに幅を取りましょう。
菜箸よりもゴムベラを使うと失敗しにくい
卵焼きをつくるとき、菜箸を使うと卵焼きにヒビが入りやすいです。初めてつくるときや、久しぶりにつくるときは、菜箸の代わりにゴムベラを使って巻いていくと、ヒビが入りにくくておすすめです。ゴムベラは、卵が固まった部分を寄せるときや、芯に作った卵を持ち上げて、卵液を一面に行き渡らせるとき、奥から巻いていくときなどに使うと良いでしょう。
卵焼きの成型にゴムベラ2本を使うと、ふんわり感は減りますが、ピシッと角が出てプロの雰囲気になります。しっかり形を整えた卵焼きをつくりたい方におすすめです。このとき、あまり卵焼きをゴムベラで押しすぎると潰れてしまいますので注意しましょう。
卵の両端を畳みこんでから巻いていく
表面の卵液がフライパンを傾けても流れない程度に固まったら、両サイドを内側に折りたたみます。真ん中を軸にして折りたたみます。手前に向かって卵を巻いていきます。巻いたら卵焼きをフライパンの奥側に移動させて、全体に油を薄く塗り広げ、残りの卵液1/2量を流し入れます。
表面が固まってきたら両サイドを折りたたんで、奥から手前にくるくると巻いていきます。このときは両サイドを折りたたまず、少し内側に寄せるだけでOKです。残りの卵液も同じようにフライパンに流し入れ、同じように巻いていきます。7、ラップでくるんで粗熱をとったら、食べやすい大きさにカットして、完成です。ラップではなく、キッチンペーパーやアルミホイルで包んでもOKです。
また、タップで包んだあとの卵焼きを、広げた巻きすに置き、手前から巻きすをかぶせるように巻きつけます。輪ゴムで3ヶ所止め、立ててあら熱が取れるまで15分ほどおき、まきすとラップを取ると、きれいなラインの入った卵焼きができあがります。
卵焼きの作り方をマスターしよう!
卵焼きが焦げてしまう場合、一度に流し込む卵液の量が多いかもしれません。下面が焦げる前に表面が半熟になる程度の卵液を入れましょう。卵焼きのひっくり返し方は、卵焼きの上と下の脇を箸で持つようにして、下側の箸を支点にして折り返しましょう。フライパンは取っ手側を上げて、水平に戻す勢いを借りて向こう側から折り返します。卵焼き器に布巾を敷いて練習するのもよいです。回数をこなして、上手な卵焼きをつくりましょう。