杏仁豆腐の材料・杏仁霜とは?入手法や本格的な作り方・栄養を調査
杏仁豆腐の材料は、杏仁霜(きょうにんそう)、砂糖、牛乳、ゼラチンなどです。杏仁霜は、杏仁豆腐を作るのになくてはならない材料です。では、あまり聞きなれない杏仁霜とは一体なんなのでしょうか?今回は、杏仁霜を使った本格的な杏仁豆腐の作り方や栄養を紹介します。
目次
杏仁豆腐の独特な香りは材料の杏仁霜の香り
コンビニエンスストアなどでも売られている杏仁豆腐、独特な香りとつるんとした舌触りが特徴のデザートです。よく中華料理屋で見ますが、杏仁豆腐は中国発祥のお菓子です。独特な香りは、杏仁豆腐の材料でもある杏仁霜の香りによるものです。では杏仁霜とは何なのでしょうか?今回は、杏仁豆腐の材料から本格的な作り方、杏仁豆腐の栄養価を紹介します。
杏仁豆腐の材料はシンプル
杏仁豆腐の材料は、杏仁霜、牛乳、グラニュー糖、粉末ゼラチンです。杏仁霜は、お菓子コーナーで目にすることが出来ます。もし、杏仁霜がなければアーモンドエッセンスでも代用出来ます。お好みでゼラチンの代わりに寒天を入れても美味しく出来上がります。上にのせるものは様々でクコの実が定番です。その他にもミントやフルーツをのせると色鮮やかになります。
杏仁豆腐の上にトッピングされるクコの実は、ナス科の植物の実です。中国、東アジアが原産と言われています。クコの実は、杏仁豆腐だけではなく、薬膳料理の材料としても使用されています。クコの実は、スーパーフルーツの一つとも言われていて栄養価が高く、疲労回復、生活習慣病の予防、鉄分不足解消など様々な効果があります。また、肌の美白、シミなどの美容効果もあります。
杏仁豆腐の材料の一つ杏仁霜とは
杏仁霜の名前の由来は、あんずの実の種の中に「仁(じん)」があります。つまりあんずの実の種の殻を取り除いたものを杏仁と言い、それをすりつぶしたものが杏仁霜だそうです。本来の杏仁霜は高価なため、代用として香りが似ているアーモンドパウダーやアーモンドエッセンスが含まれているものもあります。日本では、香辛料と使われ、咳止めなどの漢方薬としても使われていました。
本格的な杏仁豆腐の材料杏仁霜の作り方
杏仁豆腐の材料の杏仁霜は、本来は南杏と北杏の種の中の仁を混ぜて使います。南杏と北杏は似てるようですが違う種類のあんずです。南杏は甘さを北杏は苦さを出します。作り方はまず、南杏と北杏の仁を水につけてふやかし、皮を取ります。ふやかしたら、水を入れてミキサーにかけます。ミキサーでかけたものを丁寧に濾したらお手製の杏仁霜の完成です。南杏と北杏の両方を使うことにより本場の味が楽しめます。
栄養価も高く薬膳料理の材料にもなる杏仁霜
杏仁豆腐の栄養効果とは
杏仁豆腐には、ビタミンB群、鉄分、カルシウム、オレイン酸、リノール酸、パルミトレイン酸などの豊富な栄養素が含まれています。胃腸の調子を整え、体内の老廃物を排泄する働きがあります。また、杏仁豆腐の材料である杏仁霜にはアミグダリンが含まれており、咳止めや抗炎症の作用もあります。お菓子、デザートというと高カロリーなイメージですが、主にゼラチン、寒天で出来ているため約130kcalと低カロリーなのも特徴です。
杏仁豆腐の驚くべき美容効果とは
杏仁豆腐には、高い栄養価だけではなく美容効果もあります。杏仁豆腐に含まれている不飽和脂肪酸の成分により、肌の保湿効果、シミやたるみの解消、老化予防(アンチエイジング)などが期待出来ます。また、眼精疲労にも効果があります。杏仁豆腐を定期的に普段の食事に取り入れることにより、肌のターンオーバーを促し、ツヤツヤの健康的な肌を保つことが出来ます。カロリーも低いのでダイエット中の方にもおすすめです。
本格的な杏仁豆腐の作り方
まず、ゼラチン(寒天)は水に入れてもどしておきます。鍋に牛乳、砂糖を入れて溶かします。杏仁霜とゼラチンを入れて約2分加熱します。この時に沸騰させるとゼラチンが固まりにくくなるので注意が必要です。加熱をしたら余熱を取り、冷蔵庫で冷やします。ゼラチンが完全に固まれば完成です。トッピングにマンゴーやいちごなどフルーツをのせるのもおすすめです。
杏仁豆腐とマンゴーの組み合わせは抜群です。杏仁豆腐を作り終えたら、マンゴーピューレと果肉をのせれば完成です。材料もすぐに手に入るものなので簡単に作れます。ゼラチンではなく寒天を使うと真っ白でツルツルした杏仁豆腐が出来ます。キューブ型に切り、フルーツと合わせればフルーツポンチにもなります。フルーツと合わせることにより、ビタミンなどの成分が増え美容効果を促進します。
作るのは面倒だけど本格的な杏仁豆腐が食べたい
最近では、中華料理屋以外でも本格的な杏仁豆腐が購入出来ます。特に杏仁霜は手に入れにくい材料なので今すぐ食べたいという方は既製品を購入するのもいいでしょう。ぷるぷる、とろとろ系など様々な種類の中から自分の好みに合った杏仁豆腐を見つけてみてはいかがでしょうか?
タピオカ、ナタデココなどは杏仁豆腐との相性は抜群です。手作りでも十分美味しいですが、タピオカやナタデココなどの材料を揃えるのは大変です。既製品でも定番の杏仁豆腐〜フルーツ杏仁豆腐まで幅広くあるので新たな組み合わせが発見出来るかもしれません。
杏仁霜を材料とした手作りお菓子
杏仁アイス
杏仁霜は杏仁豆腐だけでなく、他のお菓子や料理の材料にもなります。杏仁豆腐味のアイスの作り方は、鍋に杏仁霜、牛乳、練乳、スキムミルク、片栗粉を入れて沸騰直前まで煮ます。この時、弱火で煮るのがポイントです。余熱を取り、冷凍庫で冷やして完成です。杏仁豆腐にアイスやフルーツを添えれば簡単に杏仁豆腐パフェの出来上がりです。とても簡単なので余った杏仁霜で試してみてはいかがでしょうか?
杏仁クッキー
作り方は、バター、ココナッツオイル、砂糖を合わせ混ぜます。よく混ざったら、卵を加えさらに混ぜます。そこに杏仁霜と薄力粉を加えます。すべての材料がよく混ざればクッキーの生地が出来ます。お好みの形に型取り、オーブンに入れて焼きます。焼きあがったら杏仁クッキーの完成です。アクセントにクコの実やレーズンをのせれば見た目も可愛いくて、美味しく仕上がります。
クッキーの他にもパウンドケーキなどにも使用出来、杏仁霜を加えるだけで簡単に杏仁豆腐風味のお菓子を作ることが出来ます。杏仁霜のような粉物の場合、少量しか使わないことがほとんどで余ってしまうことも多いです。普段、作っているお菓子に加えるだけで美味しい杏仁豆腐風味のお菓子ができるのでオリジナルのお菓子を作ってみるのもいいかもしれません。
意外な組み合わせのコーヒーと杏仁豆腐です。コーヒーの香ばしくてほろ苦い味とクリーミィーで甘い杏仁豆腐の味がとても合います。合わせ方は様々で、濃い目のコーヒーをそのまま杏仁豆腐にかけるだけでも違った味の杏仁豆腐が楽しめます。また、コーヒーゼリーと二層にするのも見た目も可愛いのでおすすめです。
杏仁霜を材料とした手作り杏仁粥
杏仁粥の作り方は、普段よりも水を多めにしてお粥を作ります。お粥に杏仁霜を加えれば完成です。杏仁は、薬膳料理にもなるので風邪を引いた時などにおすすめです。杏仁には、冷えを解消する作用もあるので冷え性の方にもおすすめです。他にも便通をよくする働きもあり、カロリーも低いのでダイエット中の方も安心して食べることが出来ます。
杏仁霜を材料としたお菓子
杏仁霜を使って杏仁豆腐の風味を出すお菓子がたくさん出ています。杏仁豆腐の味は、老若男女問わず親しまれている味なのでお土産などで購入する方も多いです。杏仁霜は牛乳との相性が良いのでホワイトチョコレートやキャラメルなどと組み合わさることがほとんどです。杏仁との組み合わせでお気に入りが見つかるかもしれません。
杏仁霜は食品だけではなく、飲み物にも使うことが出来ます。杏仁には、胃腸や肺を整える作用があるので適度に摂取することをおすすめします。毎日杏仁豆腐は厳しいという方は、杏仁系の飲み物を取り入れるのもいいかもしれません。ただし、特に既製品には多くの砂糖を使用している場合もあるので取りすぎには注意が必要です。
本格的な杏仁豆腐と合う料理
杏仁豆腐はもともと中国発祥のデザートなので中華料理との相性は抜群です。中華料理屋、ラーメン屋で定食を注文するとデザートに杏仁豆腐が付いてくることが多いのはこのためです。中華料理は麻婆豆腐、餃子など脂っこいものが多いです。最後に杏仁豆腐を食べることにより、口の中がさっぱりします。ちなみに本場中国の杏仁豆腐と日本の杏仁豆腐は、材料や作り方が違うそうです。
杏仁豆腐に不可欠な材料は杏仁霜
本格的な杏仁豆腐を作るには、杏仁霜が不可欠です。杏仁霜は杏仁から出来ていますが、杏仁にはビタミン、鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれています。薬膳料理にも使われ、腸の働きを促進する効果があります。また、美容効果もあり肌の乾燥を防いだり、シミなどにも効果があります。最近では、スーパーやコンビニなど身近な場所で手に入るので、適度に食べることをおすすめします。