たぬきうどんは関西と関東で違う?由来やきつねうどんとの違いも調査!

うどんの中でも今回は「たぬきうどん」について紹介します。うどんを定期的に食べたり、冬になると食べたくなるという人もいるのではないでしょうか。たぬきうどんは全国的に広まっているうどんなのですが、地域によってどのようなうどんを指すのかが違うのです。では、関東と関西によってどのような違いがあるのかを紹介します。また、たぬきうどんの由来やきつねうどんとの違いにも言及していきます。

たぬきうどんは関西と関東で違う?由来やきつねうどんとの違いも調査!のイメージ

目次

  1. 1たぬきうどんは関西と関東では異なる?
  2. 2うどんについての知識
  3. 3関西と関東のたぬきうどん
  4. 4関東のたぬきうどん
  5. 5関西のたぬきうどん
  6. 6北海道にもたぬきうどんがある?
  7. 7「たぬきうどん」と「きつねうどん」
  8. 8たぬきうどんの由来
  9. 9たぬきうどんはどこで食べられる?
  10. 10たぬきうどんを食べよう!

たぬきうどんは関西と関東では異なる?

寒い時期は温かいうどん、暑い時期には冷たいうどんと一年中楽しむことのできるうどんですが、皆さんはどのようなうどんが好きでしょうか?色々な種類のうどんがありますが、「たぬきうどん」と答える方もいらっしゃることだと思います。

そんなたぬきうどんですが、「たぬきうどん」と一概に言っても、関西と関東の人との間に認識の違いがあります。それでは、「たぬきうどん」には関西と関東の間において、どのような違いがあるのでしょうか。「たぬきうどん」の由来や「きつねうどん」との違いも一緒に紹介していきます。

うどんについての知識

たぬきうどんについて紹介する前に、まずはうどん全般についての知識について紹介します。皆さんは「うどん」という言葉を言われて、何か思い浮かぶことはありますか?おそらく多くの人はうどんについてあまり知識を持っていないのではないでしょうか。そこで、まずはうどんについての知識を少し紹介してから「たぬきうどん」を紹介したいと思います。

うどんはどのように伝わったの?

うどんはどのように日本で食べられるようになったのかを不思議に思っている人もいることだと思います。うどんがどのように日本にもたらされたのかは諸説あります。そこで、いくつかの説を紹介します。まず、遣隋使によって中国からもたらされたとする説です。

中国には「混飩(こんとん)」という小麦粉から作られた餡入りの団子菓子があります。これが日本に伝わって、「混飩」→「餛飩(こんとん)」→「温飩(うんとん)」と転じていき、最終的に今の「饂飩(うどん)」となって日本に定着したという説があります。

一方で、平安時代に空海が中国から自分の故郷である讃岐地方に伝えたという説もあります。どの説が正しいということは定かではありませんが、いずれにしてもうどんは日本で1000年以上前から愛されていたのでしょう。

うどんは意外と低カロリー?

炭水化物と言えば、いっぱい食べると太るというイメージを持っている方が多いだろうと思います。しかし、うどんはご飯やパン、同じ麺類で日本に親しみのある蕎麦よりもカロリーが低いということがわかっています。また、糖質も主な主食よりも低いので、ダイエットに適していると言えるでしょう。しかし、少し注意点があるのも事実です。

それはうどんが血糖値を上げやすいという点です。血糖値が急激に上がると太りやすくなってしまうといことはよく言われていますよね。なので、うどんを食べる前にはサラダなどの野菜類を食べるようにして、血糖値の上昇を緩やかにするよう心がけましょう。

また、うどん自体に含まれている栄養はかなり少ないです。なので、トッピングで栄養を補うようにして健康に痩せるようにしましょう。ただし、トッピングも天ぷら類などの脂っこいものは脂質やカロリーを余分に摂取してしまい、太る原因となるので注意が必要です。

関西と関東のたぬきうどん

ここから関西と関東のたぬきうどんについて詳しく紹介していきます。同じ名前でも関西と関東では全然意味合いが違ったり、別のものを指すことがあります。その一つに「たぬきうどん」があります。では、関西と関東でどのような違いがあるのでしょうか。おそらく初めて知って、驚く人もいらっしゃることでしょう。知っていると関西の人は関東へ、関東の人は関西へ行ったときに役に立つかもしれません。

関東のたぬきうどん

まずは関東のたぬきうどんについてです。関東で「たぬきうどん」と言うと、「天かすが乗ったうどん」のことを言うとのことです。ちなみに、日本のほとんどの地域ではこの「天かすが乗ったうどん」であるたぬきうどんが主流とされているそうです。実はたぬきうどんというのは関西よりも先にまず、関東で誕生したと言われています。このたぬきうどんは江戸時代に作られて、今でも食べられているとのことです。

もともと、関東のうどんのお店では天かすを無料で提供していたそうです。なので、お客さんは好きなだけうどんの上に天かすを乗せることができていたのです。なので、今でもその名残が残っていて、無料で天かすを提供しているお店もあります。

しかし、当時お店を経営していた人が「あれ、天かすを無料で提供するのはもったいない?あ、メニューにしてしまえばいいじゃないか!」という発想から誕生したのが「たぬきうどん」だったということです。そんなこんなで誕生した「たぬきうどん」は、素うどんに現在の価値でだいたい100円プラスする程度の値段で提供されていたそうです。

関西のたぬきうどん

お次は関西のたぬきうどんについてです。意外に思われる方もいらっしゃると思いますが、関西にはたぬきうどんが存在する地方と存在しない地方があります。つまり、関西にはたぬきうどんが通じない地方があるということです。そこで、関西の代表として、京都と大阪でのたぬきうどんがどのようなものなのかについて紹介していきます。

京都のたぬきうどん

和食と言えば思い浮かべる人も多いと思われる京都ですが、京都には「たぬきうどん」は存在します。しかし、関東の方が言う「天かすが乗ったうどん」とはまったく違ったうどんとなっています。では、どのようなうどんなのでしょうか?

京都では、「特に味付けをしていない油揚げを短冊切りにしたものと、京都名産の九条ネギを乗せたうどん」に餡をかけたうどんを「たぬきうどん」と京都では一般的に言うそうです。このようなたぬきうどんは全国を探したとしても、おそらく京都だけでしょう。

大阪のたぬきうどん

「大阪のたぬきうどん」という見出しですが、結論から言いますと、大阪にはたぬきうどんは存在しません。大阪にたぬきうどんがないということを意外に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?大阪でたぬきうどんと言って通じることはおそらく少ないでしょう。大阪では「たぬき」と言うと「たぬきそば」のことだと認識する人が多いそうです。

関東の方が言う「たぬきうどん」は大阪では「天かすうどん」や「ハイカラうどん」と呼ばれて親しまれています。また、この場合での「たぬきそば」は、関東の方が思う「天かすが乗ったそば」のことではなく、「油揚げの乗ったそば」のことを指します。少し「ハイカラうどん」の由来についても触れておくことにしておきます。大阪で天かすをうどんに乗せて食べるということが始まったのが大正時代だと言われています。

当時、関西では天かすは「捨ててもいいようなもの」という認識が主流だったそうです。そんな天かすをうどんに乗せていた関東の人を関西の人は「天かすを乗せるなんて、ハイカラやな」と皮肉で言ったことが由来だと言われています。ちなみに、「ハイカラ」という言葉は「西洋風である」という意味です。また、「ハイカラ」は「high color」ではなく、「high collar(高い丈の襟)」が由来だということです。

北海道にもたぬきうどんがある?

実は北海道には関西とも関東とも異なった、独自のたぬきうどんが存在していたという文献が残っているとのことです。北海道ではかき揚げが乗ったうどんを「たぬきうどん」と呼んでいたそうです。確かに本土と離れていて、独自の進化をしていた昔の北海道で関西と関東と異なったたぬきうどんが存在したとしても特に不思議なことではないでしょう。

未だにその呼び方が残っている地方もあるそうですが、北海道のたぬきうどんは基本的に昔のものであり、昭和の時代のころには関東と同じく天かすの乗ったうどんを「たぬきうどん」と呼ぶようになったと言われています。そのため、今のほとんどの北海道の方の「たぬきうどん」は関東の人と同じ認識となっています。
 

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「たぬきうどん」と「きつねうどん」

ここまで何度も「たぬきうどん」について言及してきましたが、たぬきとセットで別に動物の名前が付いているうどんがありますよね?そうです、皆さんご存じであろう「きつねうどん」というものがあります。

「きつねは変身能力によって人を誘惑し、たぬきは変身能力によって人を馬鹿にする」という昔からの言い伝えがある二種類の動物ですが、きつねうどんもたぬきうどん同様に地域差があります。そこで、どのようなきつねうどんがあるのかを紹介します。

関東のきつねうどん

まずは関東の「きつねうどん」について紹介します。関東で「きつねうどん」と言うと、「甘辛く煮た油揚げをのせたうどん」のことを指します。また、麺がうどんではなく、そばだとすると「きつねそば」と呼ばれるそうです。さらに少し補足しますと、「天かすがのったそば」を「たぬきそば」と呼ぶそうです。

そのため関東では「甘辛く煮た油揚げがのった」ものを「きつね」と呼び、「天かすがのった」ものを「たぬき」と呼ぶという区別をつけることができます。

京都のきつねうどん

京都は他の地域と比べても珍しいタイプの「たぬきうどん」を持っているということを紹介しましたが、「きつねうどん」も他の地域とはかなり異なったものとなっています。京都のきつねうどんは「特に味付けをしていない油揚げを短冊切りにしたものと、京都名産の九条ネギを乗せたうどん」のことを指します。

実は京都において、「たぬきうどん」と「きつねうどん」の違いというのは餡がかかっているか、かかっていないかの違いに過ぎません。これはのちに紹介する「たぬきうどんの由来」にもつながってくるので覚えておいてください。

大阪のきつねうどん

「大阪にはたぬきうどんはない」ということはすでに紹介しましたが、きつねうどんは大阪にもあります。実は大阪のきつねうどんというのは関東と同様に、「甘辛く煮た油揚げをのせたうどん」のことを指します。しかし、関東と違う点は「きつねそば」が存在しないというところです。そのため、大阪では「きつね」と言えばうどんですし、「たぬき」と言えばそばのことであるという認識が正しいようです。

関東のきつねうどんから紹介しましたが、実はきつねうどんが誕生したのは大阪の方が早かったそうで、「うさみ亭マツバヤ」というお店で誕生したとのことです。当時、うさみ亭マツバヤでは素うどん(かけうどん)をお客さんが注文したとき、うどんに油揚げを無料でサービスして提供していたそうです。その油揚げをお客さんがうどんに入れて食べるようになったことから「きつねうどん」は誕生したそうです。

たぬきうどんの由来

ここまで散々「たぬきうどん」と言ってきましたが、そもそもなぜ「たぬき」なのでしょうか?実は「たぬき」の由来と考えられるものの説はいくつかあります。関西と関東で由来が違うと言われているので、それぞれ紹介します。

「たぬきうどん」の由来:関東

関東では「たね抜き」から「たぬき」になったと言われています。うどんと一緒に食べられることの多い天ぷらですが、天ぷらのもととなる食材(エビや野菜類など)を「たね」と呼びます。天かすには「たね」と呼ばれる部分がありません。なので、「たね抜き」と呼ばれるようになり、そこから「たぬき」になったということです。

「たぬき」の由来:大阪

大阪では「たぬき」という言葉が生まれる前に「きつねうどん」が存在したそうです。なので「きつねうどん」がかなり普及していたのですが、あるとき、「油揚げがのったそば」ができました。そこで当時の大阪の人は「うどんの場合はきつねと呼んでいるのだから、そばの場合はたぬきでしょ」というようなことがあって「たぬきそば」ができたと言われています。

「たぬきうどん」の由来:京都

京都の「たぬきうどん」と「きつねうどん」はとても似ているということはすでに紹介したと思います。実は、それが名前の由来にも関係してると言われています。「きつねがドロッとたぬきに化けた」ということが由来だと言われています。ちなみに、この「ドロッ」というのが餡のことを指しているそうです。

たぬきうどんはどこで食べられる?

そろそろたぬきうどんが食べたくなってきたのではないでしょうか?それでは一体、どこで食べることができるのかを紹介します。「天かすがのった」たぬきうどんは基本的にどのうどん店でも食べることができるでしょう。

どの店にでもメニューに載っていることが多く、載っていないとしても天かすを提供している店が多いのでどこでも食べられると思います。また、価格も他のうどんと比べると安いことが多く食べやすいことでしょう。京都のたぬきうどんはあまり全国的には売っておらず、食べることが難しいでしょう。なので、京都に旅行にでも行った際に食べることをおすすめします。

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たぬきうどんを食べよう!

ここまでたぬきうどんを中心として色々と紹介してきました。普通だと思っているものが関西と関東で違うという現象ががあり得るということが伝わったでしょうか?

うどんが好きな人は「香川県に行って、讃岐うどんを食べたい」などと考えている人もいることだと思います。しかし、このような「たぬきうどん」の地域差を現地に行って、食べることで実感するということもうどん好きにとっては面白いと思います。「たぬきうどん」の関西と関東の違いについて少しでも興味を持ってくださったのであれば幸いです。

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