枝豆の収穫時期の見極め方は?方法と目安となるタイミングを紹介!
ビールと言えば枝豆!このごくごく当たり前に食卓に出てくる枝豆ですが、とっても簡単に育てることができて、しかも収穫直後に食べたことがない美味しさを味わえることを知っていますか?収穫のタイミングと方法さえ逃さなければぷりっとした枝豆と出会えます。そんなちょっとしたコツなど探って収穫してみませんか?大切な収穫時期の見分け方や、タイミングなどを紹介していきましょう。
目次
枝豆とは?
枝豆はマメ科の野菜で、実は大豆なのは知っていますか?大豆を未成熟のうちに収穫すると枝豆として食せます。お腹で大事に育てる赤ちゃんのように、さやに身を守ってもらい、さやから栄養素をたくさんもらって、光合成をおこない大きくなります。
枝豆の栄養分
鉄分、ビタミンなど豊富な枝豆の栄養素です。食物繊維なども含んでいます。大豆に含まれていないβーカロチンやビタミンCなど含んているのも特徴です。なぜビールと一緒に食べているかも理由があり、たんぱく質に含まれる必須アミノ酸の一つのメチオニンがアルコールの分解を助ける役割があるからなのです。
このメチオニンは脂肪燃焼効果もありダイエットにも向いています。体の中で生成されない栄養素なのでどんどん摂取するようにしましょう。ダイエットといえば、ダイズサポニン。この栄養素も内臓脂肪を減らしてくれる役割を持っています。食物繊維とともにダイエットにも、夏バテにもビールのお供にも大活躍です。
枝豆の収穫しやすい品種「青豆」
枝豆には、青豆、茶豆、黒豆があります。青豆は通常スーパーなどで見かける食べてる緑色の枝豆です。普通に茹でて食べても美味しいですが、色がとてもキレイで味も安定しているので、彩りに食感に重宝する枝豆です。
枝豆の品種〜湯あがり娘〜
青豆の品種ですが、香り豊かで茶豆のような風味があり甘みも強い、人気の品種です。播種の目安は中間地・暖地での3月中旬頃から6月中旬頃まで、冷涼地では5月初旬から6月中旬になります。中早生種なので約85日程度での収穫が目安です。
枝豆の品種〜サッポロミドリ〜
青豆の品種です。大さやでとても濃い緑色をしています。実がふっくらとして食べ応えの面でも、味の面でも人気の品種です。播種の目安は中間地・暖地での2月中旬頃から5月末頃まで、冷涼地では5月中旬から6月上旬になります。極早生種なので約77日程度で収穫が目安です。
秘伝
青豆の品種です。大さやで大粒の実がふっくらとしている、白毛豆の枝豆です。播種の目安は6月初旬頃から7月末頃まで、晩生種なので約120から130日程度での収穫が目安です。
枝豆の収穫しやすい品種「茶豆」
茶豆は、東から北にかけて生産が多く、青豆と違い味に深みが出ます。見た目はさやの毛が茶色で、薄皮が薄い茶色で甘めなのも特徴です。だだちゃ豆も茶豆の一種になります。
茶エダマメ福成
茶豆の品種で、茶豆の深みや甘みがあり、作りやすい面では始めての茶豆収穫には適している品種です。中早生で収穫の目安は80日です。暖地は3月初旬から5月中旬、中間地3月下旬から6月中旬、冷涼地では5月下旬から6月下旬になります。
茶エダマメ・福の泉
茶豆の品種で、茶枝豆独特の香りや甘さがあります。中早生で収穫の目安は80日です。暖地では3月上旬から4月上旬、中間地で3月下旬から6月中旬、冷涼地では5月下旬から6月下旬の播種になります。
枝豆の収穫しやすい品種「黒豆」
やはり、黒豆といえば丹波の黒豆。甘くてふっくらしていて食感も良く、とても食べ応えのある枝豆です。本場の篠山市では解禁日があるほどです。ただ収穫時期が短く、10月頃に1ヶ月程度となります。篠山にはこの時期を狙って枝豆を買いに来る人で多くなります。
丹波篠山黒大豆
超大粒の存在感のある黒枝豆です。豆も少し黒みがかった緑色でとっても重厚感のある枝豆です。暖地では、5月下旬から7月上旬、寒冷地では6月からの播種になります。収穫は9月〜10月目安です。
タキイ黒エダマメ濃姫
中大粒の黒豆で香りも甘みも良く、茶毛の大サヤな品種です。中早生で収穫目安は82日です。作りやすい黒豆なので始めての収穫に適しています。暖地は3月上旬から5月中旬、中間地では4月中旬から6月中旬、冷涼地になると5月下旬から6月下旬になります。
紫ずきん
サヤが大きく、もっちり甘い黒豆で京都で作られています。枝豆の中では晩生種ですが、黒豆の中では早生種なので9月頃には収穫ができるようになります10月下旬ごろまでが目安です。
枝豆の播種から収穫まで
枝豆を収穫するまでの方法を簡単に追って説明していきます。枝豆は比較的簡単に育てられるので、楽しみながら美味しい枝豆を収穫しましょう
苗から育てる
枝豆は種からでも育てることができますが、春頃から苗が販売されるで、簡単に育てることも出来ます。始めて育てるのであれば苗から一度育ててみて収穫のタイミングなど掴むのも一つの良い方法です。通常の大きさのプランターであれば、2〜3株ほど、鉢(ポット)であれば1株ずつが良いです。
種から育てる
種からプランターで育てる場合は、12cmから15cmずつ間隔を開けて、種は1カ所に3粒から4粒がベストです。土を表面にかけて、発芽するまではたっぷり水やりを忘れないようにして下さい。だいたい1週間から10日で発芽します。
発芽したら間引きをします。1か所に2株以上ある場合は、2株まで間引きを行います。成長不足になりうる場合もあるので間引きは状況を見ながら行って下さい。この期間は鳥害に気をつけるようにし、防虫ネットなどで対策をしてください。
土を作る
まず枝豆の種や苗を買ってくる数週間前から土を作っておくのがベストです。プランターであれば通気性を良くするため、底に鉢底石を入れます。土を入れた後、株の間隔をだいたい20cmほど開けて植えつけます。プランターや鉢などは、野菜用の培養土などで肥料は使わなく(少なめ)ても育てることが可能です。
水やり
水やりは土を乾燥させないように気をつけます。表面の土が乾燥したらたっぷり水を与えてください。特に枝豆に花が咲いてから収穫するまでに乾燥で枯れてしまうと、実が落ちてしまいます。タイミングを見ながら調整していきましょう。ただこまめに水やりを行うと根腐れになるので気を付けて下さい。
通気性
収穫するまでは風通しを気をつけましょう。高温多湿は害虫や病気などを招きます。せっかく楽しみにしている枝豆の収穫も台無しになってしまいます。害虫はアブラムシや、カメムシなど、花が咲く時期に発生するので防虫ネットなどを使って寄せ付けないようにしましょう
摘心
枝豆の摘心はそれほど重要ではないですが、たくさん実をつけてもらうために摘心をします。枝豆の本葉が5枚から6枚ほどになったら、先端部分を切り取ることで、わき芽の成長を促すと共に、草丈の成長を止め収穫量を増やします。
収穫方法
枝豆の収穫時期は短いですが、見極めが難しいわけではありません。ここだと判断したら素早く収穫しましょう。枝豆の収穫方法は、株ごと引き抜くか根元からカットする方法と、1サヤずつ収穫する方法があります。
株ごと引き抜いたりカットする収穫方法は、枝豆ごとのサヤの成長に差が多少ありますが、1株分の量がまとめて収穫できるのでとても簡単で早いです。ただ保存の際には早めに枝から切るようにしてください。1サヤずつ収穫する方法は時期を見極めながら、ちょうどいい枝豆を一つずつ収穫できますが、数日に分けて少量ずつしか取れませんので手間がかかります。
収穫のタイミング
枝豆収穫の重要なタイミングですが、サヤの豆がふっくらプリッと大きくなってきた時期が目安です。よくスーパーで売っているあたりのふくらみになれば大丈夫です。多少時間が経っても問題ないですが、ふと忘れてしまうと枯れて実が落ちてしまったり、害虫が発生する原因にもなりますので、タイミングや時期の見極めは必要です。豆が少しふくらみ始めたら防虫ネットでしっかり対策して収穫を迎えましょう。
枝豆収穫後の保存方法
収穫した枝豆はしっかり保存をすると長持ちします。保存方法での消費期限の違いを比較してみましょう
収穫後の常温保存
枝豆の常温保存については、収穫後品質低下が激しいので早めに食べましょう。枝豆を生のまま常温保存する場合は3日から4日、茹でた場合はできるだけ当日に食べることをお勧めします。
収穫後の冷蔵保存
枝豆の冷蔵保存は、常温より気持ち少し長い程です。生の枝豆は4日から5日程、茹でたものに関しては2日から3日ほどが目安です。こちらも早めに食べた方が良いでしょう。
収穫後の冷凍保存
枝豆の冷凍保存は、軽く洗った生のままの枝豆の水分をしっかりとり、冷凍保存用の袋に入れて保存すると約1ヶ月程の目安で長持ちします。食べる時は凍ったまま茹でて食べられます。
茹でてから冷凍保存する場合は、サヤの両端をカットし塩もみ後、時間を置いてから少し固めに茹でるようにしてください。茹で終わったら冷ましてから水分をしっかりとり冷凍します。茹でてからは2週間〜3週間ほどが美味しく食べられる目安でしょう。
まとめ:枝豆の収穫について
収穫後は、大事に育てた枝豆なので一番美味しいタイミングで食べたいものです。出来ることなら収穫後すぐお湯を沸かして出来立ての枝豆を食べて下さい。これまで食べていた枝豆と違う美味しさが発見できるはずです。