穀物酢と米酢の違いを解説!ピクルス・酢飯料理と飲むときの使い分けは?

お酢が身体に良いというのは有名ですが、穀物酢と米酢の違いは知っていますか?原料が違えば酢の効能も変わってきます。味にも特徴があるので、穀物酢と米酢で相性の良い料理にも違いがあります。最近では飲むお酢などの商品も増えましたが、飲みやすいお酢はどんなものかなどをこちらでは解説しています。ピクルスや酢飯料理を普段から作っている人はより美味しく作るためのプロのお酢選びが分かります。

穀物酢と米酢の違いを解説!ピクルス・酢飯料理と飲むときの使い分けは?のイメージ

目次

  1. 1穀物酢の特徴
  2. 2穀物酢と米酢の違い
  3. 3酢飯に合うのは穀物酢より米酢!
  4. 4穀物酢でピクルスを作る
  5. 5穀物酢を使った人気のレシピ
  6. 6おつまみも作れる穀物酢
  7. 7穀物酢を飲むときの注意点
  8. 8穀物酢と飲む酢の違い
  9. 9穀物酢のカクテル
  10. 10穀物酢で健康になろう!

穀物酢の特徴

普段から家庭でもよく使われているのは穀物酢になります。原料には名前の通り米や小麦、酒かす、コーンなどの穀物から作られています。さっぱりとした口当たりでくせがないので和洋中と幅広い料理に使われます。また、疲労回復や便秘の改善などの健康効果から昔から親しまれています。最近では、様々なお酢が出てきていますが穀物酢の歴史は古く値段も手ごろなのでロングセラーの商品です。

穀物酢と米酢の違い

違いを知って穀物酢を活用しよう

穀物酢と米酢の違いは意外と知られていませんが、穀物酢が様々な穀物のブレンド酢であるのに対して、米酢は米のみから作られています。そのため、値段は少し米酢のほうが高くなりますが、穀物酢より米酢は香りが高く米との相性が良いことで知られています。そのため、すし屋などのプロは酢飯には米酢を使うのが常識です。米酢の豊かな香りは熱で飛んでしまうので加熱する料理には向かないのも特徴の一つです。

米酢は米が原料ですが、発酵させることで米の状態ではなかったアミノ酸や有機酸を大量に含みます。クエン酸の含有量も豊富なので疲労回復に効果的なのは、発酵による力です。豊富なクエン酸はダイエット効果や動脈硬化の予防など様々な健康効果が期待できます。米酢と穀物酢との一番の違いは、米酢のほうが香りが豊かで風味を良くしてくれる点です。煮込み料理には向きませんので浅漬けなどがおすすめです。

米酢と言えば米だけで作られた酢を指しますが、厳密には1000ml中に40g以上の米が使われていれば米酢と言っていいのです。そのため、米が100%のものは純米酢と呼んで区別されています。もちろん、純米酢のほうが米酢よりも高くなりますが風味の豊かさは純米酢のほうが高くなります。料理によっては純米酢にこだわるのがおすすめです。熱を通すとせっかくの風味が飛んでしまうので仕上げに使うのがポイントです。

酢飯に合うのは穀物酢より米酢!

酢飯に合うのは穀物酢より米酢です。料理の基本ですが、調味料と材料は同じ原料のものの方があうからです。当然、米に混ぜるのは穀物をブレンドしている穀物酢より米だけから作られている米酢のほうが相性が良いのです。すし屋などでは米酢にこだわりがあり、さらに砂糖や塩に独自のブレンドを合わせることでオリジナルの酢飯を作っています。基本的な酢飯に関しては、基本の調味料の量を守ると美味しい酢飯が作れます。

すし屋さんによってレシピは異なりますがオリジナルの酢飯にこだわっている店は多いようです。その中でもすし屋さんに教えてもらったレシピだと、酢に砂糖と塩に加えてほんだしと醤油を加えるそうです。チラシ寿司としても美味しい寿司酢の基本レシピとなり、紫蘇の葉や炒りゴマを加えるとそれだけで美味しい酢飯の完成です。お店によっては米酢にこだわらず穀物酢を使って酢飯を作るので、大切なのは相性です。

酢飯を作る機会は意外と多いと思います。チラシ寿司を作るときや手巻き寿司パーティーの際にも酢飯は必須です。酢飯を作るのは難しいと思っているかもしれませんが、黄金比さえ知っていれば失敗無く美味しい酢飯が作れます。黄金比と呼ばれる2合のお米に対して、米酢を40mlに砂糖20gと塩10gです。つまり米酢:砂糖:塩の割合が4:2:1になる計算です。事前に混ぜ合わせて米を冷ましながら混ぜるのがおすすめです。

穀物酢でピクルスを作る

穀物酢は便利

ピクルスはお店などでよく見かけますが、穀物酢さえあれば家でも手軽に作れます。パプリカやニンジン、キュウリと馴染みのある野菜を漬け込むだけでヘルシーで使い勝手の良いピクルスが完成します。おつまみや副菜にもぴったりで、さっぱりとしたい夏には重宝する一品です。ピクルスなどの漬物は時間がかかるイメージもあると思いますが、ピクルスなどの浅漬けは30分くらいでできるので他の料理を作っている間に完成します。

最近じわじわと人気が伸びているのがトマトのピクルスです。甘酸っぱいトマトを食べたい人にはおすすめです。人によっては穀物酢より米酢のほうがあうというレシピも目立ちます。ピクルスのレシピに多いのは穀物酢の量はお好みだとのことです。ハチミツとお酢だけを混ぜる簡単なレシピで美味しいピクルスが完成します。トマトのピクルスを作るときのポイントはトマトを湯剥きすることです。湯剥きすると味の染み方が違います。

ピクルスは簡単なレシピでも作れますが、本格的なピクルスを作りたい時にはレシピに工夫している人も目立ちます。本格的なピクルスのレシピは穀物酢にニンニクやローリエを加えて粒コショウにレモン、白ワインを入れるなど丁寧な味付けもあります。基本的には穀物酢や米酢に塩と砂糖を加えるだけでも出来ますが、そこに辛味や甘味、塩味などをプラスすることでワンランク上のピクルスが完成します。

穀物酢を使った人気のレシピ

穀物酢と米酢の違いは使い勝手の良さとも言えます。風味を重視する米酢は煮物には向きません。煮込むときには穀物酢のほうが値段的にもおすすめです。特に人気なのは鶏の手羽元煮です。安い手羽元が穀物酢とだしつゆだけで美味しく仕上がります。穀物酢の肉を柔らかくする力を借りることで、さっぱりとして食べやすい鶏の手羽元煮が完成します。

穀物酢が便利なレシピにはスープもあります。酸辣湯のように辛味に酸味を足すレシピの時には穀物酢がおすすめです。酸辣湯の特徴は塩分が控えめでも美味しく仕上がることなので、穀物酢の血圧を下げる効果と合わせて高血圧の人におすすめのレシピです。卵やタケノコなど色々な具材を合わせればさらに美味しく仕上がります。穀物酢を使ったスープは意外に多く飲み始めるとくせになる人が多いです。

穀物酢と相性の良い調味料はハチミツと醤油です。この二つを合わせたタレは色々な野菜とあいます。セロリのような味付けが難しい野菜にも相性が良くさっぱりといただけます。夏の暑い時期に食欲が落ちやすい人には穀物酢を使った味付けのレシピはおすすめです。ハチミツを加えることで疲労の回復効果も高まるので、夏バテする人は特におすすめです。穀物酢とハチミツのバランスを自分好みに仕上げます。

お肉を食べたいけれど脂っこいのは受け付けないという人におすすめなのが穀物酢を使ったレシピです。普通のトンテキのレシピの仕上げに穀物酢をかけるだけでさっぱりと仕上がります。肉を食べて体力をつけたいけど食欲がない、そんなときには穀物酢を使ったさっぱり肉料理のレシピがおすすめです。下味をつけるのも大切ですが、仕上げに穀物酢をかければ米酢などの豊かな風味を堪能できます。

おつまみも作れる穀物酢

穀物酢の特徴は様々な調味料との合わせ技でサポート役にも回れることです。酸味を効かせたいときには穀物酢は主役になりますが、他の調味料を引き立たせたいときにはサポート役としても大活躍します。例えばオイスターソースなどと合わせるとキュウリや竹輪などのちょっとした食材が立派なおつまみに大変身します。冷蔵庫の余り物を使って簡単におつまみを作りたい時におすすめです。

酢を使った料理は色々とありますが、意外と相性が良いのが発酵食品です。特に納豆はかけてみてら、ビックリするくらい美味しいのでおすすめです。人によってはポン酢をかける人もいますし、他の果実酢などもよくあいます。お好みで海苔やチューブのニンニクをちょい足しすればお手軽でビールにあうおつまみが完成します。納豆の効能はそのままに海苔や穀物酢の効能も取り入れられるので酒のあてにはぴったりです。

セロリを使って酢漬けを作ればビールにもワインにも合う万能おつまみに変身します。調味料は穀物酢に塩と本だしとかなり簡単なレシピです。他の葉物野菜でも美味しく仕上がります。キャベツやミョウガもおすすめです。すぐに食べても良いですが、穀物酢を使ったレシピは一晩、置いてから食べると味わい深くなっています。冷蔵庫に残っている色々な野菜で試してみるのがおすすめです。

穀物酢を飲むときの注意点

最近になって飲む酢が人気になりましたが穀物酢も飲めます。リンゴ酢などの飲む酢との違いは飲みやすさです。穀物酢はもともとが飲用ではないので飲みにくく感じる人も多いですが希釈すれば飲んでも問題はありません。穀物酢を飲むときの目安は5倍程度に薄めることです。タイミングとしては食前よりも食後がおすすめです。過剰に飲み過ぎると歯を溶かすこともあるので一日にコップに一杯くらいがおすすめです。

穀物酢を飲むメリットは消炎作用です。酢は身体で起きている炎症を鎮める作用があるので喉の腫れや口内炎などを鎮めてくれます。ただし、飲み過ぎは消化器の粘膜を荒らすので一日に一杯くらいを食後に飲むのがおすすめです。穀物酢でも飲むときにはハチミツを入れると飲みやすさがアップし、呼吸器系を潤す作用もあるので風邪で喉が痛むときには薬として昔から重宝されてきました。炭酸で割るのも飲みやすくなります。

穀物酢と飲む酢の違い

厳密にはりんご酢とりんご黒酢は違います。りんご酢はりんごで酢を作っているのに対して、りんご黒酢は黒酢を飲みやすくするためにりんご果汁を足した物になります。そのため、りんごの栄養価として注目のビタミンCやカリウムはりんご酢のほうが多く含まれます。ですが、黒酢に多いアミノ酸やミネラルはりんご黒酢のほうが多くなります。飲みやすさはリンゴ酢のほうが上ですがアミノ酸はリンゴ黒酢のほうが上です。

ブルーベリー黒酢も黒酢がベースでブルーベリー果汁を足した物になります。ブルーベリー酢は値段が高いものが多いので、求めやすいのはブルーベリー黒酢になります。ブルーベリーの割合が少なくても目の疲れに効くアントシアニンは含んでいるのでパソコン作業で目が疲れている人には疲労回復の効果も高いブルーベリー黒酢はおすすめです。身体の疲れは酸化作用からくるので抗酸化作用が高いブルーベリー黒酢は効果的です。

飲む酢の中でも人気を集めているのが柑橘類と合わせた飲む酢のシリーズです。柑橘類の果汁の酸味と合わせたお酢は女性を中心に人気を集めています。美容効果やダイエット効果に合わせて便秘の改善も期待できます。さらに柑橘類の抗酸化作用まで期待できるのでアンチエイジング作用も併せ持つスーパードリンクと言えます。さらにハチミツや果汁の割合には試行錯誤が重ねられ、かなり美味しいと評判です。

穀物酢のカクテル

カクテルには色々な種類がありますが、最近ではビネガーカクテルと呼ばれる穀物酢を使ったカクテルが人気を集めています。お酒を飲みながら健康になれる画期的なカクテルです。特に赤ワインとリンゴ酢で作ったカクテルはワインと飲む酢の酸味のバランスが絶妙で飲みやすいと評判です。赤ワインと飲む酢のポリフェノールの効果で抗酸化作用が一段と高まります。スライスした果物を浮かべるとさらに風味が豊かになります。

アルコールを使っていない女性向けのカクテルもありました。穀物酢は飲めても黒酢は飲みにくいという人も多いですが、ハチミツやフルーツジュースを使うことで、黒酢も飲みやすいノンアルコールカクテルに変身します。黒酢の中でも果実酢を使うと一段と飲みやすいカクテルになります。他にもラズベリー酢を使ったカクテルや普通にバーにあるようなカクテルをノンアルコールで再現しているレシピも多くあります。

穀物酢を使って飲みやすいカクテルに仕上がっているのは酸味のあるフルーツジュースを使っているレシピです。特にパイナップルジュースのカクテルは飲みやすいと評判です。パイナップルの酸味が穀物酢の酸味と相性が良くくせのないカクテルに変身します。オレンジジュースなども足すとバーで出されるような本格的なノンアルコールのカクテルが自宅でも作れます。

より本格的な穀物酢を使ったカクテルも人気です。ウォッカやアプリコットのリキュールを使って度数の高い本格的なカクテルを作っています。ベースのお酒を強くするときにはリンゴジュースなどが無難なカクテルに仕上がるのでおすすめです。普段からお酒を飲んでいる人におすすめなのは少し強めのカクテルに酢を取り入れたレシピです。

穀物酢で健康になろう!

穀物酢は基本的には様々な料理で活躍できる万能の調味料です。米酢との違いは風味なので、料理に豊かな風味をつけたいときには米酢を選ぶのがおすすめです。ですが、風味は熱で失われるので仕上げにかけるか酢飯などに米酢はつかうのがおすすめです。ピクルスにも穀物酢と米酢で好みのほうを使うとオリジナルのピクルスが作れます。飲む酢には様々な種類がありますが、酸っぱいのが好きな人は穀物酢も美味しいのでおすすめです。

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