たけのこの旬と出回り時期は?選び方と美味しい食べ方も紹介!
コリコリとした食感が美味しく人気のある「たけのこ」そのたけのこの旬の時期が何月のいつ頃かあなたは知っていますか?春にたけのこの限定メニューや商品が多く出ることから、春が旬の野菜というイメージがあるかもしれませんが、じつはたけのこの旬の時期は春だけではないんです。今回は、たけのこの旬は何月で出回る時期はいつ頃なのか?ということや、美味しいたけのこの選び方、お家でも美味しく食べられるおすすめの食べ方について詳しく調査しました!
目次
たけのこってどんな野菜?
たけのことは、竹の地下茎から出てる若い芽・・・まさに「竹の子」です。たけのこはイネや小麦などと同じイネ科で、原産地は中国です。日本へは江戸時代の1740年頃にやってきて当時から馴染みのある野菜です。日本での生産は、南の福岡県や鹿児島県、熊本県などの温かい地域が主な産地となっています。たけのこの種類にもよりますが、一般的に食されている孟宗竹(もうそうちく)は、東北より北の地域では育ちにくいこともあり、ほとんど生産されていません。
出荷は福岡県などの九州地方での生産が最も多いですが、国内での名産地としては京都の乙訓(おとくに)や大阪の木積(こつみ)でとれるたけのこは、普通のたけのこで感じられるような独特のえぐみがほとんど無く、実もやわらかく良質で料亭でも扱われています。
たけのこに種類ってあるの?
竹の種類は意外にも多く70種類ほど存在していますが、その中でも竹の若い芽をたけのことして食用にできるものはそのうちの数種類しかありません。その数少ない食用にできるたけのこの種類と何月に旬を迎えるのかなどを紹介していきます。
孟宗竹(もうそうちく)
一般的に最も多く流通しているたけのこが、この「孟宗竹」です。孟宗竹はずんぐりとした太さと大きさが特徴で、直径約10~15cmほどあります。太くてもやわらかいので食べやすく、香りの良いたけのこで、たけのこご飯や煮物や天ぷらなど幅広く料理に使うことができます。九州や四国、関西方面が主な産地です。
淡竹(ハチク)
皮が赤紫のような色をした、孟宗竹と比べて細長い形が特徴のたけのこが「淡竹(ハチク)」です。孟宗竹よりもアクが少ないので、あっさりとした味わいでアク抜きせず手軽に食べられるたけのこです。食感はシャキシャキとしていて、淡竹も孟宗竹と同じくさまざまな料理に使用されています。主な産地は近畿~九州にかけてですが、寒さに強いため北海道でも育つことができます。
真竹(まだけ)
やや細長く皮に黒い斑点があり、皮の表面に産毛が無いためツルッとした見た目が特徴のたけのこが「真竹(まだけ)」です。長さは約30~40cm程で、収穫されてすぐのものはアクが少ないのでさしみとして食べることもできますが、収穫時期を過ぎた真竹はアクが強いためアク抜きをしてから食べるようにしましょう。実はやわらかくコリコリとした食感で風味がよく、味は別名「苦竹」と呼ばれるようにえぐみと苦味があります。主な産地は近畿~九州にかけてです。
寒山竹(かんざんちく)
このたけのこを食べた殿様が美味しいと言ったことから別名「大名竹」とも呼ばれるたけのこが「寒山竹(かんざんちく)」です。やわらかくも歯ごたえのある食感で、アクも少なくたけのこの中でも一番味が良いと言われるほど上品な味わいの美味しいたけのこです。刺身や丸焼きなど、たけのこそのものの味を感じられるたべかたがおすすめで、主な産地は九州南部です。旬の時期は少し遅く、7月~8月中旬頃になります。
根曲がり竹
「根曲がり竹」は、主な産地が東北や北陸、北海道で、たけのこが芽をだす時期は雪が多く、その雪の重みによって曲がっていることから根曲がり竹と呼ばれるようになりました。別名「姫竹」とも呼ばれています。太さは1~1.5cmで、長さは20cm程の細身で、アクは少なく穂先がやわらかいのでとても食べやすいたけのこです。お味噌汁や煮物、ホイル焼きにする食べ方がおすすめです。旬の時期は5月下旬~7月頃になります。
たけのこの旬の時期は何月のいつ頃?
たけのこの旬の時期は何月かといいますと、種類によって変わってきます。一般的なたけのこ孟宗竹の最も美味しい旬の時期は春で3月~5月上旬頃にかけてです。4月~5月までは淡竹が、5月~6月上旬までは真竹の旬が訪れます。旬の時期のたけのこは、とても柔らかくほんのり甘味があります。旬の時期の採れたてのたけのこは、おさしみとしても食べられます。
旬のたけのこの出回る時期は何月のいつ頃?
では次に、たけのこの出回る時期は何月かといいますと、九州や四国などの早いところで11月の秋ごろから収穫がはじまり、早掘りたけのこと呼ばれるものが12月中旬頃から出荷されます。京都では2月中旬頃から出回るようになります。たけのこが安く出回る時期は、やはり3月~4月の旬の時期に最も多く出回ります。
秋が旬のたけのこもある!
たけのこの旬や出回る時期が春~初夏にかけていつ頃なのかわかったところで気になるのが「秋にはたけのこがとれない?」ということですが、じつは秋頃に旬の時期を迎えるたけのこ「四方竹(しほうちく)」があります。四方竹は、切り口が自然の状態で四角いことから四方竹と呼ばれるようになりました。シャキシャキとした歯ごたえとクセがないことから、幅広い料理に使うことができるたけのこです。
秋が旬のたけのこ四方竹の旬は何月のいつ頃?
主に高知県でとれる秋に旬を迎える珍しいたけのこ「四方竹」の旬はいつ頃なのかと言いますと、10月上旬~中旬にかけてで秋と言っても1ヶ月程度のほんのわずかな期間になります。
四方竹の出回る時期は何月のいつ頃?
四方竹も他のたけのこと同じく、収穫する時期が地域によって差があり、早いところでは9月下旬頃から収穫が始まり、11月上旬には収穫が終わります。ですので、旬ではない時期を含めても短い期間しか出回らない貴重なたけのこです。
また、四方竹は生のままだと非常に傷みやすいことや、皮を剥くと変色がすぐに始まってしまうことから生の状態で遠方への出荷ができないので、出回りにくい品種となっています。ですが、最近では水煮の状態で販売されていたり、ネットの通販を通して売られていることもあります。
美味しい旬のたけのこの選び方
美味しいたけのこの見た目は、表面の産毛がそろっていて皮の色が薄くツヤがあります。そして伸びすぎて先端が緑色になっていないものを選びましょう。たけのこは育ちすぎているとアクが強くなります。ですので、皮の色が濃いものや、伸びすぎているものは日に長い時間当たって育ちすぎている証拠なのでしっかりチェックしましょう。
たけのこは健康にいい!
たけのこには多くの食物繊維が含まれています。食物繊維には、便秘解消や大腸がんの予防、コレステロールの吸収を抑制し、体の外に排出させてくれる働きがあるので健康を維持するためにも、成人病予防にも効果のある食べ物です。また、満腹感も得られてその上ヘルシーなので美容にも効果があると言えるでしょう。
しかし、体に良くヘルシーだからと食べ過ぎてはいけません。食物繊維が豊富なたけのこを食べすぎると、水分を吸収する作用のある食物繊維が、胃の中で水分を吸収しすぎて便が硬くなり、便秘解消のはずが逆に便秘が悪化したり、その原因となってしまうので注意が必要です。他にも消化不良をおこして体調を崩す恐れがあるので気をつけましょう。
旬のたけのこの美味しい食べ方!
掘りたてなら焼きたけのこ
掘りたてのたけのこが手に入ったら絶対におすすめの食べ方が焼きたけのこです!皮のついたままの状態でたけのこを縦半分に切り、アルミホイルに包んだらオーブンなどでじっくり焼くだけです。食べる時には薄く切り、お好みで塩や醤油をつけて食べましょう。アク抜きなどの下ごしらえなどの手間いらずで、たけのこ本来の味が楽しめる食べかたです。
おつまみにも!自家製メンマ
自家製メンマはおかずにはもちろん、ラーメンのトッピングやおつまみになる常備菜としてとても優秀です。ゆでたたけのこを食べやすいサイズに切り、ごま油・みりん・中華スープ・酒・醤油で炒め煮するだけで作れるお手軽さも含めておすすめの食べかたです。
定番!たけのこご飯
旬のたけのこを使った料理といえば、やはり「たけのこご飯」が定番です。たっぷり入ったたけのこの風味が、ほんのり香るだしと醤油にぴったり。お米にいちょう切りに切ったたけのこを入れて、醤油・だし・みりん・酒・塩を入れてご飯を炊くだけで出来る意外にもお手軽なメニューなので、是非試してみてください。
まとめ:たけのこを旬の時期に美味しく食べよう
春と秋は旬のたけのこをGET!
たけのこの旬や出回る時期などたけのこについてさまざまな情報を紹介してきましたが、いかがでしたか?たけのこが旬の春や秋が待ち遠しくなった方もいるのではないでしょうか?春と秋には是非この記事を参考にして良いたけのこを選び、やわらかく風味の良い旬のたけのこをゲットして美味しくいただきましょう!