里芋の栄養成分と効果効能は?健康・ダイエットに最適な野菜!

煮物などの和食料理に欠かせない食材・『里芋』。そんな里芋はおいしいだけではなく、非常に豊富な栄養成分が含まれていることから、健康・ダイエットに最適な野菜として注目されています。では、里芋に含まれる栄養成分や、もたらしてくれる効果・効能とは一体どのようなものが挙げられるのでしょうか?今回は、里芋に含まれる栄養成分や期待できる効果・効能について徹底調査してみました!

里芋の栄養成分と効果効能は?健康・ダイエットに最適な野菜!のイメージ

目次

  1. 1栄養価満点野菜・『里芋』!
  2. 2『里芋』ってどんな野菜なの?
  3. 3里芋にはどんな栄養成分と効果・効能がある?
  4. 4里芋に含まれる栄養成分と効果・効能①カリウム
  5. 5里芋に含まれる栄養成分と効果・効能②ガラクタン
  6. 6里芋に含まれる栄養成分と効果・効能③ムチン
  7. 7里芋に含まれる栄養成分と効果・効能④食物繊維
  8. 8栄養価満点な里芋。気になるカロリーはどれくらい?
  9. 9《まとめ》里芋に含まれる栄養成分と効果・効能調査

栄養価満点野菜・『里芋』!

煮物などの和食に欠かせない食材・『里芋』。そんな里芋は栄養価満点な野菜として知られており、古くから多くの人々に愛され続けている野菜です。和食料理で大活躍の里芋ですが、一体どんな野菜なのか詳しくご存知でしょうか?そこでまずは、普段私たちが何気なく食べている里芋という野菜が一体どんなものなのかについて調査してみましょう!

『里芋』ってどんな野菜なの?

『里芋』とは、東南アジアが原産のタロイモ類の仲間でサトイモ科の植物のことを指します。茎の地下部分(塊茎)と葉柄を食用にし、葉柄は芋茎(ズイキ)と呼ばれています。日本への里芋の伝播はイネよりも早く、縄文後期と考えられています。また、里芋は、熱帯のアジアを中心として重要な主食になっている多様なタロイモ類のうち、最も北方で栽培されている植物として知られています。

昭和20年代の調査では、里芋の主な品種は、15品種群・35代表品種に分類されています。日本で栽培されている品種は、子イモでの休眠が必要な温帯適応した品種が多く、子イモが多数できる系統の『石川早生』品種群であり、国内生産の8割以上を占めるとされています。

里芋にはどんな栄養成分と効果・効能がある?

里芋という野菜については学べましたが、里芋にはどんな栄養価が含まれていて、どんな効果・効能に期待ができるのでしょうか…?そこで今回は、イモ類の中でもダイエット中にオススメな里芋に含まれる栄養と期待できる効果・効能について調査してみました。里芋には一体どのような栄養価が含まれているのか、また、その効果・効能についてしっかり学んでみましょう!

里芋に含まれる栄養成分と効果・効能①カリウム

里芋に含まれる栄養素の中で注目して欲しいのが『カリウム』です。里芋に含まれる『カリウム』は芋類の中でもトップクラスの含有量を誇るほど栄養価が高くなっています。では、里芋に含まれるカリウムは他のイモ類と比較して一体どれほど多いのでしょう?

里芋100gあたりに含まれるカリウムは640mgであるのに対し、さつまいも100gあたりのカリウム含有量は470mg・長芋100gあたりのカリウム含有量は430mg・じゃがいも100gあたりのカリウム含有量は410mgとなっています。この数字を見るだけでも、他のイモ類の100gあたりのカリウム含有量は400mg台であるのに対し、里芋は600mg台と、ずば抜けていることがわかります。

里芋に含まれている豊富な栄養成分の中でも特に高いとされている栄養価・『カリウム』には、体内の水分量を適切に保つために欠かせない栄養素です。カリウムには、過剰な『ナトリウム(塩分)』を排泄する役割があり、むくみや高血圧の予防・改善に効果が期待できます。また、『カリウム』には筋肉の収縮を正常に保つ作用もあります。

塩分が多いと、血液が詰まりやすくなってしまい、高血圧や脳梗塞などといった原因を引き起こす可能性があります。また、塩分に含まれている『ナトリウム』には余分な水分を残してしまいがちなのでむくみの原因ともなります。『カリウム』が豊富に含まれる里芋をたべることで、むくみ解消だけではなく血液サラサラ効果にも期待できるのなら美容・健康面で一石二鳥です!
​​​​​

里芋に含まれる栄養成分と効果・効能②ガラクタン

あまり聞き馴染みのない栄誉素と思いますが、里芋には『ガラクタン』という栄養素が含まれています。この『ガラクタン』という栄養成分は里芋独特のぬめりであり、炭水化物とタンパク質の結合した粘性物質です。里芋に含まれている『ガラクタン』という栄養成分は、免疫力を高め、ガン細胞の増殖を抑制してくれるといった効果に期待できます。

また、『ガラクタン』には血圧やコレステロール値を低下させる効果があります。加齢ともに血管壁に溜まるコレステロールをそのまま放置していると、心筋梗塞や脳梗塞・動脈硬化といった原因を引き起こす可能性があるので、おすすめです。血圧が高めの方や濃い味付けが好きな人ほど、積極的に摂取して欲しい栄養成分です。

『ガラクタン』は炭水化物とタンパク質でできていますが、たくさん摂取しても脂肪になりません。これは、人間の消化酵素の中には『ガラクタン』を分解できるものがないため、人間の消化酵素にガラクタンを分解できるものがないため排出されるのです。

里芋に含まれる『ガラクタン』には脳細胞を活性させる効果があるので、認知症や物忘れ防止にも効果が期待できるとされているので年配の方々にとって、うれしい効果が盛りだくさんです。漢方では、「里芋は肝臓・腎臓を補益する」といわれているほど栄養価が高い食材です。

里芋に含まれる栄養成分と効果・効能③ムチン

里芋に含まれているムチンは、タンパク質と多糖類が結合した栄養成分です。『ムチン』は、里芋の他にも山芋・納豆・オクラなどといったネバネバ食材にも多く含まれており、このネバネバ成分で、高い保水力とたんぱく質吸収の手助けをしてくれる効果があります。「保水力」と聞くと肌の潤いをパッと想像する方が多いでしょうが、実は胃壁や腸壁などの粘膜保護に役立つ要素です。

また、里芋に含まれている『ムチン』には、タンパク質の消化・吸収を高め、胃腸の働きを活性させることで潰瘍の予防やたんぱく質の消化吸収も助ける効果にも期待できます。さらに里芋に含まれている『ムチン』には唾液腺ホルモンの分泌を促進し消化を助けて、便秘解消効果にも期待できると言われているので、便秘気味の方にもオススメです。

里芋に含まれる栄養成分と効果・効能④食物繊維

里芋には『食物繊維』も豊富に含まれています。100gあたり、約2,3gの食物繊維が里芋には含まれており、他の野菜と比較すると、特別食物繊維の含有量が多いというわけではありません。しかし、ここで注目して欲しいのが里芋に含まれる食物繊維のバランスです。里芋に含まれる食物繊維のバランスは、不溶性食物繊維が1,5gに対し、水溶性食物繊維が0,8gです。

理想的な食物繊維バランスは不溶性食物繊維が2に対し、水溶性食物繊維が1です。つまり、里芋の食物繊維バランスは非常にバランスよく、含まれています。では、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の違いについてですが、『不溶性食物繊維』は水に溶けにくい繊維質であり、水分を保持し、便の量を増やして排便を促す作用があります。

一方、『水溶性食物繊維』は糖分の吸収速度をゆるやかにして食後の血糖値の急激な上昇を抑えたり、脂肪吸収を抑えるといった効果があります。このように、里芋には異なった食物繊維がバランスよく役立つので、便秘解消にも最適だとされています。

栄養価満点な里芋。気になるカロリーはどれくらい?

里芋に含まれる栄養成分や、もたらしてくれる効果・効能について学べたところで、次に気になるのがカロリーではないでしょうか?里芋をはじめとするイモ類といえばカロリーが高いイメージが強いと思いますが、里芋のカロリーは一体どれくらいなのでしょうか…?お次は、里芋のカロリーを他のイモ類と比較してチェックしてみましょう。

里芋と他のイモ類カロリー比較

まず、里芋100gあたりのカロリーは約58キロカロリーとなっています。続いて、山芋100gあたりのカロリーは約65キロカロリー・じゃがいも100gあたりのカロリーは約76キロカロリー・さつまいも100gあたりのカロリーは約132キロカロリーとなっています。

さつまいもと里芋のカロリーを比較すると里芋はさつまいもの半分以下のカロリーと低カロリーです。また、山芋やじゃがいもと比べても里芋はカロリーが低くなっており、イモ類の中でも低カロリーな食材であることがわかります。栄養価はバッチリで食物繊維も豊富なのにカロリーが低いとなれば、里芋はダイエット中におすすめな食材です。

《まとめ》里芋に含まれる栄養成分と効果・効能調査

里芋に含まれる栄養成分と効果・効能調査まとめのご紹介はどうでしたか?煮物などの日本食で欠かせない存在である里芋には、非常に多くの栄養成分が含まれており、期待できる効果・効能も多いことがわかりました。また、里芋は栄養価が高いだけではなく、低カロリーで食物繊維も豊富であることからダイエット中の方にもオススメの食材ということがわかりました。

特に、里芋に含まれる食物繊維のバランスはとても理想的なものであり、ダイエット中や便秘気味の方には積極的に摂取してもらいたい食材です。栄養価満点で低カロリーな里芋を食べて、健康的にダイエットを成功させましょう!

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ