いちごを離乳食に使えるのはいつから?スタート時期と与え方を解説!
赤ちゃんへの離乳食は時期によって食べさせていいもの、まだ食べさせてはいけないものが変わるので何かと気を使います。この時期、スーパーでもよく見かけるいちごは美味しいですが、果たして赤ちゃんにはいつから与えていいのでしょうか?またどんな状態にして与えたらいいのでしょうか?いちごは種がありますが、取ったほうがいいのでしょうか?そんないちごを使った離乳食について調べてみました。
目次
いちごはどんな果物?
ところで、いちごはいつから日本にあってどこから来たのでしょうか?いつからあるのかというと、いちごは江戸時代、鎖国中に渡来しました。現在のいちごはバラ科の多年草で通称オランダいちごと言い、オランダから日本にやってきました。そして明治時代になると日本各地でいちごは栽培されるようになりました。その以前のいちごは野生の野いちごだけでした。現在のいちごと比べると甘みの少なく果実も小さいものです。
いちごは栄養価が高く、特にビタミンCは豊富で、抗酸化作用のあるアントシアニンも多く含まれています。この他、いちごには腸内環境を保ってくれるペクチンやキシリトールも含まれています。赤ちゃんにとっては大切な栄養分になりますので、いちごは離乳食に積極的に取り入れていきたいです。
いちごの定番の食べ方は生食で、コンデンスミルクをかけたり、ヨーグルトに混ぜたり、牛乳をかけて潰して食べるなどです。近年はいちごを凍結乾燥させ、チョコレートをかけたお菓子も出回っています。また、いちごはケーキや大福などの材料になることも多いです。
また、いちごの実だと思って普段食べている部分は花托の発達した花の一部で、いちごの種と思っているつぶつぶがいちごの実なのです。また、いちごは木になるものではないので、植物の分類から言うと野菜に分類されるそうです。身近な食べ物であるいちごも案外知られていないことも多いのです。
いちごの旬はいつからいつまでなのかですが、10月から5月とすごく長いです。確かにいちごはかなり長い間スーパーの店頭で見かけます。それはいちごの品種が多いからです。日本で栽培されているいちごは、なんと約20種もあるのです。
離乳食の時期について
離乳食期とは赤ちゃんが母乳や育児用ミルク等の栄養から幼児期の食事に移行する、約8ヶ月ほどの過程のことをいいます。この間に赤ちゃんは、乳汁を吸って飲み込むことから、舌を動かしたり、食べ物を飲み込んだり、食べ物を歯茎でかみつぶしたりとめざましく発達していきます。その発達に合わせて食べられる食品の量や種類もだんだんと多くなり、献立や調理の仕方も変化していく必要があります。
いつから離乳食を開始したらいいのかということですが、目安として5.6ヶ月と言われていますが、本来は首のすわりがしっかりしている、支えてあげれば座れる、食べものに興味を示す、スプーンなどを入れても舌で押し戻すことがが少なくなるなどの状態になった時で、赤ちゃん個人個人によって違いますので、その見極めが必要です。赤ちゃんの味覚が発達していく時期だからこそ、離乳食期は食べ物に気を使って与えたいものです。
離乳食初期
離乳食初期は目安として生後5.6ヶ月の2ヶ月間です。様子を見ながら1日1食、午前中の授乳前に始めます。初めはつぶしがゆ1さじずつから始め、だんだん量を増やしていきます。おかゆに慣れたらすりつぶした野菜、豆腐、白身の魚と進めます。離乳食初期のこの時期は離乳食で栄養を取るというよりは、食べるということに慣らす期間です。味付けなどは必要なく、野菜や魚など素材のおいしさをそのままに食べさせてあげましょう。
初めての食材を食べさせるのは午前中にし、1回に1つだけにしましょう。そうすれば、万が一アレルギーがあった場合でも医療機関にもかかることができますし、何が原因だったのかもわかります。いつから2回食にしていいのかですが、1ヶ月を過ぎ、離乳食に慣れてきた頃と言われています。
離乳食初期のいちごについて
いちごはいつから赤ちゃんに与えられるのかですが、いちごは離乳食の初期から与えることのできる食材と言われています。いちごはほとんどアレルギーを起こすことはありません。しかし、心配ではあるので最初のうちはいちごを加熱して与えてください。ビタミンCは熱に弱いので失われてしまいますが、離乳食初期は栄養摂取が目的なのではなく、食べ物に慣れることが目的なのでいちごは安全に加熱してあげてください。
また、いちごはつぶして、裏ごししたものを食べさせましょう。いちごの種は、のどごしに影響しますし消化もよくないので、種を取り除くか裏ごししてください。
離乳食中期
いつから裏ごしは不要になるかというと離乳食中期からです。今まで裏ごししていたものを野菜などは小さなみじん切り程度にしていきます。ただし舌で押しつぶせるくらいの柔らかさにしてあげてください。いつから離乳食中期への移行させるかですが、目安は、口をモゴモゴ動かせているか、2回食が安定してきて主食とおかずを合わせて子ども茶碗半分くらい食べられているか、離乳食を嫌がらずに食べられているかといったものです。
小さなみじん切りがクリアできるようになったらだんだんと大きめにしていってください。離乳食中期になると鶏肉や鮭なども食べれるようになり、食べられる野菜も随分増えます。それに従い離乳食のメニューも広がっていきます。
もし、口から出してしまうとか下痢をしてしまうといった場合には離乳食中期から初期のメニューに戻ってください。進めてまた戻ってと繰り返すうちに、赤ちゃんはだんだんと離乳食中期のものに慣れていくはずです。
離乳食中期のいちごについて
離乳食中期はいちごの種を取り除いたり裏ごしの必要はありません。いちごはヘタを取ってやや形が残っているくらいにつぶしてあげてください。ただし、赤ちゃんがいちごを嫌がる場合は種をとってあげてください。いちごを食べれるようになるかもしれません。
離乳食後期
離乳食後期に当たるこの時期の赤ちゃんはハイハイしたり、つかまり立ちしたり、歩き出したりとものすごいスピードで成長していきます。よってお腹の空いた赤ちゃんにとって、離乳食は後期になると日に3回になり、おやつも1回程度必要になります。口の周りの筋肉も発達し、舌も上手に動かせるようになります。だんだんと手づかみ食べもできるようにメニューにも取り入れていきたいです。野菜スティックなどがおすすめです。
いつから中期から後期への移行させるのかの目安ですが、食べることへの意欲がある、舌で食べ物をつぶせるようになっている、おすわりが上手にできるといったものです。離乳食後期では歯茎でつぶせる程度の柔らかさで3〜5ミリくらいの大きさにしてあげてください。離乳食後期になると赤身や青身の魚や牛肉、豚肉も食べられるようになります。野菜は筋の強いもの以外ほとんど食べられるようになります。
栄養のメインがミルクから離乳食へと変わるタイミングが離乳食後期です。たくさん食べてくれればいいのですが、赤ちゃんに好き嫌いが出てくる時期でもあります。緑の野菜など、なかなか食べてくれない食材は好きな食材と組み合わせたり、パサパサする食材はとろみをつけてのどごしを良くしたりと工夫してみましょう。
一度食べなかった野菜なども、久々に出すと食べたり、逆にこれまで食べていたものを食べなくなったり、この頃の好みは安定しないようです。なので諦めずに何度もチャレンジしてみてください。
離乳食後期のいちごについて
離乳食の後期は手づかみ食べを始める赤ちゃんも出てくる時期です。よっていちごを手で掴みやすいように5.6ミリにカットしてあげてください。
離乳食完了期
この時期の離乳食は3回とおやつが2回になり、生活のリズムを整えていく時期です。手づかみ食べも本格的になりますので、手で食べられるメニューをどんどん取り入れていきましょう。牛乳やフォローアップミルクも飲ませるようにしたいです。ここまでくるとほとんどのものが食べられるようになってきます。親の食べる料理を小さめにしたり、薄味にしたりする程度で済むようになります。
いつから離乳食完了期を終え、幼児食にしていいのかですが、目安としてきちんとモグモグできている、お腹の調子が良い、卒乳または授乳がほぼなくなったというものです。時期は1歳前後と言いますが、これは個人差がものすごくあるものだと言います。なのでいつということはできません。その子のペースに合わせてやっていきましょう。
離乳食完了期のいちごについて
この時期までくるといちごはヘタを取っておけば、特に気をつけることはありません。いちごは手づかみでどんどん食べてくれることと思います。
いちごの嫌いな子にはどうしたらいいのか?
大人にとっては美味しいいちごですが、酸っぱさが勝って食べられない子も少なからずいます。その場合はいちごのへた側3分の1ほどを落として食べさせてみてください。いちごは先端の方が甘いのです。また、離乳食初期ならつぶして裏ごししたいちごに粉ミルクを混ぜても食べやすくなります。
いちごの離乳食初期のレシピ
とろとろいちご
いちごを水洗いし、ヘタを落とします。いちごを鍋で柔らかく煮て、すり鉢やフォークなどで細かくつぶします。それを裏ごしし、いちごの種を取れば出来上がりです。とろとろいちごは冷凍して保存することもできますが、1週間程度で使い切ってください。
いちごの酸っぱさにびっくりして口から出してしまうような場合は、お湯で薄めて与えてみてください。とろとろいちごは他の食材と混ぜたりして使えますので、冷凍庫にストックしておけば便利な離乳食メニューです。
いちごミルクのとろとろ
高野豆腐をおろし金でおろし、粉ミルクと一緒に耐熱容器に入れ電子レンジで20秒ほど加熱します。これにいちごのとろとろを入れれば出来上がりです。高野豆腐が入っているのでタンパク質もしっかり取れます。いちごにとろみがついて、ミルクでまろやかになって食べやすい離乳食初期のメニューです。
にんじんいちご粥
にんじんをやわらかくゆで、裏ごしします。いちごも裏ごしして種を取りにんじんに混ぜます。いちごの酸味とにんじんの甘みが合うので良く食べてくれる離乳食です。果物と野菜の両方を摂取できる栄養価の高いメニューです。
いちごの離乳食中期のレシピ
いちごミルクゼリー
いちごは2〜3mmにカットして水と一緒にを入れて沸騰させます。これに寒天を入れよく混ぜます。これを加熱したまま粉ミルクを少しずつ入れて溶かしていきます。これを器に入れ冷蔵庫で冷やし固めれば出来上がりです。ぷるぷるの離乳食中期のデザートです。
いちごチーズ
いちごを水洗いしヘタを取り、適当な大きさに切ってボウルに入れ、スプーンの背でつぶします。カッテージチーズと粉ミルク混ぜてからつぶしたいちごと混ぜ合わせれば出来上がりです。パンに挟んでサンドイッチにしたり、みかんやりんご、バナナなど他の果物を加えても美味しいメニューです。
ヨーグルトいちごパン粥
いちごは裏ごしして種を取り除いてからプレーンヨーグルトと混ぜ合わせます。食パンを耳を取り細かくちぎり加え、しばらく置きトロトロになるまで混ぜ合わせれば出来上がりです。ヨーグルトといちごの組み合わせが美味しい離乳食中期メニューです。
いちごの離乳食後期のレシピ
いちごバナナのパンケーキ
いちごを水洗いし、ヘタを切り取り細かく切ります。このいちごとバナナをボウルに入れ、スプーンの背でつぶします。これにきなことヨーグルトを入れて混ぜ合わせます。さらにこれに小麦粉を加え、泡だて器でダマがなくなるまでよく混ぜます。フライパンを温めてバターを溶かし、先ほどの生地をスプーンですくいフライパンに落とし、弱火で両面に焼き色が付くまで焼けば出来上がりです。いちごの甘酸っぱいパンケーキです。
いちごとバナナのサンドイッチ
いちごを水洗いしヘタを切り取り、薄くスライスします。バナナは細かくフォークでつぶします。食パンの耳を切り落とし、半分にカットします。これの内側にバナナを塗り、いちごを挟み、食べやすい大きさにカットすれば出来上がりです。水切りヨーグルトやスライスチーズを挟むとさらに美味しく食べられます。手づかみ食べしやすい離乳食後期におすすめのメニューになります。
いちご風味のスイートマッシュ
さつまいもをやわらかくゆでて、熱いうちにつぶします。いちごはヘタをとり裏ごしします。さつまいもが冷めたらこの上にいちごをかけます。炭水化物とビタミンの両方がとれて栄養価が高いです。さつまいもの甘さが食べやすい離乳食です。便秘の時にもおすすめの離乳食後期メニューです。
いちごの離乳食完了期のレシピ
いちご蒸しパン
ボウルにいちごを入れてフォークでつぶします。牛乳にホットケーキミックスとつぶしたいちごを入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。これをシリコンカップに入れ、蒸し器で12~13分強火で蒸します。竹串などで刺して何もついてこなければ完成です。離乳食完了期のおやつにぴったりのメニューです。いちご以外にも果物はもちろん、ほうれん草などの野菜やミックスベジタブルを入れても美味しいです。
まとめ、いちごを離乳食に使う場合
いちごは栄養価も高く、アレルギーも起こしにくいことから離乳食の初期から与えられる食材です。いちごの種がつぶつぶしていて、舌触りが気になる赤ちゃんもいるかもしれませんが、その場合は裏ごししてみてください。いちごの酸っぱさに驚いて口から出してしまうような場合は、少し砂糖を加えるか初期の場合はお湯で薄めてみてください。
その他気をつけることは、時期によって食べられるいちごの大きさを変えてあげることぐらいです。いちごは体にとてもいい食材ですし、大概の子どもは大好きです。いちごの綺麗な赤い色で食事が華やかになり食欲も出るかもしれません。また、デザートがあると頑張って嫌いな野菜でも食べられる子もいます。そんな便利ないちごですので、をぜひ離乳食に取り入れてみてください。