2022年10月12日公開
2024年05月26日更新
カレーに入っている葉っぱの正体は?種類や期待できる効果も紹介
カレーに葉っぱが入っているの見たことがありますか。本記事では、その葉っぱの正体や入っている理由、カレーに入れることのメリットや使い方を紹介します。カレーに入っている葉っぱについて詳しく知り、自分で作る時の参考にしてください。
目次
カレーは、お店でも自宅でも食べる機会が多く、身近な料理のひとつです。一般的なカレーは作り方も簡単で、カレールーもさまざまなものが販売されています。
具材やスパイスなど、アレンジ次第で味わいを変化させることができる点は、カレーの魅力です。ただし、いつもの味に飽きて、ひと手間加えたくなることもあるでしょう。
この記事では、カレーに入っている葉っぱと言われるローリエの使い方や種類について、解説しています。また、カレーにローリエを入れることで得られる効果についても解説しているため、この記事を読むことで、ローリエについて詳しく知れるでしょう。
真似したくなるカレーのレシピも紹介しているので、参考にしてみてください。
カレーに入っている葉っぱはローリエ(ローレル)
カレーに葉っぱがトッピングしてあるのを見たことがありますか。このトッピングされた葉っぱには、ローリエがよく使われます。添えるだけでなく、ルーに入っていることもあるでしょう。
ローリエはフランス語で、英語ではローレルといいます。主に、地中海沿岸が原産とされるハーブの1種です。
このローリエは、どういった使い方があるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
ローリエの使い方は?
ローリエは、料理の隠し味として使われることでよく知られています。カレーやシチューなどの煮込み料理が定番ですが、肉の下ごしらえや魚料理にも相性がよいです。
また、お茶として楽しむこともできます。ハーブオイルとして保存しておくこともできるため、パスタやサラダに混ぜたり、パンに塗ったりしてアレンジできるでしょう。
さまざまな場面で活躍できるローリエですが、ローリエ独特の香りや風味が強いので、使い方や使用量には注意が必要です。
カレーに入れるローリエの種類
ローリエをカレーに入れる際、どのタイプのローリエを使えば良いか、迷うこともあるでしょう。続いては、カレーに入れるローリエの種類をタイプ別に紹介していきます。
葉
ローリエには、シネオールやリナロールとなどが含まれています。この成分によって、ローリエ独特の香りがするようです。
調理に使うローリエは、葉っぱを乾燥させた状態が一般的ですが、生の葉っぱも流通しています。生の葉っぱは苦味が強いですが、乾燥させると苦味や香りがマイルドになります。
使用料が調整しやすいので、カレーには乾燥させたローリエがおすすめです。
1枚1枚の香りが強いので、調理に使うときは葉っぱをたくさん入れる必要はありません。目安は4人前に1枚程度がよいでしょう。
パウダータイプ
調理に使うローリエは、葉っぱの状態のものを想像する方もいるのではないでしょうか。乾燥させたローリエの葉っぱは、葉っぱの状態のほかに、パウダータイプも売られています。
パウダータイプは、肉の下ごしらえなどによく使われます。使い勝手がよいですが、煮込み料理には向いていません。煮込み料理にパウダータイプを使うと、入れすぎたときに取り出すことが難しいです。
パウダータイプがない場合は、葉っぱを細かく刻むことで代用できます。ただし、ローリエは細かく刻むと香りが強く出るため、量を調整しながら使いましょう。
煮込み料理には、葉っぱの状態ものがおすすめです。料理に合わせて使い分けてみるとおもしろいですね。
カレーにはいつローリエを入れる?
では、カレーにローリエを入れるときは、どのように調理すればよいのでしょうか。
カレーのレシピの一般的な手順では、肉や野菜などの具材を炒め終わった後に、水を入れて煮込んでいきます。この、水を入れるタイミングでローリエを入れるとよいでしょう。
ローリエの香りをより引き立たせたいときは、具材と一緒に炒めるのもおすすめです。
また、ローリエの葉っぱに切り込みを入れると、香りがより強くなります。葉っぱを半分に折ることでも同様の効果があります。
パウダータイプは気化しやすいので、水と一緒に入れると香りが薄くなってしまいます。そのためパウダータイプの場合は、仕上げのタイミングで入れるとよいです。
カレーからローリエを取り出すのはいつ?
せっかくローリエの葉っぱを入れても、取り出すタイミングによって思い通りの風味にならないことがあります。入れるタイミングと同様に、取り出すタイミングも重要です。
ローリエは、時間が経つと苦味やえぐみが強く出てきます。一緒に長く煮込まずに、カレーの完成直後に取り出すとよいでしょう。
カレールーを入れて混ぜるときに、鍋の底に沈まないように混ぜると取り出しやすくなります。カレールーの中からローリエの葉っぱを探し出すのが難しいときは、カレールーを入れる前に取り出しておきましょう。
カレールーを入れる前に取り出しても、完成直後に取り出す場合と比べて、風味には大差ありません。
カレーにローリエを入れたときに期待できる効果
ここまで、カレーに入れるときのローリエの使い方について紹介しました。カレーにローリエを入れることで、いつものカレーと味を変化させることができます。仕上げに飾ってみてもおしゃれですね。
このように、カレーは、ひとつ工夫をするだけで違ったアレンジを楽しむことができます。
ハーブの一種として知られるローリエは、料理や健康にさまざまな効果をもたらしてくれます。ここからは、カレーにローリエを入れることで得られる、嬉しい効果をいくつかご紹介します。ローリエについてさらに詳しく知っていきましょう。
魚や肉などの臭みを消す効果
カレーを作るときに、豚肉や牛肉などを使うことが多いです。生の肉の独特の臭みが気になる時に、ローリエを使いましょう。
ローリエには、肉の臭みを消す効果があります。
肉の下ごしらえの段階で、パウダータイプのローリエを肉に揉み込むことで、生臭さが消えてローリエの風味をしっかり付きます。しっかり揉み込むことで、ローリエの風味も引き立つので、清涼感を感じることができます。
肉の臭みを消そうとして多く揉み込むと、ローリエの風味が強くなりすぎてしまうので、量は調整してください。
肉だけでなく、魚の臭みを消す効果もあるので、魚を使う料理でも活躍してくれます。
ローリエを入れることで、肉や魚の臭みが消えて味わいが深くなるので、より美味しいカレーができるでしょう。
香りや風味づけ
ローリエは、カレーに香り付けをする目的に使われることもあります。
ローリエがあるのとないのとでは、完成後のカレーの風味が変わるため、いつもハーブを使わないという方は一度試してみてください。料理に香り付けがしてあると、同じものでも特別感が出せるでしょう。
また、香りが強いローズマリーやタイムなどのハーブを、ローリエの代わりに使うこともできます。それぞれ特徴があるので、量や使い方は注意してください。
もちろん、カレー以外のさまざまな料理にも香り付けとして使うこともあります。ピクルスに一緒に漬けることもよくあるようです。
防腐効果
ローリエをカレーに入れることで、香りの成分を移すことができます。
この成分には、防腐効果があると言われていて、ヨーロッパでは古くから防腐効果のあるハーブとしてローリエを使っていたそうです。
また、虫よけ効果もあるので、米びつにローリエの葉っぱを数枚入れるだけで効果が得られるでしょう。
ローリエを使ったカレーのおすすめレシピ
ローリエはカレーに入れるだけで、味わいや効果がいくつも増えることが分かりました。ローリエの嬉しい効果を知ると、実際に食べてみたくなりませんか。
使う食材やスパイスで、何通りもの味が作り出せるのがカレーの魅力のひとつです。ローリエは、多くのカレーで使われていて、レシピは何通りもあります。
ここからは、一度は作りたくなるカレーのレシピをご紹介します。調理工程や準備する食材が分かりやすく記載されているので、すぐに真似できるレシピです。ローリエを活用して、カレーのレパートリーを増やしましょう。
10分でできる♪本格さば缶カレー
炒めた玉ねぎの甘みと香ばしさ、さばのジューシーな味わいがスパイスと合わさり、ごはんと相性抜群です! 動画にはピクルスの作り方ものせていますが、こちらでは割愛させていただきます。
キッチンにさば缶を常備しているご家庭も多いでしょう。さば缶はカレーとも相性抜群です。
市販のカレールーは使用せず、スパイスで調理していきます。一見難しそうですが、時間はかかりません。さば缶を使って、簡単に本格的なカレーが完成します。
インド人直伝の本格チキンカレー
「スパイスからカレーを作ってみたいけど、スパイスを用意するのが大変そう」・・・という方のために、スーパーやショッピングセンターで手に入りやすい材料で作るレシピになっています。
こちらは、インド人直伝の本場のカレーレシピです。スパイスからカレーを作ってみたい方は、まずはこのレシピを参考にするとよいでしょう。
本格的なカレーなので、用意するスパイスは多いですが、慣れたころにアレンジに幅が出せるためおすすめです。
『鶏肉とズッキーニのカレートマト煮込み』ご飯・パンにも合う!
夏野菜であるズッキーニとトマトがたっぷりのレシピです。ほかのカレーのレシピとは少し違って、トマト煮込みにカレーの風味を足したものです。夏野菜が旬のタイミングで、食べたい1品ですね。
煮込む時間は長いですが、しっかり煮込むことで味が染み込み、鶏肉もやわらかくなります。
ローリエがなくても作ることができますが、あるのとないのとでは風味が違います。レシピのように、ローリエも入れて作ってみてください。
カレーにローリエを入れてみよう
カレーに入っている葉っぱ、ローリエの正体について紹介しました。
いつものカレーにローリエを入れるだけで、特別なカレーを作ることができます。ワンランク上の風味にやみつきになるでしょう。
味の好みはそれぞれですので、量や使い方の組み合わせを試して、自分にぴったりのアレンジを見つけてみましょう。スパイスとの組み合わせを変えてみるのも面白いですね。
お茶やハーブオイルといった、カレー以外の楽しみ方もありますので、キッチンにローリエを常備しておいてはいかがでしょうか。