2022年09月02日公開
2024年11月27日更新
枝豆には虫が付きやすい?見分ける方法や対策方法などを紹介
枝豆にはどうして虫がつくのでしょうか。本記事では枝豆につきやすい虫や、枝豆についている虫を確認する方法を紹介しています。スーパーなどで、虫がついていない枝豆を購入したいと考えている方は是非、この記事を参考にしてください。
目次
「どうして枝豆には虫がつきやすいの?」
「枝豆につきやすい虫の種類は?」
「どの枝豆に虫が入っているのか、確認する方法を教えてほしい」
枝豆につきやすい虫に関する、このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、枝豆に虫がつきやすい理由やその虫の種類、枝豆に虫が入っている場合の確かめ方、虫がつかない枝豆の栽培方法などを詳しく紹介します。
この記事を読むことで、枝豆に虫がついている時の対処法や虫のつかない枝豆を栽培するコツを知ることが可能です。また、その情報を元に、枝豆についている虫を上手く避けられるようになることでしょう。
虫のついていない枝豆を購入したい方は勿論、枝豆を栽培中の方も是非、この記事を読んでみてください。
枝豆に虫がつきやすい理由
枝豆はさやに包まれていることから虫が潜みやすくなっており、自家栽培したものだと三分の一の確率で虫が入っていると言われています。大抵は、さやを剥くまで虫の存在に気がつかない場合がほとんどです。
無農薬で栽培された枝豆には高確率で虫が潜んでおり、農薬を使用した場合であっても虫の混入を防ぐことは難しいと言われています。勿論、農家や販売者が店頭に並べる前に検品していますが、完全に虫を取り除くことは厳しいため、食べる前に枝豆をしっかり洗いましょう。
枝豆に付きやすい虫の種類
アブラムシやカメムシ、ヨトウムシなどの虫は枝豆のさやの中に卵を産むため、枝豆に入っているのはほとんど芋虫のような見た目の幼虫です。特に気をつけないといけない虫は6~10月頃に発生しやすいメイガで、その幼虫が枝豆を食べることでさやが変色してしまいます。
アブラムシがついていた場合は葉や茎のあたりがベタベタしており、蛾の幼虫であるヨハスモンヨトウが葉の裏側だけを食べるとその葉がやや白く透けて見えるといった特徴があります。また、梅雨が明けた頃にはハダニが大量に発生するので、気をつけましょう。
虫入りの枝豆を食べても大丈夫?
虫の存在に気がつかず枝豆と一緒に食べてしまった場合、健康上の問題はないのか、心配になるのではないでしょうか。枝豆についている虫は人間の体に害を与える物質は持っておらず、胃で消化されるため、もし枝豆と一緒に虫を食べてしまったとしても変な味がするくらいで健康上の問題は何もありません。
また、枝豆を茹でる際に高温でしっかり加熱さえすれば、仮に虫が菌を持っていたとしても滅菌されるため、腹痛など体に異常をきたすことはないと言われています。
枝豆に虫が入っている場合の確認方法
上記で説明した通り、虫がついたまま枝豆を食べたとしても健康上の問題はありませんが、できることなら虫は食べたくないと思う人が多いのではないでしょうか。さやが変色していれば枝豆の中に虫がいる確率が高いと分かりますが、変化が見られない場合は外側から判断できません。
では、どのように枝豆のさやの中に虫が入っているのかを判断すればいいのでしょうか、これから四つの項目に分けて詳しく説明していきます。
水につける
さやの中に虫が入っている場合は実を食べられているため、他の枝豆より軽いことから水に浮いてきます。生のまま枝豆を食べる際は、水やお湯を張った大きめのボールなどに枝豆を入れて、浮き上がってきたものを取り除いてください。
さやの中に虫がいない場合でも水に浮くことはありますが、レンジで温めるよりもみずみずしく仕上がるので、水洗いしておきましょう。
虫ホールがないか確認する
目視で虫が入っているか調べる際は、虫ホールと呼ばれている小さな穴や茶色もしくは黒色に変色した部分がないか確かめてみてください。虫ホールがある場合は、枝豆の中に虫が入っている可能性が高く、たとえ虫がいなかったとしてもさやの外から養分を吸い取られ、味が損なわれているので取り除いておきましょう。
お湯で茹でる
枝豆を丁寧に水洗いしてからたっぷりのお湯を張った鍋で茹でている最中に、浮いてくる枝豆にも虫が入っている可能性が高いので確かめてみてください。なお、さやの先をハサミなどで切ってから茹でると虫が外に出てきやすくなり、短時間で茹でることで適度な硬さの枝豆が出来上がります。
また、冷凍されている枝豆もレンジで加熱して解凍するのではなく、お湯で茹でたり流水で解凍して、浮いてきた枝豆を取り除く方がいいでしょう。
さやを剥いて調理する
混入した虫をより確実に取り除きたい場合は、枝豆のさやを剝いてから調理するといいでしょう。あらかじめさやを剥いておくことで、子どもや高齢者が枝豆を食べやすくなるといったメリットにも繋がります。
さやを剥いた枝豆は日持ちしないので食べる直前に調理し、食べ切れなかった際は冷蔵もしくは茹でてから冷凍しておきましょう。なお、それでも枝豆の味や食感が損なわれてしまうので、調理後はできるだけ早く消費してください。
購入した枝豆に虫が入っていたらクレームは入れても大丈夫?
スーパーなどで購入した枝豆に虫が入っていた場合はクレームを入れても大丈夫なのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
枝豆に虫が混入していたため、メーカーに問い合わせたところ、しっかりと対応してくれたなどの事例もありますのでご安心ください。なお、メーカーによってはクレーム対応の時に商品を回収することもあるので、問い合わせる際は虫の入った枝豆をしっかり保管しておいてください。
これまで紹介した通り枝豆には虫がつきやすいことから、「よくあること」と割り切ってクレームを入れない人もいれば、それでも虫が混入しているのは嫌だからと問い合わせる人もいます。
仮にクレームを入れたとしても上記のようにきちんと対応してくれることもあるので、メーカーに問い合わせをしても問題ないと言えるでしょう。
栽培している枝豆に虫がつかないようにする対策方法
栽培している枝豆に虫がつかないようにするには防虫ネットを被せたり、アルミ箔を近くに敷いたり、木酢液スプレーやコーヒースプレーを散布するといいでしょう。もし、枝豆に虫がついてしまった際はそれぞれの虫に特化した虫除けスプレーを散布してください。
もし、農薬や虫除けスプレーを使用したくない場合は粘着シートで虫を駆除し、被害に遭った部分を取り除きましょう。葉などに虫や虫の卵がついていないか、毎日観察することで被害を防げるのではないでしょうか。
また、土づくりの段階でも、枝豆に虫がつかないようにする対策があるので、これから詳しく説明していきます。
堆肥を少なめにする
枝豆を栽培する際に肥料を与えすぎると、葉が生い茂ることで苗の風通しが悪くなります。そうなると虫の住処になりやすくなると同時に、潜んでいる虫を見つけにくくなるので、特に有機肥料や窒素分の配合が多い肥料、堆肥は少なめにしておきましょう。
また、枝豆の株が弱っていると虫に狙われやすくなるため、株を守るためにも未熟な堆肥は入れないようにしてください。
一から土づくりを行う
枝豆につきやすい虫がすでに土の中にいることがよくあるため、枝豆を栽培する際には清潔な土を使用し、一から土を作ってください。種まきの三週間前に上質な堆肥を少しだけ混ぜ、二週間前には石灰を入れて耕しておき、一週間前に元肥を入れます。ヨトウムシなどの害虫対策として、コーヒーを土の中に混ぜておくのもおすすめです。
枝豆に虫がつく理由を理解して対策しよう
透過光などを使って検品してもなお、冷凍食品の枝豆にも虫が入っていた事例があることから完全に虫の混入を防ぐことは困難だと言えます。体に良くて美味しいからこそ虫がつきやすい野菜となっているので、そのことを理解した上でしっかり水につけたり、茹でるなどして枝豆のさやの中に虫が入っていないか、確かめてみてください。
また、枝豆を栽培する際は一から土づくりをするなどの対策を実践し、虫が寄りつかない美味しい枝豆を作りましょう。