2022年07月22日公開
2024年05月24日更新
トマトは腐るとどうなるのか?見分け方や痛みづらい保存方法も紹介
トマトが腐るとどうなるのかご存知でしょうか。本記事では、トマトが腐る原因や傷んだり腐ったりしたトマトの見分け方、傷みづらい保存方法を紹介しています。トマトをよく食べたり、料理に使うことが多い人は、ぜひチェックしてみて下さい。
目次
「トマトは、腐るとどうなるの?」
「トマトは、どれくらいまでの傷み具合までなら食べられるの?」
このように、トマトの管理方法や賞味期限に疑問がある人もいるのではないでしょうか。
本記事では、トマトが腐る原因と、傷んだり腐ったりしたトマトの見分け方を紹介します。それに加え、トマトの賞味期限や保存方法なども併せて紹介しています。
この記事を読むことで、トマトが腐る原因とその対処法を知り、美味しくトマトを食べたり、調理したりできるようになります。傷んだり腐ったりしたトマトの見分け方も知れるため、体調を崩すリスクも避けることができるでしょう。
トマトをよく食べたり調理したりする人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
種類が豊富で良く食卓にも並ぶトマト
トマトは、そのままで食べたり、さまざまな料理にも使えたりすることから、出番の多い人気の食材です。種類が豊富にあり、食事に彩を加えられるため、食卓に並ぶことも多いでしょう。
トマトは人気がありますが、水分が多くて柔らかく、デリケート面もあります。そのため、すぐに腐るという特徴もある食材です。
トマトが腐る原因とは
ここでは、トマトが腐る原因について紹介します。トマトは、傷や湿度などさまざまな要因によって腐ることがある食材です。トマトが腐る原因を把握しておくことで、日持ちさせる方法がわかるでしょう。トマトが腐る原因を知らない人は、ぜひチェックしてみてください。
水分に弱い
トマトは水分に弱いため、水がついたままにしておくと腐る原因になります。トマトの表面に水分がついていると、そこからカビや雑菌が発生し、トマトが腐る原因になるでしょう。
また、トマトを濡れた状態で高温多湿な場所に置いておくと、トマト自身の水分によって腐ることもあるため、注意が必要です。
トマトの傷や割れ目
トマトの傷や割れ目は、トマトが腐る原因の1つです。生育中の実に割れ目が入ってしまう裂果や、外からの衝撃による傷があると、トマトの水分が外へ放出されます。
その水分により、カビが生えたり雑菌が増えたりして、トマトが腐る原因になるでしょう。傷や割れ目のあるトマトには、注意が必要です。
熟し過ぎてしまった
トマトが熟し過ぎてしまうのは、トマトが腐る原因です。トマトは、完熟に近づくほど味が良くなっていきます。一方で実が完熟するのは、食べられる期限の終わりが近いことの表れです。
あまりに熟してしまったトマトは、腐る直前かもしくは腐っているため、食べることを避けたほうがいいでしょう。
尻腐れ病
尻腐れ病は、トマトの下半分が黒い色になり、腐るというものです。変色していない場所は食べられますが、トマト全体の味は落ちてしまうでしょう。
尻腐れ病は、トマトを育てている最中に発生する可能性が高いものです。トマトを育てている土の温度が上がり過ぎて、トマトが乾燥してしまったときに発生します。
炭そ病
炭そ病は、トマトについたカビにより起こり、トマトの表面に腐る黒い斑点ができるというものです。発生初期には小さな黒い点が発生するだけですが、時間と共に広がり、表面がへこんで腐る原因になります。
人間には害のないカビとされているため、腐る場所を取り除けば食べることも可能です。しかし、トマトの味は落ちてしまっているでしょう。
黒斑病
トマトが黒斑病は、実の表面が黒くなったり、穴が開いたりして腐るというものです。トマトを高温多湿な環境で保存しておくと、発生しやすくなります。
腐る原因になるカビは、人体へ有害ではありません。しかし、腐る場所からさまざまな菌が侵入している可能性もあるため、食べないようにしましょう。
褐色腐敗病
褐色腐敗病は、トマトの表面に褐色の円が発生し、徐々に円の中心から腐る病気です。カビが腐る原因になっていて、トマトを高温多湿な場所に置いておくと発生します。
人体に害はないため、腐る部分を取り除けば食べることも可能です。しかし、味や食感は劣化しているため、おすすめはしません。
灰色カビ病
灰カビ病は、トマトの表面に腐る原因になる灰色の斑点が大量に発生するというものです。別名ゴーストスポットとも呼ばれます。腐る原因はカビによるものですが、人体への害はありません。
灰カビ病を放ってくと、実がどんどん腐る原因になります。早めに見つけた場合は、腐る前に洗い落とせばトマトを食べることも可能です。
トマト疫病
トマト疫病は、カビの一種である疫病菌が原因です。発症すると、暗い茶色の斑点が表面に現れ、腐る原因になります。熟していないトマトに発生しやすいもののため、出荷されているトマトではあまり見ることはありません。
トマト疫病も人体への害はありません。しかし、発症したトマトは中身の腐敗が進みやすくなっているため、食べない方がいいでしょう。
傷んだり腐ったりしているトマトの見分け方
ここでは、傷んだり腐ったりしているトマトを見分け方を紹介します。トマトは、傷んだり腐ったりすると、見た目や触感などに変化します。トマトが腐るとどうなるのか把握しておくことが大切です。また、見分け方を知ることで、腐ったトマトを食べるリスクも減らせるでしょう。
見た目
傷んだり腐ったりしたトマトを見分けるときは、表面を確認しましょう。表面に傷や割れ目があったり、皮がシワシワになっている場合は、トマトが腐る可能性が高いです。
へたや表面、中身にカビが生えていないかよく確認することが大切です。表面のカビは落とせば問題ありませんが、中身にカビがあった場合は、すぐに捨てましょう。
触感
傷んだり腐ったりしているトマトは、食感がぶよぶよになります。トマトの皮がシワシワになっている場合も、トマトが腐る前兆の可能性が高いです。
トマトの触感に違和感を感じたら、臭いと味を確認しましょう。酸っぱい臭いや酸味を感じた場合、そのトマトは確実に腐っているため、速やかに処分してください。
臭い
トマトが傷んだり腐ったりすると、鼻につんとくる酸っぱい臭いや、ゴミに似た臭いが発生します。通常では感じない臭いがトマトから出ていたら、そのトマトは腐っているでしょう。
見た目や触感に違和感がないトマトでも、臭いに異変があるトマトは腐る可能性が高いです。その場合は、賞味期限が切れていなくとも腐る前に処分したほうがいいでしょう。
味
傷んだり腐ったりしたトマトの味は、酸味や苦味が強くなります。酸味や苦味の影響で、ツーンとくる臭いやヌメリも発生するでしょう。
酸味や苦味の他には、口の中に発酵したような味が広がるのも、腐るトマトの特徴です。食べたときに、これらのような不快な刺激を感じたら、すぐに吐き出すようにしましょう。
傷んできたトマトはどこまで食べられる?
トマトが、どの程度の傷みまでなら食べられるのか紹介します。トマトは、傷みが進むと柔らかい触感になりますが、必ずしも腐っているとは限りません。場合によっては、ナマで食べることも可能です。ここで、腐るトマトの見分け方を把握しましょう。
皮がシワシワになっている場合
トマトの皮がシワシワになっていても、腐っているとは限りません。トマトの皮は、実の成熟を促すエチレンの影響でもシワシワになります。その場合は腐るのではなく、むしろ旨味が増している状態です。臭いや味に異常を感じなければ、そのトマトは食べられるでしょう。
触ると柔らかい状態になっている場合
柔らかい状態でも、酸味や苦味が強くなければ、食べられます。トマトは完熟すると、柔らかく質感が変わっていくものです。完熟したトマトは旨味や甘味が増えるため、むしろ美味しく食べられます。臭いや味を確認して、腐るトマトかどうか見分けましょう。
腐ったトマトを食べたらどうなる?
腐ったトマトを食べた場合、腹痛や下痢などの体調不良に見舞われることがあるでしょう。
それらが長引いた場合、脱水を引き起こす可能性があるため、水分をとって安静にすることが大切です。安静にしていても治らず、さらに体調が悪化した場合は、自宅療養せずに専門機関で診察してもらいましょう。
トマトはどれくらい日持ちする?
ここでは、トマトがどれくらい日持ちするのかを、保存方法別に紹介します。トマトは、常温と冷蔵、冷凍での保存が可能です。保存方法によって日持ちする期間が変わります。トマトが腐ることを避けるため、各保存方法を把握して適切な管理をできるようになりましょう。
常温で保存した場合
トマトを常温で保存した場合、1個まるごとの日持ちは、2日から3日です。ただし、トマトの常温保存に適した温度は8度から10度のため、夏場は常温保存しないほうがいいでしょう。
また、カットしたトマトの場合は、日持ちが1時間から2時間と短くなります。夏場はさらに早く腐るため、常温保存は避けましょう。
冷蔵庫で保存した場合
トマトを冷蔵庫で保存した場合、1個まるごとの日持ちは約10日です。常温保存よりも日持ちが格段に長くなります。
カットしたトマトの場合は、日持ちが約1日になります。常温保存よりは長く日持ちしますが、傷みの進むスピードは早いため、早急に食べてしまったほうがいいでしょう。
冷凍庫で保存した場合
トマトを冷凍庫で保存した場合、1個まるごとの日持ちは3週間から1ヶ月です。トマトを長期間保存したいときは、冷凍保存が適しています。
カットしたトマトの場合も、冷凍保存なら日持ちする期間は3週間から1ヶ月です。ただし、冷凍保存したトマトは、加工料理に使う前提で保存するようにしましょう。
保存時にカットするかしないかが重要
トマトは、カットしてしまうと日持ちしなくなります。カットした場所から傷みが進んでいくため、保存したい場合はなるべくカットしないことがおすすめです。
カットしてしまったトマトを日持ちさせたい場合は、冷凍保存するのが良いでしょう。その場合は、トマトを加工料理に使うと、美味しく調理できます。
痛み始めたトマトを消費するおすすめレシピ
ここで紹介するのは、傷み始めたトマトを消費できるおすすめのレシピです。傷み始めたトマトは、触感が柔らかく水分量も低下しています。そのため、ナマで食べるには美味しくないでしょう。紹介するレシピを使えば、傷み始めたトマトも美味しく活用が可能です。
トマトのアヒージョ
トマトの甘さが「これでもか~!」っていうほど更に甘くなります♪
オリーブオイルで煮込んだトマトは、最高に甘い!!
とろけるほど柔らかくなったトマトをバゲットにのせて食べると
本当に美味しくて♡
余計なものは一切要らない!
トマトで作ったアヒージョは、最高のごちそうです!
アヒージョはトマトを煮込んで使うため、実が柔らかくても美味しく食べられます。硬いトマトよりも、柔らかいトマトの方がアヒージョにはむしろ向いているでしょう。オリーブオイルで煮込むことで、トマトにあるリコピンなどを吸収しやすくする効果もあります。
トマトのカレー
お野菜の水分だけを利用して
作った濃厚なトマトカレー煮です🥢 鶏肉はタンドリーチキン風に
事前に味を染み込ませて焼き、
トマトベースのスープで
コトコト煮込みました🥘🍅 鶏肉やお野菜から旨みが
たっぷり染み出て、程よい酸味と
バターのコクが食をそそる1品です🧈*.゚
傷んだトマトを使うには、トマトなどの野菜の水分を利用して作るカレーがおすすめです。野菜をたくさん煮込むため、トマトを大量に消費できます。冷凍保存のトマトでも、問題なく使えるレシピです。酸味を抑えたいときは、トマトのタネを取り除くとまろやかな味に仕上がります。
トマトサラダ
傷んで柔らかくなったトマトでも、手でちぎることで美味しく食べられます。ちぎった断面からドレッシングが馴染みやすく、しっかりとした味付けが可能です。塩で揉み込んでいるため、冷蔵保存したときに多少長持ちします。冷やしてから食べてもおすすめです。
トマトのスープ
コンソメ醤油のスープにチーズが溶けてこれまた美味しいです☺️ 酸っぱめのトマトだと酸味が汁にも行き渡るので、酸っぱいのが苦手な方は甘いトマトで作るのがおすすめです🍅
トマトの底の茶色の点から6方向に白い筋が出ていると甘いトマトのことが多いそう😳 ぜひお試しください♡
ぶよぶよしたトマトは、大きめに切ってスープに入れるのがおすすめです。トマトを大きく切って形を残しておけば、食べ応えがあるスープになります。火が通っているため、ナマのトマトが苦手な人でも食べやすいでしょう。トマトの酸味とチーズの相性が抜群のレシピです。
トマトのマリネ
傷み始めたトマトの食感や味が多少落ちていても、マリネにすれば美味しく食べられます。しっかりと味付けするレシピのため、柔らかいトマトの方がむしろ相性がいいでしょう。常温でも冷やしても食べられます。おつまみにもぴったりで、パンやお酒との相性が抜群です。
新鮮なトマトの特徴
新鮮なトマトは、色にムラがなく、ハリのある丸い形をしています。また、新鮮なトマトには、先端部分から放射状の白い線があるため、見分け方として使えるでしょう。
青いトマトは、未熟ですが傷んでいる可能性は低いです。未熟なトマトの場合は、15度前後の常温で数日保管すると、完熟して美味しく食べられます。
トマトが腐る前に調理しておいしく食べよう
トマトは食卓でよく見る人気食材ですが、さまざまな要因によって腐るデリケートな一面もあります。トマトが腐るとどうなるか把握しておくことで、適切な方法で保存したり、腐る前に美味しく調理したりできるでしょう。
傷んでしまったトマトでも、レシピで工夫を加えれば美味しく食べられます。ぜひ、この記事を参考にしてみてください。