2022年02月18日公開
2024年11月18日更新
トマトがぶよぶよになる原因は?見分け方や復活させる方法も紹介
トマトがぶよぶよになる原因について解説します。ぶよぶよしているトマトが食べられるかどうかの見分け方や、簡単に復活させる方法も詳しく説明!長持ちさせることができる保存方法や、完熟トマトを使った美味しいレシピも同時に紹介します。
目次
トマトはぶよぶよになっても食べられる?
トマトを冷蔵庫に入れたままにして置いて、ぶよぶよになっていたことがあるでしょう。この記事では、ぶよぶよになったトマトは食べることができるのかという疑問と、ぶよぶよになる原因を解説していきます。
また、腐ったトマトとの見分け方や、美味しく食べられるレシピも紹介します。ぶよぶよになったトマトを見つけたときの参考にしてください。
トマトがぶよぶよになる原因
原因①エチレンガスの作用
トマトは、エチレンガスという植物ホルモンを多く持っています。エチレンガスは植物の成長を促すため、トマトもエチレンガスによって熟成します。トマトがぶよぶよになってしまう原因は、このエチレンガスによるものです。
収穫後もエチレンガスの放出は続き、その影響でトマトの水分が失われます。すると、果肉が萎んで皮が余り、ぶよぶよとした感触になってしまいます。
エチレンガスは野菜や果物などが分泌する植物ホルモンの一種で、自らの熟成を促す働きがあります。リンゴが赤く色づいたり、バナナが柔らかくなったり、桃が甘くなったりする過程にも、エチレンガスが欠かせません。
原因②完熟している
トマトは完熟すると、果肉が柔らかくなりぶよぶよしてきます。完熟期は甘味や旨味が最も強い時期で、栄養も豊富です。酸味が苦手な人は、わざと完熟するまで待ってから食べると良いでしょう。
完熟期を過ぎると、今度は腐敗が進んできます。完熟してぶよぶよしてきたら、できるだけ早めに食べ切ってしまいましょう。
原因③自家製栽培でトマトが病気になる
トマトがぶよぶよになる原因のひとつは、尻腐れ病などの病気です。トマトを家庭栽培していると、この病気にかかってしまうことがあります。この尻腐れ病は、トマトのお尻の部分が黒く変色することが特徴です。
カルシウム不足が主な原因で、カルシウムを補給することで予防できます。家庭栽培をするときはこまめに様子を見て、病気を防いであげましょう。
トマトが食べられるかどうかの見分け方
見分け方①臭い
トマトは腐ると、酸っぱいような甘ったるいような臭いがします。完熟したトマトもほんのり甘い香りがしますが、腐ったときの臭いは完熟の香りとは全く異なります。
腐ると発酵したような臭いに変わるため、すぐ違いに気づけるでしょう。臭いに少しでも異変を感じたら、食べずに処分してください。
見分け方②見た目
ぶよぶよしているだけでなく、表面にカビが生えていたら要注意です。ハリがあるトマトでも、湿気などでカビが生えることがあります。少しでもカビが生えていたら、すでに全体が菌に侵されている証拠です。少量のカビでも、食べずに捨てるようにしましょう。
腐ると異様なぬめりが出てきたり、一部分が溶けることもあります。さらに腐敗が進むと、全体がドロドロになってきます。ここまでくれば、ひと目で食べられないことがわかるでしょう。
見分け方③味
見た目や臭いで判断がつかなかったときは、ぶよぶよのトマトを少し食べてみましょう。完熟しただけであれば、食べたときに酸味が和らいだトマトの味がします。しかし、苦味を感じたり明らかに変な味がする場合は、腐っている可能性が高くなります。
また、本来の味とは違う、酸っぱい味がするときも要注意です。なんとなく普段と味が違うと感じたら、それ以上食べないようにしましょう。
トマトのぶよぶよを復活させる方法と長持ちさせる保存方法
ぶよぶよしているトマトを復活させる方法
トマトがぶよぶよになる主な原因は、果肉の水分不足です。そのため、水分を補ってあげることで、ハリがあるトマトに復活させることができます。まずは、ぶよぶよのトマトにカビなどがないかチェックして、傷んでないことを確かめましょう。
状態が悪くなければ軽く水で洗い、冷水を張った水に入れます。ボウルにラップをかけ、3〜5時間浸けておけばパリパリの食感に戻ります。浸けている間は、1時間に1回程度水を変えましょう。
トマトを湯剥きして使いたいときは、お湯に浸ける復活方法がおすすめです。傷んでいないことを確認したトマトを洗い、お尻の部分に十字の切り込みを入れます。下準備が終わったらお玉に乗せて、水を沸騰させた鍋にそっと入れましょう。
切れ目から皮が剥がれてきたら、あとは氷が入った冷水に取るだけです。どちらの方法でもハリのある状態に戻るため、目的に合わせて使い分けましょう。
トマトを長持ちさせる保存方法
トマトをぶよぶよにしないためにも、正しく保存することが大事です。トマトは冷蔵庫で保存できますが、そのまま入れておくと、1週間くらいでぶよぶよしてきます。賞味期限を伸ばしたい場合は、へたを下にして保存することがポイントです。
成熟を促すエチレンガスはへたから放出されるため、へたを下にするとガスが出にくくなります。まずはビニール袋を用意して、トマトを重ならないように下向きで入れましょう。袋の口を軽く閉じて、野菜室で保存すればOKです。
10℃くらいの温度で安定した場所があれば、常温での保存も可能です。これだけでも長持ちしますが、さらに長期間保存したいときは冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存する場合はへたを取り、密閉できる保存袋に入れてください。空気をしっかりと抜いて冷凍すれば、1ヶ月は日持ちさせることができます。
トマトがぶよぶよでも美味しく食べられるレシピ
完熟トマトのミートソース
【材料】
- 玉ねぎ 1個
- なす 2本
- にんじん 1本
- しいたけ 1個
- トマト 4個
- しめじ 1房
- にんにく 3個
- ひき肉 250g
- A コンソメ 1個
- A オイスターソース 大さじ4
- A ケチャップ 大さじ6
- ローリエ 3枚
- オリーブオイル 適量
- 塩コショウ 適量
【作り方】
- 具材をすべてみじん切りにします。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて炒めます。
- 玉ねぎとにんじんを入れて炒めます。
- しめじ、しいたけ、なすを入れて炒めます。
- ひき肉を入れて炒めます。
- 肉に火が通ったら、トマトを加えて炒めます。
- Aを加えて混ぜます。
- ローリエを入れて、全体的によく混ぜ合わせます。
- 塩コショウで味をととのえ、10分煮込んだら完成です。
完熟トマトで作れる簡単なミートソースのレシピです。スパゲティだけでなく、グラタンやドリアに乗せても美味しく食べられます。
ケチャップの種類でも塩分量が変わるため、味を見ながら塩コショウの量を調節しましょう。多めに作って冷凍保存しておけば、忙しい時でもすぐに使えて便利です。
完熟トマトのスープ
完熟トマトの旨味を思う存分味わえる、少し辛味のあるスープのレシピです。コンソメなどを入れずに作るため、野菜の味をストレートに感じることができます。レモン汁が入ったすっきりとした味で、暑い夏の日にもおすすめです。
トマトがぶよぶよになった場合は食べられるか見分けよう
トマトは腐っていなくてもぶよぶよになるため、食べられるかどうか見分けることが大事です。ぶよぶよしている以外に異常がなければ、料理などに使って美味しく食べることができます。
腐ったときの特徴を把握して、ぶよぶよのトマトが腐っていないかを、しっかりと見分けるようにしましょう。