2022年06月21日公開
2024年05月22日更新
美味しい桃の見分け方は?品種別の旬の時期や食べ方・切り方も解説
美味しい桃の見分け方を解説します。品種によって異なる旬の食べ頃、桃の硬さや柔らかさによる食べ方や切り方もまとめています。色や香り、皮の特徴など美味しい桃の見分け方を紹介しているため、美味しい桃を購入するときの参考にしてください。
美味しい桃の見分け方と食べ方を徹底調査
桃は、夏を代表する甘くてみずみずしい果物です。山梨県と福島県だけで、出荷量が全国の約50%のシェアを誇っています。さまざまな品種がある桃には硬いものと柔らかいものがあるため、それぞれ食べ方や切り方があるのです。
本記事では、美味しい桃の見分け方や品種ごとの旬や食べ頃について紹介します。美味しい桃の食べ方や切り方、湯むき方法なども解説しているため、桃を購入するときの参考にしてください。
美味しい桃の見分け方は?
ジューシーで甘い桃は、夏が旬の果物です。ここでは、美味しい桃の見分け方を詳しく解説します。
桃の旬は品種によって違う
バラ科サクラ属落葉性小高木である桃は6月~9月が旬の果物ですが、品種によって旬は若干異なります。桃は日本全国で100種類以上栽培されており、旬や食べ頃によって早生、中生、晩生の3種類に分けられます。
早生の場合は早いもので5月頃、中生は7~8月、晩生は9月下旬~10月初旬に収穫されスーパーや八百屋などに出回ります。たとえば、同じ早生でも品種によって食べ頃は多少異なるため、購入する際の目安にしてみてください。
早いものは5月から出回り始めますが、出荷される量はまだまだ少ない様です。中生の桃が出回る7~8月は、多くの品種を迎えるので出荷量もかなり多くなります。自分の好きな品種がどれかをチェックして、美味しい時期を見極めましょう。
見分け方①色
美味しい桃の見分け方として、桃の色味を見て判断することができます。桃は、ピンク色ではなく赤みが濃く軸の部分が白いものを選ぶと良いでしょう。赤い桃は、ピンク色の桃よりも甘くて美味しいといわれています。
軸の部分が緑色の場合は熟していないため、すぐに食べる場合は白いものを購入しましょう。赤みがあり軸の部分が白く色鮮やかであることが、美味しい桃を見分けるポイントです。
見分け方②形
美味しい桃の見分け方として、形が縫合線といわれる割れ目を中心に左右対称であることです。形が左右対称で丸みのある桃は美味しく、形が整っていない桃は味にばらつきがあるといわれています。
形が整っていない桃は、成長過程で取り除かれることがほとんどです。しかし、蟠桃という種類の桃は、いびつな形をしています。蟠桃も、上から見て丸いものが美味しいとされています。購入時は、品種の特徴を知り丸みのある桃を選ぶと良いでしょう。
見分け方③感触・重さ
美味しい桃の見分け方として、桃の皮に生えている産毛がしっとりしているものを選ぶと良いでしょう。縫合線と呼ばれる割れ目が浅く、果点と呼ばれる白い点があるものは甘みが強く美味しいといわれています。
桃に張りがあり、ずっしりと重量感があるかどうかもポイントです。桃は、太陽をしっかり浴びることで果点ができ甘くなります。
見分け方④香り
美味しい桃は包装されていても甘い香りがするため、スーパーや八百屋で購入する際は香りを確認しましょう。
美味しい桃は、熟してくると甘い香りがするのです。ピーチアルデヒドという桃の香り成分は、リラックスでき精神を落ち着かせる効果があります。甘い香りがするかどうかも、美味しい桃の見分け方です。
桃の旬・食べ頃【品種別】
桃には、白桃、黄桃、ネクタリンなどさまざまな品種があります。ここでは、品種ごとの旬や食べ頃を詳しくまとめています。
品種①なつっこ
なつっことは、川中島白桃とあかつきを掛け合わせた桃の品種です。8月上旬から下旬に収穫され、食べ頃を迎える中生種になります。なつっこは、大きめな果実で滑らかな食感と日持ちしやすい特徴があります。
なつっこは、果肉が硬い種類の桃です。桃は冷やし過ぎると味が落ちるといわれているため、食べる1時間前くらいに冷蔵庫で冷やすと良いでしょう。
品種②川中島白桃
川中島白桃は、赤みが濃く果肉が硬めでしっかりとした食感が特徴の日本で3番目に多い品種となります。酸味は控えめで甘みがあるため、生のままはもちろんコンポートにするのもおすすめです。
この桃の食べ頃は、8月下旬から9月上旬の晩成種になります。硬めの桃が好きな方には、おすすめの品種です。硬めの桃は、常温で置いて熟してから新聞紙などで包み冷蔵保存しましょう。
品種③あかつき
あかつきは、白鳳と白桃を掛け合わせて作られた福島県を代表する品種です。福島市で行われるあかつき祭りが名前の由来といわれています。この桃は、糖度が高く食感も適度な硬さとジューシーさが特徴です。
果肉は赤みが混ざったクリーム色をしており、8月に旬を迎える中生種です。ジャムやタルト、アイスクリームやヨーグルトのトッピングにしても美味しいでしょう。
品種④はつおとめ
はつおとめは、倉方早生とちよひめを掛け合わせた極早生種になります。サイズは小ぶりで、甘い香りが特徴で柔らかいタイプの桃です。果肉は柔らかいため、皮が手でむくことができるでしょう。
はつおとめの旬と食べ頃は、6月中旬頃からになります。この桃は皮の近くが一番甘いため、皮ごと食べるのがおすすめです。
美味しい桃の食べ方・切り方
美味しい桃を食べるときには、いくつかポイントがあります。ここでは、美味しい桃の食べ方や切り方、湯むきの方法も紹介します。
硬い桃の場合
硬い桃を食べる場合は、そのまま食べることをおすすめします。皮を剥かずにそのまま食べるときは、しっかり水洗いして産毛を取りましょう。皮には、実にないカテキンという成分が含まれています。そのため、桃は皮ごと食べるのがおすすめです。
硬い桃は、酸味と甘みの絶妙なバランスを堪能することができます。硬い桃の切り方は、種の外周に切り込みを入れてから曲線に切っていきましょう。
柔らかい桃の場合
柔らかい桃は、購入後すぐ食べるのではなく追熟するとトロッとした食感を楽しむことができるでしょう。柔らかい桃は潰れやすいため、やさしく扱いましょう。
柔らかい桃も硬い桃と同様に8等分になるよう種を中心に放射線状に切ると崩れにくいといわれています。柔らかい桃は、シャーベットやコンポートにして食べるのもおすすめです。傷みやすいため、柔らかい桃は購入後早めに食べるようにしてください。
湯むきする方法
湯むきする方法は、沸騰したお湯に桃を入れ約30秒後に取り出し水に1分程浸すだけです。その後、簡単に皮を剥くことができるでしょう。桃の軸部分に十字の切れ目を入れることと、柔らかめの桃を使用することがポイントです。
長い時間お湯に浸けると、柔らかくなり過ぎてしまうため注意しましょう。硬めの桃を使用する場合は、テーブルの上でコロコロと転がすと柔らかくなります。しかし、桃は強く触るとそこから傷みやすくなるため気をつけてください。
美味しい桃の見分け方を知っておこう
桃は指で押しただけでも傷みやすくなる、とてもデリケートな果物です。そのため、できれば触らずに見た目や香りで美味しい桃か判断するほうが良いでしょう。
スーパーや八百屋などで桃を購入する場合は、赤みがあり形が丸く産毛がしっとりするしているものを選ぶのがおすすめです。品種によって旬や食べ頃が異なるため、桃の特徴を知り美味しい桃を購入してください。