ナスの育て方のコツまとめ!畑やプランターでの簡単な栽培方法とは?
夏の時期になると、旬な野菜の一つとして、店頭に並ぶナスですが、実は自宅でも簡単に育てることができることを知っていますか?今回は、畑やプランターで栽培する場合の、ナスの育て方について、苗の選び方から土作り、病害虫対策まで、詳しく紹介していきます。ナスの育て方のコツも、しっかりと紹介していくので、これらをを抑えれば、初心者でも簡単にナスの栽培を始めることができます。
目次
ナスの育て方は簡単?
ナスといえば、夏を代表する夏野菜の一つです。野菜カレーや、天ぷら、味噌汁、漬物など、バラエティに富んだ食べ方があるのも魅力の一つです。そんな夏にたくさん食べる機会が多いナスですが、実は家庭菜園として、簡単に栽培することができる野菜の一つだと知っていますか?今回は、ナスの簡単な栽培方法や、上手な育て方のコツ、注意点など、初心者の方でもできるよう、詳しく紹介します。
ナスの育て方・栽培方法:ナスの特徴・栽培時期
ナスは、インドが原産地で、高温多湿を好みます。そのため日本では夏の時期に育てやすく、ナスは日本の代表的な夏野菜の一つです。味に癖がないため、いろんな料理や調理法が楽しめる万能野菜でもあります。ナスの皮に含まれる成分は、活性酸素の働きを抑制し、動脈硬化防止やアンチエイジングなどの効果が期待できるようです。
ナスを栽培する場合は、基本的に、種まきから収穫まで約120日くらいを要します。苗から育てる場合は、植え付けの時期にもよりますが、2ヶ月以内には収穫ができるようになるでしょう。長期間たくさんの収穫をするためには、定植後に肥料を切らさないようにしたり、剪定をこまめにすることが大切です。
簡単・育てやすいナスの品種
家庭で育てることができるナスは、基本的に3種類です。まずは、よくスーパーなどで見かける、代表的で簡単な、初心者にも育てやすい、中長ナス(千両ナス)です。着果がよく、たくさん収穫することができます。次に、長ナスと言われる、細長い形状をしたナスです。果肉が柔らかく、きめ細かいのが特徴です。焼きなすや、煮物、漬物などに向いていると言われます。
もう一つは、小ナスです。肉質が締まっていて、しっかりしています。煮崩れもしにくいです。小ぶりなので、漬物にしても食べやすくて、ちょうどいいでしょう。ナスは、種から育てるのは、初心者には難しいです。ナスを少しでも簡単に育てたい方は、苗を購入してから、育てることをおすすめします。
ナスの栽培時期
夏の時期に、収穫したナスを食べられるようにするには、5月上旬に苗を植えます。その後、7月から10月にかけて長期で収穫が望めます。もし、種から育てたい場合は、2月に種まきをすると良いでしょう。
ナスの育て方・栽培方法:ナスを上手に育てるコツ
ナスを上手に育てるには、様々なコツがあります。これらのコツをしっかりと抑えておけば、簡単にナスの栽培ができるようになります。
ナスの育て方のコツ:適切な温度を維持
ナスの栽培に適切な温度は、日中で、28度〜30度、夜は15度〜18度と言われています。10度を下回ると発育が悪くなるので、暖かいところで育てるようにしましょう。
ナスの育て方のコツ:日光を十分に当てる
日当たりが悪かったり、十分に当たっていない葉があると、発色が悪くなったり、生育が遅れたりする恐れがあります。葉が重なって混み合っている状態の時は、適度に葉をカットして、日当たりをよくしてあげましょう。
ナスの育て方のコツ:水やりをこまめに行う
「ナスは水で作る」と言われるように、こまめに水やりをして、水を切らさないように注意しましょう。ナスは乾燥に弱い作物です。水切れを起こすと、育ちが悪くなって収穫量が減るなかりでなく、害虫被害にも合いやすくなります。
ナスの育て方のコツ:収穫時期の追肥を忘れない
ナスは、収穫時期が長いため、追肥を行うことが大切です。収穫が始まってから、肥料不足になると、実の付きが悪くなってしまいます。肥料を切らさないように心がけましょう。
ナスの育て方のコツ:簡単なのはプランター栽培
ナスを簡単に育てたい場合は、畑栽培ではなく、迷わずプランター栽培を選びましょう。土作りなど、面倒な作業が省け、初心者にも始めやすく、畑で育てるより簡単に栽培することができます。プランター、鉢底石、培養土、苗、支柱、紐、スコップ、ハサミさえ用意すれば、誰でも簡単に、ナス栽培を始めることができます。ベランダなどの狭いスペースで育てたい場合にも便利です。
ナスは、毎年同じ場所(土)に作ると、連鎖障害を起こし、病気にかかりやすくなるという性質を持っています。プランター栽培であれば、その都度培養土を新しいものに変えればいいので、病気にかかりにくくなるというメリットもあります。さらに、プランターは移動可能なので、時間帯で日当たりが悪くなったり、雨続きで水を過剰に与えてしまったりということも、防ぐことができます。
ナスの育て方・栽培方法:ナスの苗の選び方
ドイトで夏野菜の苗を購入🌱
— とろみ弟@行政書士受験生 (@assist1021) April 15, 2018
ナス・ミニトマト・枝豆 pic.twitter.com/nlLRbb2eDC
野菜の栽培初心者の方は、種まきから育てるのは管理が難しいため、簡単に苗を購入して育てることをおすすめします。ナスの苗選びによって、成長が左右されるため、苗選びは慎重に行いましょう。ナスの苗を選ぶときは、徒長していない、節の太いしっかりしたものを選ぶことがポイントです。
徒長(とちょう)とは、日光不足や栄養不足などで、植物が縦長くヒョロヒョロと貧弱に育った状態のことを表します。また、節(ふし)とは、葉から茎が生えている部分のことで、節ではない部分の茎と比べて、若干膨らみを持っているのが特徴です。
いい苗の特徴は、本葉が7〜9枚以上あり、子葉がまだ付いているものです。本葉が大きくて厚く、濃い緑色をしているといいでしょう。茎や葉に傷がついていないか、害虫の痕跡がないかも確認しておくことが大切です。
ナスを種から育てる場合
朝から荒地にしていた畑を畑に蘇らせてきた!!ちょう奮闘した。水色のは湯上り娘なる枝豆、赤いのはしあわせコーン。プチトマトはぷちぷよとアイコ。苗がまだ来てないとこは空席。棚にするのはキュウリ2品種!あと、ナスを育てます。 pic.twitter.com/gNGGnbigif
— ぬ (@ichigonu) April 21, 2018
ナスを種から育てたい場合は、定植しやすいように、ポットに蒔きましょう。種から苗にするまでには、約80日くらいかかります。育苗のポイントとしては、日光に当てる際に高温になり過ぎないようにすることと、水やりを朝にするということです。夜に水分が多いと、徒長の原因となります。本葉が5、6枚出た頃が定植時期となります。
ナスの育て方・栽培方法:土作り
さて、今年も栽培することにしまして、ミニトマト2本、キュウリ2本、ナス3本をやります(・∀・) #家庭菜園 pic.twitter.com/EBXJFmQlD4
— ◆gunkanAB.A (@foffo_gunkan) April 22, 2018
畑に植える予定の場合は、ナスを植える2週間前までには、土作りを行いましょう。日当たりが良く、ナス、トマト、ピーマンなど、ナス科を3〜4年栽培していない、連鎖していない畑を選ぶようにするのがポイントです。ナスは乾燥に弱いので、保湿性のある土を作ることが大切になります。
土作り(畑栽培):植え付け2〜3週間前
堆肥2kg/㎡、苦土石灰100g/㎡を混ぜ、畑を耕しておきましょう。特にナスは根を深くまで伸ばすので、しっかりと深く耕すことが重要です。
土作り(畑栽培):植え付け1週間前
今日は夏野菜の苗 植えを。
— わだ (@1mxaM6EF5k5TOeB) April 16, 2018
ナス🍆キュウリ🥒ミニキュウリ、トマト🍅ミニトマト、
シシトウ、トウガラシ🌶 … 今回買い忘れたピーマン💦
そして、カボチャ🎃とスイカ🍉。
お世話するのは義母🙄
今日も私は 賑やかし😅 pic.twitter.com/5h6SzHDM5W
配合肥料8−8−8など100g/㎡を混ぜ込みます。次に、畝(うね)を幅60〜70cm、高さ20cmほどで作りましょう。その上にマルチフィルムを張ります。マルチフィルムは、雑草や泥跳ねを防ぎ、病気にかかりにくくするのにも役立ちます。植え付け用に、穴を50〜60cm間隔で空けておきまししょう。
土作り:プランターで栽培する場合
ナスはプランターで栽培する方が、土を耕す必要はもなく簡単です。プランター栽培の場合は、土の容量が20L以上の、大きめのプランターを用意します。この大きさで1株用です。ナスは深く根をはる作物なので、底が深いものを選ぶことが、ナスを上手に育てるコツとなります。
職場でミニトマト・ナス・ジャガイモの苗もらったから植えてみた~
— glück♛れかろの亡霊🥀 (@changuri27) April 15, 2018
ちゃんと育つといいな(๑´꒳`๑)
美味しいやつお願いします🙏
トモさんこんなで大丈夫かしらん?? pic.twitter.com/7HYEIApy9E
プランターに鉢底石を詰め、培養土を入れましょう。培養土は、有機質で肥料濃度の高い野菜用培養土を選びましょう。プランターの8〜9分目くらいまで土を入れ、日当たりのいい場所に置きます。
ナスの育て方・栽培方法:ナスの植え付け
泉州、水ナス苗。
— 奥農場の「あま~い野菜ができるまで」 (@amaiyasai) April 20, 2018
日々、少しずつ蕾が大きくなって行きます☺️ pic.twitter.com/Bc3XJAwbpd
ナスは暖かい気候を好む作物です。特に、苗の植え付け時には、温度に気をつけましょう。日本では、5月上旬以降の気温が適切です。もし、気温が低い時に植える場合は、カバーなどで保温するようにしましょう。
ナスの植え付け・定植(畑栽培)
今日は暑いくらいだったし、やっとトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、ブロッコリーの苗を植えた〜\(^o^)/
— HKT49 (@hik38) April 22, 2018
マルチもあんどんもやったし完璧👍 pic.twitter.com/Xgh6pVpEzC
ナスを畑で栽培する場合は、苗と苗の間隔を60cmほど空けておくと、のちに収穫量が増えるコツとなります。定植をする際は、葉に土が被らない程度に、土を寄せて植え付けます。株元を最後に軽く押さえましょう。定植後は、水をたっぷりとあげることが大切です。
今日は畑作業を手伝ってきた。
— たあくん@たも (@ta_kun_spla) April 21, 2018
ナスとキュウリとトマトとかぼちゃの苗を植えた。 pic.twitter.com/qcDInUxDGc
ナスの苗の定植時に注意することは、定植が終わった後、風で倒れるのを防ぎ、また、ナスの重みで枝に負担をかけないようにするため、仮の支柱を立てておくことです。茎と支柱を紐などで軽く結んでおきましょう。
ナスの植え付け・定植(プランター栽培)
ナスをプランターで栽培する場合も、畑栽培と同様です。10号鉢くらいの大きさのプランターに、苗を一つずつ定植します。まず、苗のサイズを確認し、植え穴を作ります。植え穴に水を染み込ませてから、苗を植え付けます。仮支柱も同様に立てておきましょう。まっすぐと底まで挿して大丈夫です。定植後は、水が下から流れ出てくるくらい、たっぷりと水やりを行うのがポイントです。
ナスの水やり頻度
藁敷いてみたらナス苗調子良さげです。 pic.twitter.com/1UZblNbATD
— たまのすけ (@toyotama7) April 21, 2018
ナスは乾燥に弱い作物です。植え付けが終わってから、最初の1〜2週間くらいは、土の表面が少し乾いているのを確認したら、毎日でも水を与えた方がいいでしょう。土に根付くには時間がかかるため、すぐに水切れを起こしやすい状態となっています。その後は、土の表面が乾燥しているのを確認できた時に、水をたっぷりとあげるようにしましょう。
こんにちは🐥
— 渡邉結衣 (@yui_w717) April 22, 2018
今日はすごいあったかいですね🎶
私の家では今年も野菜を育てることになりました😊育てるのは、去年と同じトマト🍅キュウリ🥒ナス🍆です❣️美味しく育つように毎日水やり頑張ります✨
ナスは、葉が大きく水分が蒸散しやすい上、ナスの実も水分を多く含みます。特に、夏場の暑い時期には、乾燥がひどくなります。特に畑で育てる場合は、土にわらを敷いておくと、乾燥を防ぐことができます。また、朝に水やりをして、夕方には表面が乾いていることもあります。そんな時は、夕方にも水やりを行いましょう。
前回とは違うホームセンターにいったら大量にあったのでSUNTORY( @suntory )さんの本気野菜のナスを追加しました。ナスは水で育つっていうぐらいなので水やり大量にするたびに息子もびしょ濡れ😂🙌#本気野菜植えたよ #家庭菜園 pic.twitter.com/Gi4eP4EHwG
— もにコ (@meronnpa_nn) April 16, 2018
基本的に、水やりは早朝に行うことが、ナスを上手に栽培するコツです。また、ナスは成長して果実がついてきた頃から、大量の水を欲します。一番果収穫の前くらいから、水やりの量を増やして、水切れを起こさないようにしましょう。葉の裏にも水をかけると、ハダニやアブラムシなどの害虫がつきにくくなります。
ナスの育て方・栽培方法:追肥のタイミング
ナス栽培には、追肥が欠かせません。最初の追肥を行うタイミングは、定植してから、約3週間後がいいでしょう。ボカシ肥や鶏糞、配合肥料などを株の周りに与えます。その後は2週間置きに追肥を行うことが必要となります。プランター栽培であれば、もっと簡単に、液体肥料を1週間に1度のペースで、水の代わりに与えれば大丈夫です。
雄しべと雌しべで見る、追肥のタイミング
ナスに肥料が足りているかどうかは、ナスの花の雄しべと雌しべの長さを確認すると、簡単にわかります。ナスの花には、雄しべと雌しべがあります。中心に一本だけある白いものが「雌しべ」です。その周りを囲むようにして、複数の黄色い「雄しべ」が存在します。
肥料が足りている時は、雌しべが雄しべよりも長く、見える状態になっています。反対に、肥料が足りていないと、雌しべが雄しべの中に埋もれて、見えなくなっているのです。もし、雌しべが埋もれて見えなくなっているのを確認したら、すぐに追肥を行いましょう。
ナスの育て方・栽培方法:整枝(せいし)・支柱立て
整枝とは不要な枝を取り除いていく作業のことです。ナス栽培の整枝は、一番花が咲いた頃に行います。まず、一番花がついているところから下にあるわき芽を、すべて摘み取ります。主枝と勢いの強い枝2本を残して、3本仕立てにします。
支柱は、真ん中にまっすぐ1本と、側枝用に2本をそれぞれ斜めにクロスさせて立てるようにします。支柱同士を固定させた後、枝と支柱を結びましょう。
ナスの育て方・栽培方法:ナスの収穫
さて、いよいよ収穫です。ナスは、一番花が咲いてから20日前後で収穫が可能になります。ここでのポイントは、特に、初めの1番果と2番果は、小さいうちに収穫するということです。そうすることで、さらに株を成長させ、収穫量を増やすコツとなります。
収穫のタイミングは、果実が大体12cm〜15cmくらいになったら収穫しましょう。大きく育てようと放っておくと、株が疲れて収穫量が減ってしまうので注意が必要です。収穫するときは、果実だけを切り取らずに、礪なっているわき芽の根元の葉1枚と、新しいわき芽を残して、果実と枝を切り取るのがポイントです。そうすることで、残したわき芽が成長し、継続的な着果へとつながります。
ナスは、朝の涼しい時間帯に収穫することで、日持ちがよくなります。たくさん採れて保存したい場合は、新聞紙やラップで包み、日陰に置いておくようにしましょう。
ナスの育て方・栽培方法:病気・害虫対策
水はけが悪かったり、湿度が低く、乾燥気味になりがちだったりすると、青枯病や、うどんこ病といったものを引き起こします。水はけ、風通しをよくし、こまめな水やりをすることで、これらの病気になりにくくすることができます。その他の病気も、育て方のコツで紹介したポイントを、しっかりと抑えておけば、大丈夫です。
作物を枯らすのが得意な私も、夕方には毎日 水やりに欠かさず行ける、距離感の畑が本当に最高☆ てんとう虫はアブラムシを食べてくれる無農薬栽培には強い味方( ´ ▽ ` ) ちなみにこの苗は茄子…アレ違うか? #岡山 から2駅♪♪♪ pic.twitter.com/icA16K3KwL
— マリエ・no more war (@ailoveuu) May 31, 2014
アブラムシやハダニ、ホシテントウ、芋虫など、害虫が発生することもあります。害虫に関しては、事前に薬剤を散布して、防御することも可能です。見つけた時には、その都度除去するようにしましょう。放っておくと、病気のウイルスを持ってきたりすることもあります。葉の裏に水をかけて、予防することも大切です。
早速ナスの栽培に挑戦してみよう
いかがでしたか?今回は、ナスの育て方・栽培方法について、詳しく紹介しました。ナスは、育て方のコツをしっかりと抑えれば、簡単に自宅で栽培することができ、初心者にもおすすめです。これから暖かくなる季節に、ナスの栽培を始めてみてはどうでしょうか?