モロヘイヤの茹で方と茹で時間は?レンジ加熱や保存の方法も解説!

モロヘイヤといえば、栄養豊富な夏野菜として定着してきていますが、その利用頻度や扱い方の認知度は、地域差が大きいのが現実です。特にモロヘイヤの茹で方や茹で時間といった基本的な処理の仕方は、他の葉野菜と一緒に入れているだけ、という人も多いのではないでしょうか?そんなモロヘイヤの茹で方や茹で時間といった基本的な下処理の方法だけでなく、電子レンジを使った茹で方とその茹で時間から、保存の方法までまとめて紹介します。

モロヘイヤの茹で方と茹で時間は?レンジ加熱や保存の方法も解説!のイメージ

目次

  1. 1モロヘイヤの茹で方と茹で時間、そして保存方法も知りたい!
  2. 2モロヘイヤってどんな野菜?
  3. 3モロヘイヤの茹で方や茹で時間は意外と知られていない?
  4. 4モロヘイヤの茹で方と茹で時間に合わせた下ごしらえ
  5. 5モロヘイヤは茎も食べられる
  6. 6モロヘイヤの茎の茹で方と茹で時間
  7. 7モロヘイヤの葉の茹で方と茹で時間
  8. 8モロヘイヤの茹で方と茹で時間、最も良いタイミングは?
  9. 9モロヘイヤは生では食べられない?
  10. 10モロヘイヤの電子レンジでの茹で方
  11. 11モロヘイヤの茎の電子レンジでの茹で方と茹で時間
  12. 12モロヘイヤの葉の電子レンジでの茹で方と茹で時間
  13. 13モロヘイヤの電子レンジでの茹で方と茹で時間の注意点
  14. 14モロヘイヤの茹で方と茹で時間はわかったけど保存方法は?
  15. 15生のモロヘイヤの保存方法と保存期間
  16. 16モロヘイヤの保存方法は冷凍保存がおすすめ
  17. 17モロヘイヤの冷凍保存に適した茹で方と茹で時間
  18. 18モロヘイヤの冷凍方法
  19. 19モロヘイヤの解凍方法
  20. 20モロヘイヤの茹で方や茹で時間がわかったら料理してみよう
  21. 21モロヘイヤの茹で方と茹で時間に保存方法までこれで決まり!

モロヘイヤの茹で方と茹で時間、そして保存方法も知りたい!

夏野菜としてすっかり定着している人気のモロヘイヤですが、上手に綺麗に仕上がる茹で方や茹で時間の他、上手な保存方法といった基礎的な知識というのはあまり知られていません。ただ何の気なしに他の葉野菜と同じような茹で方をしていたり、他の野菜と同じようにしまっておいたらいつの間にか溶けてきていた、なんていう経験をもつ人も多いのではないでしょうか。

モロヘイヤは葉の薄さも手伝って、適切な茹で方と茹で時間を守らないと、せっかくの栄養が流れ出てしまいます。葉の薄さは傷つきやすくもあり、ちょっとしたことでもそこから溶け始めてしまう、とても繊細な野菜なのです。そんなモロヘイヤが美味しく綺麗に仕上がる茹で方と茹で時間や、電子レンジを使った茹で方の他、モロヘイヤの上手な保存方法まで紹介していきます。

モロヘイヤってどんな野菜?

モロヘイヤは、北アフリカからインド西部が原産と考えられているアオイ科の植物で、「モロヘイヤ」という名前はエジプトの方言から来ています。1日の日照時間が12時間以下になると開花結実する特性がありますが、その実にはステロイド類の毒性があるため、食べてしまうと鬱血性心不全を起こして死亡することもあります。ただしこの毒性は、普段食用にしている葉には含まれていないので、安心して食べることができます。

モロヘイヤと人との係りは古く、古代エジプトではすでに食用とされていました。日本でも「王様の野菜」と呼ばれていますが、古代エジプトで重病を患った王が、モロヘイヤのスープで回復したという話があるほど、昔から栄養豊富な野菜として珍重されてきたのです。このことからもわかるように、モロヘイヤはエジプトやアラビア半島では、古くから健康野菜として愛され食べられてきました。

モロヘイヤは栄養の宝庫

モロヘイヤは刻んだり茹でたりすると粘りが出てきます。粘りの正体はムチンという成分で、オクラや長芋などに含まれているものと同じ成分です。このムチンには、たんぱく質の消化を促すだけでなく、血中のコレステロール値を下げたり血糖値の上昇を抑える働きがあります。またムチンはその高い保水能力から、ドライアイの改善にも効果のある成分です。目を酷使する現代人にはありがたい成分なのです。

さらにモロヘイヤにはβカロチンが100gで10,000μg含まれていて、この含有量はほうれん草の2倍以上になります。βカロチンは体内でビタミンAに変化しますが、ビタミンAを直接摂るよりもこのβカロチンで摂ったほうが必要以上にビタミンAに変換されないためビタミンAの過剰摂取を抑え、βカロチンならではの抗酸化作用や粘膜保護作用の他に、βカロチンが血中に増えるとガン抑制効果もあるなど、健康に良いとされています。

ビタミンB類も豊富で、特にB2・パントテン酸・葉酸の含有量が多く、疲労回復や代謝機能の向上、過酸化脂質の抑制による動脈硬化の予防にも効果が期待できます。特に葉酸は任活ビタミンとしても注目を浴びている栄養成分で、モロヘイヤ100gで1日の必要葉酸量の60%を超える250μgを含んでいます。

この他にも抗酸化作用が高く、紫外線から肌を守ったり修復効果のあるビタミンC・Eも多く含んでいます。ビタミンEはビタミンCと協力することで高い抗酸化力を発揮するだけでなく、放射線から赤血球や細胞を守ることも確認されています。強い日差しから肌だけでなく体の中まで守ってくれるビタミンを、モロヘイヤは豊富に含んでいるのです。

さらにモロヘイヤの持つ栄養素として、ビタミンKの豊富さも挙げられます。あまり聞き慣れないビタミンですが、子供を育てたことがある母親にとっては、その重要性は理解しやすいでしょう。体内での正常な血液の凝固により出血を抑える働きのあるビタミンで、赤ちゃんの場合不足しやすいビタミンとも言われ、産科医院では出血症予防のために定期的にビタミンKを含むシロップを赤ちゃんに飲ませています。

さらにビタミンKはビタミンDとの相乗効果で血管の柔軟性を維持し動脈硬化を防いだり、骨の骨格となるコラーゲンの精製を促すだけでなく骨へのカルシウムの沈着を促し、骨粗鬆症予防効果があることも確認されています。ビタミンKはまだまだ研究途上のビタミンではありますが、この他にもメタボ予防や内臓脂肪の減少効果、白内障やアルツハイマー病の予防など、さまざまな効果が報告されているビタミンです。

この他にもモロヘイヤには、体内の余分な塩分と水分を排出してくれるカリウムや、イライラを押さえ体を動かすのにも欠かせず、さらに体を支える骨や歯の原料となるカルシウム、便秘を改善し腸内環境を整え、美肌効果や免疫力アップ効果などがある食物繊維など、モロヘイヤは「王様の野菜」の名に恥じない栄養豊富な健康野菜なのです。

モロヘイヤの栄養を残すためには茹で方と茹で時間が大事

これだけ栄養豊富なモロヘイヤですが、茹で方や茹で時間を間違えると他の野菜同様、せっかくの栄養が台無しになってしまいます。しかもモロヘイヤに含まれるそれぞれの栄養素には、困った特徴もあるのです。モロヘイヤのビタミンCやムチンが熱に弱いのに対して、βカロテンやビタミンE・Kなどは油と相性が良く、炒め物に使うと吸収が良くなります。

さらにビタミンBやカルシウムは水溶性のため、茹で過ぎるとお湯に流れ出てしまって、大きく損失してしまいます。モロヘイヤの栄養の全てを完璧に摂るのは無理がありますが、茹で方や茹で時間を間違えなければ、損失を最小限に抑えることができ、脂溶性ビタミンもドレッシングを使うなど、その後の調理方法で十分に摂ることができるのです。

モロヘイヤの茹で方や茹で時間は意外と知られていない?

モロヘイヤはその栄養価の高さから知名度はあるものの、扱い方や消費量などは地域差もまだまだ大きい野菜です。そのためかネットで調べてみても、その茹で時間にはモロヘイヤの葉の薄さも考えると、かなり大きい幅もあるのがわかります。ここでは栄養の損失やその後の料理も考えて、一番おすすめの茹で方と茹で時間を紹介します。

モロヘイヤの茹で方と茹で時間に合わせた下ごしらえ

モロヘイヤを茹で始める前に、まずはモロヘイヤの下処理を行います。モロヘイヤを洗うときは、葉が薄いためくっつきやすいので、大目の水でザバザバと洗うと葉の汚れを落としやすいです。洗ったモロヘイヤは茎と葉に分けていきます。葉は茎との付け根から摘み取るだけでいいので、とても簡単に終わります。モロヘイヤの下ごしらえをしている間に、お湯1Lに塩小さじ1杯を入れて沸かしておきましょう。

モロヘイヤは茎も食べられる

結構捨ててしまう人も多いモロヘイヤの茎ですが、実はこの茎も食べることができるのです。モロヘイヤの茎は、捨てるのは下半分と言う人も下1/4と言う人もいますが、間違いがないのは硬く感じるところまで、というのが一番確実な目安になります。葉先のほうから食べやすい大きさに切りながら、硬く感じたらそこから下はミキサーですりおろしてスープに入れるなど料理に使うこともできますが、捨ててしまってもかまいません。

家庭菜園のモロヘイヤは茹で方や茹で時間に関係なく要注意

冒頭のほうでモロヘイヤの種子に毒が含まれていることは紹介しましたが、家庭菜園でモロヘイヤを育てて収穫したときには、使い方にいくつか注意点があります。モロヘイヤに含まれるこの毒素は「強心配糖体」といい、種だけでなく発芽からしばらくの間の若葉や、成熟中の鞘やその中の種子にも含まれています。販売されているものにはこの危険部位は取り除かれているため問題はありませんが、自家栽培ものには注意が必要です。

Thumbモロヘイヤの茎は食べれる?食べ方とレシピに含まれる栄養も紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

モロヘイヤの茎の茹で方と茹で時間

モロヘイヤを茹でる準備ができたら、いよいよ茹でていきましょう。モロヘイヤの葉よりも茎のほうが茹で上がりに時間がかかるため、まずは茎からお湯に入れていきます。茎は時間にして1分茹でます。きちんと沸騰したお湯に入れれば中まで火は通りやすいので、余分に加熱を続ける必要はありません。むしろ茹で過ぎると栄養の損失量が増えてしまうので、色が変わってしんなりしたら、1分経っていなくても上げて大丈夫です。

モロヘイヤの葉の茹で方と茹で時間

モロヘイヤの葉は薄いので、茎よりもずっと早く火が通ります。そのため茎とは時間をずらして茹でる形になります。モロヘイヤの葉の加熱時間を30秒~40秒としているレシピもありますが、一番多いのは20秒です。茎をお湯に入れて40秒経ったところで、後から葉を入れて20秒茹でたら完成です。茹で上がったらすぐにざるに移して冷水にさらし、茎も葉も締まったら水気をしっかり絞りましょう。

モロヘイヤの茹で方と茹で時間、最も良いタイミングは?

モロヘイヤの茎のところでも紹介しましたが、茹で時間は「あくまで目安」です。茎もきっちり1分間茹でる必要はなく、しんなりしたら上げてしまって大丈夫です。葉も同様で、お湯に入れて一度沈めたときに色が変わっていれば、上げてしまって大丈夫です。色が変わった時点で十分に火は通っているのです。茹で時間が長くなりすぎると、栄養の損失だけでなく食感も悪くなります。手早く茹で上げるのが一番大切なのです。

モロヘイヤは生では食べられない?

極論で言ってしまえば、モロヘイヤは生でも食べることができます。ですが生のモロヘイヤには独特のえぐみがあり、このえぐみの素のひとつがほうれん草でもおなじみのシュウ酸です。シュウ酸を摂り過ぎると血中のカルシウムと結びついて、人が体内で利用できないシュウ酸塩を形成してしまうことで、実質的なカルシウム不足を引き起こしてしまうだけでなく結石の原因にもなるため、劇薬指定まで受けている成分でもあるのです。

このシュウ酸は水溶性のため、茹でることで取り除くことができます。そのためモロヘイヤも生食よりも、一度茹でてシュウ酸を取り除いたほうが、味の面でも健康面でも間違いがなく、より安全に美味しく食べることができるのです。ただし茹でたからと言ってこのシュウ酸を全て取り除くことはできません。ほうれん草でも取り除けるシュウ酸はその50%ほどと言われています。それでも生のまま食べるよりはよほど安全と言えます。

モロヘイヤを茹で方や茹で時間を気にせず生で食べる方法は?

モロヘイヤの栄養を余すことなく摂るために、やっぱり生食できる方法が知りたい!という人も少なからずいることでしょう。実際モロヘイヤにはそれだけの栄養素が詰まっています。もしどうしても生食したいというのであれば、同時にカルシウムを多めに摂ることで腸の中でシュウ酸と結びついてシュウ酸塩になり、吸収されにくくしてくれます。

ただしいくつか注意点があります。まずはモロヘイヤからシュウ酸が出やすくなるように、細胞壁を壊す摂り方が必要になります。そしてシュウ酸によってカルシウムも吸収されにくくなってしまうため、その分も計算してカルシウムを多めに摂る必要があります。以上の点からおすすめなのは、シュウ酸の吸収を阻害する低脂肪牛乳をベースにカルシウムを多く含んだ果物とスムージーにすることです。

果物をすすめるのにも理由があります。葉野菜としての栄養素はモロヘイヤだけでもかなりのものがあるので、これ以上無理に足す必要がないということと、葉野菜にはシュウ酸を含むものが多いことが挙げられます。そのためシュウ酸を摂り過ぎないためには、果物のほうがおすすめというわけです。ただしバナナもシュウ酸を多く含み、アボカドは脂肪分がシュウ酸の吸収を助けるなど、果物なら何でも良いわけでもないので要注意です。

モロヘイヤの電子レンジでの茹で方

モロヘイヤは、電子レンジを使って茹でることもできます。それもいくつか方法があります。水を使ってレンジで処理をする方法と、水を使わずに処理する方法があります。お湯を沸かす時間を節約できるという点で、電子レンジを使って茹でることにはメリットがあります。その調理方法を紹介します。

モロヘイヤの茎の電子レンジでの茹で方と茹で時間

モロヘイヤの茎を電子レンジで茹でるときは、耐熱容器に茎の柔らかい部分だけを入れて、500mlの水と小さじ1/2杯の塩を入れてからラップをします。それをレンジの中に入れたら、600Wで2分~4分ほどの間、30秒ごとに様子を見るようにして加熱していきます。茹で上がったら水にさらして冷ましてできあがりです。

モロヘイヤの葉の電子レンジでの茹で方と茹で時間

モロヘイヤの葉を電子レンジで茹でるときは、先の方法で茎を茹でている場合には、茎に火が通ってきたところで葉を入れて、そのまま600Wで1分半~2分間加熱すると茹で上がります。後は茎のときと同様に水にさらして冷ませばできあがりです。料理の手順次第では鍋で煮てしまったほうが早いかもしれませんが、モロヘイヤに集中できるときには慣れてしまえばレンジのほうが手軽に済みます。

モロヘイヤの葉だけを茹でる場合には、もうひとつ方法があります。耐熱容器にモロヘイヤの葉だけを入れたらラップをかけて、500Wの電子レンジで1分ほど加熱します。モロヘイヤの葉が多いときには、時間を長めにしてください。加熱後、葉がしんなりしていたら水にとって荒熱を飛ばし、水気を切ればできあがりです。

モロヘイヤの電子レンジでの茹で方と茹で時間の注意点

電子レンジを使ってモロヘイヤを茹でるときには、電子レンジの規格や耐熱容器の大きさなどで、必要となる加熱時間が違ってきます。実際やってみたけど上手にできない、ということも十分ありえます。紹介した方法の加熱時間はあくまで目安として、試す際には各電子レンジごとに時間や耐熱容器の調節をして、利用されている電子レンジに合った加熱時間を見つけてください。

モロヘイヤの茹で方と茹で時間はわかったけど保存方法は?

モロヘイヤの茹で方と茹で時間はわかりましたが、保存方法はどうしたら良いのでしょうか?モロヘイヤは葉が薄いこともあって、見た目ほどは食べるところが無い様にも見えますが、いっぺんに使い切るほどでもない、という家庭も多いのではないでしょうか?今度はそんなモロヘイヤの保存方法を見てみましょう。

生のモロヘイヤの保存方法と保存期間

生のモロヘイヤは、常温保存だとすぐに萎びてダメになってしまいます。夏野菜だからといって、モロヘイヤが葉野菜であることには変わりありません。夏の温度に簡単にやられてしまいます。そのため生のモロヘイヤは冷蔵庫で保存します。「茎」を水で湿らせたらキッチンペーパーや新聞紙で包んで、ビニールやポリ袋で密封します。このまま野菜庫で保存して2日~3日、よほど良いものでも5日以上となるとまず無理と言えます。

モロヘイヤの保存方法は冷凍保存がおすすめ

常温でも冷蔵でも、モロヘイヤはかなりデリケートな野菜であることがわかります。このようなデリケートな野菜の保存方法は、やはり冷凍保存が一番適しています。モロヘイヤの冷凍保存は、他の葉野菜に多く見られるような生のままで冷凍してももんだいありません。ただしそれはあくまで加熱調理用として保存する場合です。その場合には、洗った後に軽く水気をふき取り冷凍保存します。使うときにも解凍せずにそのまま調理します。

ですがおひたしとしても使いたいときには、先に茹でておく必要があります。他の料理に使うときにも、先に必要な長さに切っておくなど使いやすい点も多いため、生よりも先に茹でてから冷凍保存することのほうが一般的です。そんな冷凍保存に適したモロヘイヤの茹で方と茹で時間の他、冷凍保存の方法と解凍方法を紹介します。

モロヘイヤの冷凍保存に適した茹で方と茹で時間

モロヘイヤの冷凍保存に適した茹で方と茹で時間は、通常と変わりなく茎を1分、葉を20秒とするものが多いです。ですが茹でた野菜には生よりも水分が多く、絞ったとしても元々先に細胞を壊した状態でもあるため、凍って膨張した水分によってより細胞を壊されることになります。そのため、シュウ酸を洗い流すような感覚で短めに茹でるほうが、解凍時にベシャベシャにならずに済みます。

モロヘイヤを茹でる時間としては、茎は柔らかくなり始めたくらいで、葉にいたっては湯をくぐらせるくらいでも十分です。解凍時に出た水分にもシュウ酸は含まれているので、その時に出た水気を絞ればおひたしにしても十分えぐみも取れ、美味しくいただけます。

モロヘイヤの冷凍方法

モロヘイヤを茹で終えたら、目的別に小分けにしましょう。おひたし用やスープ用など料理に合わせて切っておいてから、それぞれ1回分に分けてラップで包んでいきます。1回分ごとにひねりを入れながらラップで包むと、分けやすく取り出しやすいのでおすすめです。ラップで包んだらフリーザーバッグに入れて、空気を抜いて密封してから冷凍庫に入れましょう。製氷皿を使って小分けにしても便利でおすすめです。

適切な茹で方と茹で時間のモロヘイヤの保存期限はどのくらい?

モロヘイヤの保存期間は、茹でたものでも2日~3日ですが、冷凍保存の場合は1ヶ月ほどもちます。冷凍保存なら2ヶ月もつとするサイトもあります。ですが一度加熱調理してあるとはいえ、早めに食べるに越したことはありません。もし冷凍保存したときには、保存期間に関係なく早めに使い切るようにしましょう。

モロヘイヤの解凍方法

冷凍保存したモロヘイヤの解凍方法は、おひたしなど解凍してそのまま使うときには、前日のうちから冷蔵庫で自然解凍します。レンジで解凍するときは、あくまで解凍しきっていなかったときの補助的に、短時間だけかけるようにします。スープや炒め物などの加熱調理に使うときには、解凍せずにそのまま使うことができます。

モロヘイヤの茹で方や茹で時間がわかったら料理してみよう

モロヘイヤを美味しく茹で上げる方法がわかったら、早速料理に応用してみましょう。茹で方や茹で時間がものを言う「おひたし」を始め、モロヘイヤを使った料理は数多くあります。冷凍保存しておいたモロヘイヤも使いやすいスープなども含め、モロヘイヤを使ったおすすめの料理を紹介していきます。

モロヘイヤの茹で方や茹で時間は料理によって変えよう

料理を始める前に、大切なことを確認しておきましょう。おひたしのように茹で上がったらそのまま食べる料理と違い、その後再加熱するような料理に茹でたモロヘイヤを使うときには、茹で時間は短めにしましょう。茹で具合は半生くらいに収まるようにして、再度合わせた後に加熱することでちょうど良い仕上がりになるよう調節し、モロヘイヤの栄養を壊さない工夫もするようにしましょう。

モロヘイヤの茹で方と茹で時間が決め手の「おひたし」

おひたしはシンプルですが、奥の深い料理とも言えます。モロヘイヤの茹で加減は、好みに合わせて調節しましょう。ちょっと固めのシャキシャキ感を味わいたいときには、茎はしんなりしてきたら、葉はお湯をくぐらせて色が変わり始めたら、すぐにザルにあげて冷水で締めましょう。柔らか目が好きな人は、茎は1分、葉は20秒火を通すと良いでしょう。シンプルに醤油と鰹節でも美味しくいただけます。

モロヘイヤのおひたしのアレンジ版

モロヘイヤのぬめりを楽しむおひたしはいかがでしょうか?茹でたモロヘイヤを細かく刻むと、あの粘りがより強く出てきます。茹でたモロヘイヤを刻むときに、先にまな板を濡らしておくとまな板にぬめりが付きにくくなります。鰹節と炒ってからすりおろした白ゴマを加えてふんわり泡立てるように混ぜ合わせ、さらに醤油を足してからまた泡立てるように混ぜ合わせて完成です。ゴマは多めに入れるのがポイントです。

夏バテ気味のときにおすすめなのが、モロヘイヤと梅の和え物です。茹でたモロヘイヤに、種を取った梅干を荒く刻んだものと、めんつゆ・醤油・鰹節も入れて混ぜ合わせるだけで、夏バテ解消・免疫力アップ・疲労回復と夏に嬉しいメニューになります。混ぜ合わせた後にちょっと冷蔵庫で冷やすと、暑い夏にはよりぴったりの美味しいメニューです。

茹でたモロヘイヤにきのこと明太子を和えても、美味しい小皿の一品になります。茹でたモロヘイヤを3cmほどの長さに切ったら、明太子と白だし・レモン・味醂を加えてから良く混ぜ合わせます。最後にきのこを混ぜ合わせたらできあがりです。明太子の辛味とレモンの酸味が美味しい和え物です。きのこはなめこのように粘りのあるものと、えのきのように食感の良いものを合わせるのがおすすめです。

ご飯にぴったり!ぬめりを活かした「モロヘイヤのとろろ」

茹でたモロヘイヤを、ぬめりが付かないように濡らしたまな板の上で、細かく叩いてみじん切りにします。叩けば叩くほどぬめりが出てくるので、お好みに合わせて叩いてください。わさび・薄口醤油・味醂を混ぜ合わせた中に、細かく叩いたモロヘイヤを入れて混ぜ合わせます。濃口醤油よりも薄口醤油のほうが、モロヘイヤの鮮やかな緑が活きます。後はご飯にかけて食べるだけの、美味しい簡単メニューです。

辛味の苦手な人に「モロヘイヤとツナのねばトロ丼」

茹でたモロヘイヤを濡らしたまな板の上で粗みじん切りにしたら、良く叩いて粘りを出します。粘りの出たモロヘイヤをボールに移したら、出し醤油を入れて味を調えます。どんぶりにほかほかのご飯を盛り付けたら、その上にモロヘイヤを乗せて、ツナ缶を開けたらモロヘイヤの上にツナとツナ缶の中のオイルも一緒に盛り付けます。栄養バランスと栄養の吸収率とのバランスが取れた、美味しい丼の完成です。

モロヘイヤの茹で時間は短めに!「グリーングラタン」

モロヘイヤを使ったグリーンソースのグラタンです。モロヘイヤはこの後も加熱するため、硬い茎の部分を取り除いたら短時間でサッと茹で上げます。茹でたモロヘイヤは荒く刻んだ後に叩いたら、絹ごし豆腐と豆乳と一緒にミキサーかフードプロセッサーにかけて、なめらかになるまで攪拌します。攪拌したものを鍋に移して弱火にかけ、塩・コショウ・チーズを入れたらチーズが溶けるころを見計らって味見をし味を調えます。

味を調えるときにレモン汁を加えても風味が増しますが、とろみが少し緩くなることもあるので好みで調節してください。基本そのまま食べられる状態のものばかりなので、煮込みは不要です。チーズが溶けきったら耐熱皿に盛り分けて、上にチーズを乗せたらオーブンで焼き上げます。豆腐やチーズがモロヘイヤの青臭さを消してくれるため、子供でも美味しく食べられるおすすめの一品です。

主菜にぴったり!「モロヘイヤと豚肉の柚子コショウ和え」

茹でたモロヘイヤはざく切りにしておきます。柚子コショウとごま油に出し醤油(ない場合は醤油に出しの素を混ぜたもの)を混ぜて、合わせ調味料を作っておきます。塩と酒・サラダ油少々を入れたお湯で、豚肉をサッと茹でます。火の通りの良い薄切り系の肉がおすすめです。水気を切った豚肉に合わせ調味料を半分かけて下味を付けます。そこにモロヘイヤを入れて味見をしながら残りの調味料を入れます。最後にゴマをふって完成です。

冷凍保存しておいたモロヘイヤで作る「夏野菜のスープ」

モロヘイヤは葉だけを使います。食べやすい大きさに切ってあるものを使います。トマトの種を取ったものを小口切りにし、玉ねぎは薄切りにしておきます。お湯を沸かしたら先にトマトと玉ねぎを入れて少し茹でてからモロヘイヤを入れます。そこに鶏がらスープとコショウを入れてできあがりです。塩加減は鶏がらスープで整えます。器に盛り付けたらゴマをふり、好みでにんにくを入れても美味しくいただけます。

旬のモロヘイヤで洋風チヂミ

ここでは生のモロヘイヤを使います。まずはモロヘイヤの葉を荒いみじん切りにします。小麦粉・片栗粉・卵・牛乳・粉チーズ・塩・コショウを加えたら、材料全体を良く混ぜ合わせます。ここに粉チーズだけでなく、ピザ用などのチーズ類を混ぜてもコクが出て美味しいですが、生地が柔らかめになるのでほどほどで調節してください。

フライパンを熱したらバターをひいて、生地を流し込みます。フライパン全体に薄めに広げるようにして、弱めの中火で片面を焼いたらひっくり返し、もう片面もこんがりと焼いていきます。焼きあがったら食べやすい大きさにカットして、器に盛り付けたらできあがりです。すでに味も付いていますが、お好みで洋風のサラダドレッシングをかけても美味しくいただけます。

モロヘイヤのオムレツ

モロヘイヤは葉の部分だけを使って作ります。サッとゆでたモロヘイヤを細かく刻んだらボールに入れて、卵・塩・故障・マヨネーズを加えて一緒になるまで良く混ぜ合わせます。フライパンに油を多めに入れたらよく熱して温め、十分に熱くなったところに混ぜ合わせた材料を一気に入れてから火を弱め、オムレツの形に整形していきます。形が整ったら器に盛り付けて、ケチャップと粉チーズをかけたらできあがりです。

モロヘイヤと夏野菜の変わり冷やし麺

まずはたっぷりのお湯で、中華麺としらたきを2:1の割合で茹でて、冷水で洗った後に丼に盛り付けておきます。オクラはみじん切りにした後に少量の水を振り掛けて混ぜ合わせ、10分ほどおいておくとより粘りが出てきます。モロヘイヤも茹でた後に細かく切って粘りを出しておきましょう。

オクラと刻んだモロヘイヤに、めんつゆ・和風だしの素・すりゴマ・すりおろしたしょうがを加えて良く混ぜ合わせたら、麺の上全体に広がるように乗せます。カットしたミニトマトと温泉卵を、彩り良く飾りつけたら完成です。しょうがのピリッとした辛さと清涼感が味を引き締め、いつもと違った麺類を食べたい人におすすめの一品です。

モロヘイヤのパリパリ揚げ

生のままのモロヘイヤの葉をざく切りにしたら、そこに乾燥小エビ・ちりめんじゃこ・白炒りゴマ・片栗粉・薄力粉・塩・水を入れて良く混ぜ合わせます。水は入れすぎないよう注意してください。揚げ油を180℃になるまで熱したら、混ぜ合わせた材料を一口大にまとめながら入れます。あまりいっぺんに入れると油の温度が下がるので要注意です。カラッと揚がったら完成です。おつまみにも最高なおすすめの一品です。

モロヘイヤの茹で方と茹で時間に保存方法までこれで決まり!

モロヘイヤは「王様の野菜」の名に恥じない栄養を含む、夏野菜の王様ともいえる野菜です。ですがその豊富な栄養も、茹で方と茹で時間を間違えると台無しになってしまいます。またとてもデリケートな野菜で保存方法にも注意が必要ですが、暑い夏を乗り切るのにこれほど適した野菜もそうそうありません。モロヘイヤを上手に使いこなして、暑い夏を美味しく乗り切りましょう!

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