2019年03月21日公開
2024年09月09日更新
ラックスハムとはどんな生ハム?美味しい食べ方や生ハムの種類も
ラックスハムという生ハムを知っているでしょうか?ドイツ系の生ハムであるラックスハムは、綺麗な赤色と燻製の風味が特徴です。ここでは、ラックスハムの名前の由来や美味しい食べ方、作り方を中心に詳しく紹介しています。日本ではなじみのないラックスハムですが、普通のハムとはどのような違いがあるのでしょうか?イタリアやスペインの生ハムの種類にも触れているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
ラックスハムってどんな生ハム?
ラックスハムという生ハムの種類を知っていますか?ラックスハムは、燻製加工して作られるドイツ生まれのハムのことです。ここでは、ラックスハムと生ハムの違いや美味しい食べ方、名前の由来について調査しました。
ドイツのラックスハムと他の国の生ハムとの違いに関しても紹介しています。ラックスハムの作り方や特徴にも触れているので、生ハム好きの方はぜひ参考にしてください。
ラックスハムについて
まずは、ラックスハムについて詳しく紹介します。日本では聞きなれないハムの種類ですが、実は一度は口にしたことのある方も多い食材です。ラックスハムの名前の由来や特徴も紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
ラックスハムはドイツのハム
「ラックスハム」は、ドイツ系の生ハムの種類のことです。日本で生ハムというと、実はほとんどがこのラックスハムを指しています。
普段ワインのおつまみなどに生ハムを食べている場合、知らず知らずのうちにラックスハムを口にしている方も少なくありません。
名前の由来
ラックスハムという名前の由来は、ドイツ語で「鮭」を意味する「ラックス」にあります。鮮やかな赤色をしたラックスハムは、断面をカットすると鮭の切り身に似ているとも言われます。名前の由来にもなっている見た目は、ボイルしないというラックスハムの作り方に関係しています。
特徴や味
ドイツ系のラックスハムの気になる特徴と味わいはどのようなものなのでしょうか?燻製して作られるラックスハムは、独特の風味と味わいが特徴の生ハムです。
燻製の香りが程よく、素材本来の旨味を感じられるのがラックスハムの魅力です。薄切りにすると綺麗な色味が際立ち、口に含めば濃縮された肉の旨味が広がります。適度な塩味が味わえるのもラックスハムの特徴と言えるでしょう。
ラックスハムは生ハムの種類のひとつ?
ここからは、生ハムの種類や作り方について見ていきましょう。生ハムと一言で言っても、種類は多岐に渡ります。特徴もあわせて紹介しているので、ぜひ生ハムについて知識を深めてください。
生ハムについて
生ハムは、生と言われていますが生肉ではありません。一般的なラックスハムは、豚のかたまり肉を塩漬けにし、低温で燻製にして作られます。
日本ではハムと区別するため、塩漬けした熟成肉のラックスハムのことを「生ハム」と呼んでいます。基本は豚のもも肉で作られるラックスハムですが、メーカーによってはロース肉や肩肉を使うこともあります。
燻製しない生ハム
一方、燻製しない作り方で加工される生ハムもあります。それがイタリアで有名な生ハム「プロシュート」です。レストランに行ってメニューを見たとき、生ハムと書いていたら「燻製した生ハム(ラックスハム)」、プロシュートと書いていたら「燻製していない生ハム」と判断するとわかりやすいでしょう。
ラックスハムの美味しい食べ方
次に、ラックスハムの美味しい食べ方を紹介します。鮭に由来する綺麗な赤色をしたラックスハムは、どのような食べ方をすれば美味しく頂けるのでしょうか?食べ方のコツや保存方法も調査しています。普段は生ハムをそのまま食べるという方も、ぜひおすすめの食べ方に挑戦してみてください。
常温に戻しておく
ラックスハムは、薄切りにして食べるのが一番美味しい食べ方だと言われています。また食べる際は、常温に戻しておくのがポイントです。食べる1時間ほど前に冷蔵庫から出しておくと、香りが立って本来の美味しさを堪能できるでしょう。
薄くスライスしたラックスハムは、適度な塩味がありワインとも相性抜群です。まずは、素材の旨味を味わうためにそのまま食べてみてください。
オードブルにしよう
他の生ハムやハムとあわせて、豪華なオードブルにしても良いでしょう。1つのお皿に盛りつけると、華やかになって見た目も味も楽しむことができます。
ラックスハムとプロシュート、それぞれを食べ比べるのも面白いかもしれません。チーズやオリーブなどと一緒に盛りつければ、おもてなしやパーティーにもぴったりなオードブルになります。
相性の良い食材
塩味のきいたラックスハムは、イチジクやメロンなど甘みのあるフルーツと相性が良いと言われています。薄く切り分けたラックスハムを、メロンに巻きつけるだけでもおしゃれな一皿になります。
イチジクを使う場合は、モッツァレラチーズなどと一緒に盛りつけてサラダ風に仕上げても良いでしょう。ピザ生地の上にのせて軽く焼けば、ひと味違うラックスハムの美味しさも楽しめます。
保存方法
出典: https://nge.jp
ラックスハムを保存するときは、湿度と温度に注意が必要です。パックを開けたラックスハムは、乾燥しないようにラップでしっかり包みましょう。ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫に入れれば、1週間は保存が可能です。
すぐに食べないという場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍する際も空気に触れないようにするのが美味しさを保つ秘訣です。冷凍保存をすると1カ月は保存できます。しかし、乾燥や冷凍焼けの心配もあるため、早めに食べきることをおすすめします。
生ハムの種類
続いて、ドイツ、イタリア、スペインそれぞれの生ハムについて見ていきましょう。国が違えば生ハムの作り方や種類も大きく変わります。それぞれの特徴や違いを知ると、食への興味も深まるでしょう。
ドイツの生ハム
寒さの厳しいドイツでは、ソーセージと同じく生ハムも保存食として人気があります。最もポピュラーなのが「ラックスシンケン」と言う生ハムです。
「シンケン」とはドイツ語で「ハム」という意味があり、日本のラックスハムはラックスシンケンの作り方がもとになっています。燻製の香りとマイルドな味わいが特徴で、ドイツではそのまま食べるほかライ麦パンと一緒に食べるのが定番です。またスモーキーな風味がビールとの相性も抜群だと言われています。
スペインの生ハム
生ハムというと、スペインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?バルで人気の生ハムは、スペインの食卓にも欠かせない食材です。代表的なものが「ハモン・セラーノ」や「ハモン・イベリコ」で、「ハモン」はスペイン語で「ハム」を意味します。
ハモン・セラーノは寒暖差の大きい山岳地帯で作られる生ハムで、1年以上かけて熟成されるため、独特の風味があります。ハモン・イベリコは、イベリコ豚を使って作られる世界的に人気の生ハムで、高品質のものはとろけるような口あたりが楽しめます。
イタリアの生ハム
イタリアの「プロシュート」も、生ハムの中で人気の高い種類です。燻製しない生ハムであるプロシュートは、イタリアでは盛り合わせにして前菜で食べられています。ちなみに加熱しない生ハムを「プロシュット・クルード」、加熱したものを「プロシュット・コット」と言います。
ラックスハムとロースハムの作り方の違い
最後に、ラックスハムとロースハムの作り方の違いについて紹介しましょう。ポテトサラダなどに使われるロースハムは、ラックスハムとどのような違いがあるのでしょうか?
ラックスハムの作り方
ラックスハムは、塩漬けの豚かたまり肉を25℃以下の低温でじっくり燻製にして作られます。長時間燻製にすることで水分が抜け、特有の風味と味わいが生まれます。加熱していないので肉に透明感があり、とろけるような口あたりになるのがラックスハムの特徴です。
ロースハムの作り方
一方ロースハムは、豚ロース肉を塩や香辛料に漬け込み、乾燥、燻製してから加熱して作られています。燻製するのはラックスハムと同じですが、加熱処理を施すのが大きな違いです。加熱することでラックスハムと全く違う見た目になり、塩味が控えめでも保存性を高めることができます。
ラックスハムを使って料理を華やかに演出しよう!
ラックスハムは、名前の由来の通り鮭のような赤味を帯びた色合いが特徴の生ハムです。スモーキーな風味のラックスハムを使うと、ワインやビールにぴったりなオードブルが作れます。またメロンやイチジクを合わせると、塩味と甘みの絶妙なバランスを楽しむことも可能です。
料理のアレンジもきくので、加熱調理したりといろんな食べ方に挑戦してみるのもおすすめです。ぜひラックスハムを使って華やかな料理を演出してみてください。