2019年10月10日公開
2024年09月29日更新
卵が腐るとどうなるの?腐った卵・古くなった卵の見分け方や保存期間は?
卵が腐るとどうなるかを解説!腐った卵の見分け方について紹介します。生卵やゆで卵などそれぞれの賞味期限についても調べました。卵が腐る原因やそれを防ぐ方法も伝授します。卵の保管に悩んでる方は参考にしてみてください。
卵が腐った!
卵は様々な料理に使えて非常に便利な食材です。いつも冷蔵庫に常備しているという家庭も多いのではないでしょうか?使い切れずに腐る経験をしてしまったという話もよく聞きます。
また、外側から腐っているかが確認できないので、泣く泣く処分したという人も多いです。そこで、卵が腐っているかどうかを見分ける方法を紹介します。
卵が腐るとどうなる?
卵は殻に覆われているので、見た目では腐っているかどうかがわかりません。腐る時に起こるサインはあるのでしょうか?腐る時の特徴を紹介します。
アンモニア臭がする
卵が腐ると割ったものからアンモニア臭がします。万が一アンモニア臭や硫化水素のような臭いがしたら、その卵はすぐに廃棄してください。硫化水素は温泉の硫黄のような香りです。そのような臭いがする場合は、卵内で細菌が繁殖しているため、食べるのは危険です。
黄身が崩れる
卵を割ると黄身がすぐにドロッと崩れたり、黄身と白身が混ざっている場合は腐っている可能性が高いです。こういう状態になるとかなり古くなっているので、すぐに廃棄をしてください。古くなった卵の黄身が崩れる原因は、カラザが古くなり黄身を固定できなくなるからです。
カラザとは、黄身に付いている白いひも状の物体のことです。黄身が崩れた場合は割り方が悪かったのか、腐っていたのかを注意して見る必要があります。
水に浮く
卵が腐ると水に浮くようになります。新鮮なものは水に沈み、古いものは水に浮くという特性を知っていると割ることなく見分けることができます。それは、卵が古くなると殻に空いた小さな穴から二酸化炭素や水分が抜けていき、黄身と白身が小さくなっていくからです。
そうすると殻内に空気が増えていきます。卵の中の水分や二酸化炭素が減り空気が増えるので、軽くなり水中で浮くようになるのです。ただし、水に浮いたものがすべて食べられないとは限りません。
食べられないかどうか正確に判断したい時は、割ってにおいや状態を見るようにしてください。においや状態が悪くなければ生食ではなく必ず加熱して食べるようにしましょう。
口コミ
新鮮な卵と古い卵の見分け方。新鮮な卵は水に入れて浮くけど、古い卵は沈むぜ。これは卵の殻の中にある空気が古くなるにつれてどんどん抜けて行くからだな
— ブン太先生bot (@bunta_t_bot) October 5, 2019
腐った卵の見分け方
腐った卵の簡単な見分け方を紹介します。食べられるかわからない場合に参考にしてみてください。
腐った時の見分け方①水に浮かべる
水に浮かべることで、卵を割ることなく腐っているかどうかを見分けることができます。大きめのコップなどを使って簡単にできるのでおすすめの方法です。水に浮かべた時の特徴を状態ごとに紹介します。見分け方の参考にしてください。
新鮮な卵
新鮮な場合は、水の底に沈んで横たわるような状態になります。卵が横を向くと新鮮な証拠です。
古いが安全な卵
水の底で立つような状態であれば、古くなっていますがまだ食べられます。念の為、状態を確認してから食べるようにしましょう。
腐った卵
水に浮かべた時に浮くと腐っている可能性があります。正式に腐っているかどうか確認したい場合は、割ってみて異臭の有無や黄身が崩れていないかなど状態を見てみましょう。
腐った時の見分け方②においで判断する
腐った時の見分け方として、においで判断するというものがあります。割った時にアンモニア臭や硫化水素のような臭いがする場合は腐っているので、すぐに廃棄してください。このような匂いがするときは細菌が繁殖しています。温泉の硫黄のような匂いがした場合は注意してください。
腐った時の見分け方③黄身の状態を確認する
黄身の状態を確認することも腐っているかどうかの見分け方の一つです。割った時に黄身が崩れていたり、すでに黄身と白身が混ざってしまっている場合は腐っている可能性が高いので廃棄をおすすめします。また、黄身にシワが寄っているものも卵が古くなっている証拠です。
その際はにおいなど他に変わったところがないか確認し食べるかどうかを判断してください。逆に、白身が盛り上がっていて白濁したものは新鮮であるといわれています。新鮮なものの見分け方も身につけてましょう。
卵の保存期間
卵は意外と長期保存ができる食品です。しかし、まとめ買いをしてなかなか使い切れないと腐るのではないかと心配になる人も多いです。保存期間は一体どれくらいなのでしょうか?
卵の賞味期限
卵の賞味期限は生食で食べられる期限です。賞味期限を過ぎても加熱処理する場合は問題なく食べられます。通常、賞味期限は2週間ほどなので、生食できる期間は同じく2週間ほどとなります。また、加熱処理をする場合の保存期間は約2ヶ月間とかなり長くなっています。
賞味期限は、サルモネラ菌の増殖による食中毒防ぐために、保存温度によって決められています。サルモネラ菌が増殖しやすい7〜9月は産卵後16日以内、4〜6月、10〜11月の春秋は25日以内、12〜3月は57日以内と賞味期限は時期によって変わります。
しかし、実情は生産者や小売業者の話し合いによって決められており、賞味期限は年間を通して約2週間ほどのところが多いです。賞味期限を過ぎて食べる場合は、においや状態をチェックするようにしましょう。
生卵の保存期間
卵を加熱処理をする場合の保存期間は、約2ヶ月間とかなり長くなっています。しかし、夏場などは冷蔵庫内の温度も上がるので、賞味期限を過ぎたものは匂いや見た目を確認してから食べるようにしましょう。夏場は高温のため、サルモネラ菌が繁殖し腐る原因になるので、より注意が必要です。
ゆで卵の保存期間
ゆで卵にした場合の保存期間は生のものよりもかなり短くなってしまうので、注意が必要です。硬く茹でたものは2〜3日程度、半熟卵なら当日中に食べるようにしてください。ゆで卵に限らず、加熱した卵料理は細菌が繁殖しやすいため、腐る可能性があります。保存状態や保存期間には十分気をつけるようにしてください。
また、夏場は気温が高く細菌が繁殖しやすい環境になっているため、ゆで卵をできるだけ早くに食べるようにしてください。茹でた当日中に食べるのが望ましいです。ゆで卵が腐っているかどうかのチェックポイントは、白身に粘りがあるかどうかです。
糸を引くような粘りがある場合は腐っている可能性が高いので、廃棄するようにしてください。また、殻にヒビが入っている場合も腐る原因になるので、ゆで卵の状態をより注意深く観察して食べるかどうかを判断してください。
卵が腐るのを回避するポイント
次は、卵が腐るのを回避するポイントについて説明します。ちょっとした心がけで腐るのを防ぐことができるので、是非参考にしてみてください。
腐るのを回避するポイント①:卵の向き
腐るのを防ぐ方法として卵の向きに気をつけるというものがあります。冷蔵庫に置く際は、丸くなった方を上にするように保存してください。実は、卵には尖っている方と丸くなっている方があり、保存に適した向きがあります。
丸い部分には気室という空気の部屋があり、卵はそこで呼吸をしています。よって、保存する際は呼吸ができるように丸くなった部分を上にしておくと腐るのを防ぐと言われています。
実は、パック詰の卵ははじめから丸くなった方が上に保存されているので、パックごと保存するのが正解です。また、パックごと保存することで、冷蔵庫内にサルモネラ菌が付着することによる細菌の繁殖も防ぐことができるので、一石二鳥です。
腐るのを回避するポイント②:冷蔵庫で保存
当然ですが、冷蔵庫で保存すると腐るのを回避できます。卵は生ものなので、長時間常温で置いておくと雑菌が繁殖し腐る可能性が高いです。冷蔵庫でより卵を長持ちさせたい時は、ドアポケットの卵専用収納場所に置くのではなく、冷蔵庫の奥で保存するようにしましょう。
冷蔵庫の奥で保存する方がドアの開閉による温度の変化が少なく卵が傷みにくいのです。また、ドアポケットに保存するとドアの開閉時にかなりの振動があるので、殻にヒビが入る原因になります。
そうすると卵が腐る原因となってしまうので、より日もちさせたいという人は冷蔵庫の奥に保存することをおすすめします。その際は、比較的温度の低い冷蔵室でそっと保存するのが最も効果的です。
腐るのを回避するポイント③:卵の殻
殻が割れていたら、卵が腐る原因になります。そのため、購入時にはひび割れのない綺麗なものを購入することが重要です。購入時には状態をよく確認するようにしましょう。家に持ち帰った後は、すぐに冷蔵庫に入れ、10度以下を目安に保管するようにしてください。
万が一、買ってきた卵が割れていた場合や、自身で割ってしまった場合に気になるのは賞味期限です。完全に割れてしまった場合、1日しか持たないといわれています。一度割れてしまうと、空気に触れて酸化が進み卵が腐る原因になってしまうのです。
卵を割ってしまった時は、すぐに使い切るようにしましょう。その際には、使用するまで冷蔵庫で保存をし、調理する際にしっかり加熱をするようにしてください。においや見た目をチェックして食べられるかどうか判断することも大切です。
ひび割れていても薄皮は破れていない場合は、状態を見て大丈夫そうならしっかり加熱をすることで食べられます。
卵が腐ることと食中毒の関係
卵が原因の食中毒で最も多いのがサルモネラ菌によるものです。現在日本で流通している卵は、生食を前提に殺菌消毒をしているものがほとんどなのですが、稀にサルモネラ菌が残っていることがあります。生食する際は特に注意が必要です。では、サルモネラ菌はどのような細菌なのでしょうか?
サルモネラ菌は乾燥に弱く熱に強い性質を持っています。サルモネラ菌の潜伏期間は8〜48時間になっていますが、3、4日経ってからの発症もあります。サルモネラ菌に感染した時の症状としては、嘔吐から始まり、下痢や腹痛、発熱などがあります。赤ちゃんや高齢者は免疫力が低く重症化する可能性があるので、特に注意が必要です。
次に卵による食中毒を防ぐ方法について紹介します。卵は、料理に使う分だけ使う直前に割ることが大切です。割り置きをすると雑菌が入り込み、低温でも増殖してしまいます。卵が腐る原因となるので、使う際は直前に割るようにしてください。
また、サルモネラ菌は気温が30度〜40度の時に非常に早く増殖します。よって、特に夏は室温で少しでも放置しないようにしてください。卵が腐るのを防ぐ方法として大切なのが調理する際にしっかり加熱することです。サルモネラ菌は75度以上1分間加熱することで死滅します。
賞味期限を過ぎた場合やひび割れがあった場合は十分に加熱するようにしましょう。また、調理後に室温に放置するのも雑菌が増え危険なのでやめましょう。すぐに食べない卵料理は冷蔵庫で保存をし、作った当日に食べるのが望ましいです。
このように、細菌の繁殖しやすい状況を作らないことが食中毒予防に有効なので、衛生管理にはしっかり気をつけましょう。
口コミ
卵は割るまでは結構持つけど、一回割ると最悪1時間くらいで食中毒起こしますね…
— 真砂(なんか背景とか2/10) (@masago_46) October 4, 2019
腐った卵食って食中毒3日目です。
— 龍雲@kuma_jamu (@bleavelost) September 29, 2019
熱も下がらないし、めちゃくちゃ吐き気がヤバイです。
なのに、なんで昨日のクラン戦してる時だけ気分良かったんだろ
卵が腐ることに関する口コミ
卵に関する口コミを集めました。生卵やゆで卵を食べて腹痛を起こしたケースなど保存状態に起因したと思われる食中毒の口コミが多く見受けられました。ゆで卵は加熱しているから安心と考えている人も多いと思いますが、賞味期限は2〜3日程度と短くなっているため注意が必要です。
生卵は確率はかなり低いですが、サルモネラ菌が付着している可能性があります。割ったらすぐに食べることが重要です。また、殻にヒビが入っていたという内容の口コミも多くありました。割れたものは雑菌が繁殖している恐れがあるため、いつ割れたかわからない場合は廃棄するようにしてください。
ヒビが入ってからそれほど時間が経っていない場合は、生食は避け十分な加熱処理をすることで食べられる可能性が高いです。その際は、においや見た目などのチェックを怠らないようにしてください。
口コミからもわかるように卵は身近で便利な食材ですが、食中毒などが多く引き起こされていることがわかりました。特に、体調が悪い時などは生食は避け、必ず加熱するようにしてください。
卵1個割れてた...
— Hoppy@車レス (@Heckler36) September 5, 2019
2週間前に買ったやつでいつ割れたかわかんねぇし捨てるか...
もったいない
腹痛と吐き気。これから頑張んなきゃだからかな。いや、今日の生卵かなぁ。わたしいつも時間を置いた生卵で当たる😂
— Uni (@Uni19525242) October 2, 2019
腹痛すぎる。絶対ゆで卵が原因
— たつこ (@yzknogoban) September 28, 2019
卵が腐った時は見分けられるにしよう
卵が腐る原因や腐った場合の見分け方について説明しました。卵は美味しく便利な食材ですが、衛生管理を誤ると食中毒を起こす危険性があります。今回紹介した腐るのを防ぐ方法などを参考にして、美味しく安全に食べられるようにしましょう。
また、卵が悪くなっているかもしれないと不安な時は、思い切って捨てるという勇気も必要です。是非、腐った時の見分け方を覚えて、自身の身体を守れるようにしましょう。