2022年05月11日公開
2024年05月21日更新
乾麺は賞味期限切れでも食べられる?見分け方や保存方法も解説
乾麺は賞味期限切れでも食べられるのかを、調べてまとめています。ラーメンやそうめんなど、いろいろな種類の乾麺の賞味期限についても説明!賞味期限切れの乾麺の状態を、簡単に見分けるための方法も解説しています。開封前と開封後の、上手な保存方法も紹介します。
乾麺は賞味期限切れでも食べられるのか?
長期間保存しておける乾麺は、備蓄食品として便利な食材です。うどんやパスタなどを、常にストックしている家庭も多いでしょう。しかし、賞味期限が長い分、食べるのを忘れてしまうことがあります。
傷むイメージがない乾麺ですが、賞味期限切れになっても食べられるのでしょうか?本記事では、乾麺の種類別の賞味期限や、食べられるかどうかの見分け方について解説します。上手な保存方法もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
乾麺の種類と賞味期限
賞味期限と消費期限の違い
食品に設定されている期限には、賞味期限と消費期限があります。賞味期限はその食品が美味しく食べられる期間で、期限が切れてもしばらくは食べられます。一方の消費期限は、その食品を安全に食べられる期限のことです。
生モノなどに設けられており、基本的に期限切れのものは食べられません。乾麺は比較的傷みにくいため、賞味期限が設けられています。そのため、賞味期限切れになっても、しばらくは食べることができます。
ただ、この賞味期限は、保存状態が良かった場合のものです。保存状態が悪いと賞味期限も短くなるため、保存方法をしっかりと守りましょう。
消費期限は安全に食べられる期限で、賞味期限はおいしさなどの品質が保たれる期限です。 消費期限を超えると安全ではなくなる可能性がありますので、食べることはおすすめできません。
未開封かつ包装等に書かれている保存方法を守っている場合、賞味期限を越えたからといって、すぐに安全性に問題があるとは限りません。
そうめんの賞味期限
そうめんの賞味期限は、だいたい1〜2年ほどです。常温の保存が可能で、冷蔵しても賞味期限に大差はありません。木箱に入っているような高級なそうめんは、乾燥度合いが高く、賞味期限も長い傾向にあります。
高級なそうめんの中には、賞味期限が2年以上の商品もあるようです。また、手延べそうめんは油でコーティングされているため、賞味期限が長くなります。
手延べそうめんの乾麺には、賞味期限が3年という商品もあります。ちなみに、そうめんに似ているひやむぎの賞味期限は、1年半〜2年程度です。
インスタントラーメンの賞味期限
インスタントラーメンの賞味期限は、メーカーや商品によっても異なります。日清食品や東洋水産では、カップ麺は6ヶ月、袋麺は8ヶ月と賞味期限を定めています。以前は袋麺が6ヶ月、カップ麺が5ヶ月だったのですが、2014年から改定されました。
他のメーカーも大手企業に倣って、賞味期限を随時変更しているようです。インスタントラーメンは他の乾麺よりも、やや賞味期限が短くなります。特に、揚げてあるラーメンは油が劣化しやすいため、賞味期限切れになる前に早目に食べましょう。
そばの賞味期限
乾麺のそばの賞味期限は、1〜2年ほどに設定されています。つなぎに卵が使われているそばは、シンプルなそばより賞味期限が短くなります。
また、抹茶や山芋などが練り込まれたそばも、賞味期限が短くなるようです。そばは他の麺類に比べて、商品ごとに賞味期限が大きく異なる可能性があります。購入する前に、記載されている日付をしっかり確認しましょう。
うどんの賞味期限
乾麺のうどんの賞味期限は、1年〜1年半くらいが一般的です。メーカーによっては、3年ほど日持ちする商品もあります。
うどんのように太い麺は、時間が経つと弾力が乏しくなってきます。そのため、そうめんなどの細い麺より、基本的には賞味期限が短く設定されているようです。
パスタの賞味期限
日本パスタ協会からは、パスタの賞味期限は3年だと公表されています。しかし、3年経ってもすぐに劣化することはなく、賞味期限切れでも安全に食べられるようです。
パスタは製造後に、弾力や食感が良くなる特徴があります。製造から1〜2年経過した頃が、最も食べ頃だといわれています。
乾麺が賞味期限切れでも食べられるかを見分ける方法
見分け方①カビが生えている
乾麺は腐ると、青カビが発生することが多いです。目で見てすぐわかるため、食べる前にしっかりと確認しましょう。青カビが生えてしまった乾麺は、食べずに破棄してください。そうめんの場合は、青カビではなく白カビが生えることもあります。
しかし、この白カビは毒性が弱く、食べても胃で消化されてしまいます。茹でた後にしっかりと水で洗い流せば、食べても大丈夫です。ただ、他の乾麺と同じく、青カビが生えた場合は食べないようにしましょう。
見分け方②異臭がする
乾麺にはそれぞれ素材の香りがありますが、それほど強い香りではありません。しかし、傷んでくると酸っぱいにおいがしたり、腐敗臭がすることがあります。
普段とは明らかに違うにおいがするときは、腐っている可能性が高いです。少しでもにおいがおかしいと感じたら、食べずに捨てたほうが良いでしょう。
見分け方③虫の付着
原料に小麦粉を使っている乾麺には、虫が付きやすくなります。乾麺に付きやすい虫は、チャタテムシ、コクゾウムシ、ジバンムシなどです。
それぞれ1〜3mmほどの大きさで、目で見て確認することができます。特に開封後に付きやすいため、開封してから時間が経ったときは注意しましょう。
乾麺の保存方法
未開封の乾麺の保存方法
開封前の乾麺は、常温での保存が基本です。ただ、湿気や高温に弱いため、保管場所には気をつける必要があります。直射日光が当たる場所や、湿気が多い場所での保存はNGです。
シンクやコンロの下に収納する人もいますが、これらの場所も保存には向いていません。シンク下は湿気が多く、コンロ下は熱が伝わりやすくなります。直射日光が当たらないパントリーなど、できるだけ風通しの良い、冷暗所に保存してください。
ただ、冷暗所といっても、冷蔵庫に入れるのはあまりおすすめしません。冷蔵庫に入れると、取り出したときに結露が起きやすくなります。水分は劣化の原因となってしまうため、できれば常温に置いたほうが良いでしょう。
開封後の乾麺の保存方法
開封した乾麺を保存するときのポイントは、密閉できる容器に入れることです。密閉容器に入れることで、におい移りや虫を防ぐことができます。ただ、ビニール袋のような、柔らかい容器はおすすめできません。
柔らかい容器は、虫が食いちぎって侵入する恐れがあります。容器には瓶や缶、タッパーなど、固い容器を使いましょう。密閉容器に入れたら、開封前と同じく冷暗所で保存してください。
適した容器がない場合は、きれいに洗ったペットボトルを使う方法もあります。また、容器に入れる前に、ジッパー付き袋に入れて密封すると、さらに日持ちが良くなります。ジッパーを閉じるときは、できるだけ中の空気を抜くようにしましょう。
乾麺は賞味期限切れでも状態が良ければ食べられる
乾麺は賞味期限が長く、商品によっては3年ほど持つこともあります。また、賞味期限切れになっても劣化しにくいため、異常がなければ問題なく食べることができます。ただ、保存状態が悪かったときは、注意が必要です。
カビや虫が付着していないかどうか、しっかりと確認してから食べましょう。乾麺は上手に保存すれば、それだけ長く楽しむことができます。正しい保存方法を守り、最後まで美味しく食べ切りましょう。