2022年05月10日公開
2024年05月21日更新
ドライイーストの賞味期限はどのくらい?開封後の保存方法も解説
ドライイーストの賞味期限について解説します。ドライイーストの賞味期限はどのくらいか、開封前と開封後に分けてまとめています。期限切れの商品がパン作りに使えるかどうか、判断する方法も詳しく説明!開封後の正しい保存方法についても紹介します。
ドライイーストは賞味期限が切れると使えない?
ドライイーストは、家でパンを作るときに必要な材料です。しかし、1回に使用する量はわずかであるため、使い切れずに余ることもあります。余ってしまったものは、どのくらい保存できるのでしょうか?
本記事では、ドライイーストの賞味期限を、開封前と開封後に分けて紹介します。また、日持ち期間を伸ばすための、上手な保存方法も説明します。普段からよく賞味期限を切らしてしまうという人は、ぜひチェックしてみてください。
ドライイーストの特徴と賞味期限
ドライイーストの特徴
ドライイーストは、イースト菌(酵母菌)を乾燥させて顆粒状にしたものです。パンを膨らませるために、欠かすことのできない材料です。ドライイーストは生イーストに比べ、水分量が少ないという特徴があります。
生イーストの水分量は70%ですが、ドライイーストの水分量は7〜8%程度です。また、インスタントドライイーストの水分量はさらに少なく、わずか4〜5%しかありません。水分量が少ないだけでなく、粉に混ぜるだけで使えるところが最大の特徴です。
インスタントではないドライイーストの場合は、お湯に溶いて予備発酵させる必要があります。生イーストの場合も、水で溶くという下準備が必要です。しかし、インスタントドライイーストは、予備発酵などの手間がかかりません。
手軽に作れるため、家庭でのパン作りに最も適した商品です。また、生イーストに比べ、発酵力が強いという特徴もあります。
未開封のドライイーストの賞味期限
開封前の賞味期限は、商品によっても異なります。ただ、ほとんどのメーカーでは、賞味期限を1年程度に設定しています。賞味期限が2年の商品もありますが、その種類は多くありません。
この賞味期限は購入してからの期限ではなく、製造されてからの期限です。購入した際には、すでに製造から時間が経っている場合もあります。
店頭に並んでいる間に、賞味期限が短くなっている商品もあるでしょう。購入する前に、記載されている日付をしっかりと確認してください。
種類 | 賞味期限 |
---|---|
日清製粉 スーパーカメリヤドライイースト | 12ヶ月 |
トップバリュ 手軽に使えるドライイースト | 12ヶ月 |
アリサン ドライイースト | 18ヶ月 |
サフ インスタントドライイースト(赤・青・金) | 24ヶ月 |
開封後のドライイーストの賞味期限
開封したドライイーストは、未開封のものより賞味期限が短くなります。開けてからそのままの状態で保存した場合、賞味期限は1ヶ月程度です。開封するとイースト菌が酸素に触れ、劣化して発酵力を失います。
そのため、空気に触れた状態で保存すると、賞味期限が短くなります。しかし、空気に触れずに上手に保存すれば、賞味期限も半年〜1年くらい伸ばすことが可能です。
そもそも賞味期限とは何?
賞味期限とは、その食品を美味しく食べられる期間のことです。その期間であれば品質が落ちず、味も保証されています。しかし、賞味期限が切れてもすぐに傷むわけではなく、しばらくの間は食べても問題ありません。
賞味期限を設定する際は、実際の期限日よりも長い期間で、テストを行っています。記載されている賞味期限から、1.2〜1.5倍程度の期間であれば、安全に食べられるでしょう。
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています(作ってから3ヶ月以上もつものは「年月」で表示することもあります)。
ドライイーストの賞味期限が切れたらどうなる?
パンが膨らまない可能性がある
期限切れのドライイーストは、イースト菌の力が弱くなっています。そのため、パンがうまく膨らまない可能性があります。
ただ、ドライイーストが傷んでいなければ、食べても害はありません。膨らまなかったパンは、ピザ生地などに活用すると良いでしょう。
ドライイーストが傷むとどうなる?
ドライイーストは本来サラサラですが、傷むと湿気ってくるときがあります。粉がしっとりしたり固まったりしていたら、使わないほうが良いでしょう。また、湿気てしまったものは、水分を含むことでカビが生えやすくなります。
固まっていないかと同時に、カビが生えていないかも確認しましょう。カビと湿気以外に、虫の混入にも注意が必要です。ドライイーストのような粉ものは、一度開封すると虫が湧きやすくなります。
未開封でも湿気が多い場所に置いておくと、ダニが発生することがあります。虫が混ざっていないかどうかも、しっかりとチェックするようにしましょう。
ドライイーストが使えるか判断する方法
ドライイーストがまだ使えるか、簡単な方法で判断することができます。その方法に必要な材料は、ドライイーストと砂糖、30℃くらいのぬるま湯だけです。あとは、深めの皿とスプーンを100cc用意しましょう。
皿にすべての材料を入れたら、スプーンでよくかき混ぜます。常温で10分放置したら、状態を確認してください。
ブクブクと泡立っていたら、問題なく使えます。泡立ちが悪いときは、パンを焼いても膨らむ可能性は低いです。パン作りに使うことは諦めて、新しい商品を購入しましょう。
ドライイーストの保存方法
保存方法①冷蔵
開封前のドライイーストは、常温でも保存することができます。しかし、開封してしまったものは、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。数日後にすぐ使う予定があれば、袋の口をクリップなどで止めるだけでもOKです。
ただ、しばらく使う予定がない場合は、密閉できる袋に入れ替えましょう。密閉して正しく保存しておけば、半年ほどは持たせることができます。
保存袋に入れたら空気を抜いてしっかりと封をし、冷蔵庫に入れて保存します。このとき、できるだけ温度変化の少ない、奥のほうにしまうのがポイントです。
温度変化が激しいと結露が発生し、カビたり湿気ったりする原因となります。ドアポケット部分は温度変化が激しいため、保存場所には向いていません。また、他の食材のにおいがつくこともあるため、できるだけにおいの強い食材からは離して保存しましょう。
保存方法②冷凍
ドライイーストを長期間使わない場合は、冷凍庫で保存しましょう。冷凍することで、半年〜1年は保存することができます。小分けにしたドライイーストを、密閉できる袋に入れて冷凍しましょう。冷蔵保存と同じく、空気をしっかりと抜くのがポイントです。
ただ、冷たくなったイースト菌は、発酵する力が弱くなることがあります。そのため、冷凍したドライイーストは、使う前に常温に戻しておくのがおすすめです。使う日が決まっていれば、あらかじめ冷蔵庫に移しておいても良いでしょう。
ドライイーストの賞味期限切れに注意しよう
ドライイーストは、未開封と開封後で賞味期限が異なります。未開封の商品は1〜2年持ちますが、開封すると日持ち期間も短くなります。ただ、賞味期限切れになったとしても、すぐに使えなくなるわけではありません。
状態によっては使えることもあるため、判断の仕方を覚えておくと便利です。しかし、安全に美味しく食べるためにも、やはり期限内に使い切るのが最善です。購入前や使用前に賞味期限をしっかりと確認して、期限が切れないように注意して使いましょう。