2022年01月28日公開
2024年11月17日更新
お米は腐るとどのような状態になる?原因と適切な保存方法まで紹介!
お米が腐るとどのような状態になるのか解説します。粘りや異臭が出るなどの腐ったと判断できる特徴や、炊いたお米を炊飯器の中に何日も放置するなどの腐る原因をまとめました。腐らせないようにお米の適切な保存方法も紹介しているので、必見です。
目次
お米が腐るとどのような状態になるのか調査!
お米を何日も炊飯器の中で放置していまい、いつのまにか粘りが出たり異臭を放ち腐っていたという経験はありませんか?特に夏場や梅雨時などは食品が腐りやすいので、炊いたご飯や生米を冷蔵庫などに保存する方もいるでしょう。
本記事では、お米が腐るとどのような状態になるのかや原因、日持ち期間などを詳しく解説します。できるだけ腐ることがないように保存する方法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
お米が腐るまでの日持ち期間
お米は生鮮食品の扱いとなるので、賞味期限や消費期限の表示がありません。お米は、腐ることはないのでしょうか?ここでは、腐るまでの日持ち期間を未開封など状態別に解説します。
日持ち期間:未開封
未開封のお米は、正しく保存していれば精米年月日から約半年は日持ちするといわれています。常温で保存した場合は、夏や梅雨時期は約2週間~1ヶ月、春や秋は1、2ヶ月、冬は2、3ヶ月が賞味期限の目安です。
お米の保存に最適な温度は15度以下だといわれています。特に夏や梅雨時などは、未開封であっても冷蔵保存をおすすめします。
なぜならスーパーなどで販売されているお米が入った袋にはごく小さな穴が開いているからです。未開封だとしても空気に触れている状態にあるため、開封後と同様に扱うようにしましょう。
日持ち期間:開封済
日持ちする期間は、冷蔵庫で保存した場合は未開封と同様におよそ半年です。常温保存の場合も日持ちする期間は、未開封の時と同様です。
室温30度では2週間~1ヶ月、20度ほどなら1,2ヶ月、15度以下なら2、3ヶ月が日持ちする期間の目安になります。精米から日が経つとどんどん味は落ちていくので、15度以下を保つことができる野菜室での保存がおすすめです。
日持ち期間:炊飯後
炊飯後に日持ちする期間は、常温なら約半日、冷蔵庫で約3日、冷凍庫で約7日~1ヶ月くらいになります。夏の暑い日や室内の温度が高い場合は、常温で放置すると半日もかからず粘りが出たり異臭がするなど腐敗することもあります。
炊いたご飯は菌が繁殖しやすいので、できるだけ早く食べましょう。食べきれない場合は、冷凍保存がおおすすめです。冷凍保存の場合は7日経つと少しずつ味が落ちてくるので、1週間以内に食べきることをおすすめします。
お米が腐っているか判断する方法
お米は、どのような状態になっていると腐っていると判断できるのでしょうか。ここでは、お米が腐っているか判断する方法や腐ったものを口にした時の対処法をまとめました。
見分け方①におい
炊いたご飯の場合は、酸っぱいにおいや発酵したような異臭で腐っていると判断できます。腐りにくいといわれる生米ですが、保存環境によっては腐るのでカビのにおいが生じます。腐敗してにおいが発生するのは、菌やカビが原因です。
もし、いつもと違うにおいを感じたら、加熱で菌が死滅するとも限らないので食べないようにしましょう。異臭がした場合は腐っていると判断できるので、食べずに処分することをおすすめします。
見分け方②見た目
炊いたご飯が糊のように粘りがあったり水っぽくドロドロしている、カビが生えている場合は、腐っていると判断できます。
生米の場合は腐りにくい食品ですが、腐ると白から黄色や赤などに変色したりカビが生えるケースもあります。見た目がいつもとあきらかに違う場合は、腐っている可能性が高いので処分しましょう。
見分け方③食感
においや見た目で腐っていると判断できる場合は、口にせず処分することもできます。しかし、気づかずに食べてしまった場合の食感は、お粥のような水っぽさと糊のようなドロッとした粘りのある食感があります。
いつもと違う食感があれば、腐っている可能性があるため食べないようにしましょう。炊飯器で保温していても、長時間放置していると腐ることもあるので注意が必要です。
何日も炊飯器で放置することがないように、炊いたその日にラップや保存容器に入れて冷蔵や冷凍保存しましょう。夏場のお弁当は腐りやすいので、保冷バッグを活用したりご飯に梅干しを添えるなどの対策が必要です。
腐りかけているお米の見分け方ポイント
腐りかけているご飯を食べていいのか、悩むこともあるでしょう。腐りかけているお米を見分けるポイントは、味と見た目、においです。生米が砕けいたり多少色が濃くなっているだけなら味が落ちている可能性はありますが、食べても問題ありません。
カビが発生していてカビ臭く黒や黄色に変色している場合は、腐っているので食べないようにしましょう。炊飯した後は、常温で何日も放置すると酸っぱいにおいがしたり水っぽくなります。
冷蔵保存で何日も放置すると、ご飯がかたくなりカビが生えてきます。かたくなっているだけであれば、焼き飯などにして早めに食べるようにしましょう。
腐ったお米を食べてしまったときの症状と対処法
もし腐ったお米を食べてしまった場合は、下痢や嘔吐、熱、腹痛などの食中毒の症状がないか様子をみましょう。下痢や嘔吐がある場合は、水分を摂りつつ安静にしましょう。
しかし、激しい腹痛や下痢、発熱などがある場合や不安がある場合は、病院で診てもらうことをおすすめします。
お米が腐る原因
お米は、なぜ腐ってしまうのでしょうか?ここでは、お米がなぜ腐るのかさまざまな原因を紹介します。
原因①古くなっている
精米してから日にちが経過すると、だんだん品質は劣化していきます。単純に古いお米は、炊いても糊のような粘りがあったり腐った臭いがするなど味にも違和感があるでしょう。
腐っていると判断できる場合は、食中毒の危険もあるので食べないように気をつけてください。空気に触れることで雑菌やカビが生じるリスクは高くなるので、生米も密閉してから野菜室での冷蔵保存がおすすめです。
原因②保存方法
お米が腐るのは、保存環境が悪いことも原因のひとつです。炊いたご飯を何日も常温で炊飯器の中や保存容器で放置すると、冬であっても腐るので注意が必要です。
気温が高く湿気が多い室内での放置は、ご飯に粘りが出て腐敗臭がしてくるなど腐るリスクが高くなります。新しく購入した生米を保存する場合は、古いものと一緒に入れないように注意が必要です。
虫や雑菌により早く腐る可能性があるため、古い分を使い切って保存容器をきれいにしてから新しいお米を入れましょう。
原因③水に浸ける時間
お米を炊く前に行う浸水ですが、夏場や梅雨時などに長時間放置すると腐る原因になってしまいます。たとえば、炊飯器のタイマー予約を使う場合です。浸水時間が長くなると常温で放置することになるため、腐るリスクが高くなってしまいます。
なぜなら、浸水している水に菌やカビが発生しやすくなるからです。室内の温度が高くなる夏などに浸水時間が長くなる場合は、氷を入れるなどして腐らないように対策してみてください。
原因④炊飯器の中で放置
ご飯を炊いた後に、炊飯器の中で何日も放置すると腐る原因となります。炊飯器の中にある内蓋を洗わないことが原因で雑菌が繁殖して、糸ひくような粘りが出て腐るのです。
炊飯器の保温機能は腐りにくい温度の70度を保ちますが、長時間放置すると腐ることもあるので注意が必要です。夏やジメジメした梅雨時だけでなく寒い冬でも、何日も放置しないように気をつけましょう。
お米が腐るのを抑えるための保存方法
せっかく美味しいお米を購入しても腐らせてしまったら、もったいないと感じることでしょう。ここでは、できるだけ腐らないようにするための保存方法や活用方法を紹介します。
保存方法①生米
生米は腐りにくい食品ですが、未開封や開封済みでも密閉して冷蔵保存が理想です。保存環境は、15度以下で湿度は70%が適しているといわれています。購入時に入っている袋には、お米の袋を重ねた時に破れないよう小さな穴が空いています。
そのため、空気に触れているという環境にあるのです。購入時に入っていた袋ではなく、チャック付きの保存袋に密閉させてから野菜室での保存がおすすめです。
保存方法②炊飯後
炊飯後のご飯はその日のうちに食べるなら、保温して6時間くらいまでがおいしく食べられるといわれています。保温機能を使っても長時間そのままにすると、腐ることもあるので注意しましょう。
夏や暑い室内の場合は、炊飯後は冷ましてから冷蔵庫や冷凍庫に保存するようにしましょう。すぐ食べない場合は、冷ましたご飯をラップに包んでチャック付きの袋に入れ密閉してから冷凍保存がおすすめです。
古くなったお米の使い道
古くなった生米は、少なからず味が落ちている可能性があります。旨味を補って炊飯したり焼き飯やパエリアにして食べるだけでなく、糊や乾燥材にするなどの使い道があります。
昆布や大根おろしを入れて炊くと、旨味を補うことができるのでおすすめです。食べない場合は、乾煎りしてお手玉やお茶のパックに入れて乾燥材にすることも可能です。虫やカビが発生している場合は、処分するようにしましょう。
お米は正しい保存方法で腐るのを抑えよう
本記事では、お米が腐る原因や腐っていると判断できる特徴や原因、保存方法などを紹介しました。炊いたご飯だけでなく、炊く前のお米も保存環境によってはカビや虫が発生して食べられなくなってしまいます。
できるだけ腐らせないために、保存は冷蔵や冷凍を活用するようにしましょう。主食であるお米をおいしく食べるためには、消費できる量や保存環境を考慮して大量に買い過ぎないようにしましょう。