チヌがまずいといわれる理由を徹底調査!美味しく食べる方法も紹介

チヌはなぜまずいのか、徹底調査しています。まずいといわれるチヌを、美味しく刺身で味わう方法もまとめました。また、夏前には食べるのをおすすめしない理由や、河口でチヌを釣り上げられるのかも考察していますので、ぜひ参考にしてみてください。

チヌがまずいといわれる理由を徹底調査!美味しく食べる方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1チヌはまずいのか徹底調査!
  2. 2チヌの生態
  3. 3チヌがまずいと言われるのはなぜ?
  4. 4チヌを美味しく食べる方法
  5. 5チヌはまずいといわれているが美味しい食べ方もある

チヌはまずいのか徹底調査!

釣り上げられたチヌ

チヌは出世魚としても、釣りを楽しむ人からしたら知らない人はいないといっても過言ではない魚です。その身は臭いが強く、まずいといわれており下処理をしっかりと行わないと食べるのに抵抗感があるでしょう。この記事では、チヌはなぜまずいといわれているのかをリサーチしました。

同時にチヌの生態や、まずいチヌの美味しい食べ方もわかりやすく説明しています。おすすめの食べ方を把握して、まずいといわれているチヌを美味しく味わってみてください。

チヌの生態

チヌの見た目

まな板の上のチヌ

チヌは鯛の仲間ですが、その中でも背の部分が黒味を帯びています。とくに、ヒレとヒレの間の膜状の部分が黒味がかっているからです。その結果、背の部分が全体的に黒くなって見えます。また、出世魚で成長すると名前が変わるのも特徴で、外見の見た目からもクロダイといった名前で有名です。

さらに、腹側は比較的白く、縦縞の模様がある個体も多くみられています。加えて、口の部分が突出しており、口の中は細かい歯が並んでいます。鯛の仲間だけあり、全体的に平たいフォルムをしており体が銀色なのも特徴です。

名前が変わる出世魚

地面の上のチヌ

チヌは成長をすると名前が変わる出世魚です。主に関東ではチヌからチン、カイズと呼び名が変わり成魚になるとクロダイという呼び名になります。ただし、東北地方ではクロと呼ばれていたり、鳥取県や島根県のほうではチンダイという名前でも呼ばれていたりします。したがって、地域によっては色々な呼び名で親しまれているとのことです。

なぜ、呼び名が複数あるのかというと、日本全国で幅広く生息しているからです。各地域に分布しているので水揚げされる地域も多く、それぞれの地方名が名付けられています。

釣りをする人からの知名度が高い

網の中のチヌ

チヌは釣りを日頃から楽しんでいる人からすると、メジャーな魚になります。海に生息していますが時期によっては河口にもその姿を現すことがあり、川で釣り上げることも多いからです。実際に河口にも進入することがあるので、石川県のほうでは川鯛とも呼ばれています。したがって、まずいと評判のチヌですが釣りをする人からは人気の高い魚です。

また、寒い時期は深いところに潜りあまり姿を見せません。しかし、夏の時期になると深いところから浅瀬に移動し河口でも多くみられます。夏になると釣りやすくなるのも、知名度が高い理由でしょう。

チヌがまずいと言われるのはなぜ?

においがきつい魚

ザルの上のチヌ

チヌは強烈なにおいを発します。チヌは雑食性でほかの魚や海藻、海に流れ着いた果物の皮やゴミなど食べられるものはなんでも食べてしまいます。よって、さまざまなものを体内に摂取するので、内蔵からにおいがするとのことです。また、チヌは環境への適応能力が高い魚で、少々汚染されている水域でも生息できます。

そのため、汚れが原因で表皮からもにおいを発する個体が多いです。さらに、チヌは居着き型と回遊型とタイプが分かれています。居着き型はにおいがきつくまずいといわれており、回遊型はそこまでにおいはしないとのことです。

身が緩むのが早い

釣り上げられたチヌ

身が緩むのが早いのも、まずいといわれる要因になります。チヌは比較的水分量を多く含んでいる魚だからです。また、ほかのタイ科の魚に比べて、チヌは5~6倍ほど身が緩くなるのが早いといわれています。さらに、身が緩いと全体的に身のしまりが悪くなり、独特なコリコリとした食感が感じられなくなります。

実際に、チヌはプロの調理人も扱うのを避けることがある魚です。チヌがなぜまずいといわれるかは、身の緩さが原因の一つでもあるでしょう。

旬の時期であれば美味しく食べられるという声も

泳いでいるチヌ

チヌはにおいがありまずいと評判ですが、旬の時期なら美味しく食べることが可能です。また、年間を通して全国で水揚げされるので、旬の時期というのは色々と説はあります。有力なのは秋から春までの時期です。この時期のチヌは、脂ものっており美味しく感じるという意見が多いです。最もまずいと感じる時期は、梅雨から初夏にかけてです。

チヌは梅雨から初夏にかけて産卵時期になります。体力を使い体も痩せるため、身が乏しくなり食べてもまずいと感じるでしょう。

チヌを美味しく食べる方法

刺身

チヌ刺盛り

チヌは刺身で食べるのが、おすすめです。新鮮なチヌは刺身にして食べると、真鯛のようにコリコリとした食感を味わえて非常に口当たりが良いです。釣ったら手早く活締めにして、血と内蔵を取り除きましょう。そうすることで、鮮度を長く保てます。また、チヌは捌いて刺身にしたら早めに食べてください。先述したように、チヌは身が緩い魚です。

時間が経つと身のしまりが無くなり、せっかくの美味しい刺身も味気ないものになります。少しでも新鮮なうちに、早めに食べるのがチヌの刺身を美味しく味わうポイントです。

煮付

チヌの煮付け

煮付けにして食べても、美味しいでしょう。お酒や生姜などを使う調理工程で、まずい原因のにおいの元を解消できるためです。また、効率よく生臭さを解消するのには霜降りをすると良いです。調理をする前に沸かしたお湯を捌いたチヌの身にかけて、霜降りをすることで生臭さを取り除けるでしょう。

さらに、多くのチヌが釣れて一気に消化したい場合も、煮付けはおすすめの食べ方になります。煮付けにすれば冷蔵庫で3〜4日もちますので、ぜひ試してみてください。

香草焼き

チヌ香草焼き

香草焼きにすることで、においを気にせずに美味しく食べることが可能です。香草焼きはハーブで香り付けした料理なので、においが気になる場合はうってつけの調理方法です。香草焼きとなると、どうしても難しく感じてしまうこともあるでしょう。

しかし、パセリやローズマリーなどのハーブを用意することができれば、簡単に調理ができます。においがきつくてまずいといわれるチヌも、香草焼きにすることでおしゃれな料理に早変わりです。

その他

手の中のチヌ

フライにするのも美味しい食べ方の一つです。フライにすることで、においも軽減されジューシーさが加わり味わい深くなるからです。それでもにおいが気になる人はしそや梅肉を入れることで、においの問題を改善できます。

また、ムニエルもおすすめです。こちらもバターとオリーブオイルで揚げ焼きにすることで、においを取り除き美味しくチムを楽しめます。

チヌはまずいといわれているが美味しい食べ方もある

調理前のチヌ

チヌはまずいと評判ですが、調理次第では美味しく食べることができます。においが主な理由なので、しっかりと下処理をすれば問題なく味わえます。また、夏以降から春にかけてが旬なので、この時期のものは口当たりも良く一段と美味しく食べられるでしょう。

さらに、河口にも姿を現すので川釣りが好きな人は趣味も楽しめます。今まで食べることを敬遠していた人は、この機会にチヌの魅力に触れてみてください。

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