「宿儺かぼちゃ」とは？味の特徴やおすすめレシピもチェック！

岐阜県高山市で栽培されている、宿儺かぼちゃを知っていますか？肉質はホクホクで、糖度が高く甘みがたっぷり感じられることから、高級ブランドかぼちゃとして人気の品種です。

本記事では、宿儺かぼちゃの特徴や味わいについて詳しく紹介します。プリンなどのスイーツや、おかずなどおすすめレシピも掲載しているので、併せてチェックしてください。

宿儺かぼちゃの産地である、岐阜県高山市丹生川地域は、標高500～900mの高地に位置しています。昼夜の大きな気温差、冷涼な気候、豊富で美味しい水などを有することから、質の高い農作物を生産できる土地として知られています。

宿儺かぼちゃはもともと、家庭で食べるために生産されていました。そのかぼちゃを地域の名産品に、という声が上がり、2001年から全国に出荷が始まりました。現在でも高山市や、同じ岐阜県の飛騨市など、限られた土地でしか生産が行われていません。夏～秋にかけて旬を迎え、8月中旬～10月下旬頃まで市場に出回ります。

宿儺かぼちゃの名前は、地域に伝わる神話の主、両面宿儺に由来しています。両面宿儺は、日本書記にも登場する農耕の指導者です。神祭りの司祭者として飛騨から美濃を統率し、農耕の技術を広めたとされ、地域の人々には神様のように親しまれてきました。

丹生川地域では、今でも宿儺さまと称え、毎年宿儺まつりが開催されています。丹生川のかぼちゃが、宿儺さまのように親しまれることを願い、宿儺かぼちゃと名付けられました。

宿儺かぼちゃは、楕円形で細長くヘチマのような形をしています。長さは50～80cmほど、重さは2.5kg程度で、大きなものでは5kgを超えるものもあります。

中身は鮮やかな黄色の果肉で、加熱するとホクホクとした食感が特徴です。一般的なかぼちゃよりも糖度が高く、濃厚で甘みが強いため、プリンやケーキなどのスイーツにも適しています。口当たりが滑らかで、味の馴染みも良いため、煮物や天ぷら、スープなど幅広い料理に活用できます。

【材料】

• かぼちゃ 1個
• 水 1000g
• 昆布 10g
• 油 30g
• 鶏ひき肉 100g
• Aみりん 100g
• Aしょうゆ 10g

1. 水に昆布を3cm角に切って入れます。
2. かぼちゃは種とワタを取り、一口大に切り、面取りします。
3. (2)を(1)に入れて、漬けます。
4. 鍋に油を熱し、鶏ひき肉を入れて色が変わるまで炒めます。
5. (3)を水ごと入れ、弱火でひと煮立ちさせます。
6. アクを取り、材料Aを加えてやわらかくなるまで煮たら完成です。

やさしい味わいの鶏そぼろと宿儺かぼちゃの煮物レシピです。調味料も少なく、30分もあれば作れるので、ぜひ試してみてください。宿儺かぼちゃの皮を剥きすぎると、煮崩れる原因になるので、注意しましょう。煮汁を入れた後は弱火でコトコト煮てください。

【材料】

• 宿儺かぼちゃ 10cm
• 豚バラ肉 400g
• しょうゆ 大さじ2
• 酒 大さじ2
• Aマヨネーズ 大さじ2
• A水 150ml
• A小麦粉 100g
• 揚げ油 適量
• 塩 適量

1. 豚肉にしょうゆと酒をかけ、手で揉みこみ、しばらく置いておきます。
2. かぼちゃは、3cm幅に切り、種とわたを取ります。
3. (2)に(1)の豚肉を巻き付けます。
4. ボウルに材料Aを入れてさっと混ぜ、衣を作ります。
5. (4)に(3)をつけ、180度に熱した揚げ油で揚げます。
6. 器に盛り、塩を添えたら完成です。

ホクホクとした宿儺かぼちゃと、ジューシーな豚バラ肉が相性抜群の、肉天レシピです。豚肉にしっかりと下味をつけておくことが、美味しく作るポイントになります。天ぷらの衣を混ぜすぎると、ベチャッとした食感になるので、粉気が残る程度にしてきましょう。

【材料】

• 宿儺かぼちゃ 1/2個
• 鶏モモ肉 600g
• ハム 1本
• 玉ねぎ 2個
• 人参 1本
• パプリカ（赤）1個
• パプリカ（黄）1個
• ヤングコーン 8本
• なす 1本
• ニンニク 1片
• ショウガ 5g
• サラダ油 適量
• 水 適量
• ローリエ 1枚
• コンソメ 1個
• カレールー 185g
• Aトマトケチャップ 150g
• Aしょうゆ 10ml
• Aウスターソース 10ml
• Aフルーツチャツネ 10g
• 米 3合
• ターメリック 適量

1. 鍋にサラダ油、みじん切りにしたニンニクとショウガを入れて炒めます。
2. 食べやすい大きさにスライスした人参と玉ねぎを入れてじっくりと炒めます。
3. ハムは1.5cm角、鶏モモ肉は食べやすい大きさに切り分けます。
4. 鶏モモ肉は炭火であぶり、ハムとともに(2)に加えて軽く炒めます。
5. 水を加えて煮込みます。
6. かぼちゃは種とワタを取り、少し大きめに切ります。
7. (5)に入れて煮込み、ローリエとコンソメを加えます。
8. カレールーを加えて、溶かします。
9. 材料Aを隠し味に加えて煮込みます。
10. 炊飯器に、米、水、ターメリックを入れ、ターメリックライスを炊きます。
11. 赤パプリカ、黄パプリカ、ヤングコーン、ナスを炭火で焼きます。
12. 皿に、ターメリックライスと焼き野菜を彩りよく盛り付けます。
13. (9)をたっぷりかけたら完成です。

宿儺かぼちゃをたっぷり使った、具沢山カレーを紹介します。ローリエとコンソメでコクと香りを、トマトケチャップで甘みをプラスすると、味わい深く仕上がります。色鮮やかで食卓もぱっと華やかになる、おすすめの一品です。

こちらは、かぼちゃを丸ごと使った贅沢グラタンのレシピです。かぼちゃの甘みと、隠し味に使った味噌がマッチします。皮ごと食べるので、加熱する時は全体がやわらかくなるまで、しっかりと焼きましょう。お好みでかぼちゃの皮をところどころ剥き、縞模様にしても可愛いです。見た目もお洒落で、おもてなしにもおすすめです。

【材料】

• 宿儺かぼちゃ 1/2個
• Aおから 100g
• A片栗粉 100g
• A砂糖 60g
• Aはちみつ  25g
• Aココナッツオイル  15g
• A豆乳 70g
• Aシナモン 15g

1. かぼちゃは半分に切り、種とわたを取り除きます。
2. 蒸し器に(1)を入れ、やわらかくなるまで蒸します。
3. (2)の身の部分を200g分すくい、ボウルに入れます。
4. フードプロセッサーに(3)と材料Aを入れ、撹拌します。
5. かぼちゃの皮に(4)を塗ります。
6. 蒸し器に入れ、15分蒸します。
7. 食べやすい大きさに切り分けたら完成です。

宿儺かぼちゃを使った、和スイーツはいかがでしょうか？やさしい甘味と、おからのプチプチとした食感が楽しめます。材料のココナッツオイルがない場合は、バターやサラダ油で代用しても構いません。こちらの動画では、かぼちゃの皮を活用していますが、カップなどに入れて蒸してもOKです。

宿儺かぼちゃを手に入れたら、ぜひ試して欲しいレシピが、こちらのプリンです。プリンにすることで、かぼちゃの甘さやなめらかさが引き立ちます。食感をよりなめらかにしたい場合は、一度プリン液を濾しましょう。作り方も簡単で、あっという間に出来上がるので、おやつの時間やおもてなしに作ってみてください。

宿儺で作る、チーズケーキのレシピです。かぼちゃのホクホクとした食感と、濃厚な風味がたまりません。材料をどんどん混ぜていくだけで作れるので、スイーツ作りに慣れない方にもおすすめです。生地を型に流し入れたら、10cm程の高さから落とし、気泡を抜くときれいに仕上がります。

かぼちゃ入りのカスタードクリームをたっぷり詰めた、絶品スイーツレシピの紹介です。シュー生地は、なるべく生地が温かい状態でオーブンに入れることで、膨らみやすくなります。生地の粗熱がとれてから、クリームを絞り入れてください。スイーツ好きな方も大満足間違いなしの、美味しいシュークリームです。

宿儺かぼちゃの特徴と、人気のアレンジレシピをまとめました。大きな見た目にびっくりする方も多いですが、皮が薄いため、調理しやすいのもメリットです。最近では通販でも手に入れることができるので、気になった方はぜひ取り寄せてみてください。グラタンや天ぷら、プリンなど幅広い料理に活躍するので、ぜひその美味しさを味わいましょう。