りんごを食べ過ぎるとどうなる?アレルギーや糖尿病の危険も?

りんごを食べ過ぎるとどうなるのかをまとめました。りんごの食べ方による便秘や下痢の改善などのメリット、アレルギーや太る可能性もあるデメリットについて詳しく解説します。ダイエット中や糖尿病の人の食べ過ぎ防止方法も、チェックしてみてください。

りんごを食べ過ぎるとどうなる?アレルギーや糖尿病の危険も?のイメージ

目次

  1. 1りんごの食べ過ぎでどんな影響があるか知りたい!
  2. 2りんごの食べ過ぎで起こる症状
  3. 3りんごの食べ過ぎは太る?
  4. 4りんごの食べ過ぎを防いで効果的に摂る方法
  5. 5りんごの食べ過ぎに気を付けよう!

りんごの食べ過ぎでどんな影響があるか知りたい!

りんごはビタミンやミネラル、食物繊維など、豊富な栄養成分が含まれている魅力的な果物です。体に良いイメージのあるりんごを食べ過ぎるとどうなるのか徹底調査しました。体に与える影響や過食を防止する食べ方などを解説するので、ぜひ参考にしてください。

りんごの食べ過ぎで起こる症状

症状①下痢

りんごには豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維といえば便秘解消効果があることで知られていますが、摂取量が多すぎると下痢になることがあるそうです。食物繊維は消化されにくい性質のため、胃や腸にゆっくり留まることができません。そのため、食べ過ぎると下痢の症状を起こしてしまうのです。

下痢がひどくなると、吸収されるはずの他の栄養素も一緒に排出されて、身体に悪影響を与えてしまいます。もちろん適量であれば、便秘解消におすすめの果物です。食物繊維のペクチンが腸内の有害物質を排除し、きれいにする効果も期待できるでしょう。しかし、便秘解消に良いからといって、食べ過ぎるのは避けた方が良いです。

症状②胃痛

りんごはそもそも胃に優しい果物で、食べ過ぎや飲み過ぎで胃腸が弱っている時に、食べると良いといわれています。それはりんごを食べると消化の働きが改善し、胃の不快感を解消する効果があるからです。

しかし、胃腸に良い効果があるからといって、食べ過ぎてしまうと胃に負担がかかってしまいます。なぜなら、食べ過ぎたことで胃酸の分泌が良くなりすぎて、胃が荒れてしまうこともあるからです。体質にもよりますが、胃痛がさらにひどくなってしまう可能性もあります。

全員がそうなるわけではありませんが、りんごを食べ過ぎて胃痛になった経験がある人は、特に注意しておきましょう。

症状③おならが出る

食物繊維の摂り過ぎは、下痢を引き起す原因になるだけでなく、おならも出やすくなることがあります。食物繊維の効能である整腸作用により便秘解消効果はありますが、腸内の善玉菌が活発になるため、おならの回数も増えるそうです。

また、急激に食物繊維の摂取量が増えると、それに伴いおならの回数も増える場合があります。一度に食べ過ぎずに、回数に分けて定期的に食べるようにした方が、腸への負担がかからずに良いでしょう。他にも、便秘や下痢などで腸内環境が良くない時にりんごを過食すると、おならが出やすくなってしまうケースもあるそうです。

症状④アレルギー

りんごを食べてアレルギーが起こることが、まれにあります。りんごはバラ科に属する果物です。もし、りんごアレルギーになった場合は、梨や桃、サクランボなど同じバラ科の果物にも注意しておく必要があります。

アレルギー症状は、口の中や喉が腫れる、舌が痺れる、蕁麻疹が出るなどがあります。また吐き気や腹痛、下痢などが起こる場合もあるでしょう。このようなアレルギー症状が出たら、すぐにりんごを食べるのをやめてください。症状がひどい場合は、病院で治療を受けた方が良いでしょう。

りんごアレルギーの可能性があっても、アップルパイやコンポートなど、加熱すれば大丈夫なケースもあります。果物のアレルゲンはタンパク質が要因であることが多く、タンパク質は熱や消化で分解されるため、加熱すれば食べられるという人も多いようです。

症状⑤栄養バランスの偏り

りんごの過食で栄養が偏るというよりも、ダイエットなどでりんごだけしか食べないでいると、栄養バランスが崩れてしまいます。例えば、短期間で痩せたいからといって、1日3食りんごだけしか食べないのはよくありません。確かに痩せますが、普通の食事に戻すとすぐにリバウンドする可能性も大きいです。

また、栄養不足で肌荒れや便秘を引き起こす原因になります。1食だけりんごに置き換えて、他の2食で不足している栄養素を補うようにすれば、栄養の偏りを防ぐことができるでしょう。

りんごの食べ過ぎは太る?

りんごは太りにくい

りんごダイエットという方法がありますが、りんごでも過食すると太るのかどうか気になるところです。りんごの甘味成分は糖質によるもので、フルクトースという種類になります。フルクトースは体内に吸収されても、血糖値を急激に上昇させにくい特徴があります。

そのため、ご飯やパンに比べると太る確率は少なく、りんごはダイエットに最適な食材といえるでしょう。りんごにはビタミンCやカリウム、ペクチンなど、身体に良い栄養成分が多く含まれているので、毎日適量を食べるのが良いです。

太りにくいというメリットはありますが、過食すると中性脂肪に変わりやすいデメリットもあるので注意してください。

加工品は高カロリー

リンゴジュースや焼きリンゴ、アップルパイなど、りんごを加工した食品は美味しく人気があります。これらの加工品のほとんどが、砂糖やバターなどの調味料が使用されており、他の食材と組み合わせていることが多いようです。その分カロリーや糖質も増えることになるので、加工品を過食すると太る可能性が高くなります。

特にジュース類は喉越しが良く飲みやすいので、生で食べるより無意識に飲み過ぎてしまう傾向にあるようです。ジュースの飲み過ぎも太る要因になるため、ダイエット中は気を付けてください。

糖尿病の人は摂取量に注意

栄養成分である食物繊維のほとんどがブドウ糖であるため、体内へ吸収されるのが早いという特徴があります。また、過食すると血糖コントロールのバランスが乱れ、血糖の上昇や中性脂肪の増加に繋がってしまうため、糖尿病の人や糖尿病を予防したい人には注意が必要です。

糖尿病の人は特に中性脂肪になりやすい傾向にあります。中性脂肪が体内に蓄積されると、高血圧や脳血管疾患、心臓病などのリスクが大きくなるので、気を付けてください。しかし、りんごは糖尿病の食事療法にも、良く使用される食材です。

適量に食べれば健康に良い効果をもたらしてくれるでしょう。ちなみに糖尿病の食事療法では、1日にりんごを半分(150g)までの摂取量を推奨しているそうです。

りんごの食べ過ぎを防いで効果的に摂る方法

方法①1日の摂取量目安

成人の果物の1日総摂取量は、80kcalが目安になっています。りんごでいうと1個を半分にしたくらいの量(150g)です。ちなみに、いちごであれば25個、バナナであれば中1本に相当します。例えば、1日にりんご半分とバナナ1本を食べるのは、摂取量を超えて食べ過ぎになると考えてください。

しかし、ダイエットで他の食事を制限している人や運動量の多い人は、1個食べても過剰摂取にはならないでしょう。ただ、1個食べると下痢ぎみになるなどの症状が出た場合は、自分の体質に対して摂取量が多いと考えた方が良いでしょう。

方法②食べるタイミング

いつ食べるかのタイミングでも、食べ方や食べる量が変わってきます。りんごはほぼ水分と果糖であるため、どちらかというと腹持ちが悪い方です。消費エネルギーの多い活発な時間帯にりんごだけを食べると、すぐにお腹が空いてしまいます。空腹を満たすためにお菓子をつまんだり、過食に繋がり太るケースも多いようです。

方法③皮付きで食べる

りんごの皮は少し硬めであるため、皮付きのものを食べると皮なしよりも咀嚼回数が増えて、満腹を感じやすくなります。くし形にカットすると皮の面積が大きくなるので、りんごを横に薄くスライスすると皮の面積も少なくなり、食べやすいのでおすすめです。

りんごには皮にも多くのポリフェノールの含まれています。ポリフェノールには脂質の消化吸収を抑制する効果があるそうです。食事と一緒に摂るとさらに効果的なため、ダイエット中は食後のデザートとして食べるのも良いでしょう。皮付きで食べることは、過食防止だけでなく栄養効果も高くなるのでおすすめです。

方法④加熱する

りんごに含まれる食物繊維のペクチンは、加熱することによって栄養効果が6~9倍にまで高まります。ペクチンは便秘や下痢の改善、免疫力向上や活性酸素除去などの効果が期待できる、優秀な栄養成分です。生で食べるのも良いですが、時々は料理の材料に使用したり、加熱したものをヨーグルトに混ぜたりして食べるのも良いでしょう。

ただ、前述したように加熱したものでも、砂糖やバター、小麦粉などを足して加工した場合は、過食すると太る要因になるため気を付けてください。

りんごの食べ過ぎに気を付けよう!

りんごの食べ過ぎは体にどのような影響をもたらすのか詳しく解説してきました。りんごは適量を守れば、低カロリー低糖質で栄養価の高い優秀な果物です。しかし、食べ過ぎると逆効果になることも覚えておきましょう。りんごで太るのを防ぎたい場合は、加工したものではなく、生の状態か加熱したものを食べるのが望ましいです。

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