シュークリームの賞味期限切れは食べられる？腐るとどうなるのかも解説

シュークリームはふわふわサクサクしたシュー皮と、滑らかなカスタードクリームの組み合わせが美味しい人気のスイーツです。生菓子であまり日持ちがしないイメージがありますが、実際に賞味期限はどのくらいなのか？気になるところです。手作りの場合とコンビニなどの市販品の場合の賞味期限を比較しながら、詳しく解説していきましょう。

市販のシュークリームには、パッケージに賞味期限あるいは消費期限が明記されています。賞味期限と消費期限の違いを正確に知っておくと、食品のロスが少なくなるかもしれません。賞味期限とは品質を落とさずに美味しく食べることができる期限です。一方、消費期限は腐敗やカビなどの劣化がないと保証できる、期限のことをいいます。

一般的に賞味期限が記されている商品は、劣化しにくく日持ちするものが多いようです。例えば、缶詰やレトルト食品などです。消費期限が記されている場合は、惣菜やサンドイッチ、生菓子など、劣化が早く日持ちしない食品に多く見られます。

賞味期限と消費期限は、開封前であることと、パッケージに明記されている正しい保存方法を行うことを前提に決められています。よって、必ずしも期限内であれば食べられる訳ではないということも、考慮しておくと良いでしょう。

コンビニなどで販売されている冷蔵シュークリームは、日持ちが2～3日間のものが多いようです。コンビニやスーパーなどのほとんどの商品には、消費期限として明記されています。手作りスイーツ店の自家製の無添加シュークリームは、当日か翌日までの消費期限が一般的です。

シュークリームの中に入っているカスタードクリームには、卵や牛乳などが使われているため、傷みやすくあまり日持ちしないのが特徴です。

賞味期限が過ぎた場合は、味や風味は落ちているかもしれませんが、自己責任の上で食べることができます。その際は、食べる前に腐っていないかどうかを、確認するようにしてください。

消費期限が過ぎた場合は、安全に食べられる期限を過ぎたということであるため、食べるのは避けた方が良いです。ただ、1日過ぎたくらいだと、処分するのはもったいないと食べる人も多いでしょう。まだ食べれると判断したら、自己責任で食べることになります。

賞味期限が切れたシュークリームを食べる前に、まずは腐っていないか確認する必要があります。ここでは腐ったシュークリームは、どのような状態になるのか？を詳しく解説します。

臭いを嗅いだ時に、鼻を突くようなツンとした刺激臭や酸っぱい臭いがした場合は、腐っていると考えてよいでしょう。シュークリームに使われるカスタードや生クリームは、栄養価が高くその分菌が増殖しやすい状態であるといえます。異臭がしたら腐敗が始まっている証拠であるため、諦めて処分するようにしてください。

シュークリームが腐ると皮にカビが生えていたり、ドロドロになってしまいます。また、中に入っているカスタードクリームや生クリームが分離しているようだったら、腐敗が始まっている可能性があるでしょう。見た目だけで分かりにくい時は、においや味なども含めて総合的に判断してください。

賞味期限切れのシュークリームを食べた時に、酸っぱい味や気分が悪くなるような味がしたら、すぐに吐き出して処分しましょう。また、中のクリームがネバネバした食感ならば、食べるのはやめた方が良いです。ひと口食べてみて、これは怪しいなと感じたら腐っていると判断してください。

腐ったシュークリームを食べて一番心配なことは、食中毒になる可能性があることです。シュークリームの中にあるカスタードクリームは、牛乳や卵が使われています。そのため、腐ったシュークリームにはサルモネラ菌や黄色ブドウ球菌が、繁殖している可能性が大きいです。

これらの菌が原因で食中毒になってしまうと、激しい腹痛や嘔吐、下痢などの症状が現れます。特に小さい子供や年配の方は、注意が必要です。食中毒が考えられる症状が出たら、速やかにかかりつけの病院へ行きましょう。

シュークリームは購入してすぐに食べた方が、皮がパリッとして中のクリームも新鮮で美味しいです。特にスイーツ店で購入した冷蔵シュークリームは、時間が経つにつれてシュー皮が湿度を含んで、しなしなになっていきます。衛生面から考えても、防腐剤が使われていない生シュークリームは傷むのが早いので、その日のうちに食べ切りましょう。

また、夏の暑い時期で持ち帰り時間が長い場合は、保冷剤を付けてもらった方が安心です。コンビニなどの密封袋に入っている市販品は、消費期限または賞味期限内であれば、味も劣化せずに美味しく食べられます。

コンビニやスーパー、スイーツ店などのほとんどが、冷蔵で販売されています。このことからも分かるように、シュークリームは冷蔵保存が基本です。特にシュークリームの中に生カスタードや生クリームが入っている場合は、常温で置いておくとクリームが溶け出してしまいます。

コンビニのシュークリームのように1個ずつ包装されていない場合は、ラップでしっかり包んでから冷蔵庫で保存してください。

シュークリームは冷凍保存も可能です。商品にもよりますが、正しい冷凍保存方法で約1ヶ月ほど日持ちするといわれています。シュークリームを1個ずつラップで包み、さらにジップロックなどの密封袋に入れて、冷凍保存をしてください。コンビニなどの市販品のように、包装されている場合は袋から出してラップをしましょう。

中には冷凍保存に不向きなシュークリームもあります。フルーツ入りのタイプや100%生クリームのタイプのものです。フルーツ入りだと、解凍した時にフルーツの水分が出てしまい、ふにゃふにゃになってしまうためです。また、生クリームは解凍すると柔らかくなりすぎるため、風味も食感も落ちてしまいます。

よって、シュームリームの中身が100%カスタードクリーム、あるいはカスタードと生クリームが混合で使用されているタイプのものが冷凍可能です。

冷凍室から冷蔵室へ移して、ゆっくりと時間をかけて解凍する方法が一番美味しく食べられます。冷蔵庫に移して2時間ほどで解凍できるでしょう。その際はラップに包んだままの状態で、解凍してください。冷凍したシュークリームを常温で戻すと、急な温度差によって水分が多く出てくるため、シュー皮がベタッとしていまいます。

また、半解凍でシューアイスのようにして食べるのもおすすめです。カスタードクリームが甘さ控えめのアイスクリームのようになって、美味しく食べられます。

手作りシュークリームは無添加で日持ちがしないため、なるべく当日中に食べる方が良いです。すぐに食べない場合は、空気に触れないように密封容器に入れるか、ラップで包むなどして冷蔵庫で保存しましょう。

また、手作りのシュークリームを多めに作った時は、食べない分のシュー皮だけラップに包んで、冷蔵保存をしておくのがおすすめです。そして、食べる直前にクリームを入れると、シュー皮がしなしなにならずに、サクサク感を楽しめます。

さらに長く日持ちさせたい場合は、1個ずつラップに包んでジップロックなどの密封袋に入れて、冷凍保存をしましょう。その場合はイチゴなどの果物を挟まずに、中身はカスタードクリームだけにした方が、解凍した時に美味しく食べられます。

シュークリームの賞味期限や保存方法について、詳しく解説してきました。シュークリームの賞味期限は、手作りであれば当日～翌日、コンビニなどの市販品であれば2～3日です。総体的に見てシュークリームは、日持ちのしないお菓子であるといえます。

また、市販品の場合は記載されいる期日が賞味期限であるのか、消費期限であるのかもチェックしておく必要があります。賞味期限あるいは消費期限内に食べ切れない場合は、冷凍保存がおすすめです。上手に保存して、無駄なくシュークリームを堪能してください。