2020年05月21日公開
2024年10月21日更新
大館市の名産品&特産品をチェック!きりたんぽや比内地鶏など絶品グルメが盛り沢山
大館市の名産品&特産品についてまとめてみました。きりたんぽや比内地鶏など、秋田県大館市には全国的な知名度を誇る名産品&特産品が数多くあります。グルメファンからの熱い注目を集める大館市について、じっくりとフォーカスしていきましょう!
大館市の名産品&特産品をチェック!
豊かな自然に囲まれた秋田県大館市には、きりたんぽや比内地鶏、とんぶりなど、全国的な知名度を誇る数多くの名産品&特産品があります。これだけ食に充実した自治体は、日本広しといえどもそう多くはないでしょう。
そこで、本記事では大館市の名産品&特産品に関する情報をまとめてみました。大館市が誇る絶品グルメについて、じっくりとフォーカスしていきましょう!
大館市とは?
人口約7万人が暮らす秋田県大館市(おおだてし)は、秋田県北部に位置する都市です。市域の大部分は山間部であり、市街地以外には自然豊かな田園風景が広がっています。
プロレタリア文学を代表する小説家であった故小林多喜二や、過去に国連事務次長を努めた明石康氏などの著名な出身者も多く、他にも芸能界やスポーツ界などで活躍する人物を多数輩出しております。また、駅前に建てられた銅像からも分かる様に、この大館市はあの有名な「忠犬ハチ公」の生まれ故郷でもあります。
そんな大館市は名産品が多いことでも有名です。本記事で紹介する各種グルメはもちろん、経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されている大館曲げわっぱなど、全国的な知名度を誇る名産品が数多くあります。これだけ有名な名産品が並ぶ自治体も、そう多くは無いでしょう。
大館市の主な名産品&特産品
それでは、いよいよ本題である大館市の名産品&特産品についてチェックしていきましょう!数有る名産品&特産品の中から、本記事では厳選した8つの名産品&特産品を紹介します。
本場大館きりたんぽ鍋
秋田県を代表する鍋料理といえば「きりたんぽ鍋」です。そのきりたんぽ鍋には、大館市の名産品である「きりたんぽ」と「比内地鶏」が欠かせません。
「きりたんぽ鍋」とは、比内地鶏のガラから摂った出汁を醤油と酒で味付けし、ゴボウ、キノコ、ネギ、セリなどの地場野菜を、焼き上げたたんぽと共に煮て食べる料理のことを言います。
このたんぽというのは、ご飯を半殺し(※)にし、秋田杉の串に巻きつけた食べ物です。そして、このたんぽを切ったモノが「きりたんぽ」ということになります。こんがりと焼き上げたたんぽはとても香ばしく、お米ならではの芳醇な味わいが楽しめます。
「きりたんぽ鍋」が美味しく食べられるのは、10月から2月頃までの間です。秋になって新米が出回り、セリやネギ、キノコなどの鍋の具材も旬を迎えます。
※「半殺し」とは半分お米をつぶした状態。ご飯とお餅の中間くらい。
本場大館きりたんぽ協会HP→http://kiritanpo.org/
たんぽの起源は比内地方(秋田県北部地方)にあります。マタギが山籠もりした際に、ごはんをこねて木の串に巻き付けた物を山神様のお供え物としていたそうで、それを鍋に入れて食べ始めたのがきりたんぽ鍋の始まりといわれています。
やがて明治時代中期になり、大館市内の料亭や旅館がきりたんぽ鍋の提供を開始。それにより、料亭の間で味や具材が確立されることになりました。こうした流れが現在まで脈々と受け継がれていることこそ、大館市がきりたんぽの本場と呼ばれている由縁です。
その大館市は、毎年10月に「本場大館きりたんぽまつり」を開催しています。このイベントは本場大館のきりたんぽの食べ比べはもちろん、きりたんぽをアレンジした創作たんぽや、秋田県内の郷土食、B級グルメ等が一同に介するといった内容で、市外や県外からも例年沢山のお客さんが訪れているそうです。
本場大館きりたんぽまつり→http://odate-foodfes.com/tanpofes/
比内地鶏
「比内地鶏」は「名古屋コーチン」「薩摩地鶏」と並ぶ日本三大美味鶏として、非常に有名な品種です。150日以上を平飼い又は放し飼いで飼育するなど、その飼育には非常に手間が掛かることでも知られています。
肉のうま味と黄色を帯びた脂の深い味わいが最大の特徴で、噛むほどに味とコクが際立ちます。特に郷土料理である「きりたんぽ鍋」には、この比内地鶏の肉と鶏ガラスープが絶対に欠かせません。
「比内鶏」は、江戸時代から比内地方(秋田県北部地方)で飼われている鶏で、当時はその美味しさ故に年貢として納められていたそうです。
昭和17年に天然記念物「比内鶏」が国の天然記念物に指定され、食用とするには制約が生まれることになりました。
元々比内鶏は小型で成長が遅く、飼育そのものが困難だったということもあり、食用として流通させるには不向きな点も多かったそうです。そこで考えられたのが食用向けの品種改良でした。
昭和48年に雄の「比内鶏」と雌のアメリカ原産「ロードアイランドレッド」の間で交配が行われ、その結果食用品種である「比内地鶏」が生まれたのです。
秋田県公式WEBサイト「比内地鶏ネット」→https://common3.pref.akita.lg.jp/hinaijidori/
大館市では「比内とりの市」を毎年1月に開催しています。こ比内地鶏にスポットを当てた内容で、比内地鶏の千羽焼きや焼き鳥、本場大館きりたぽ鍋など、地元の素材もとことん使った冬のビッグイベントとなっています。
「見る・遊ぶ・買う・食べる」の4要素を盛り込み、来場者も一緒に楽しめるとのことですので、機会があればぜひ一度参加してみましょう!
比内とりの市→https://www.city.odate.lg.jp/city/kankou/festibal/festa/winter/torinoichi
とんぶり
「とんぶり」とは、一年草であるホウキギになる成熟果実を加工したものです。大きさは一粒当たり直径1~2mm程度であり、無味無臭ながらも魚卵の様なプチプチとした食感が楽しめます。
その歯触りと見た目は世界三大珍味の1つ「キャビア」と非常に良く似ており、キャビア同様とんぶりにも高い栄養価が含まれています。そうした多くの類似点からとんぶりは「畑のキャビア」とも呼ばれ、山の高級珍味として非常に大きな人気を博しているのです。
とんぶりの生産を行っているのは、日本国内で唯一大館市のみです。日本には平安時代初期に渡来し、その栽培には1000年以上の歴史があるとされています。かつては日本全国で栽培されており、幹や小枝は「ほうき」の材料に、果実は薬用として摂取されていました。
とんぶりの実は軽いために風で落下しやすく、育てるにも大量の水が必要です。なおかつ手間がかかり、加工も難しいという性質があります。これらの条件をクリアするのは非常に難しく、次第にとんぶり栽培から手を引く地域が増えていったのだそうです。
大館市比内地区は周囲を山で囲まれており、風は比較的穏やかです。また、土壌も水はけが良く豊富な湧き水も有しているなど、難しいとされる自然条件を全て満たしていました。これらの条件が整ったことで、現在も唯一のとんぶり産地として残っているのです。
「とんぶり」の名前の由来ですが、唐(中国)から伝来したぶりこ(ハタハタ)の卵に似ていることからついた呼称「とうぶりこ」が、訛って「とんぶり」になったという説が有力です。
芸能人の「ふかわりょう」も、このとんぶりの魅力に惹かれた一人です。「とんぶりの素晴らしさを多くの人に届けたい」という想いから、とんぶりを題材とした曲「とんぶりの唄」の制作を行っています。その情熱もあってか、大館市のとんぶり生産組合からは「とんぶり応援大使」に任命されているそうです。
「地理的表示保護制度(GI)」に登録された「大館とんぶり」→https://www.city.odate.lg.jp/city/soshiki/hinaishinkou/p970
山の芋
山の芋は一般には「つくねいも」と呼ばれている物で、げんこつの固まりのような形が特徴です。長芋に比べて粘りが強く、奥深いコクと味わいを有しています。また、消化酵素であるジアスターゼ(アミラーゼ)を多く含むことから、健康食品としても有用です。収穫時期は秋ですが、冬場になると水分が抜け、より一層旨味が増します。
大館産の山の芋は、生産量の9割以上を関西市場へと出荷しています。有名料亭の食材やお好み焼きの材料、そして高級和菓子である「かるかん」等に欠かせない食材となっているそうです。平成17年に「あきた特産ブランド」の認証を受けているなど、その品質は折り紙付きです。
JAあきた北農業協同組合 物産品紹介・販売
→http://www.ja-akitakita.or.jp/index_tokusan.html
タケノコ
大館市には、世界遺産である白神山地の東端「田代岱」があります。「花の百名山」「東北百名山」にも数えられている田代岱は高層多湿なことでも知られており、タケノコやキノコの宝庫としても有名です。
特に採れるのが「根曲がり竹」と呼ばれるタケノコです。根元から曲がって生えるためにこの名称が付けられているのですが、雪深い場所で生育するために水分を多く吸収し、一般的な太いタケノコよりも柔らかく甘みが強いといった特徴があります。
大館市では、毎年6月に「田代名産たけのこまつり」を開催しています。6月は田代岱をはじめ、大館市の山々から山菜の便りが届く時期に当たります。旬を迎える「タケノコ」を存分に味わってもらおうと、巨大タケノコ汁や、採れたての生タケノコの販売に加え、タケノコにちなんだ催しが多数開催されているとのことです。
田代名産たけのこまつり
→https://www.city.odate.lg.jp/city/soshiki/tashiroshinkou/p996
えだまめ
大館市には、昼夜の寒暖差が大きいといった気候上の特徴があります。この特徴を活かし、栽培が行われているのが枝豆です。比内地鶏の堆肥で育つ大館の枝豆は頗る甘く、栄養がたっぷりと含まれています。
大館市では近年このえだまめの出荷量がぐんぐんと増え続けており、平成27年、28年と東京都中央卸売市場の出荷量日本一をも達成する程となっています。
大館市内の若手菓子職人達によって結成された集団「倶楽部スイーツ」が、この大館産えだまめを原料とした「おおだてえだまめモナカ」を共同開発し、大きな話題を呼びました。この他もにも各店がオリジナルの枝豆スイーツを作成するなど、シーンそのものに対して熱い注目が集まっています。
えだまめのまち大館
→https://www.facebook.com/edamame.odate/
また、日本版DMO法人に登録された(一社)秋田犬ツーリズムでは、朝採れ枝豆を使った商品を開発。むき枝豆をはじめ、ペーストやフリーズドライなど様々な加工をした商品を取り扱っています。朝採れ枝豆を使ったクラフトビール「秋田枝豆ビール」も開発するなど、こちらも話題と注目を集めている様です。
朝採れ枝豆とは?
枝豆は収穫した直後が最も美味しいといわれています。そこで、枝豆の味と鮮度を活かすために、朝収穫した枝豆をその日のうちに加工する「朝採れ枝豆」のみを原料に使用しているのです。
花善のお弁当
大館市の名物「鶏めし弁当」の製造と販売を行っているのが、こちらの花善です。花善は1899年に「花岡旅館弁当部」として、大館駅と開業と共にスタートしました。それ以来昔からの変わらぬ製法で、多くの人気と支持を集め続けています。
株式会社 花善→http://hanazen.co.jp/
この花善が手掛ける名物弁当「鶏めし弁当」は、醤油でほんのり甘辛く炊き込んだごはんに、旨味たっぷりの鶏肉やおかずを合わせた逸品。昭和22年の販売開始以来、今も変わらぬ味わいで人気を博し続けています。
平成28年には駅弁味の陣「駅弁大将軍」(総合評価第1位)を2年連続で受賞。大館市内の全小中学校で鶏めし弁当の学校給食を開始するなど、地域の味としても定着しています。
また、平成30年にはフランスパリに現地法人「ParisHanazen」を設立。令和元年には常設店舗「1899ToriMeshi」を開業するなど、花善の鶏めし弁当の味で世界への挑戦を行っています。
北鹿の日本酒
大館市で唯一の酒蔵である「北鹿」は、日本酒好きならば知らぬ者はいない程の人気酒蔵です。代表銘柄である「大吟醸 北秋田」は、大吟醸酒ながら1,000円代という低価格を実現した商品で、日本のスーパーで売り上げナンバーワンを記録しています(日経POSセレクション2019全国売上No.1)
そして「純米大吟醸 北秋田」は、全国爛酒コンテスト2019で2年連続となる最高金賞を受賞。更には、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2020においても「純米大吟醸 北秋田」「すずしな生貯蔵」の両銘柄がメイン部門で金賞を受賞するなど、その勢いはとどまるところを知りません。
北鹿は昭和19年創業以来、「最高の日本酒の心と味を伝えるため」として常に醸造技術の向上を目指し続けてきました。創業から70年以上が経過した現在も、その精神には何ら変わるところはありません。気候、水、米、そして受け継がれてきた製造工程と、地域性を大切にしながら日本酒を作り続けています。
大館市には魅力的な名産品&特産品が盛り沢山!
大館市の名産品&特産品についてまとめてみました。大館市には魅力的なグルメが豊富に取り揃えられています。中には通信販売での購入が可能な商品や身近な販売店で購入できる商品もあるので、機会があれば一度お買い求めになってみてはいかがでしょうか?