2019年02月18日公開
2024年09月04日更新
中国の食べ物と名物料理20選!日本には無い中国人が好きなものとは?
中国の食べ物には酢豚や麻婆豆腐など、さまざまな名物グルメがあります。ここでは北京や上海といった4つの地域の代表的な名物料理を20選紹介します。日本の中華料理とは作り方が違うものもあるため、見比べてみると面白いかもしれません。日本では見かけない中国人が好きな食べ物についても調査しています。これから中国へ旅行に行くという方は必見です。是非、グルメ旅の参考にしてください。
目次
中国の四大中華料理の特徴を紹介!
フカヒレ料理や酢豚などの広東料理
「広東料理」は、あっさりした味付けが特徴で、日本人が食べやすいグルメが数多くあります。広東料理で代表的な食べ物というと、フカヒレ料理や酢豚などが挙げられます。日本と同じで米を主食としており、魚介を使った食べものが多いもの特徴です。「飲茶」という中国茶と一緒に点心を食べる独特の食文化も有名です。
小籠包や上海蟹などの上海料理
「上海料理」は、こってりした味付けのものが多く、塩辛いもの、甘いものなど味がはっきりしているのが特徴です。中国上海グルメの代表的な食べ物と言えば、小籠包や上海蟹などが挙げられます。上海は米の産地ということもあり、米から作る醤油や味噌といった調味料も、クオリティの高いものがそろっています。「紅焼肉(トンポーロー)」と呼ばれる中国版の豚の角煮も有名です。
担々麺や麻婆豆腐などの四川料理
「四川料理」は、香辛料を使った辛い味付けが特徴です。四川料理で代表的な食べ物というと、担々麺や麻婆豆腐などが挙げられます。また辛さのほか酸味がきいた料理が多いのが、四川料理の特徴とも言えます。ただ、辛い食べものは四川料理の3分の1ほどで、高級料理などはそれほどスパイシーではありません。日本で中華グルメとして有名な「回锅肉(ホイコーロー)」や「青椒肉丝(チンジャオロース)」も四川料理にあたります。
北京ダッグや水餃子などの北京料理
「北京料理」は、濃いめの味付けと繊細で手の込んだ食べ物が多いのが特徴です。北京料理で代表的な食べ物というと、北京ダッグや水餃子などが挙げられます。中国北京は寒い地域にあたるため、体が温まるような食べ物が多いのも特徴です。また北京料理には、「刀削麺」や「炸酱面(ジャージャー麺)」といった麺料理もあります。
中国の食べ物と名物グルメ【広東料理編】
美味しくて栄養もある「皮蛋痩肉粥」
ここからは、中国の食べ物と名物グルメについて紹介していきます。まず、中国広東料理で有名な食べ物が「皮蛋痩肉粥(ピータンと赤身肉のお粥)」です。「皮蛋(ピータン)」は、アヒルの卵を熟成させた中国独自の食べ物で、中華料理店でも前菜として人気があります。中国広東の特徴とも言えるあっさりした味付けで、素材を活かしたシンプルな味わいが楽しめます。
日本でも大人気の食材を使った「鱼翅羹」
2つめの中国広東の食べ物と名物グルメが「鱼翅羹(フカヒレスープ)」です。中華料理店で有名なフカヒレの姿煮とは異なり、とろみのついたフカヒレ入りのスープで、中国全土でもポピュラーな食べ物として人気があります。
鱼翅羹は「鱼翅汤」とも言い、蟹肉入りのフカヒレスープを「蟹肉魚翅羹」、蟹味噌入りの食べ物を「蟹黄魚翅湯」と呼びます。味付けは「紅炖(醤油味のスープ)」、「清湯(塩味のスープ)」の2種類があります。
中華料理の定番「古老肉」
3つめの中国広東の食べ物と名物グルメが「古老肉(酢豚)」です。日本で酢豚として親しまれている食べ物は、この古老肉をアレンジしたものだと言われています。古老肉は、野菜や果物などをたっぷり使いフルーティーに仕上げているのが特徴です。ケチャップを使用して味付けすることも多く、日本人にも食べやすい食べ物の1つと言えます。酸味の中にもさまざまな旨みが詰まった親しみやすい中国料理です。
カリっと香ばしい「片皮乳猪」
4つめの中国広東の食べ物と名物グルメが「片皮乳猪(子豚のロースト)」です。子豚を丸焼きにした中国料理で、皮のカリっとした部分が香ばしくてクセになると高い人気があります。特別なお祝い事の食べ物として自宅用にテイクアウトすることも多く、中の肉もしっとりしていて食べやすいようです。そのまま食べるほか、蒸しパンに包んで食べたりします。
深みのある味わい「豉汁蒸排骨」
5つめの中国広東の食べ物と名物グルメが「豉汁蒸排骨(スペアリブの豆豉蒸し)」です。「豆豉(トウチ―)」とは、黒豆を塩と合わせて発酵させた中国の食材で、日本でも中華料理に使われています。ひと口大にカットしたスペアリブは、蒸すことでホロホロと柔らかく肉汁があふれ出します。豆豉の塩味と旨みが合わさり、素材の本来の味が存分に楽しめる料理です。
中国の食べ物と名物グルメ【上海料理編】
上海の代表的な料理「紅焼肉」
ここからは、中国上海の食べ物と名物グルメについて紹介していきましょう。中国上海で有名な食べものの1つめが「紅焼肉(豚の角煮)」です。日本の角煮とは異なり、中国の角煮は綺麗な赤色をしていて甘めの味付けに調味されるのが特徴です。
香ばしさや濃厚な味わいで人気があり、中国人のおふくろの味とも言える食べ物です。皮付き豚肉が使われているため、皮の歯ごたえと柔らかい赤身肉、こってりとした脂身が抜群の相性に仕上がります。
上海名物の食べ物と言えば「清蒸大闸蟹」
2つめの中国上海の食べ物と名物グルメは「清蒸大闸蟹(上海蟹の姿蒸し)」です。日本では上海蟹という呼び名で有名ですが、中国では「大闸蟹」と言わないとオーダーできないので注意しましょう。その名の通り、上海蟹を蒸し煮にした食べもので、甲羅のままで提供されます。自分で殻を割って食べるのも上海蟹の醍醐味と言えるでしょう。
日本人も大好きな上海グルメ「小笼包」
3つめの中国上海の食べ物と名物グルメが「小笼包(小籠包)」です。小麦粉で作った薄皮に豚肉の餡を包んで蒸し上げる食べ物で、中にたっぷりのスープが入っているのが特徴です。台湾などでも人気の食べ物ですが、その起源は中国上海と言われています。酢(日本でいう黒酢)と千切りにした生姜をつけるのが一般的で、レンゲの上にのせ、箸で割ってスープを味わってから小籠包を食べます。
中国の紹興酒を使った「醉虾」
4つめの中国上海の食べ物と名物グルメは「醉虾(海老の老酒漬け)」です。通称「酔っ払い海老」とも言われる食べ物で、高級な紹興酒を薬味などで調味したものに活きの良い海老を2~3日漬け込んで作られます。
そのまま生で食べる場合と湯引きして食べる場合の2種類がありますが、最近は湯引きの酔っ払い海老がメインで提供されています。レストランによっては、目の前で紹興酒に生の海老を漬け、酔っ払って動かなくなったところをすぐに食べるという提供方法もあるようです。
シンプルな味わいが楽しめる「白灼河虾」
5つめの中国上海の食べ物と名物グルメは「白灼河虾(茹で川海老)」です。名前の通り、川海老をさっと茹でただけのシンプルな食べもので、海老本来の旨みを楽しむ料理です。基本的に有頭海老を使って作られる茹で川海老ですが、獲れ立ての新鮮な海老を使わないと美味しく作ることができません。この料理が提供されているお店は、素材に自信があるお店と言えるでしょう。
中国の食べ物と名物グルメ【四川料理編】
ぴりりと辛い山椒が特徴の「麻婆豆腐」
次に紹介するのが、日本の中華料理としても大人気の四川グルメです。まず中国四川で有名な食べ物が「麻婆豆腐(マーボー豆腐)」です。日本にある中華料理店で食べるマーボー豆腐はマイルドな辛さにアレンジしたものが多いですが、中国の麻婆豆腐は「麻(マー)」の意味を持つ舌がピリピリしびれる辛さを存分に味わえる刺激の強い料理です。四川州の成都の麻婆豆腐は特に辛いと言われています。
日本人も中華料理として作ることが多い「回锅肉」
2つめの中国四川の食べ物と名物グルメは「回锅肉(ホイコーロー)」です。中国のホイコーローは、皮つきの豚肉とニンニクの芽を使い、たっぷりの豆板醤で辛く仕上げた刺激的な食べ物です。四川料理らしいピリピリした辛さを楽しむ料理とも言えるでしょう。一方、日本の中華料理で作られるホイコーローは、豚薄切り肉とキャベツを用い、甜麺醤などで甘辛い味付けにするのが一般的です。
辛さと旨みの相乗効果「干烧虾仁」
3つめの中国四川の食べ物と名物グルメは「干烧虾仁(海老のチリソース)」です。日本の中華料理の定番エビチリの元祖にもなった食べ物で、四川以外の地域では辛くないものもあります。中国では、海老の殻をむいて調理したものを「干烧虾仁」、殻をむいていないものを「干烧虾」、大きい海老を使ったものを「干烧明虾」と呼び分けています。
彩り綺麗な四川の食べ物「青椒肉丝」
4つめの中国四川の食べ物と名物グルメは「青椒肉丝(チンジャオロース)」です。日本でも有名な中華料理で、四川では豆板醤で辛さをプラスして作ります。「青椒(チンジャオ)」は辛味のないピーマンやしし唐、「丝(スー)」は細切りという意味を指します。中国では一般的に豚肉を使って作るものが多く、牛肉を使う場合は「青椒牛肉絲」と呼ばれます。
旨辛スパイシーな食べ物「担担面」
5つめの中国四川の食べ物と名物グルメが「担担面(担々麺)」です。日本の担々麺と大きく違うのが、汁がないということです。中国四川の担々麺は、器の中に調味料、麺、肉そぼろをのせて作られます。麺は小麦から作られていてコシがあり、豆板醤がベースの調味料と絡んでピリッとした辛さが楽しめます。
中国の食べ物と名物グルメ【北京料理編】
麺を切るシーンが印象的な「刀削麺」
最後に紹介するのが、中国北京の食べ物と名物グルメです。最近日本でも人気になっている「刀削麺(とうしょうめん)」は、製麺方法に独特の特徴があります。「麺を刀で削る」と言う名前の通り、刀削麺は小麦と水で練った生地を板にのせ、包丁で削りながら鍋の中に麺を直接落として茹でていきます。太めに削られた麺はモチモチしており、汁気はほとんどなく、肉みそをトッピングして食べるのが一般的です。
日本の中華料理店でも人気の食べ物「北京烤鸭」
2つめの中国北京の食べ物と名物グルメが「北京烤鸭(北京ダック)」です。アヒルを丸焼きした北京ダックは、北京料理の代表ともいえる食べ物です。パリパリの皮をそぎ切りにし、薄皮に甜麺醤やネギ、きゅうりと一緒にクルクル巻いて食べます。お店によってアヒルの皮のみを食べるところと、ある程度肉も一緒にそいで食べるところがあります。皮はカリっと香ばしく、肉はジューシーで旨みがたっぷり味わえます。
北京の麺料理と言えば「炸酱面」
3つめの中国北京の食べ物と名物グルメが「炸酱面(ジャージャー麺)」です。麺の上に、豚ひき肉を甜麺醤などで味付けした肉みそときゅうりをトッピングして作られます。麺にはいくつか種類があり、画像のような細麺のほか、うどんのような太麺を用いることもあります。北京では、きゅうり以外にネギや大豆をのせることもあるようです。
中国北京ではメジャーな食べ方「水饺」
4つめの中国北京の食べ物と名物グルメは「水饺(水餃子)」です。日本では餃子と言うと焼き餃子が定番ですが、北京では茹でて水切りした水餃子が有名です。皮が厚めでもっちりしているのが特徴で、中国では水餃子を主食や主菜として食べます。具材に味付けせず、食べるときはニンニクをかじりながら黒酢をつけて食べるのが主流です。
中国のしゃぶしゃぶ料理「涮羊肉」
5つめの中国北京の食べ物と名物グルメは「涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)」です。日本のしゃぶしゃぶとは違い、中央に丸い煙突が付いた銅製の火鍋を用いるのが特徴です。ナツメやネギなどの出汁を鍋に入れて沸騰させ、羊肉の薄切り肉をつけて火を通してから食べます。つけダレは、ネギや香草、調味料などを合わせたものから作られます。北京の冬は寒いため、涮羊肉を食べて体を温めるのが人々の楽しみとなっています。
中国の日本にはない食べ物
ザリガニ
ここからは日本にはない中国の食べ物を紹介します。まず代表的なものが「ザリガニ」です。中国ではメジャーな食べ物で、街にはザリガニ専門店が軒を連ねています。特に最近の中国はザリガニ料理が一大ブームとなっており、ファーストフードよりも人気があると言われることもあるようです。
蒸し器で蒸しあげたザリガニは綺麗な赤色になり、味は少し弾力のあるエビに似ていると言われています。蒸しザリガニは、唐辛子やニンニクをたっぷり入れた酢醤油などにつけて食べられます。
咸鸭蛋
「咸鸭蛋」と呼ばれるアヒルの塩漬け卵も、中国では家庭料理などに使われる人気食材です。アヒルの生卵を1カ月ほど塩水に浸して作る咸鸭蛋は、ゆで卵にしたりお粥に入れて食べられます。生の状態で食べることもある咸鸭蛋ですが、「豆沙咸蛋黄月餅」というこし餡を使ったお菓子に加工するという使われ方もしています。塩味が強いため、調味料代わりに用いることも少なくないようです。
スパイシーダック
中国では「スパイシーダック」という鴨肉も庶民の食べ物として人気があります。鴨肉店も多く、首や手羽先、舌の部分などを部位ごとに販売しています。これらは半分以上が骨で、しゃぶりながら肉を食べるというのが中国独特のスタイルのようです。じっくり時間をかけながら食べると中から味がしみ出してきて、それがまた美味しいのだそうです。
中国には日本人の知らない食べ物や料理が豊富!
13億人以上が住んでいる中国は、北京や上海など地域ごとに食文化もさまざまです。ある程度の中国料理は日本でも味わうことができますが、本格的な中国グルメが食べたいなら本場を訪れてみるのも良いでしょう。紹介した料理以外にも、中国には魅力的な食べものがたくさんあります。中国を訪れた際には、是非いろんな中国料理を楽しんでみて下さい。