バナナに白いカビが生えても食べられる?気になる対処法は?

バナナの茎・ヘタ・房・皮に白いカビが生えても食べられるのかどうか?について解説します。バナナを食べようとした時に、カビを発見したら不安になるものです。そんな時どうしたら良いのか?対処法やカビを防止する保存の仕方などもまとめました。

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目次

  1. 1バナナにカビが生えてたらどうする?
  2. 2バナナの白いカビは食べても問題ない?
  3. 3バナナがカビる原因6つ
  4. 4バナナのカビに対する対処法
  5. 5バナナが変色した場合は食べても大丈夫?
  6. 6バナナがカビ臭いのはなぜ?
  7. 7バナナのカビまとめ

バナナにカビが生えてたらどうする?

バナナはスーパーなどで手軽に購入することができる人気の果物です。栄養価も高く腹持ちが良いので、朝食やおやつ代わりに食べている人も多いでしょう。バナナを食べようとした時に、ヘタや茎の部分に白いカビが生えていたということがありませんか?バナナに白いカビが生えていたら食べられるのか判断に迷うものです。

本記事では、バナナがカビたら食べられるのか?徹底解説します。また、バナナがカビる原因や対策方法、変色した場合は食べられるのかもまとめました。安全に美味しいバナナを食べられるように、ぜひ参考にして下さい。

バナナの白いカビは食べても問題ない?

バナナのヘタや茎の部分に白いカビが生えると、バナナ全体にカビが広がっているのではないかと心配になるものです。白いカビが生えたバナナは、どのような状態なら食べられるのか詳しく解説しましょう。

バナナの茎や房にカビが生えやすい

カビが一番生えやすいバナナの部位は茎やヘタや房の根元です。日本で販売されているバナナの多くは、フィリピンやエクアドルから輸入されたものが多いそうです。バナナが輸送されている間に、茎やヘタや房に白いカビが生えたり、害虫がついたり腐ったりするのを防止するために、ほとんどの輸入バナナには農薬が使用されています。

しかしながら、カビが生えやすい環境でバナナが保存されていたら、やはりカビは生えてしまいます。バナナを購入する時は、茎やヘタや房の部分にカビが生えていないかよく確認して下さい。

ヘタは切り取って食べるか保存をすれば大丈夫です。早めに食べましょう。

皮を剝いて中身がキレイなら食べられる

バナナの茎や房に白いカビが生えていても、皮を剥いて果肉に異常がなければ食べられます。バナナの皮は果肉にぴったり密着しており、空気中の酸素に触れることを防止するのでカビが繁殖しにくいです。白いカビが生えたヘタや房の根元部分から1cm程の果肉を切り落として食べると、さらに安心でしょう。

ただ、果肉にカビが生えていなくても過剰熟成をしてぶよぶよに柔らかくなっている場合は、腐っている可能性があるので食べないようにして下さい。

バナナであれば皮をむいて果肉にカビが発生していなければ問題ありません。また、果肉の一部にカビが増殖した場合でもその部分を除去すれば美味しく食べられると思います。

バナナ全体がカビているときは諦めよう

バナナのヘタや茎、房だけでなく皮全体に白いカビが広がっていたら、食中毒防止のためにも迷わずに捨てて下さい。また外側はそれほど傷んでなくても、果肉の臭いや味が普通と違う感じがした場合も食べない方が良いです。

バナナは熟すと果肉が柔らかくなりますが、カビが侵食して腐ると皮が剥けないほど柔らかくなります。同じ柔らかいバナナの果肉でも、熟しているのとカビで腐っているのとでは房や果肉の状態が全く違うので注意して下さい。

赤ちゃんが口にしてしまった場合は?

バナナは舌触りが良く甘みがあるので、赤ちゃんが喜んで食べる果物です。生後5~6ヶ月から食べられるので、離乳食の食材として使用しているママも多いでしょう。この時期の赤ちゃんは、身近にあるものを何でも口に入れてしまいます。目を離した隙にヘタや房に白いカビが生えたバナナを、しゃぶってしまうということが起こるかもしれません。

しかし、そんな時は慌てずに様子を見ましょう。カビの生えたバナナを口にしても、絶対的に健康被害が出るわけではありません。全てのカビに毒性があるとは限らず、胃酸がカビ菌をやっつけてくれる可能性が大きいです。万が一、下痢や嘔吐の症状があれば速やかに病院で受診して下さい。

バナナがカビる原因6つ

バナナを保存する時に6つの原因が重なった場合、カビが生えやすくなります。ここでは、その6つの原因は何なのか詳しく解説していきましょう。

バナナがカビる原因①温度

カビが繁殖しやすい温度は25℃~30℃と言われています。人間も快適と感じる温度で、カビも同じように元気に活動することができる温度です。このことから、食物の常温保存はカビが生えやすいとうことが分かります。30℃以上になるとカビの発生は抑えられますが、追熟し過ぎて傷みやすくなります。

すぐに食べ切る予定がない場合は、冷蔵保存か冷凍保存をする方が良いでしょう。しかし、冷蔵保存をするからといって、絶対にカビが生えないということではありません。4~10度ではカビが生えるまでに時間はかかりますが、徐々に発生していくそうです。

バナナがカビる原因②酸素

カビにとって酸素は必要不可欠なもので、酸素がないとカビは活動することができません。しかし、空気中の残存酸素量が0.1%前後でもあれば、カビが生える可能性があるそうです。

カビは酸素がない状態では増殖できません。

バナナがカビる原因③湿度

空気中に水分が多く含まれているほど、カビは繁殖しやすくなっています。湿度60%以上になると、カビは爆発的に増えていきます。特に梅雨時期はカビにとって格好のシチューエーションです。乾燥しにくく湿っているバナナの軸部分から白いカビが生えていくのは、このためです。

100均ショップなどに、湿度計が販売されているので1つ持っておくと大変便利です。特に梅雨時期は、バナナに限らず食べ物がカビやすいので注意して下さい。湿度がどのくらいあるのか知っておくと、カビ対策に活躍してくれること間違いなしです。

バナナがカビる原因④栄養素

カビが成長し繁殖していくには栄養が必要です。カビは自分で栄養素を作りだすことができないので、食物などに付着して栄養素を吸収していきます。バナナのような食物だけでなく埃や浴室のタイルについた皮脂汚れ・石鹸のカスなどから、さまざまな養分を吸収して繁殖していくのです。

バナナがカビる原因⑤根元や茎は空気が入りやすい

ヘタの根元部分や茎は、栽培中にバナナが成長する上で必要な栄養分の通り道になっています。収穫する時にヘタや茎の部分を切断しますが、その断面から空気を吸収していくのでカビが繁殖しやすい原因となります。

バナナを購入する時は、ヘタや茎の部分が綺麗でしっかりと結合したものを選んで下さい。皮に弾力があり見た目で張りがあるものは新鮮で美味しいです。ただし、バナナは触ると傷みやすいので、販売店で皮の弾力を指で押さえて確かめるのはやめておきましょう。

バナナがカビる原因⑥バナナを置いた際の接触面

バナナの房は結構重みがあるので、直に置いて保存すると接触部分に負担がかかり、そこから変色したり傷んだりします。また、接触部分は通気性も悪いので白いカビが発生する原因になるでしょう。保存する時はバナナが山型になるようにして置くと、接触面を少なくすることができます。

バナナのカビの原因について解説してきましたが、カビの一種が原因でバナナの木自体が腐るパナマ病という病気があるそうです。過去にはグロスミシェル種という品種のバナナが、パナマ病に侵され絶滅の危機に追い込まれたということがありました。

病気にかかった木は幹がカビて黒ずみ枯れてしまい、株分けしても同じ遺伝子なので防止できないそうです。フィリピン最大のバナナ産地であるミンダナオ島では、今もパナマ病が深刻な問題になっています。

バナナのカビに対する対処法

バナナは保存の仕方によって、すぐにカビしていまいます。できるだけカビが発生しないような環境を作ってあげることが大切なポイントです。ここでは、バナナのカビに対してどのような対処をしたら良いの防止法を解説していきましょう。

袋からバナナを取り出す

袋に入っている状態のバナナを購入した場合は、自宅に持ち帰ったらすぐに袋から出してあげましょう。ずっと袋の中で保存をしていると、空気が籠ってしまい湿度も上がってカビが発生しやすくなります。通気性を良くすることがカビ防止に繋がるでしょう。

また、バナナは茎の根元やヘタの部分から追熟する働きがあるエチレンガスを出してるので、密封状態で保存するとすぐに熟してしまい傷みも早いです。購入した時点ですでに熟している場合は、新聞紙に包んだりポリ袋に入れるなどして、冷蔵保存をすると良いでしょう。

袋を外して風通しを良くすればカビ防止につながります。

房ごとバナナホルダーにかける

バナナを置いた状態で保存をすると接地面が重さを受けて、そこから傷みやすくなります。また重みを受けた部分の果肉が黒ずんでしまう場合もあるようです。そこで、バナナスタンドを使用すると房に負担をかけずに保存することができるので、カビ防止や腐敗防止に繋がります。

他にも、置いて保存するよりもバナナスタンドで保存した方が甘みが増すというメリットもあります。それは、バナナが木に生えているのと同じような状態で保存できているからだそうです。

バナナスタンドは100円ショップでも販売されているので、簡単に入手できます。お洒落なデザインのものもあるので、ちょっとしたインテリアにも!バナナスタンドを置く場所がないという方は、Sの字フックを利用するのも良いでしょう。

1本ずつ分けてバナナの根本をラップで包む

バナナには酵素が含まれているので、空気に触れるとヘタの部分から黒ずんできます。それを防止するために、ヘタの部分をラップで包んで空気を遮断すると良いでしょう。

また、茎あるいはヘタ部分から一本ずつ切り離してあげることが日持ちするポイントです。茎ごと全部をまとめて包むと、エチレンガスの影響で房同士が追熟しあって早めに熟すので日持ちが悪くなります。ラップをしたらバナナの状態に合わせて、常温・冷蔵・冷凍で保存して下さい。

冷蔵保存する

バナナは常温保存をすると、追熟がどんどん進みすぐに食べごろになるので腐るのもその分早いです。そんな時は冷蔵で保存をすると、追熟の加速を防止することができます。しかし、冷蔵庫に入れるとバナナの皮が黒ずんでしまったという経験がある方も多いでしょう。

バナナの皮が黒ずんでも果肉は白いままなので問題はありませんが、気になる方はバナナを一本ずつラップで包んであげると良いです。または、冷蔵保存をする前に40~50℃のお湯にバナナを5分ほど浸けて下さい。それから1時間ほど常温で置いておき、ジップロックやラップに包んで冷蔵保存をします。

この方法で、バナナを冷蔵保存しても黒ずみを防止することができ通常の3倍の日持ちがするので、ぜひ試してみて下さい。

冷凍保存する

バナナは25℃以上の環境で保存すると傷みやすく、13℃以下で保存すると低温障害を起こしてしまいます。もし、すぐにバナナを食べ切ることができない場合は、冷凍保存をするのがカビ防止にもなって一番おすすめです。

バナナを冷凍保存する場合は、まず皮を剥いておかなければなりません。それから丸ごと1本をラップに包んで保存する方法と、果肉をカットしてフリーザーパックなどに入れて冷凍保存をする方法があります。フリーザーパックに入れる時は、果肉同士が重なり合わないように平らに並べ、しっかり空気を抜いて保存しましょう。

また、冷凍保存をする前に果肉にレモン汁をかけておけば変色防止になります。冷凍保存で1ヶ月ほど日持ちしますが、日が経つにつれて風味が落ちるのでなるべく早く食べ切る方が良いです。

お菓子作りに使う

バナナにまだ白いカビが発生しておらず、安心して食べられる状態のうちに食べ切るのがベストです。しかし、生のバナナを一度に沢山食べるのは大変でしょう。そこで、お菓子作りなどにバナナを活用する方法もあります。

完熟したバナナは、においも強くなるので、お菓子の食材としても相性バッチリです。バナナケーキ・バナナマフィン・バナナパイなどに活用しても美味しく食べることができます。

焼菓子に加工すれば加熱処理されるので、菌の繁殖を防止できてさらに日持ちます。バナナ菓子の焼けたにおいは甘くて良い香りで食欲をそそるものです。冷凍保存したバナナは半解凍して、シャーベット・スムージー・バナナジュースにしても良いでしょう。

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バナナが変色した場合は食べても大丈夫?

バナナは購入した時は真黄色でも、日が経つごとにだんだん変色してくるのが特徴です。見た目が黒っぽかったり茶色がかっていたら、まだ食べられるのか不安になるものです。ここでは、バナナの変色の状態によってまだ食べられるのかどうか?自分で判断できるように解説しましょう。

バナナの色味で食べられるかを判断する

バナナの色や状態と食べられるかどうかとその理由
バナナの色と状態 食べられるかどうか 理由
全体が緑色で固くて弾力がない 追熟すれば食べられる 未熟
皮に赤や赤褐色の部分がある 中に異常がなければ食べられる 皮同士の接触によって受けた影響や
産地の土質あるいは害虫による食害
黄色ではなく真っ黒になる 食べられるが完熟していないので美味しくない 低温障害
皮の一部が緑色で白いカビのようなものがある 食べない方が無難 カビの可能性がある
中身が黒ずんでいて固い 食べられるが美味しくない 木化
中身が黒ずんでいるが固くない 食べられる 何らかの衝撃でポリフェノールが酸化している
皮に緑や黒の斑点がある 食べられる 生育段階の温度差による生理現象
皮に黒い斑点がある 食べごろで美味しい シュガースポット

表を見ると、バナナが変色しても食べられるケースの方が多いことが分かります。よく果肉の一部が変色していることがありますが、それは酸化したポリフェノールの可能性が高く食べても問題ありません。

ただ、皮の一部が緑色に変色したり白いカビのようなものが見られれば、食べない方が良いでしょう。白いカビの疑いがあれば、諦めて速やかに廃棄した方が賢明です。

バナナの中身が黒ずんでいても食べられる?

バナナの果肉の一部が黒く変色すると腐りかけているので食べない方が良いと思いがちですが、それは誤解です。果肉が黒ずむのは完熟している証拠で、むしろ一番甘い状態で栄養価も高いと言われています。見た目は良くありませんが、美味しく食べられるので廃棄する必要はありません。

唯一果肉が黒ずんだバナナの欠点を言えば、食感がべちゃっとしてあまり良くないところです。食べられるのですが、食感は人によって好みが分かれるところです。

緑色の未熟なバナナは追熟させる

バナナの皮が緑色で触ると固い状態なら、そのバナナは未熟です。皮が緑のバナナはそのまま常温保存をしておくと、どんどん追熟していきます。その際は、直射日光を避けた場所を選んで下さい。バナナの実が熟していくと、皮の色素が分解されて黄色の部分が徐々に皮に表れてきます。

バナナスタンドなどを使用して、吊るして追熟するとより甘みが増すのでおすすめです。さらに熟すとシュガースポットという黒い斑点が、皮の表面にポツポツと出てきます。その頃が一番の食べごろで、果肉が甘くてとても美味しい状態です。

バナナが腐っているときの見分け方

バナナの状態によっては腐っているのか、熟しているのか判断に迷う時があります。腐ったバナナを食べてしまうと食中毒になる可能性もあるので心配です。

そこで、バナナが腐っている見分け方のポイントを紹介しましょう。まず、腐っていると酸っぱい臭いや生ゴミのような匂いがします。見た目は皮の部分に白いカビが生えていて、手で皮が剥けないくらい房がぐにょぐにょと柔らかい状態です。果肉は黒ずんでドロドロとしており、汁が出ていたり腐敗が進むと液体化している時もあります。

食べてみて苦味や酸味が強く舌がビリビリしたら、食べるのをやめて廃棄して下さい。もしかして腐っているかもと感じたら、食べない方が良いでしょう。

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バナナがカビ臭いのはなぜ?

バナナはにおいにインパクトがある果物です。食べごろだと甘酸っぱくていい匂いがしますが、追熟が進み過ぎるとカビ臭い時があります。このカビ臭い原因は何なのか?ここで一緒に見ていきましょう。

バナナが未成熟

バナナが未成熟の時は、他の野菜や果物と同様に独特の青臭いにおいがします。青臭さが強いとカビのようなにおいに感じる人もいるようです。しかし、これが原因の場合は、追熟して皮の色が変化すると共に、カビのようなにおいも消えてきます。決して腐っている訳ではないので、安心して食べることができます。

防カビ剤

日本で販売されているバナナのほとんどが、熱帯アジア圏から輸入されています。輸送されている間に、バナナにカビが生えたり腐ったりしないようにカビ防止剤を使用していることが多いそうです。農薬検査を受けているので人体に影響が出ない程度の量ですが、そのカビ防止剤が残留しているとカビ臭さを感じることがあります。

カビ防止剤が気になる方は、皮ごと軽く水洗いしても良いでしょう。水洗いをすると皮に付着していたカビ菌や腐敗菌が洗い流されて、日持ちするという情報もありました。興味のある方は、実践してみて下さい!

バナナが腐り始めている

カビが生えるとそこから腐敗していくので、カビ臭いのは腐り始めている証拠でもあります。腐るとカビ臭さに加えて生ごみのような明らかに異臭を放つので分かりやすいです。

バナナのカビまとめ

バナナの茎やヘタや房に白いカビが生えても食べられるかどうかやカビが生えた時の対処法、正しい保存方法などをを解説してきました。白いカビは茎の付け根部分からヘタにかけて発生しやすく、カビても果肉に異変がなければ食べられることが分かりました。

腐ってしまった場合は、食中毒を避けるために速やかに廃棄しましょう。房ごと大量のバナナを購入しても冷蔵または冷凍保存をすれば、カビを防止することができて割と長く日持ちします。ぜひ、本記事を参考にしてバナナを無駄なく堪能して下さい。

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