バナナの冷蔵庫保存は黒く変色する?バナナの正しい保存は常温より冷蔵庫!

バナナを冷蔵庫で保存したことがありますか?バナナは暑いところに置いておくとすぐに黒くなって傷んでしまいます。バナナを上手に保存するには常温よりも冷蔵庫が最適。バナナの正しい保存方法を知ってバナナを美味しく長持ちさせましょう。

バナナの冷蔵庫保存は黒く変色する?バナナの正しい保存は常温より冷蔵庫!のイメージ

目次

  1. 1バナナが冷蔵庫保存で黒く変色する理由とは?
  2. 2バナナの冷蔵庫保存が正しい理由と保存方法
  3. 3バナナを常温・冷凍保存する場合
  4. 4バナナを冷蔵庫保存して美味しく食べよう!

バナナが冷蔵庫保存で黒く変色する理由とは?

バナナは食べる際に切る必要がなく、皮を剥くだけで手軽に食べられるので、家庭に常備している人も多い果物の一つではないでしょうか?比較的年中価格が安く手に入るのも魅力です。ビタミンB6やビタミンCなどのビタミン類、カリウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含み、栄養価が高いことでも知られています。

しかし、バナナは常温で保存しておくと黒くなり腐ってしまうことが多く、せっかく買ったのに腐らせてしまってそのままごみ箱へ、ということもよくある食べ物です。ここではバナナを美味しく長持ちさせるために必要な正しい方法を紹介します。

バナナの保存方法には常温や冷蔵庫など様々な方法がありますが、まずは冷蔵庫で保存すると黒く変色してしまう理由について見ていきましょう。黒くなる原因を知っていれば冷蔵庫に入れるのも怖くありません。

低温障害で黒くなる

バナナは南国で育つ熱帯性植物の一つです。冷気に弱いという特徴があり、冷蔵庫等13度以下の場所に置いておくと不飽和脂肪酸が増加して細胞が破壊されてしまい、低温障害で黒くなってしまいます。これは酵素の働きが活性化してポリフェノールが発生していることが原因です。

しかし、冷蔵庫で上手に保存することによってバナナの保存期間を格段に長くすることができます。一方で皮が黒くなることが気になる人も多いのではないでしょうか?

変色しても中身は大丈夫

バナナの皮が低温障害で黒くなったとしても、皮が黒くなるだけで中身はあまり変色しません。保存状態にもよりますが、食べる際に中身が熟しすぎていることは少なく、皮が変色したものも中身が黒くなっていなければ普通のものと同様に美味しく食べられることが多いです。

冷蔵庫で保存した場合には、状態が良ければ2週間ほど保存が可能になります。傷みやすいバナナを少しでも長く保存したいなら冷蔵庫がおすすめです。また、これから紹介する方法には皮をなるべく変色させない方法もあるので、皮を黒くさせたくないという人はぜひ試してみて下さい。

バナナの冷蔵庫保存が正しい理由と保存方法

バナナの賞味期限を延ばすには食べごろを長く維持することができる冷蔵庫がおすすめということがわかりました。しかし、正しい方法を知っておかないと、冷蔵庫で保存しても品質を劣化させてしまうことにつながります。バナナの冷蔵庫保存が正しい理由とその方法を紹介していきましょう。

低温でエチレンガスの発生を防ぐ

バナナは南国の食べ物で、気温が高いと成長ホルモンであるエチレンガスを発生させやすくなります。しかし、冷蔵庫などの涼しい場所に保存すれば、エチレンガスの発生を防ぐことができるので、バナナを長持ちがさせることができるのです。

エチレンガスを発生させにくくするには5℃~10℃の気温が最適。そのため冷蔵庫に入れなくても常温で5℃~10℃と気温の時には常温で保存しておくこともできます。真夏の暑い日には冷蔵庫保存、寒い冬には常温で吊るしておくのがおすすめです。

新聞紙を使った冷蔵保存方法

冷蔵庫で保存すると皮が黒くなってしまって見栄えが悪くなるのが難点でしょう。皮が黒くなるのを防ぎたい場合には新聞紙を使った冷蔵保存の方法があります。新聞紙を使った冷蔵方法について見ていきましょう。

保存の手順

新聞紙を使った方法の手順としては、バナナを1本ずつに分けて新聞紙で包み、冷蔵庫の野菜室で保存するだけです。新聞紙で包むことで冷蔵庫に入れてもバナナが冷気に触れないため、低温障害になるのを防ぐことができます。

しかし、この方法は長期保存には向かないので冷蔵庫に入れた後は早めに食べるようにしましょう。後に紹介するラップと新聞紙を使った方法を併用すれば長期保存も可能になります。

お湯を使った長期保存方法

TV番組「ためしてガッテン」という番組で、バナナの長期保存方法を紹介して話題になりました。50℃のお湯を使った長期保存方法です。バナナに短時間のストレスを与えて抵抗力をアップさせることにより、バナナを長持ちさせることができます。

時間と手間がかかっていまうため、比較的時間のある人や皮まで長くキレイに保存したい人におすすめの方法です。お湯を使った長期保存方法について見ていきましょう。

保存の手順

お湯を使った方法は、まず40℃~50℃のお湯を用意し、1本ずつバナナを切り離します。バナナを用意したお湯に5分間漬けておきましょう。5分経ったらお湯から取り出し、最低1時間は室温で保存しておきます。室温保存したバナナをポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管します。

これをすると、冷蔵庫で保存しても黒くならずに2週間ほど黄色い状態のバナナを維持することができるそうです。これは保存方法の中でも最も長い方法の一つでしょう。手間はかかりますが、バナナをきれいに長期保存したい場合にはとてもおすすめの方法となっています。

しかし、お湯の温度が高すぎるとお湯に漬けた瞬間にバナナの皮が黒くなることがあるので、お湯の温度をしっかりと計ってから作業を行うようにしてください。湯温計で計ってからバナナを入れるのがおすすめです。

1本ずつラップなどで包む方法

ラップを使ったバナナの保存方法はお湯を使った方法よりも手軽でおすすめです。手順としては、1本ずつバナナを切り離してビニール袋に入れる、もしくはサランラップで包むなどしてしっかりと封を閉じて冷蔵庫の野菜室に保存します。

こうすれば冷蔵庫内にリンゴやメロンなどのエチレンガスを放出する食べ物があったとしても影響を受けにくいです。賞味期限は10日前後まで延ばすことができます。ラップをする場合には柄の部分に重点的にラップをするのがおすすめです。これは柄の部分からバナナを熟成させるエチレンガスが放出されるためです。

また、新聞紙で1本ずつ包んだ後にさらにラップやビニール袋で包むことでバナナをより長持ちさせることができます。包んだ後は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。この場合、2週間前後長持ちします。シュガースポットが出た後に冷蔵庫に入れた場合でも賞味期限は1週間前後です。

手軽なのにお湯に漬ける方法と同じくらい長持ちするので、とてもおすすめの方法です。新聞紙で冷気を防ぎ、その上でラップによりエチレンガスを防ぐことができるので、この方法がお湯を使った方法と同様、バナナの保存方法の中では一番長持ちする方法の一つとなっています。

皮の色は変わりますが、比較的きれいな状態のまま保存することができる方法です。口コミでは中身が3週間ほどもったという声もありました。すぐに食べられなかったり、たくさん買いすぎてしまった時などに試してみて下さい。

冷蔵庫保存のポイント

バナナの保存は5℃~10℃が適温です。冷蔵庫の野菜室は6℃となっており、バナナに最も良い温度になっています。冷蔵室は約3℃、チルド室は約0℃で、野菜室は冷蔵庫内のどの場所よりも温度が高めに設定されているのが一般的です。

低温すぎると劣化が進んでしまいます。バナナを冷蔵庫で保存する場合には野菜室で保存するようにしましょう。また新聞紙やラップ等に包むと湿気がこもりやすくなります。できれば5日に1日くらいは開けて湿気を逃して保存するのがおすすめです。

他にも、野菜室にリンゴやメロンなどのエチレンガスを放出する食べ物を置いておくと、バナナが影響を受けて熟してしまいます。エチレンガスを出す食べ物を野菜室に置かない、もしくはバナナをしっかりとラップなどで密閉する等の対処が必要です。

注意点

バナナは傷が入ってしまうと、その傷口から傷みやすくなる食べ物です。冷蔵庫には他にもたくさんの食材が入っているので、それらにぶつかって傷がつかないように注意しましょう。最初から傷が入ってしまっているバナナが売られている場合もありますが、これは長期保存に向きません。

購入する際に傷の有無をチェックしてから買うのがおすすめです。また、バナナは13度以下になると熟成が止まってしまうという特徴があるので、シュガースポットと呼ばれる黒い斑点が出てから冷蔵庫に入れるのがおすすめです。

しかし、シュガースポットが出たバナナが好きな人もいれば、黒い斑点ができていない黄色いバナナが好きな人もいます。自分の好みで調節して冷蔵庫に入れるようにしてください。

一方で、緑色のバナナを冷蔵庫に入れてしまうといつまでも熟れずに食べごろにならない状態が続いてしまいます。冷蔵保存をする場合には食べごろになってからということを覚えておきましょう。

バナナを常温・冷凍保存する場合

バナナは冷蔵庫で保存できますが、もちろん常温、冷凍も可能です。常温、冷凍保存をする場合の方法や気を付けるべきポイントを見ていきましょう。色々な方法を知っておけば、季節に関わらず重宝します。

常温保存方法

室温が5~10℃程であったり買ってきてすぐに食べるという場合であったりすれば常温がおすすめです。常温で保存する場合には、まず1本ずつに小分けにしておきましょう。房につけたままにしておくと、バナナ自身が出すエチレンガスで熟すのが早くなってしまいます。

1本1本にしておくことで他のバナナが発生させるエチレンガスの影響を防ぐことができ、傷むスピードを遅くすることができるのです。また常温で保存する場合には、バナナスタンドと呼ばれるバナナを置く専用台に吊るすことが一番長持ちする方法になります。

バナナを常温で机に置いておいたら、接地面から黒くなってきたという経験がある人は多いのではないでしょうか?バナナは床や机に置いておくと触れている面に負荷がかかってしまい、傷みが進行してしまいます。

バナナスタンドに置いて吊るしておくだけで負荷が一点に集中せず、賞味期限を延ばすことができるのです。このスタンドはインテリアとしてもおしゃれで部屋やキッチンのアクセントに使うことができます。いつでも目の付くところに吊るしておけば、食べごろが一目瞭然なのも魅力です。

バナナスタンドがない場合には、山形にして置いておくと、普通に置いておくより傷みを防ぐことができます。常温で置いておきたい場合、なるべく早めに食べる予定がある場合は試してみて下さい。室内温度が25℃を超えている場合常温で保存すると、賞味期限は3~4日、バナナスタンドに吊るすと4~5日程となります。

やはり常温保存は冷蔵庫で保存するよりはとても早く賞味期限が来てしまうので、早めに食べる人におすすめの方法です。

冷凍保存方法

バナナは常温で保存するイメージが強く冷凍には向かないと思われがちですが、冷凍保存することができる食べ物です。冷凍をする場合には、1本ずつ皮をむいてラップに包んでジップロック等で密閉する方法とバナナを一口大に切って重ならないようにタッパー等に並べて冷凍する方法があります。

重なるらないように並べるのが面倒な場合は、製氷皿を利用すると簡単に一口大ずつ冷凍することができます。冷凍庫に保存すれば1か月程長持ちするので、旅行などで長期に留守にする場合に便利です。

冷凍したものは冷蔵庫で自然解凍してもいいですが、凍ったままアイス感覚で食べたり、スムージーにして食べたりするのもおすすめです。冷凍保存は工夫次第で美味しくアレンジができる方法となっています。完全に解凍すると崩れやすいので半解凍くらいで食べるのがおすすめです。

バナナを冷蔵庫保存して美味しく食べよう!

バナナは常温で早めに食べるのが理想的ですが、すぐに食べられない場合は冷蔵庫で保存することが可能です。期間によっては皮が黒くなりますが、中身の色は基本的に変わりません。冷蔵庫で保存する場合には新聞紙やラップ、ビニール袋を使って、エチレンガスや冷蔵庫の冷気をシャットアウトするようにしましょう。

ラップやビニール袋を使って冷蔵庫で保存する方法、もしくはお湯を使った方法が一番バナナの美味しさを長く保つことができるおすすめの方法です。手軽さを考えればラップやビニール袋を使うのが手間がなく簡単でしょう。

冷蔵庫の野菜室で保存する場合は、傷がつかないように気を付けるようにするのも重要です。また食感は変化しますが、冷凍庫で保存する場合も1か月程賞味期限を延ばすことができます。おやつとして冷たいまま食べるのもおすすめです。バナナは冷蔵庫を上手に活用して腐敗を防ぎましょう。

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